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SoftBankのモバイルWi-Fiルーターはおすすめできる?他社と徹底比較

 

「モバイルWi-Fiルーター」を利用することで、外出時でも対応端末でインターネットを利用することができます。

複数の端末も、通信規格に対応している端末であれば一つのルーターで複数同時接続も可能で、昨今は対応エリアも拡大して利便性も増加しています。

しかしながら、いざモバイルWi-Fiルーターを利用したいと思っても「WiMAX」「Pocket WiFi」など、聞きなれない単語が数多く登場して混乱してしまうのではないかと思います。

そこで今回は、SoftBankが提供しているモバイルWi-Fiルーターは利用するべきかどうかということについて解説していきます。

目次

SoftBankのモバイルWi-Fiルーターをおすすめできないポイント

いきなりネガティブな表現から入ってしまって申し訳ありませんが、まず最初に「SoftBankのモバイルWi-Fiルーターをオススメできないポイント」について解説していきます。

①通信速度が遅め

まずは、利用できる通信サービスの「最大通信速度」が遅めであるというポイントです。

下り最大187.5Mbpsは、競合他社では(条件次第で)370Mbpsを超える最大通信速度を発揮することができ、実測値もそれなりに速いです。

ただし、SoftBankの通信速度が致命的であるということはなく、普通にデータ通信を利用することはできます。

しかし、通信速度が速いほどに快適なデータ通信を利用できることには変わらないので、やはりこの点でデメリットとして感じてしまいます。

外出先でも高速のデータ通信を利用したい、少しでも速い速度でデータ通信を利用したいという場合には、やはり最大通信速度の速いサービスを利用したいところです。

しかしながら、外出先でのWi-Fiの利用目的が「メールの送受信」「WEBページの閲覧」などのようにデータ通信量の少ないアクションばかりである場合、あまり通信速度の速さは重視する必要はありません。

「動画を見る」などのように通信速度の速さが肝となるアクションを多用する場合には、通信速度の速いサービスの魅力が生かされます。

②よくサービス内容や利用規約が変更されたりする

次に、サービスの内容が他の通信事業者と比較して短期間で変更されたことがあるという点が気になってしまいます。

過去の話ではあるのですが、「こういったことがあった」という点は、そう簡単に払拭できるものではありません。

要するに、それがその通信事業者の「通信事業者としての取り組み方」として捉えられてしまうのです。

実際、短期間でサービス内容や規約等が変更された際には、ネット上でかなりのバッシングが起こっています。

実際の使い勝手が悪化しなくても、そうした動きがあるということは通信サービスとして不安定であり、ユーザーとしてはストレスを感じざるを得ないのです。

「今のサービスも、いつまで同じ品質で使い続けられるかわからない」となると、安心してそのサービスを契約することが出来なくなってしまうものなのです。

SoftBankのモバイルWiFiルーターをおすすめできるポイント

次に、逆に「SoftBankのモバイルWi-Fiルーターをオススメできるポイント」について解説していきます。

①SoftBank携帯を利用中の方の場合、手続きがスムーズ

まずは、SoftBankの携帯電話・スマートフォンを利用中のユーザーの場合、モバイルWi-Fiルーターの利用開始手続きがスムーズになるというポイントがあります。

この場合、スマートフォンを親機として、モバイルWi-Fiルーターを子機として扱うような使い方になります。

パケット容量に関しても親機であるスマートフォンのプランと共有することができますので、データ通信量や料金等の管理もしやすくなります。

②国内キャリア3社の中では比較的、キャンペーンやセット割引が充実している

次に、国内大手キャリア3社の中では、特にキャンペーンや割引が充実しているというポイントです。

「docomo」「au」と並びSoftBankはモバイル通信端末の大手の通信事業者であり、これらのキャリアはキャンペーンが充実しているというメリットがあります。

その中でも、SoftBankは割引やプレゼントなどのキャンペーンに力を入れている印象であり、条件次第では非常にお得な条件でモバイルWi-Fiルーターを利用することができます。

ただし、無条件で利用できるというわけではなく、複数のキャンペーンだと満たすべき条件も複雑化しかねません。

可能な限り、キャンペーン内容や適用条件について契約前に電話や店舗で担当者に確認を取っておきましょう。

不明な点があるまま申込みを行うと、後になってトラブルの原因になりかねません。

③スマホとルーターのデータ通信量を分け合える

次に、スマートフォンとモバイルWi-Fiルーターでデータ通信量を分け合えるというポイントです。

SoftBankのスマートフォンを利用している場合、「Wi-Fiルータープラン」という手軽なプランを契約することができます。

この場合、ルーター自体にデータ通信容量が設定されるのではなく、親機となるスマートフォンのプランに設定されているデータ通信容量をスマホとルーターでシェアする形になります。

④ソフトバンクWi-Fiスポットが利用可能(※ただし注意点もあり)

