転職をおこなうにあたり初めにぶつかる壁が書類選考です。比較的、看護師転職の転職成功率は高い値で推移していますがこの書類選考で落とされる方が多いことも現状です。
できれば書類選考で躓く事なく面接まで辿り着きたいとこですよね。ここでは書類選考におけるポイントやプレゼン内容を理解し習得することで皆さんが転職活動をスムーズに行えるよう様々な視点から分析、解説していきたいと思います。
転職をおこなうにあたり初めにぶつかる壁が書類選考です。比較的、看護師転職の転職成功率は高い値で推移していますがこの書類選考で落とされる方が多いことも現状です。
できれば書類選考で躓く事なく面接まで辿り着きたいとこですよね。ここでは書類選考におけるポイントやプレゼン内容を理解し習得することで皆さんが転職活動をスムーズに行えるよう様々な視点から分析、解説していきたいと思います。
希望とする医療機関の内部調査を自ら訪問・見学し把握することが一番的確でしょう。
個々の医療機関によって雰囲気も大きく異なります。日々の看護業務や人間関係、年齢層や上下関係等の細かい情報収集までおこなっておくといいでしょう。
実際に自分の目で見て総合的に病院を捉えることで履歴書を記載する上でもよりリアリティーがでますし面接の際の印象アップにも繋がります。
OB・OG訪問とは希望とする医療機関を訪ね、実際に働いている先輩や職員の方々から直接話を聞くといった行為で転職活動をするにあたり非常に有用です。
実際に働いている看護師の意見や業務内容等のリアルな病院事情を知る事ができますし医療機関の職員に顔を知ってもらう事もできますので転職するにあたり重要なステップとなります。まずはOB・OG訪問を行うにあたり自分が何を知りたいのかといった訪問の意図を明確化し質問事項等は予めまとめておきましょう。
日程にあたっては各自医療機関と段取りを取ること。先方のスケジュールに合わせ訪問するといった形になりますので早めに日程の調整はおこなっておきましょう。
看護師からの情報は為にはなりますが希望とする医療機関で働いている友達であってもこればかりは主観によって異なりますので注意しましょう。
医療機関を直接訪問し自分の目で確かめるのがやはり一番です。訪問の際、直接聞きづらい内容や情報を知るといった点では友人に聞く事も参考になりますが悪まで指標として捉えておく程度でいいかと思います。
看護師の履歴書は基本的に一般企業の履歴書と変わりません。
履歴書作成における注意点やポイント、記載方法におきましては後程詳しく説明していきたいと思います。
基本的に履歴書・職歴書記載の詐称はバレます。過去の職歴調査や個人を調べられるといった事はありませんがどこかでくい違いが生じます。
しかし多少の嘘(ごまかし)も時には必要なケースもあります。
例えば志望動機、前職での給料などです。給料・賞与面にあたっては多めに提示することでその金額以上の給与額を提示してくれる医療機関等もありますので割り増しで提示することも時には有用です。
ここでいうオリジナルとは志望動機や自己PRでのオリジナルティーの事を指します。
定型文やありきたりの内容では見る人(面接官)の目をひきません。いかに興味をもってもらえるかが重要ですので言葉や文章でのオリジナルティーが求められます。
字がきたない。それだけで何かと不利です。しかし書体は丁寧に記載すればそれなりに綺麗に書けます。字の大きさや文字・全体的に見た文章のバランス、文字の構成など一つ一つを意識すれば問題ないでしょう。
各種履歴書の特性にあわせ履歴書の選択をおこないましょう。下記に履歴書の特徴について記載したいと思います。
医療機関からの指定がなければ一般用の履歴書が定番です。
・日付
提出日か前日の日付を記載します。郵送の場合は投函日を記載します。
・氏名・ふりがな
姓と名にスペースを空けわかりやすく記載しましょう。ふりがなは履歴書の書き方に準じます。
・証明写真
サイズは横2.4~3㎝ 縦3.6~4㎝ 三カ月以内に撮影されたものを使用しましょう。
カラーで正面から撮影され、本人単身胸から上が写っているものを使用します。
万が一、写真が剥がれてもいいように写真の裏側には名前を書くといいでしょう。
・現住所
都道府県から番地・番号まで省力せずに記載しましょう。
