桐生ガスでんきの電気料金プランは?申込から契約の流れ
今回の記事では、群馬県桐生市の「桐生ガス株式会社」の電気料金プランについてご紹介します。
桐生ガス株式会社は1925年に創立され、桐生市周辺でガス供給を手がけてきたエネルギー会社です。2016年4月の電気小売り自由化とともに、「桐生ガスでんき」として電力供給事業にも参入しました。
基本的に東京電力の従量電灯BおよびCに沿った電気料金プランを用意していますが、それ以外にガスとのセット割および電気料金などのお知らせを紙からWebに移行させた人向けのWeb割引があります。
今回は、桐生ガスでんきの電気料金プランについてご説明し、既存の東京電力などの電力会社と比較してみます。
目次
桐生ガスでんきの料金プランやサービスの特徴は?
桐生ガスでんきの電気料金プランの特徴は、3つあります。
電気使用量が多くなると料金単価が割安に
桐生ガスでんきの料金プランを見ると、350kWh以上になると料金単価が既存の東京電力より3円ほど安くなります。それ以下ですとあまり変化がないので、電気使用量が多くなると料金単価が割安になる計算です。
通知や請求書をWeb確認にすると割引
最近では、電気料金の請求書や使用量の通知をホームページ上の「マイページ」に限定する電力会社も増えてきています。桐生ガス株式会社では、Web確認にすることによって毎月の電気料金から52円の割引となります。
ガスとのセット割もあります
桐生ガス株式会社の主力事業であるガスとのセット割があります。群馬県桐生市周辺に限られますが、ガスも電気も桐生ガス株式会社と契約することで、毎月の電気料金から250円も割引されます。
桐生ガスでんきの電気販売エリア
東京電力エリアが桐生ガスでんきの電気販売エリアです。離島を除く東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・静岡県の一部(富士川以東)が対象となっています。
桐生ガスでんきのオススメ電気料金プラン
桐生ガスでんきの料金プランは、東京電力の従量電灯Bに当たる「桐生ガスでんきB」と、従量電灯Cに当たる「桐生ガスでんきC」の2つです。
また、角栄ガスの利用者だけが申し込めるプレミアムプランがホームプランとビジネスプランの双方に存在します。一般の家庭や商店が申し込む機会のほとんどない低圧電力プランは除いて、3種類のプランをご紹介します。
桐生ガスでんきB
東京電力の従量電灯Bに当たるプランです。後ほど両者を詳しく比較しますが、基本料金は東京電力と同じで、従量料金は電力を多く使えば使うほど東京電力より得になるように設定されています。
毎月の電気使用量が351kWh以下であれば、従量電灯Bの方が安く、それ以降逆転して桐生ガスでんきBの方が安くなります。(料金については、基本料金と従量料金のみで計算しています)。
桐生ガスでんきC
東京電力の従量電灯Cに当たるプランです。桐生ガスでんきBと同様に、基本料金は東京電力と同じで、従量料金は電力使用量が多くなるほど安くなるように設定されています。
具体的には、毎月の電気使用量が392kWh以下であれば、従量電灯Cの方が安いです。それ以降になると、桐生ガスでんきCの方が安くなっていきます。
既存の地域電力会社との徹底比較
既存の東京電力、関西電力、中部電力、九州電力の代表的なプラン(九電以外は東京電力エリアで販売されているプラン)と、桐生ガスでんきの桐生ガスでんきBを比較してみます。また、東京電力のみ従量電灯Cと桐生ガスでんきCとの比較も行います。
東京電力との比較
東京電力の従量電灯Bと桐生ガスでんきの桐生ガスでんきBを比較したとき、料金の違いは以下の通りです。
|
基本料金 |
桐生ガスでんきB(桐生ガスでんき) |
従量電灯B(東京電力) |
10A |
– |
280.80円 |
15A |
– |
421.20円 |
20A |
– |
561.60円 |
30A |
842.40円 |
842.40円 |
40A |
1123.20円 |
1123.20円 |
50A |
1404.00円 |
1404.00円 |
60A |
1684.80円 |
1684.80円 |
|
従量料金の料金単価 |
桐生ガスでんきB(桐生ガスでんき) |
従量電灯B(東京電力) |
最初の120kWhまで |
23.79円 |
19.52円 |
120kWh超~300kWh |
26.00円 |
300kWh超~350kWh |
30.02円 |
350kWh超 |
26.78円 |
基本料金は30A以降全く同一です。従量料金の料金単価は、120kWh以降桐生ガスでんきBの方が低くなります。その結果、352kWh以上になると桐生ガスでんきの方が安くなっていきます。
例えば、契約アンペアが一般的な家庭の30A、使用電力量が毎月120kWhだとすると東京電力の方が500円あまり、使用電力量が毎月300kWhだとすると110円ほど安くなります。しかし、450kWhだとすると520円ほど桐生ガスでんきの方が安くなります。
次に従量電灯Cの比較は以下の通りです。
|
基本料金 |
桐生ガスでんきC(桐生ガスでんき) |
従量電灯C(東京電力) |
6kVA |
1684.80円 |
1684.80円 |
1kVAあたり |
280.80円 |
280.80円 |
|
従量料金の料金単価 |
桐生ガスでんきC(桐生ガスでんき) |
従量電灯C(東京電力) |
最初の120kWhまで |
24.82円 |
19.52円 |
120kWh超~300kWh |
26.00円 |
300kWh超~350kWh |
30.02円 |
350kWh超 |
26.17円 |
基本料金は同一で、従量料金の料金単価は120kWh以降桐生ガスでんきCの方が安くなっていきます。その結果、393kWh以降になると桐生ガスでんきが安くなります。