最後に、SoftBankのWi-Fiスポットを利用することができるというポイントです。

月額利用料が467円必要なサービスなのですが、SoftBankのデータ定額サービスを利用中の場合だと利用料無料でWi-Fiスポットを利用することができます。

加入している通信サービスの内容によって、無料にできる期間が異なりますので注意が必要です。

SoftBankのモバイルWi-Fiルーターを他社の商品と徹底比較

プロバイダ SoftBank
プラン 4G/LTEデータし放題フラット
料金(月額) 3,696円
(キャンペーン適用時)
通信速度 下り最大187.5Mbps
通信制限 月間7GB
キャンペーン 月額料金500円引き
他多数
Y!mobile Yahoo!Wi-Fi
Pocket WiFiプラン2 502HWプラン
3,696円
(3年契約の場合)
3,696円
(6ヶ月目以降+684円)
下り最大187.5Mbps 下り最大187.5Mbps
月間7GB・3日間3GB 月間7GB
アドバンスオプション
6ヶ月無料
アドバンスオプション
6ヶ月無料
WiMAX(GMOとくとくBB) Broad WiMAX
ギガ放題 ギガ放題月額最安プラン
4,263円
(2ヶ月間は3,609円)
3,541円
(2ヶ月目まで2,856円)
(25ヶ月目以降4,041円)
下り最大220Mbps 下り最大220Mbps
3日間で3GB 3日間で3GB
最大29,000円
キャッシュバック等
初期費用・端末費用無料
同じ「Pocket WiFi」を提供している通信事業者のサービス

同じ「Pocket WiFi」を提供している通信事業者のサービスは、基本的に横ばいの様相を見せています。

月間で最大7GBまでしか通信することができず、無制限のオプションを利用する場合には通信方式が制限されるため、使い勝手が悪くなり、料金もその分だけかさんでしまいます。

キャンペーンについて

キャンペーンについては基本的な部分は似通っていますが、大元となるSoftBankのキャンペーンは比較的充実しているイメージがあります。

ただ、その分だけ複雑化しているようなイメージもあることは否めません。

WiMAXについて

同じモバイルルーターとして知名度を高めている「WiMAX」は、Pocket WiFiとは大きく異るサービスを提供しています。

通信速度が速く、「ギガ放題」のプランであれば月間のデータ通信容量の上限を気にすること無くデータ通信を利用することができます(3日間で3GBという制限はありますが)。

前述のように、動画の視聴などの大量のデータ通信を利用する機会が多い場合、通信速度の速さと月間のデータ通信容量の大きさは多大なメリットを生み出します。

何よりも、WiMAXは(一部の通信事業者を除き)キャッシュバックキャンペーンを利用することができ、金額の高いプロバイダであれば3万円ものキャッシュバックを受け取ることができます。

キャッシュバックキャンペーンを実施していないプロバイダは、その分だけ月額料金を安く提供しているため、どちらもお得にWi-Fiを利用することができます。

以前までは、現行の主流である「WiMAX2+」のサービス利用可能エリアが狭かったことがネックになっていたのですが、サービスの提供から数年経過している現在、人口カバー率は格段に向上し、多くの人が高速通信のWi-Fiルーターを利用できるに至っています。

まだ現時点ではPocket WiFiの方が利用可能エリアは広いとは言え、そこまで比較するほどのレベルではなくなってきています。

料金面について

料金面では、ギガ放題のプランと比較して、Pocket WiFiは(アドバンスオプションを利用しなければ)わずかですが安く利用することができます。

しかし、同じ7GBのプランであればWiMAXでもほぼ同じ水準の料金で利用することができますし、キャッシュバックキャンペーンを反映させると、ギガ放題のプランでもPocket WiFiと同じ水準の料金で利用することができます。

Pocket WiFi同士で比較

Pocket WiFi同士で比較すれば、SoftBankのPocket WiFiも十分に選択肢として魅力的です。

SoftBankのスマートフォンを利用しているユーザーであれば、データ通信容量を分け合えるプランを安く利用することができます。

しかし、他社のスマートフォンを利用している場合だとこの恩恵は利用することができません。

他の大手キャリアのスマートフォンを利用している場合、わざわざSoftBankに乗り換えてPocket WiFiを利用するだけの価値は無いと言えます。

まとめ

ここまでにネガティブな表現が多くなってしまっていますが、WiMAXと比較する場合、どうしてもSoftBankのモバイルWi-Fiルーターでは劣ってしまうポイントが多いです。

WiMAXの利用可能エリアが拡大したことでこの点をメリットとする価値が薄れてしまい、どうしても従来のWi-FiサービスはWiMAXの下位互換としての立ち位置を払拭することができません。

今後もさらに利用可能エリアを拡大し、最大通信速度も向上していくことを考えると、将来性の面でもWiMAXの方が魅力的です。

ただし、お住いの地域によっては「WiMAXは使えないけれど、Pocket WiFiであれば利用できる」という場合もあります。

拡大してきているとは言え、単純なエリアの広さで言えば従来のWi-Fiサービスのほうが利用可能エリアは広いのです。

そのため、SoftBankを始めとしたPocket WiFiは「WiMAXを利用できない人」にとって有益性が高い通信サービスであるといえます。

SoftBankでモバイルWi-Fiルーターを利用する場合、やはり「SoftBankのスマートフォンを利用している」という場合だと、選択肢として優先度が高まるのではないかと思います。

手続きも簡略化することができ、スマートフォンとパケット容量を分け合うことができるという点でメリットがあります。

ただし、その場合だと「テザリング」という選択肢があるということも十分に考慮しておきましょう。