履歴書で最も工夫できるという意味で自己PRと志望動機が最も重要な項目です。
学歴、職歴、実績などの項目だけでは伝えられない自分の考えや、応募する企業への理解などの経歴だけでは分からない想いを伝えられる項目です。
この記事では、そんな大事な自己PRの基本ポイントや魅力的に書けるコツを説明します。
履歴書で最も工夫できるという意味で自己PRと志望動機が最も重要な項目です。
学歴、職歴、実績などの項目だけでは伝えられない自分の考えや、応募する企業への理解などの経歴だけでは分からない想いを伝えられる項目です。
この記事では、そんな大事な自己PRの基本ポイントや魅力的に書けるコツを説明します。
転職において、初めましての顔合わせは履歴書の写真になるでしょう。
そんな初対面の第一印象を左右する履歴書では「信用性」が伝わらなければいけません。
「この人、いい人そうだな」と漠然にでも伝わらなければいけないのです。
写真の表情、文字の丁寧さ、文章の読みやすさ、など読み手に配慮した履歴書である必要があるでしょう。
自己PRにおいても、この丁寧さを心がけましょう。
履歴書を長々と書くと、採用担当者はしっかりと読んでくれません。
また、強調したい部分も分かりにくくなり、かえって思いが伝わりにくくなることがあります。長くても500文字以内にまとめましょう。
また、読みやすいように、箇条書きでまとめる方法もオススメします。
その際は、アピールに効果的な項目から順に書いていきましょう。
例えば、「資料作成のスキル」と「営業の実績」の2点のアピールポイントがあるとしましょう。
これらも、応募先の職種によって順番が変わります。営業職に応募する際は営業の経験を先に、事務職に応募する場合は事務処理、資料作成のスキルを先にアピールしましょう。
職務経歴書の場合はしっかり読んでくれる可能性が高いので、文章全体の魅力があがる順番に書くのが最適ですが、履歴書の場合は全文を読んでもらえるとも限りません。
「確実に見てもらう」ことを目的とするため、最初に書くのです。
前半部分の例-
「私の営業スタイルは見せる営業です。徹底的にデータを収集し、それを嚙み砕き、分かりやすく伝えるための提案書に力を入れてきました。先輩社員のプレゼンの資料制作に携わることも多く、社内でも高い評価を得ています。」
第一に、実績をベースにPRするのであって、実績そのものを伝えても意味がないので注意してください。
まず、はじめに数字で表せる実績から考えてみましょう。
数字となると営業における売上などをイメージされると思いますが、テレアポの件数や、書類処理の件数、指導した部下の人数、店長であればお店の大きさやアルバイト、お客さんの人数など、色んな数字を使うことができます。
これらの数字を達成するために、何の実践を行ったのか、どんな苦労をしてきたのかなどのプロセスを必ず添えてください。
また、店舗スタッフ、サポート職などの、数値の実績をひねり出すのがなかなか難しい職種もありますよね。
その場合は、問題解決のエピソードが効果的です。
問題解決には「課題発見→対策、実践→改善」の流れのことであり、この順番に書けば、実績を踏まえた自己PRができます。
ちなみに、この中で一番重要な部分は対策、実践の部分です。
その問題を解決したことが重要なのではなくて、どのように考えて、どのように解決したのかがポイントです。
「問題→解決」だけの自己PRでは何も意味がありませんので注意してください。
そして、これらの実績を示した上で、応募する企業でどのように活かせるかも記入できればさらに魅力的な自己PRになります。
先ほど伝えように、実績をどのように活かせるかをしっかり伝えないと、ただの自慢になりがちです。
その点を押さえていたとしても、言葉の表現の仕方で自慢に聞こえてしまったり、傲慢だと思われることがあるので注意が必要です。
例えば、「単月、1000万もの売上を達成」といった「1000万も売上げたんですよ!すごいでしょ?」といったニュアンスの表現です。
「もの」という部分を削除して、事実として端的に伝えましょう。
また、いくらその実績が素晴らしい内容でも新しい企業で発揮できるかは分かりません。
なので、その実績にいたったプロセスも丁寧に書いてください。
採用担当者が本当に知りたいことは、実績そのものではなく、その実績にいたったプロセスなのです。
その点も踏まえて素晴らしい実績であれば、強力なアピールポイントになるでしょう。
繰り返しになりますが、相手視点に立ち、どう有益かを考えた自己PRにしましょう。
あなたがすごいと感じるポイントが、採用担当者にも響くとは限りません。
逆に、あなたが何もすごいと思わない平凡なことが、相手にとって有益なケースもあります。
まずは、相手の視点に立って、想像してみましょう。どのような人材だったら採用するのか、を面接官になりきって考えることが選考突破の秘訣です。
読み手にストレスを感じさせずにスラスラ読める履歴書が理想です。
読みやすい字を心がけるのも大事ですが、さらに重要なのがその文字間隔です。
上下の文章の間隔を狭くしすぎると、読む意欲が失せてしまい、しっかり読まれないまま不合格となってしまうかもしれません。