関西電力(はぴeプラス)との比較
関西電力が東京電力エリアで提供しているプラン「はぴeプラス」と、桐生ガスでんきの桐生ガスでんきBを比較すると以下の通りです。
|
基本料金 |
桐生ガスでんきB(桐生ガスでんき) |
はぴeプラス(関西電力) |
10A |
– |
– |
15A |
– |
– |
20A |
– |
– |
30A |
842.40円 |
– |
40A |
1123.20円 |
– |
50A |
1404.00円 |
– |
60A |
1684.80円 |
– |
6kWまで |
– |
1188.00円 |
6kWをこえる1kW |
– |
388.80円 |
|
従量料金の料金単価 |
桐生ガスでんきB(桐生ガスでんき) |
はぴeプラス(関西電力) |
最初の120kWhまで |
23.79円 |
21.78円 |
120kWh超~300kWh |
300kWh超~350kWh |
30.24円 |
350kWh超 |
26.78円 |
基本料金の仕様が異なるので一概に比較できないのですが、従量料金は300kWhを超えると桐生ガスでんきの方が安くなります。その結果、339kWhまでは関西電力の方が安く、それ以降は桐生ガスでんきが安くなります。
例えば、30A(はぴeプラスで6kwとする)で毎月450kWhとすると、桐生ガスでんきの方が410円ほど安いです。
中部電力との比較
中部電力が東京電力エリアで提供している「カテエネプラン」と桐生ガスでんきの桐生ガスでんきBを比較すると、以下の通りです。
|
基本料金 |
桐生ガスでんきB(桐生ガスでんき) |
カテエネプラン(中部電力) |
10A |
– |
– |
15A |
– |
– |
20A |
– |
– |
30A |
842.40円 |
788.40円 |
40A |
1123.20円 |
1051.20円 |
50A |
1404.00円 |
1314.00円 |
60A |
1684.80円 |
1576.80円 |
|
従量料金の料金単価 |
桐生ガスでんきB(桐生ガスでんき) |
カテエネプラン(中部電力) |
最初の120kWhまで |
23.79円 |
19.42円 |
120kWh超~300kWh |
25.00円 |
300kWh超~350kWh |
26.00円 |
350kWh超 |
26.78円 |
基本料金は中部電力の方が安く、従量料金の料金単価は120kWhまでは中部電力、120~350kWhまで桐生ガスでんき、それ以降は中部電力が安いです。その結果、どの価格帯でも中部電力の方が安くなります。
例えば、契約アンペアが30Aで電気使用量が毎月120kWhだと580円ほど、300kWhだと360円ほど、450kWhだと330円ほど中部電力の方が安くなります。
九州電力との比較
九州電力は東京電力エリアで電気の販売を行っていませんが、試しに九州電力の従量電灯Bと桐生ガスでんきの桐生ガスでんきBを比較してみます。
|
基本料金 |
桐生ガスでんきB(桐生ガスでんき) |
従量電灯B(九州電力) |
10A |
– |
291.60円 |
15A |
– |
437.40円 |
20A |
– |
583.20円 |
30A |
842.40円 |
874.80円 |
40A |
1123.20円 |
1166.40円 |
50A |
1404.00円 |
1458.00円 |
60A |
1684.80円 |
1749.60円 |
|
従量料金の料金単価 |
桐生ガスでんきB(桐生ガスでんき) |
従量電灯B(九州電力) |
最初の120kWhまで |
23.79円 |
17.19円 |
120kWh超~300kWh |
22.69円 |
300kWh超~350kWh |
25.63円 |
350kWh超 |
26.78円 |
このように、基本料金は桐生ガスでんきの方が、従量料金については最初の300kWhまでは九州電力、301~350kWhまでは桐生ガスでんき、それ以降は九州電力の方が安いです。ただエリアが違う(競合しない)以上、単純に比較できるものではないのでご注意ください。
桐生ガスでんきへの申込方法の流れ
申し込むためには、主に「電話で申込を行う」「スマートメーターを設置する」が必要です。ただしスマートメーターの設置は業者が担当します。なお、桐生ガスでんきのプランにはオール電化プランはないので、切り替える場合は注意が必要です。
電話で申込を行う
桐生ガスでんきでは、Webからの申込は存在しません。桐生ガス株式会社へ電話をかけて申込を行います。
スマートメーターを設置する
スマートメーターが設置されていない場合、業者(東京パワーグリッド株式会社)が取り替えに来ます。料金はかかりません。
新電力への変更方法、解約方法の流れ
桐生ガスでんき内部での契約容量やプランの変更、別会社への切り替え、引っ越し時の解約方法についてご説明します。
契約内容を変更する場合
ホームページの専用フォームから申し込むことが可能です。
桐生ガスでんきから別会社へ切り替える場合(引っ越しなし)
ホームページの専用フォームから申し込むことが可能です。
引っ越しをする場合
ホームページの専用フォームから申し込むことが可能です。
解約する場合
ホームページの専用フォームから申し込むことが可能です。
まとめ
桐生ガスでんきは、桐生ガスをすでに利用している人におすすめです。毎月250円割引になりますし、ポータルサイトでガスも電気もチェックできますので便利です。
逆に、桐生市周辺以外に住んでおり、桐生ガスを利用していない人の場合は中部電力のはぴeプラスの方が安く、他の新電力会社と比べてもそれほど安いとは言えません。352kWh以上、多めに電気を使用している家庭であれば、東京電力より安くなるので、他の会社も併せて検討してもよいかもしれません。