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「HWD14」の速度は遅い?設定方法やメリットデメリットについて紹介

 

ファーウェイ製のWiMAXルーターである「HWD14」は、2013年に発売された旧機種です。

すでに発売されてから結構経つので買換え等をした人も多いかもしれません。

しかし、中古市場ではまだまだ現役の機種です。

今回は、この「HWD14」の特徴やメリット・デメリットについて、そして、今新たにこの機種を購入するのは選択肢としてありなのかなしなのか、といった点についても併せて考えていきます。

 

目次

「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14」の詳細

「HWD14」は2013年に発売されたファーウェイ製のモバイル型WiMAXルーターです。

かなり以前の機種になり、新品で購入することはすでに出来ませんが、中古などで今でも取り扱いが多いものです。

本記事では、この「HWD14」の特徴について見ていきましょう。

「HWD14」の概要

「HWD14」が現在のWiMAXルーターと大きく異なる特徴は、「WiMAX2+」「WiMAX」「au 4G LTE」の3種類の電波が使えることです。

現行機種では「WiMAX2+」と「WiMAX」、あるいは「WiMAX2+」と「au 4G LTE」のいずれかになっています。

基本スペック

機種名 Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14
製造元 ファーウェイ・ジャパン株式会社
重量 約140g
サイズ 約62×100×15.5mm
Wi-Fi規格 IEEE802.11b/11g/11n
利用電波 WiMAX2+

下り最大110Mbps

WiMAX

下り最大13.3Mbps

au 4G LTE

下り最大75Mbps

バッテリー WiMAX 2+:約9時間

WiMAX:約9.5時間

4G LTE:約9時間10分

本体の色 ブライトシルバー

メタリックレッド

特徴 3つの電波が使える
バッテリー交換 不可
バッテリー容量 3000mAh
最大接続台数 Wi-Fi: 10台

注意点

「HWD14」には以下のような注意点があります。

  • WiMAX2+は、下り最大110Mbpsまでしか対応していない
  • バッテリーの交換は出来ない

WiMAX2+端末「HWD14」のメリット

先の章では、WiMAXルーター「HWD14」の特徴やスペックを一通り見てきました。

また、使う際に重要になる注意点についても説明しました。

現行機種には性能的に及ばない点もあるが、逆に現行機種にはないメリットがあることもお分かりいただけたのではないかと思います。

ここでは、そのメリットについてより詳しく見ていきます。

①3つのネットワークが選べる

現行機種とは異なり、「HWD14」では「WiMAX2+」「WiMAX」「au 4G LTE」の3つの電波を利用することが出来ます。

また、これらについては自動・手動のいずれでも切り替えて使用することが出来ます。

②「ノーリミットモード」に固定することで、3日で10GBの規制から逃れられる

「HWD14」は、現行機種と異なり3つの電波を手動で切り替えることが出来ます。

そのため、「WiMAX」に固定してしまえば「ノーリミットモード」として、3日間で10GBというWiMAX2+の速度制限にひっかかることなく利用することが出来ます。

③スマホへの給電が可能

よく外出先でスマホのバッテリーがなくなりそうになった経験はありませんか?

「HWD14」はポータブルバッテリーと同じように、USBケーブルを介してスマートフォンに給電することが出来るので、充電用のバッテリーとしての使い方が出来ます。

これは、スマートフォンがバッテリー切れになりそうな時などは非常に助かります。

④ワイヤレス充電(Qi)に対応

普通のWiMAXルーターは、充電をするためにはUSBケーブルを本体に差し込むか、クレードルを使う必要があります。

「HWD14」は別売りの充電台が必要にはなりますが、ワイヤレス充電が出来ますので、置くだけで充電できるという手軽さがあります。

また、これには、電源端子がむき出しにならないので、安全性という点でもメリットがあります。

WiMAX2+端末「HWD14」のデメリット

先の章では、「HWD14」が持っているメリットについて見てきました。

特に「3つのネットワークが自由に選べる」というのは現行機種にはない非常に大きなメリットです。

しかし、逆にデメリットはないのでしょうか。

今度は、「HWD14」の持つデメリットについて見ていきましょう。

①下り最大220Mbpsが使えない

現行のWiMAX2+の最大速度は、単一回線では下り最大220Mbpsです。

しかし、この「HWD14」では、下り最大110Mbpsまでしか対応していないので、速度としては少し遅いものとなってしまいます。

②WiMAXの「ハイパワー」が使えない

「HWD14」は「WiMAXハイパワー」には対応していません。

この機能は、電波の弱いところでも送受信感度をあげて通信しやすくするための機能ですが、これがないので、弱電パエリアでの通信性能は「WiMAXハイパワー」対応機種と比べると及ばない点があります。

