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WiMAX2+対応のUSB端末「URoad-Stick」の特徴や設定方法は?

 

一般的によく目にするWiMAXルーターといえば、スマートフォンくらいの小さなもので、持ち運びに便利なものですが、今回紹介する「URoad-Stick」は少し毛色の違う商品です。

「URoad-Stick」はパソコンのUSBメモリのようにUSBポートに直接挿して利用する機種です。

この非常に便利そうな「URoad-Stick」はどういった特徴やメリット・デメリットがあるのでしょうか。

 

目次

WiMAX2+対応のUSB端末「URoad-Stick」の詳細

USBメモリタイプのWi-Fi子機というのはよく利用されているので、見かけたことのある方も多いと思います。

今回紹介する「URoad-Stick」とはこういうイメージで使えるWiMAXルーターです。

ルーターというのもイメージが違うかもしれませんね。

では、「URoad-Stick」について、これがどういった機種なのか簡単に見ていきましょう。

「URoad-Stick」の概要

「URoad-Stick」はよく見かけるスマートフォンくらいのサイズのモバイル型ルーターとは違い、USBメモリと同じようにパソコンのUSBポートに挿して使う機種です。

なお、この機種は旧WiMAXには対応していますが、「au 4G LTE」には対応していません。

基本スペック

機種名 URoad-Stick
製造元 (株)シンセイコーポレーション
重量 約18g(アンテナを含む)
サイズ 約27mm×62mm×11mm(コネクタ折り畳み時)
USB規格 USB TypeA準拠/USB2.0 High Speed
利用電波 WiMAX 2+

下り最大110Mbps

WiMAX

下り最大13.3Mbps

本体の色 ホワイト
特徴 設定の際はドライバのインストールなどは不要
通信方式 2×2MIMO
電源 USBポート経由

注意点

この機種には以下のような注意点があります。

  •  「au 4G LTE」には対応していない
  •  下り最大220Mbpsには対応しておらず、110Mbpsまでしか使えない
  •  同時に複数台で共有して利用することは出来ない

「URoad-Stick」の特徴・メリット

先ほどの章でも見てきたように「URoad-Stick」は、一般的なモバイル型のWiMAXルーターとは違い、USBメモリと同じようにパソコンのUSBポートに挿して使います。

ここでは、この機種についてもう少し詳しく見ていきましょう。

①使い方がかんたん!

使うときはパソコンのUSBポートに挿すだけです。

ドライバー等のインストールは不要で、パソコンが勝手に認識してくれます。

とても簡単ですよね。

②充電する必要がない

電気はすべてUSBポート経由でとりますので、充電する必要はありません。

普通のWiMAXルーターであれば、クレードル等を使用して充電する必要がありますので、これも充電する手間が省けるという意味で、非常に良いのではないでしょうか。

③セキュリティ上のリスクが少ない

他のWiMAXルーターのように複数の端末をWi-Fiで共有する訳ではなく、一台のパソコンでのみ利用するので、Wi-Fiに起因するセキュリティ上のリスクがなく、情報の流出などの問題が発生することが少ないというメリットがあります。

④持ち運びが便利

モバイル型のWiMAXルーターと比べても非常にサイズが小さく軽いので持ち運びには便利です。

電源についてもパソコンの方を長時間バッテリーなどにしておくことでかなり長い時間利用することが出来ます。

「URoad-Stick」のデメリット

先の章では「URoad-Stick」のメリットについていろいろと見てきました。

「使い方がかんたん」であるとか「充電する必要がない」「持ち運びが便利」というような利用するときの使い勝手に関する話題から、「セキュリティ」面についてのメリットなどについて説明しました。