マンション名のフリガナにも注意しましょう。
・連絡先
「連絡先」の欄は現在所と異なる場合のみ記入します。
自宅に固定電話がない場合には携帯番号のみで構いません。メールアドレスは個人用を記載し会社のメールアドレス等は控えましょう。
・学歴・職歴
履歴書
履歴書全体で西暦か元号を統一しておきましょう。
学歴の場合、原則として最終学歴の一つ前の学歴から記入していきます。
上記2項目に対しての回答:一カ月の勤務でも記載しても構いませんが書かなくても問題はありません。世間では職歴記載は最低3年だと言われていますが書くか否かは個人の自由です。転職回数が多い事は正直マイナスですがだからといって空白の無記入欄があると面接でつっこまれるでしょう。記入しない場合は面接で質問された際に答えられる準備をしておきましょう。
基本的に記入をしない事は許されますが詐称は問題です。前職での経験年数を長く偽る行為はバレますので気をつけておくポイントです。
・免許・資格
最初に保有免許を記載しその後、資格の記載をおこないます。免許・資格は正式名称で記載し履歴書全体で西暦か元号かを統一しておきましょう。
私も資格をいくつか保有していますが希望する医療機関で活用性のない資格の記載はおこなっていません。これも個人の自由回答です。
・本人希望記入欄・その他特記事項
希望欄だからといって自分の要望や希望を何でも書いていいといったわけではありません。
ここでは就職する上での最低限の条件と連絡を希望する時間帯を記載する箇所となりますので注意しておきましょう。
ここでは希望とする医療機関にどう自分が貢献できるかを記載することがポイントとなります。医療機関で就職するのに、車の整備が得意と書いても医療機関側からしたら何も魅力を感じませんよね。
個々の医療機関の特性にあった自分のPRをおこないましょう。
又、短所はできる限り長所にも捉えられる内容を記載しておくといいでしょう。
希望とする医療機関で働くにあたり即戦力になれるか否かは大きなポイントです。しかし就職してすぐに即戦力になれるといった事は現実難しいですよね。
ここでは今までの経験や自分の強み、得意分野を希望機関でどう活かしていきたいか、活かせる事ができるかに着目し希望機関の特色に応じたプレゼンを意識しましょう。
転職理由は志望動機欄に記載するようになっていますがここでは自分の考えや強みとする部分を的確かつ明確に記載することが必要です。
多く記載すればいいという問題ではありませんし自分が意図する点をあらかじめまとめておきましょう。
転職理由として給料が少ない、人間関係があわなかったと感じ転職を余技なくされる方も多いかと思われます。しかし、給料が安いから転職を志望したと記載しても不合格は目にみえています。志望動機や転職理由は採用者が一番興味のある点といっても過言ではないほど重要なポイントとなりますので前向きな動機付け、意図ある転職理由を記載するよう心がけましょう。
自分が医療機関で取り組みたい事、目標としている事などを医療機関の特色にあわせ記載しましょう。病院の特色というのはその病院の強みの事を指します。例えば「認知症病院で急性期のスキルを磨く」といった目標では病院の特色に応じた回答ではないということです。医療機関の方針や特色に沿わない希望や目標はその医療機関の情報収集を怠っていると捉えられますので注意が必要です。
取り組む目標は『やりたい』ではなく「やります」といった言い回しのほうがインパクトもあり説得力も得られます。
今までの医療機関で取り組んだこと、他者と比べて自信をもてる点、特化している点をまずは明確化します。その強みを希望機関でどう活かしていくか結果を述べた後、医療機関の特色にあわせ肉付けをしていきます。ここでは過去の自分を一度振り返り自分の将来展望を見つめなおす事が大事な作業です。その将来展望と希望機関を結びつけることができたら説得力のある志望動機が仕上がるでしょう。
“人間関係がいい”、“患者と向き合えるから”このような漠然とした理由はNGです。
なぜこの病院でなければならないのかを明確にしておく必要があります。その為には情報収集、希望機関を把握するといった点がどれほど重要かわかりますね。