したがって、あまりWiMAX電波の強くないエリアでの使用はオススメできません。

③クレードルに「有線LANポート」がない

モバイル型のWiMAXルーターでは、充電台として利用できるクレードルが用意されています。

クレードルには有線LANポートが付いていることも多く、無線LANがついていないパソコンなどでもWiMAXが利用できるようになっています。

しかし、「HWD14」では有線LANポートがないため、無線LANを搭載していない場合は利用できません。

WiMAX2+端末「HWD14」の設定方法を解説

ここまで、「HWD14」の特徴やメリット・デメリットについて見てきました。

しかし、実際に使うとなると「設定方法」や「使い方」を知る必要があります。

ここでは、「HWD14」を使う際の設定方法を見ていきます。

①新規接続設定

Web管理画面にログオンします。

  • ユーザー:admin
  • 初期パスワード:HWD14本体の背面下部に記載されているIMEIの下5桁

「設定」-「プロファイル設定」-「新規」をクリックし、プロバイダから提供されている接続先の情報を入力後、「保存」を押します。

「続行」を押して完了です。

②APN変更

Web管理画面にログオンします。

  • ユーザー:admin
  • 初期パスワード:HWD14本体の背面下部に記載されているIMEIの下5桁

「設定」-「プロファイル設定」をクリックし、変更するプロファイルを選択して編集を行なったのちに「保存」を押します。

「続行」を押して完了です。

③通信モード設定

本体ディスプレイに表示されている「クイックメニュー」ボタンを押し、「通信モード設定」を押します。

表示されている「ハイスピード」「ハイスピードプラスエリア」「ノーリミットモード」から利用したいものを選択します。

「HWD14」はWiMAX2+の端末としてアリ?ナシ?

ここまで「HWD14」について特徴やスペック、メリットやデメリットといった内容を順番に見てきました。

皆さんも「HWD14」について、かなり詳しくなったのではないでしょうか。

しかし、根本的な疑問が残ります。

「HWD14」はかなりの旧機種です。果たして、今さらこの機種を選択する意味はあるのでしょうか。

「HWD14」の通信速度はどうなの?遅い?

まずは、速度という点から考えてみましょう。

「HWD14」の速度は下り最大110Mbpsです。

そして同じファーウェイ製の最新機種である「W04」の速度は4x4MIMO CA技術への対応もあり、下り最大440Mbpsで、さらに「au 4G LTE」のハイスピードプラスエリアモードを併用することで下り最大590Mbpsもの速度で通信することが可能となっています。

110Mbpsと590Mbps、やはり「HWD14」は遅いと言わざるをえません。

最新機種である「W03」「W02」「WX02」と比べると・・・

先ほども「W04」と比較をして見ましたが、同じように「W03」「W02」「WX02」などの新しい機種と比較しても結果は同じです。

やはり速度という点から考えるとかなり劣っていると言わざるをえません。

通信速度よりもコストを重視するならアリ!

中古ショップなどで「HWD14」を購入しようとするのであれば、最新機種に比べるとかなり安くなります。

そのため、データ通信の速度にこだわりがないのであれば選択肢としてはありだとも言えます。

また、短期間しか使う予定がないので安ければ良いというケースでもおすすめだと言えます。

これからWiMAX2+の長期利用を考えている方はナシ!

逆にこれからWiMAX2+を長期的に利用していこうとするのであれば、最新機種かそれに準じた機種を選択するのが良いです。

速度含めて技術はどんどん向上しているので、出来るだけ契約時には新しい機種を選んで長く使えるようにしましょう。

いくつかのケースを例に挙げて考えてみましたが、基本的には「HWD14」を今さら選択するメリットはあまりないので、新しい機種を選ぶ方が良いでしょう。

しかし、安ければ良いなど一部使うことでメリットのあるケースもあるので、一概に全く使えないというわけではないことに注意しましょう。