しかし、この機種も何もよいことばかりではありません。

この章では、「URoad-Stick」の持つデメリットについて見ておきましょう。

①一台しかネット接続できない

「URoad-Stick」は、他のWiMAXルーターのように複数台のパソコンで同時に共有して使うことは出来ません。

あくまでUSBポートに挿したパソコンでのみ使えます。

したがって、同時に1台でしかインターネット接続が出来ないことに注意しましょう。

②キャリアアグリゲーションが使えない

キャリアアグリゲーションとは、下り最大220Mbpsを2本束ねることで440Mbpsにするように複数の回線を束ねて高速化を実現するものです。

「URoad-Stick」はこのキャリアグリゲーションには対応していないので、これによる高速化は出来ません。

③「au 4G LTE」が使えない

「URoad-Stick」は旧WiMAXには対応していますが、「au 4G LTE」には対応していません。

そのため、WiMAXが使えないエリアではまったく通信が出来なくなってしまいます。

④スマートフォンで使うことが出来ない

USBポートに挿して使うタイプの「URoad-Stick」は、ポートを持たないスマートフォンでは利用することが出来ません。

⑤下り最大220Mbpsに対応していない

現行WiMAX2+はキャリアグリゲーションなしの単一で下り最大220Mbpsとなっていますが、「URoad-Stick」は下り最大110Mbpsという速度にしか対応していません。

設定方法

ここまでで「URoad-Stick」の特徴やメリット・デメリットについて見てきました。

「設定が簡単である」とか「1台でしか使えない」などさまざまな内容を説明してきました。

さて、実際にもし「URoad-Stick」を選択して使うとなると、設定が必要になります。

ここでは、実際に「URoad-Stick」を使う際の設定を見ていきましょう。

作業自体はWeb管理画面から行います。

プロファイルの作成と選択

 

  1. ホーム画面の「設定」を開く

ルーター本体の液晶画面から「設定」を開きます。

  1. メニューから「WAN設定」-「プロファイル選択」を開く
  1. 「プロファイル」を作成

「追加」ボタンを押して、任意のプロファイル名を入力、「APN」「ユーザ名」「パスワード」などWiMAXプロバイダから提供されている情報を入力する

  1. 「保存」ボタンを押して、入力した情報を保存する
  1. 「プロファイルの選択」で新しく作成したプロファイルを洗濯し、「適用」を押す。

このように「URoad-Stick」を使うためには、ここで紹介した手順でプロファイルの設定を行う必要があります。

手順通りやれば難しいものではないので、問題はないと思います。

これが完了すると、インターネット接続が出来るようになります。

次の章では、「URoad-Stick」がどういった人に向いているのか、ということを見ていきたいと思います。

「URoad-Stick」が向いている人は?

最後に、「URoad-Stick」がどういう人に向いているのか考えてみましょう。

ここまで「URoad-Stick」の特徴やメリット・デメリットなどを見てきました。

また、実際に使うためにはどういった手順で設定をすれば良いのかということも確認しました。

しかし、いざ購入するかどうか使うかどうかは人によって向き不向きがあります。

どういう人に向いているのか、どういう使い方が望ましいのかということについて、この章では考えていきたいと思います。

ここで、「URoad-Stick」が向いていると考えられるケースを挙げてみました。

パソコンのみにWiMAX2+を利用する

「URoad-Stick」はUSBメモリ型で、パソコンのUSBポートに挿して使い、複数の端末で共有して使うことは出来ません。

加えて通常タイプのUSBポートのないスマートフォンなどでは利用できません。

したがって、パソコン1台のみでWiMAX2+を使うケースではこの機種が活用できますが、それ以外では難しいということがわかります。

主に仕事で使用するのでセキュリティが重視

他の端末と共有して使用することが出来ず、1台でネットワークを専有して利用するので、逆にセキュリティレベルが高くなります。

したがって、仕事で使う際にはメリットともなるでしょう。

無線の設定などの操作が面倒くさい

「URoad-Stick」は他のWiMAXルーターと異なり、直接パソコンのUSBポートに挿して使います。

そのため、無線の設定など面倒な操作がなく、初心者でも簡単に利用することが出来ます。

したがって、初心者で設定が難しいとか、慣れている方でも煩わしいと感じる方にはメリットがあります。

このように、「URoad-Stick」はパソコンでのみ使うことを前提とはしていますが、セキュリティレベルが高く保てる、設定が簡単と言ったメリットもあり、今回紹介した3つのケースに当てはまる方にはおすすめします。

これらに当てはまる方はぜひ「URoad-Stick」を試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

シンセイコーポレーション製のWiMAXルーター「URoad-Stick」は、厳密には「ルーター」ではありません。

なぜなら複数端末で使うことが出来ないものだからです。

この機種が他と大きく違う所、それは「USBメモリのようにパソコンのUSBポートに挿して使う」ところです。