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グッズの付いた特装本を漫画買取で売る時に気をつけたい注意点!

 

店舗への持ち込みよりも査定評価が高く、手間もかからないネットでの「漫画買い取り」。

このサービスを利用するにあたって、漫画を整理しているときに「そういえば付録が付いてきた漫画って売れるのかな?」と疑問に思った経験のある方も多いのではないでしょうか。

このような漫画本は「特装本」と呼ばれており、結論から言うともちろん売ることができます。

そして、付属品付きの漫画本であれば、通常版の買取相場よりもかなり高額になるケースがあります。

ただし、特装本を売るときには、通常版の漫画を売る場合とは異なるポイントを押さえておく必要があるのです。

今回は、特装本を漫画買い取りに出す際、注意したい内容をご紹介します。

 

目次

特装本って何?

「特装本」とは、キャラクターグッズなどがついてくる「初回限定版の漫画本セット」を指します。

このように何らかのグッズが付属する本は、日本において、多くの方から親しまれてきました。

皆さんも子供の時に読んだ「少年・少女漫画雑誌」に、付録がついていたのではないでしょうか。

雑誌の中には、付録を売りにしているものも多くあります。

近年では大人向けのファッション誌にバッグや小物がつくことも珍しくなくなりました。

漫画本の場合には、流行りのフィギュアや関連グッズが付属し「初回限定版」として発売されています。

このような形態で販売されているのを、書店などで見たことがある方も多いのではないでしょうか。

人気キャラクターの関連グッズが付属するときには、わざわざ予約して購入する方もいます。

場合によっては、かなり早い段階で売り切れることもあり、プレミアがつくようです。

定価でも、通常版として販売される漫画本と比較しても2〜3倍の販売価格となることも多いですが、漫画ファンにとっては需要が見込める商品であるため、人気が高いと言えるでしょう。

このように、人気の特装本では、付属のフィギュアやグッズを目当てにする方がほとんど。

そのため、付属品だけがオークションに出品され取引をされるケースもよくあります。

そのため、グッズだけを売ってしまって、「漫画本だけが手元に残っている」という方も少なくありません。

しかし「付属品のなくなった特装本」を漫画買い取りに出すのは、かなり難しいのです。

査定に出す前に、以下でご紹介するいくつかの注意点を理解しておきましょう。

特装本を売る前に知っておきたいポイント

特装本は付属品と一体!

先ほど、付録付きの雑誌を例に挙げました。

しかし実は、「雑誌の付録」と「特装本の付属品」は全く別の扱いになっている、ということを知っておきましょう。

雑誌の付録の場合、極端に言えば、付属していてもいなくても「雑誌本体の値段」は変わりません。

例えば、雑誌本体は古本屋へ、付属のバッグはリサイクルショップへ、といった売り方も問題なくできます。(漫画買取では、雑誌の買取はおこなっていません)

つまり、付録付きの雑誌は「雑誌」と「付録」という個別の商品を、ひとまとめにして売っているわけです。

しかし、特装版の漫画については「漫画本と付属のグッズがセットで1つの商品」とみなされており、それに値段が付いています。

実際に特装版の漫画本を確認すると、「分冊不可」や「分売不可」と書かれているかと思います。

それに伴い、通常版よりも値段が高くなっているケースも多いのです。

つまり、付属グッズ付きの漫画本は、「1セットで1つの商品」として、漫画と付属グッズを分けることができません。

そのため「グッズがない場合の特装本は、買い取ってもらうことが難しい」と言えるでしょう。

バーコードで特装本か通常版かを区別できる

付属品があってもなくても、漫画本の内容そのものに変わりはありません。

ですから、付属品のない特装本も、通常版と同じように漫画買取に出せるような気がするかと思います。

しかし、多くの場合それは難しいとお考えください。

特装本と通常版では、別のバーコード(ISBN)が割り当てられています。

ISBNとは「国際標準図書番号」(International Standard Book Number)のことであり、日本国内の本をはじめ、世界中の本がこのコードによって管理されています。

つまり、特装本と通常版の2つは「全く別の本」(商品)として区別されているのです。

そして、特装本はあくまでも「マンガ本と付属品がセット」になってはじめて、1つの商品です。

特装本に付属品が付いていない状態とは、ある意味では「欠陥商品」とも捉えることができる状態といえます。

通常版の漫画本で置き換えて考えると「帯とカバーが付いていなかったり、中身に落丁があるのと同じような状態」です。

そもそも漫画にバーコードの記載がない場合も

特装本の場合には「漫画本体」か、あるいは「グッズの入った箱」のどちらか一方にしか、バーコードが記載されていないケースがあります。

特に「バーコードのない漫画本」に関しては、店舗でのデータ管理も難しくなります。

買い取る側にとっても扱いづらい商品です。

仮に、バーコードのない漫画本を売ってしまった場合には、市販されていない同人誌と勘違いするお客さんも出てくるかもしれません。

実際に、元の漫画とほとんど見分けがつかない「同人誌」が発売されたケースもあるほか、最近では海賊版などの問題もあります。

そのため、売るほうにとってのリスクやデメリットも大きいといえるでしょう。

きちんと説明して売る場合にも「付属品のない特装本(初回限定版)」として売らなければなりませんので、マイナスイメージの付いた商品となります。

バーコードの記載がない漫画本は、売る側にとってメリットがないということです。

買い取ってもらえても高額にならないこともある

このように、付属品のない特装本は、買い取る側からすると「大変扱いづらく、売りにくい商品」といえます。需要が圧倒的に少ないのですね。

そのため、漫画本自体がきれいな状態で、何の問題もなくても、「通常版より買い取り価格が下がってしまう」という可能性が充分に考えられます。

買い取ってもらえたとしても、減額されてしまい、高額買取になる見込みもほとんどありません。

つまり、売る側にとっても、あまりメリットがないと言えるでしょう。

付属品のなくなった特装本は買取自体が難しい

付属品のない特装本は、不完全な状態の商品。

買い取る側にとってはあまり嬉しい商品ではないことを理解しておく必要があります。

そもそも、特装本に価値があるのは「付属のグッズ」があってこそ。

買う側にとってみれば「付属のグッズがメイン」ということも珍しくありません。

そのため、売ることは難しいですし、仮に売れた場合でも買い取り金額を過度に期待すぎるようなことは避けたほうが賢明です。

ただし、いくら「付属のグッズがメイン」という場合でも、「グッズ単体での買い取り」も難しいと考えられます。

これもやはり、特装版の漫画本が「分冊不可」「分売不可」であるためです。

まとめ

特装版、初回限定版と聞けば、付属のフィギュアやグッズがなくても、何か価値があるように思えてしまいます。

ただし、付属品がなくなった途端に査定評価は大幅に下がりますし、プレミア感もなくなってしまいます。

もちろん、付属品のない特装本にコレクター価値を見出すような方もほとんどいないと考えられるため「売ることが難しい」と覚悟しておきましょう。