妊娠中だけでなく産後に便秘で悩む女性は多いようです。
便秘はつらいものですし、ストレスの原因にもなります。また、肌荒れや腹痛など身体にも悪い影響を与えます。産後の便秘は少しでも早くしたいものですね。
産後は便秘になりやすい人が多いのですが、それにはいくつかの原因があります。原因が分かれば対策しやすいですね。
自分はどの理由によって便秘になっているのかを確認しましょう。
妊娠中だけでなく産後に便秘で悩む女性は多いようです。
便秘はつらいものですし、ストレスの原因にもなります。また、肌荒れや腹痛など身体にも悪い影響を与えます。産後の便秘は少しでも早くしたいものですね。
産後は便秘になりやすい人が多いのですが、それにはいくつかの原因があります。原因が分かれば対策しやすいですね。
自分はどの理由によって便秘になっているのかを確認しましょう。
母乳は毎日600mlから800ml作られます。つまり、赤ちゃんに母乳を与えることによって、お母さんの身体から1リットル近い水分が失われるわけです。
体内の水分が不足することは、便が硬くなる原因となります。その上、水分が不足すると便の滑りも悪くなるため腸の中を動きづらくなります。
便が腸に滞留していると、さらに水分を失っていきますのでますます便が硬くなり便秘が悪化します。
赤ちゃんが生まれると生活が一変します。赤ちゃんは夜中であろうとお構いなしに泣きます。また、赤ちゃんは泣く時間も一定ではありません。
赤ちゃんが泣く旅に、おむつを交換し授乳するのは本当に大変。
赤ちゃんの世話をするために、お母さんの生活リズムは不規則になります。その上睡眠不足になるため、自律神経が乱れます。
自律神経の乱れによって腸の機能が低下し、便秘になります。
産後は運動不足に陥りやすくなります。産後は最低でも3週間程度安静にする必要がありますが、運動をしないと筋力が低下します。
その上、生まれたばかりの赤ちゃんからは目を離せません。そのため、お母さんの行動範囲はとても狭くなり、知らず知らずのうちに運動不足になるのです。
運動不足によって筋力がますます低下し、便秘を引き起こします。
新生児は、おむつを替えるのも授乳も回数が多いですよね。夜中に難度も赤ちゃんの泣き声で起こされて、眠い目をこすりながらおむつを替え母乳を与えるというのは本当につらいものです。
昼夜問わず、赤ちゃんの世話に忙しいお母さんは、便意を感じてもトイレに行けなかったり、我慢したりとタイミングを逃すことが増えてきます。
便意を逃すと、便が硬くなり便秘になってしまいます。
腸は一番ストレスの影響を受けやすい臓器です。そのため、育児ストレスによって腸の筋肉が硬くなって便秘がますますひどくなります。
帝王切開や、会陰切開の傷が原因で便秘になることがあります。
「いきむと傷が開いてしまうのではないか、傷口が痛むのではないか。」と怖くなる人は多いのではないでしょうか。その結果、便意があっても我慢してしまうために、便秘になるのです。
肛門括約筋とは、肛門を開閉する筋肉。
出産時に、長時間強くいきむと、肛門括約筋が傷つきその働きが弱まります。
肛門括約筋がダメージを受けると、排便に支障が出ることも。
たとえば便を出すために力を入れようとして見できなかったり、便が漏れてしまったりというようなことが起こります。その場合は、産婦人科か肛門科で診察を受けてくださいね。
母乳は血液から作られますが、その元になっているのは水分です。人間の体には一日に1リットルから1,5リットルの水分が必要と言われています。
母乳を赤ちゃんに与えていると、一日に1リットル程度の水分が余分に使われますので、お母さん自身のために1リットルの水分を補給する必要があるのです。
普段通りに水分をとっていると、水分が不足して便秘になります。そのために水分補給を積極的に行うことが必要です。その際、カフェインや糖分の入っていない飲み物を飲むことも大切です。
なぜならカフェインには利尿作用があるため、せっかく摂取しても尿として排出されてしまうのです。また糖分の入ったジュースを大量に飲むと、肥満の原因になることもあります。水分を補給するなら、カフェインや糖分が含まれない水か麦茶がお勧め。
また、水分が不足すると、血液がドロドロになるため乳腺炎になることもありますので注意しましょう。
できるだけ食物繊維が多い食べ物を食べるようにしましょう。食物繊維には水溶性と不溶性のものがありますが、その二つをバランスよくとることも必要です。
水溶性食物繊維は、海草類、こんにゃく、バナナ、リンゴ、不溶性食物繊維は穀物、キノコ、サツマイモ、ゴボウに含まれています。その他、便秘に効果がある食べ物として、プルーン、オリゴ糖、寒天、ヨーグルト、バナナなどもお勧めです。
便秘の解消に、お腹のマッサージは効果的です。仰向けに寝て、身体をリラックスさせたらお腹に両手を当てて「のの字」を書くようにマッサージします。
そのとき、おへそを中心にするようにしましょう。
触ったときにお腹が冷たいと感じたときは、湯たんぽや入浴で温めると、よりマッサージの効果が高まります。
産褥体操は、分娩当日、出産直後から行っても大丈夫といわれています。ただし、出産直後に実施するときは助産師さんに相談しましょう。帝王切開の場合は医師に相談してくださいね。
出産後は安静が必要ですが、全く動かないのも回復が遅れる原因となります。
産褥体操は布団の中で寝たままできますが体調の悪いときは休みましょう。具体的には寝ながらの胸式呼吸、腹式呼吸、腹筋や足の運動をします。
出産後1ヶ月を経過した頃からは、ストレッチ、ヨガなどのエクササイズがお勧め。運動することで筋力が回復し、便秘も改善されます。
ただ長い間運動できなかったわけですから、簡単なエクササイズにしましょう。最初から激しい運動をするのはお勧めできません。
おむつを替えや、赤ちゃんが泣いたときに抱き上げるのはお母さんでなくてもできますね。家族に協力してもらって、リラックスできる時間を確保しましょう。
ゆったりした気持ちでハーブティーを飲む、好きな音楽を聴いて過ごすなど、ストレスを解消することはとても大切です。
ストレスが軽減すれば、自律神経の働きも正常になりますので便秘も改善します。
基本的には妊娠中と同じように、授乳中もなるべく便秘薬は飲まない方が無難。しかし、どうしても便秘が改善しない場合は、便秘薬を飲みたくなりますよね。
授乳中に飲んでよい便秘薬と飲んではいけない便秘薬があります。控えなければいけないのは有効成分に「センナ」「ダイオウ(大黄)」が含まれているものです。
センナ、ダイオウを摂取すると母乳にその成分が混じってしまうため赤ちゃんが下痢になってしまいます。
もし、便秘薬を飲むのなら医師や薬剤師に相談するようにしましょう。できたら胃腸科や便秘外来を受診して薬を処方してもらうと安心です。
授乳していることを医師に告げれば、赤ちゃんに影響のない便秘薬を処方してもらえます。
産後の便秘は、少しの心がけで防ぐことができます。改善法を試しても、便秘が治らない場合は病院に行くことをお勧めします。便秘はさまざまな身体のトラブルを引き起こします。なるべく早く改善したいものですね。