母乳育児をしていく上で必ず必要になる母乳パッド。
産後必要になるだろうな、という想像は付きますが、具体的な知識はないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、母乳パッドの基本的な知識と共に、おすすめの母乳パッドをタイプ別に紹介していきます。
母乳パッドとは?
母乳パッドは文字通り、お母さんの母乳を受け止める為のパッドで、ブラジャーにつけて使用します。
母乳は赤ちゃんにミルクを与えていない時にも出て来る事があり、そうした時に下着や洋服を汚さない為に使用します。
また、産後は女性ホルモンの働きで肌が敏感になる事があり、通常のブラジャーを付けていると刺激を感じてしまう事があります。
胸や乳首の刺激を軽減する為に、母乳パッドを使用する場合もあります。
母乳パッドが役立つケースの例
母乳パッドを使用するシーンは、以下の様な場面が多いです。
- 仕事等で長時間授乳が出来ない状態が続いている時
- 赤ちゃんがミルクを飲んでいない方の胸から母乳があふれてしまう時
- 産後1,2か月後の母乳が常に出ている状態になった時
- 就寝中に母乳があふれ出てしまう場合
- 赤ちゃんの事を考えた時や、赤ちゃんの泣き声を聞いた時
- 下着がすれて胸や乳首に痛みが走る時
母乳パッドが必要なシーンを見てみると、ほぼ1日中必要なことが分かります。
産後にすぐ用意するのは難しいですから、他のマタニティグッズと一緒に用意してしまうといいでしょう。
母乳パッドの種類は?
母乳パッドには2種類のタイプが存在します。それぞれのタイプが持つ特徴を取りあげていきます。
布タイプ
ガーゼやコットン、タオル地等、素材が布で出来ているタイプです。洗濯すれば繰り返し使う事ができ、経済的です。
ガーゼ等、肌に優しい素材を使っているタイプなら、肌への刺激やかぶれを気にする事なく使用できます。
最近は防水加工がされている布を使用しているタイプが増えており、下着や洋服に母乳が漏れないような工夫がされている物が多いです。
お財布や肌に優しい布タイプですが、ズレやすく、吸水率も髪に比べると劣ってしまいがちです。
大量に母乳が出る人は、防水加工がされていても漏れてしまう場合が多いです。
使用後の洗濯が苦にならない人や、お財布に優しいタイプを使用したい人、肌が敏感な人に向いているタイプです。
使い捨てタイプ
不織布や紙で出来ている、使い捨てタイプです。中に吸収材が入っており、吸収性に優れているのが特徴となります。
多くの製品が1個ずつや2個セットの個包装の状態になっており、持ち運びやすいようになっています。
母乳は栄養が豊富に含まれている分、雑菌が繁殖する事も多い物ですから、使用後使い捨てる事が出来る使い捨てタイプは衛生面にも優れていると言えます。
使い捨てタイプですから定期的に購入する手間やお金がかかる上に、布タイプよりもゴミが多くなります。
また、人によっては肌にかゆみや痛みを感じてしまう場合もあります。
母乳を吸わせたまま放置していると、重みでパッドがずれて母乳が漏れてしまう事もあり、注意が必要です。
母乳が大量に出る様になった人や、衛生的に母乳パッドを使用したい人、母乳パッドを持ち歩く必要がある人に向いています。
母乳パッドはいつから必要?
母乳パッドが必要になるタイミングは、人によって微妙に違いがあります。
産後すぐの時期はミルクが出にくい事や、赤ちゃんがうまくミルクを吸い出せない事があり、パッドが必要な程ミルクが出る事はあまりありません。
数時間おきにミルクが必要になる、生後1,2か月頃から必要になる人がほとんどですが、ミルクの出方や肌の状態によって必要な期間は様々です。
産後1、2か月間必要、というのもほとんど目安ですので、赤ちゃんがミルクを必要とする時期は使用するようにしましょう。
用意するタイミングですが、出産の入院準備と同じタイミングで用意すれば問題ありません。
中には、出産祝いのプレゼントとして病院側が用意してくれている場合もあります。
母乳パッドの使い方と交換頻度
次に、母乳パッドの使い方をタイプ別に紹介していきます。
併せて交換頻度や管理の仕方も紹介していくので、自分はどちらのタイプが使いやすいか、考えてみて下さい。
布タイプの場合
布タイプはそのままブラジャーと胸の間に挟んで使用します。
ホックやテープがついているタイプの場合は、自分の胸の位置を確認しながら取り付けて下さい。
とても簡単ですが、ずれやすく、特に母乳をある程度吸収すると重みでずれていく事が多いので、こまめに交換するようにして下さい。
特に、ミルクの出が良くなる新生児期にはこまめな交換が必要になります。
パッドが濡れてきたかな、と思ったらすぐに交換するようにしておきましょう。
布タイプの場合は、洗濯して繰り返し使う事が出来ます。
母乳は栄養がたくさん含まれているので、そのまま放置してしまうと雑菌の温床となってしまいますので、使い終わったらすぐに洗うようにしましょう。
