女性の転職は未だ難しい?年齢による転職チャンスの限界はあるの?

「結婚したら、女性は家庭を守るもの」という考え方は、すでに遠い昔のものとなりました。しかし、未だに「女性が働きやすい社会が実現できた」と断言できないのも事実です。特に、女性の転職は男性に比べて難しい点がいくつもあります。

今回は、女性が働くことの難しさ、そして自分らしい生き方を実現するための転職のポイントについてご説明していきたいと思います。

女性の転職は男性よりもハードルが高いのか

近年、夫婦共働きの家庭は増えて続けている

独立行政法人「労働政策研究・研修機構」によると、1980年にはおよそ600万世帯だった夫婦共働きの家庭は、2016年には1,129万世帯と、ほぼ倍増に近いほどの増加を見せています。対象的に、専業主婦世帯は1980年の時点で1,000万世帯を上回っていたものが、現在は664万世帯となり、完全に数が逆転していることがわかります。

<参考:独立行政法人「労働政策研究・研修機構」

このように、共働きの家庭は30年以上に渡って増え続けており、今後も特別な理由がない限り、同様に増え続けていくことでしょう。

未だ「女性は結婚後辞めるかもしれない」という考えが多い

内閣府男女共同参画局が公表した「男女共同参画白書 平成25年版」によれば、日本における女性の労働力人口は、20代でピークを迎えた後、30~40歳台で減少し45歳位で再びピークを迎えるM字型のカーブを描いています。このように、30~40歳代で働く女性の割合が減少する傾向は、ほかの先進国では見られません。結婚や出産といったタイミングで仕事を続けるのが難しい日本特有の社会事情をよく表しているデータといえます。

<参考:内閣府男女共同参画局 「男女共同参画白書 平成25年版」

こうした事実がある以上、未だに「女性は結婚したら仕事を辞めるかもしれない」と危惧する企業は少なくありません。日本特有の「M字カーブ」は、政府や民間の努力によって徐々に改善している傾向はあるものの、「女性は結婚したら仕事を辞める」というイメージはいまだ根強いものだと考えておいたほうがいいでしょう。

どうしても家事や家族の面倒の負担から完全に逃げられない

結婚すれば、当然その延長線上には「出産・育児」というイベントが待っています。近年は男性や家族が育児に参加する家庭も増えてきましたが、やはり母親の負担が一番大きいという点は変わりません。

保育園の数が足りないことといった、育児のための社会インフラが不足しているのも、もちろん育児負担が増える大きな理由です。しかし、仮に社会インフラが充実していたとしても「自分の手でしっかり子どもを育てたい」と考える方も多いことでしょう。育児に情熱を注げば注ぐほど、仕事との両立は難しくなってきます。そうした「仕事と家庭の両立が難しい」というポイントも見過ごすことはできません。

あなたはどのタイプ?「女性の働き方」の将来像はどんなイメージ?

仕事優先のキャリアウーマンタイプ

「家庭」と「仕事」という2つの軸で見たとき、女性の働き方はいくつかのパターンに分類できます。

まず、「家庭よりも仕事を優先したい」という方。こうした人はいわゆる「キャリアウーマンタイプ」に分類されます。キャリアウーマンの利点は、経済的に自立しやすいという点でしょう。夫婦共働きが増加し続けているのは、家庭の経済的な事情も理由の一つです。キャリアウーマンは仕事に打ち込んでいる分、収入に反映されやすいので、家計のやりくりは楽になるでしょう。

また、キャリアウーマンは夫にとって「仕事の大変さを理解してくれるパートナー」でもあります。専業主婦や、就労経験が少ない女性の場合、仕事上の苦労を理解できず、夫の立場を無視した言葉をかけてしまう・・・ということもあるでしょう。こうしたすれ違いは、夫婦不和の元となります。キャリアウーマンであれば、自分がバリバリ働いている分、働く人の気持ちも十分に理解することができます。

キャリアウーマンのデメリットとして、家族で過ごす時間が減ってしまうのは避けられません。特に、子どもが生まれると一緒に過ごす時間を確保するのは難しくなっていくでしょう。家族との触れ合いが重要な時期に十分な時間が取れないのを心配する方も多いと思います。

家事はおまかせ!専業主婦タイプ

「仕事」をある程度犠牲にして、「家庭」に力を入れるのが「専業主婦タイプ」です。専業主婦のメリットは、家事や育児に専念できるという点でしょう。赤ちゃんのときはもちろん、学校を卒業するまでの子どもは何かと手がかかるもの。家事に専念できる人が家庭にひとりいると何かと安心できます。もちろん、家族との触れ合いが増えるのもプラスのポイントです。

専業主婦と言っても、まったく働かないわけではありません。子どもがある程度成長し、手がかからなくなったらパートタイム労働で仕事をしてみるのもいいでしょう。専業主婦は年収額が一定以下だと、配偶者控除と呼ばれる税制面での優遇措置を受けることができます。また、従業員に配偶者がいる場合、一定の手当を支給する企業も多くあります。こうした専業主婦ならではの優遇を受けられるのももう一つのメリットでしょう。

ただし、専業主婦の場合は老後の生活をどうするか注意しておかなければなりません。働いていると厚生年金などに加入することになるため、老後の年金額が増えますが、専業主婦の場合は国民年金のみの支払いとなります。当然、老後もらえる年金額も働いていた場合と比べて少なくなってしまうため、あらかじめ覚悟しておきましょう。