また、選考に通過した後も履歴書は何回も目を通されることになりますので、読みにくい履歴書が採用担当に与えるマイナス評価を小さくはないのです。
残念ながら、興味を引かない履歴書は読まれずに終わってしまうことがよくあります。
せっかく時間をかけて書いた履歴書ですから、最低でもしっかり読んでもらいたいですよね。
そういった時に意識することが「注意を引くキーワード」です。
例えば、専門的な横文字の言葉などですね。
採用担当者が「何これ?」と思う知らない言葉は非常にオススメです。
なぜなら、履歴書のほとんどが平凡だからです。大量の履歴書を読む経験をしている人が良く言うセリフに「どの履歴書も似たような感じでつまらない」というものがあります。
自己PRの文章は、ある程度決まった型というものがあり、新鮮味がなく面白くないと感じているのが実情です。
そういった目が肥えた採用担当者を楽しませるために、見たことのない言葉を放り込むのはインパクトになります。
応募先企業がどのような人材を求めているのかが分からなければ、魅力的な履歴書は書けませんので、必ず調べましょう。
会社ホームページの採用情報だけではなく、転職サイトもチェックしましょう。
自社ホームページよりも詳しく書いてあるケースが非常に多く見受けられます。
また、新卒向けの就職情報サイトを見るのも有効な手でしょう。
転職専用のサイトと比べ、能力やスキルよりも、求める志や働く姿勢などの抽象的部分が書いてあることがあります。
また、写真も豊富で人事ブログなどがある場合もあるので、こういった部分から社風を感じ取れることもあります。
求めているスキルや経験を調べるのは必須です。
中には応募資格に経験を設けている場合があるので、注意してください。
該当スキルや経験を持ち合わせていたとしても、履歴書にその記載がない場合は無条件で落とされる場合がありますので、書き忘れないように気を付けてください。
また、求人票に書いてある内容はあくまで条件であるケースが多く、さらに求める具体的なスキルや経験があることがほとんどです。
なぜ、その内容を書かないのかというと、応募者が圧倒的に減ってしまうからです。
具体的な項目を増やせば増やすほど、応募の敷居があがり応募数が減少します。
敷居があがれば応募者の質が上がるかと言えば、そこまで実感できないことも多く、結果的に「応募条件を最低限にして、応募者をできるだけ募り、面接でしっかり判断しよう」という手段をとる企業が多いです。
しかし、あなたがその企業にどうしても入社したい場合、話は別です。
公開していない求める人物像を知り、それに知った上での魅力的な自己PR文を作りましょう。
例えば、転職フェアなどに参加している企業の場合は会社説明会の最後に質問を受け付けるタイミングがあるので、直接聞いてしまいましょう。
また、ライバルの求職者の前でその内容を公開したくない場合は、質問タイムが終わった後に個別で聞くこともできます。
転職フェアなどに一切参画しない企業ももちろんありますが、その場合は、転職エージェントで相談するのが良いでしょう。
その企業が求めている人物像を一番熟知しているのが採用担当者であれば、その次は転職エージェントでしょう。
その企業で働いている一般社員よりも熟知している可能性があります。
実際の合否結果からの傾向なども把握していますし、同業他社における有益なデータを沢山保有していますからね。
相手が求めるものを理解できたならば、次は自分の魅力について考えましょう。
あなたに持っているスキルや仕事への取り組み方や特徴など、できるだけ多く書き出してみましょう。
例えば、事務処理をするにしても、丁寧さがウリなのか、スピードがウリなのか。
あなたが良く頼まれる仕事は何か、仕事以外の相談や話を部下とよくするのか、仕事を効率化することに積極的か、勤務時間外の自己啓発、スキルアップに積極的かどうか、など様々な項目を洗いざらいしましょう。
そして、その二つの共通部分を探しましょう。
会社が求めているもの、とあなたが提供できるもの、その一致部分が有効な自己PRの文章になります。
書類選考をする際は、最初に実績や能力を元に判断されます。
その後に自己PRなどを見るので、自己PRはそこまで重要ではないと思われるかもしれません。
しかし、同じ能力や実績のある人が他に現れた場合はどうでしょうか。
もちろん、魅力的な自己PRの履歴書の人と最初に面接をするでしょう。自己PRの経歴や実績の項目と違う最大のポイントは自由に作成できる点です。
書類選考をする際、履歴書は必ず読まれます。
ただ、履歴書だけを見て、不合格だと判断されれば、職務経歴書を読まれることはないのです。
したがって、書類選考になかなか通過しないと思われる方は、職務経歴書の前に履歴書の自己PRを見直すべきかもしれません。
履歴書において一番重要な部分は「読み手の注意を引く」ことです。
注意をまず引き読んでもらう、そして魅力的など感じてもらい、職務経歴書に繋げるのです。
どれだけ職務経歴書の自己PRが魅力的でも履歴書の自己PRが陳腐だと意味がないのです。
せっかく作った職務経歴書をしっかり読んでもらうためには、まずは履歴書の自己PRを丁寧に作ることが重要かもしれません。