母乳を吸ったまま放置していると、悪臭やカビ、肌荒れや病気の原因になる事もあります。
使用後は手洗いするようにして、どうしても洗えない場合は石けんや消毒液を溶かした水につけるようにしましょう。
外出先で布タイプを使用する際は、替えのパッドと一緒に使用後のパッドを入れるビニール袋も用意しておくと、しまう際に便利です。
使い捨てタイプの場合
使い捨てタイプは、1個または1回分セットで個包装されています。
包装紙を破り、パッドを中から出してブラジャーに貼り付けて使用して下さい。
パッドの外側にはブラジャーに貼り付ける為のテープが張ってありますので、パッドの中心に乳首が来るように貼り付けます。
授乳するタイミングや、パッドが重く感じる時に取り替えます。
使用後のパッドはごみとして捨てる事が出来ます。
胸に当てていた方を内側にして折り込んでおけば、手や周りを汚さずに捨てる事が出来ます。
市や施設によっては、ごみの分別が必要になる場合もありますので、住んでいる地域や使用する施設の分別方法をあらかじめ調べておく事をおすすめします。
すぐに捨てる事が出来ない場合は、布タイプ同様ビニール袋に入れて周りを汚さないようにしておきましょう。
おすすめの母乳パッド【布タイプ】
布タイプの母乳パッドを選ぶ場合、この様な製品がおすすめです。
メイドインアース 母乳パッド
価格:1,269円(税込)
色:白、きなり
パッドはもちろん、縫い糸も100%オーガニックコットンで出来ている母乳パッドです。
縫い糸や縫い目の処理の仕方にもこだわっており、チクチクした痛みを感じないようにできています。
パッド自体、真ん中に向かって立体的になるようなっている他、ボディラインが崩れないような形になっています。
肌ざわりの良さが良いといく口コミが多いので、敏感肌の人におすすめの母乳パッドです。
nunona 母乳パッド
価格:2,980円(税込)
色:シャーベットピンク、パールホワイト
サラサラとした付け心地が長持ちし、吸水性と通気性にこだわった母乳パッドです。
外側に透湿防水布を使用しているので、母乳はしっかりキャッチしつつ、蒸れを外に逃がしてくれます。
洗濯した後の乾きも早いので助かるという口コミがあり、ここからも通気性の良さ等が分かります。
ルランルラン 母乳パッド
価格:1,121円(税込)
色:春の庭先・ピンク、春の庭先・おひさま、春の庭先・若葉、春の庭先・ラベンダー
カラフルなデザインが特徴的な母乳パッドです。
ガーゼやネル素材を重ねて作っている為、しっかりと母乳を受け止めてくれます。
オーガニックコットンや無漂白・無蛍光のネルを使用する等、デザインだけでなく素材にもこだわった作りとなっています。
就寝時も安心して使用出来た、使用中痛みを感じなかったという口コミがありました。
おすすめの母乳パッド【使い捨てタイプ】
次に、使い捨てタイプの母乳パッドを紹介します。布タイプとの比較にも役立てて下さい。
チュチュベビー ミルクパット
価格:90枚入り 780円(税抜)、130枚入り 980円(税抜)
高吸水性ポリマーを利用した母乳パッドです。1枚ずつの個包装タイプなので、衛生的に使用できます。
母乳パッドをしっかり留めるロングテープや、母乳が逆流しない構造になっており、大量に母乳が出てもサラサラ感を保ってくれます。
ピジョン 母乳パッド プレミアケア
価格:オープン価格
数量:2枚ワンパック、102枚入り
乳首の当たる部分がふわふわのクッションになっている母乳パッドです。
母乳専用の吸水性ポリマーを使用しており、母乳を素早く、しっかり吸収してくれます。
テープが5本もついており、ずれを気にせず使用できるようになっています。
肌に優しい素材を使用しており、肌への刺激が気になる人でも安心して使用できるタイプです。
口コミでも、他の製品に比べて肌に優しい、使い心地が違ったという口コミが見られました。
ムーニー 母乳パッド
価格:(Amazonでの販売価格) 548円
数量:68枚入り
一つ一つが個包装になっているタイプの母乳パッドです。
パッドの全面に通気性の良い素材を使用しており、母乳はしっかり吸収するのにサラサラした感覚を保ってくれます。
個包装になっている袋は開けやすい工夫がしてあり、取り換え時でもすぐに交換できます。
サラサラした感覚が続いた、ヨレやズレが無いので使いやすかったという口コミが多かったです。
母乳パッドがない!代用できるものはある?
母乳パッドがない場合、ハンドタオルやガーゼ地のハンカチを折りたたんで代用する事が出来ます。
布タイプの母乳パッドをすべて選択してしまった時や、替えの母乳パッドがなくなってしまった時は、こうしたハンカチで代用しましょう。
普段からガーゼタイプやタオル地のハンカチや布を集めておいて、鞄に入れておくといざという時も安心です。
さいごに
母乳パッドは母乳が出る限り使用していくものですから、出産が近くなったら用意しておくようにしましょう。
自分の肌や母乳の状態、赤ちゃんの様子と相談しながら、自分に合う物を探してみて下さい。