経済的な面以外から専業主婦という生き方を捉えなおしてみると、「仕事を生きがい」と考えているような方にはおすすめできません。家庭の中で役割を発揮することに何らかのやりがいを感じる人でなければ、こうした生き方は合わないと考えられます。

仕事と家事を両立したい!ワークライフバランス重視タイプ

「仕事」と「家庭」、それぞれのバランスを上手く取り、両立の充実を目指すのが「ワークライフバランス重視タイプ」です。従来は「キャリアウーマンか、専業主婦か」といった極端な2択から生き方を選ぶ人が多かったものの、現在はこうした「両方の間を取る」生き方を選ぶ人も増えてきました。

ワークライフバランス重視タイプのメリットは、キャリアウーマンと専業主婦それぞれの「いいところ取り」という点です。仕事も家庭も自分の望む分だけ頑張ればいいので、うまくバランスが取れれば理想の生き方を実現できるでしょう。

ただし、それはあくまで「仕事と家庭のバランスがうまくとれれば」の話。実際には家庭の事情や勤務先の都合など、自分の力ではどうしようもない要因がいくつもあります。多くの女性がワークライフバランス重視タイプを目指して努力しているものの、実現するのは決して簡単ではないというのが実情ではないでしょうか。

3種類の働き方をご紹介してきましたが、自分が望む働き方のパターンは見つかったでしょうか?理想の働き方が定まると、自分が「仕事に対して求めているもの」も明確になります。そのイメージが仕事選びに役立つのです。

女性が自分のイメージに近い仕事との出会い方

年齢は30歳までに転職をした方がいい

もし、今の仕事で自分が理想とする働き方を実現できないのであれば、「転職」という選択肢も視野に入れなければいけません。女性が転職するときはどんなことに気をつけたらいいのでしょうか?

まず、女性の場合は特に「年齢」を意識する必要があります。結婚するにしろ、出産するにしろ、適齢期というものがあるからです。具体的に挙げれば「30歳」という年齢が転職の一つの目安になるでしょう。

採用する企業の側も、求人者を年齢で判断しています。30歳未満であれば「これから教育しなければいけない若手」と見てくれますが、それ以上の年齢になると「ある程度の経験を積んだミドル世代」と捉えるようになります。当然「若手」を見ていたときよりも厳しい目で見られるようになるため、若手の時期に転職したほうが有利なのです。

資格やスキルなど、自分の持っている強みを活用する

語学や資格など、ほかの人が持っていない特殊なスキルがある方は、転職するとき最大限に活用すべきです。ライバルに差をつけられるばかりでなく、自分を評価してくれる、いい就職先を見つけることにもつながります。

転職で幸せを掴んだ女性から意見を聞く

転職を行うときは、不安な気持ちも強いことと思います。「うまくいかなかったらどうしよう・・・」という気持ちが強すぎて、最初の一歩を踏み出せない方は「転職に成功した女性」の意見を聞くのがおすすめです。

身近にそういう知り合いがいるのであれば、直接会って相談するのもいいですし、もしいなければネットでブログなどを検索して記事を読むのもいいでしょう。成功体験を聞くことで、不安な気持ちも自然に和らいでいきます。

女性の転職に強い転職エージェントを活用する

パソナキャリア

ひとりで転職活動を始めるのが不安な方は、転職エージェントを利用するのもおすすめです。女性の転職に強い転職エージェントの例をいくつかご紹介しておきましょう。

「パソナキャリア」は、株式会社パソナが運営する転職エージェントです。業界・業種別に25,000件以上の求人情報を紹介しています。女性の転職に対しては「ウーマンキャリア」という特設サイトを設け、特に力を入れてサポートしています。

リブズキャリア

「リブズキャリア(LiBzCAREER)」は、ターゲットをキャリア女性に限定した転職エージェントサービスです。働く女性の活躍を願う企業からの非公開求人を多数取り扱っています。

ウーマンウィル

「ウーマンウィル」はマイナビエージェントが展開する女性向け転職エージェントです。専任のアドバイザーが個別相談に乗ってくれるので、転職に不安を感じている方は相談してみましょう。

その他、大手の転職エージェントも女性向けの求人を多く扱っている

現在、女性の社会進出が進んでいる背景もあり、多くの転職エージェントが働く女性の支援に力を入れています。今回ご紹介した転職エージェント以外にも、さまざま企業が女性向け求人を取り扱っているので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

今回は、女性の転職が難しい理由と、転職を成功させるためのポイントについてご紹介してきました。

女性の社会進出が進み、夫婦共働きの世帯が増え続けているとはいえ、女性が家庭と仕事を両立させるのは容易ではありません。近年では、家庭と仕事を両立させた「ワークライフバランス重視」の生き方も注目されていますが、実現するためにはさまざまな努力が必要です。

仕事と家庭のバランスを保つには、「転職して働き方を変える」という方法があります。転職を成功させるには、できるだけ早く、30歳になる前に転職活動を始め、自分のスキルを活かせる仕事を見つけなければいけません。

転職を成功させた女性から意見を聞いたり、転職エージェントを活用したりするのが、転職を成功に導く秘訣です。女性の社会進出が注目される昨今、女性の転職を支援するサービスは数多くあるので、積極的に活用して理想の生き方を実現させましょう!