前述しましたが将来展望や目標は非常に重要なポイントとなります。自己展望や抱負で個々における意欲や向上心がわかります。やはり、採用するならやる気がある人に入ってもらいたいと採用側も思っていますのでここは抜かりなく明確に記載しましょう。
ここでも医療機関に沿った展望・豊富を明記するよう心がけましょう。
例
私は出産・子育てを理由に一時現場を離れました。子どもの手が離れ自分の志す看護をみつめなおしたとき貴院の○○といったとこに自分の看護観・展望がマッチしたため魅力を感じました。
又、貴院では子育て支援も充実しており仕事と家庭の両立がはかれると感じた事もポイントです。ブランクはありますが日々学ぶ姿勢を忘れずに自分の目標とする看護ができるよう努力していきます。
ここではブランクの理由をまずは明確にして、今後の看護に対する考えや希望機関で取り組みたいことを明らかにしましょう。ブランクがあってもやる気は人一倍強いといった点を強調すれば多少のブランクがあってもこの人なら何かやってくれそうだと面接官も感じるはずです。
例
私は大学病院で○○といった事に非常に興味を持ち研究や自己研鑽に取り組んできました。
今後は貴院のような〇〇に特化した病院で患者と密に関わり自己の経験も踏まえた上で業務に活かしていこうと考えます。
大学病院で働いていたということは正直プラスのポイントです。自己の取り組みを踏まえた上で今後、希望機関でどう活かしていくのか、飛躍していきたいのかを病院の特色にあわせ明確化しておきましょう。
例
私は新卒後3年間、急性期の病院で勤務していました。急性期病院で働くうえで急性期を離脱した患者の自宅支援はどうなっているのか疑問に感じ患者のトータル支援を踏まえたサポートに魅力を感じました。
貴院では入院患者の在宅復帰率が90%と非常に高く地域密着型に特化していることから在宅復帰を目指す患者の看護により深く又、身近に感じられるといった点に魅力を感じました。貴院で就職が叶った際は患者の残存能力といった視点に着目し入院から退院まで継続的かつ全人的ケアを提供していきたいと考えています。
自分の経験となぜその分野に興味を持ったのかといった点を明確にすること。又、興味分野への転職、ステップアップに伴いなぜその医療機関を選んだかを明らかにすることがポイントです。
転職するにあたり憧れの人や目標となる人の傍で働きたいというのは非常に大事な動機ではありますが悪まで医療機関での転職ですので人ではなく組織として病院を捉えましょう。
個人に魅力を感じて医療機関を選択したと言うと採用者側からみるとその人がいる医療機関であればどこでもいいのではといった解釈に繋がり兼ねませんので悪まで機関を対象に動機付けをおこなっていきましょう。
例外ではありますが名医のもとで自分の興味分野を極めたいといった動機付けは目的がはっきりしておりプラスに捉えられる事もあるようです。
自己成長したい!とっても大事な言葉ですが何を変えていきたいかが重要です。
希望機関で成長できる内容や展望がなくただ自己成長したいといったシンプルな動機ではその自己成長といった言葉に重みを感じませんよね。
自分の展望や目標は○○で、だからこそ貴院の○○といった特色を活かし経験を積むことで自己成長していきたい!といったように内容をできるだけ詳細かつ的確にまとめることがポイントです。何を踏まえた上での自己成長かを考えると書きやすいかもしれません。
まず就職活動と転職活動についてですが大きく異なる点はキャリアの有無これだけです。
就職活動とは社会人経験がなく真っ新な状態で就職活動をおこなうのに対し転職活動はいくつかの医療機関で経験を積んだ方の事を指します。それを考えれば志望動機の書き方は異なる事は明らかですしポイントもみえてくるのではないでしょうか。
就職活動はやる気や意欲を重視し転職では即戦力、キャリアを重視するといった点が大きな違いでしょう。もちろん転職においても意欲や向上心は重要ですがそれに伴ったキャリアも求められます。
以下に転職における志望動機のポイントをあげてみたいと思います。
前職で経験を積んだ点や自分の強みとなる点を明らかにしましょう。
個別性がありここは他者には負けないといったアピールポイントが重要です。
経験年数が短く誇れるプレゼン内容や特化した部分がないといった方は自分の想いや看護に対する熱意を前職の経験を踏まえた上でプレゼンするといいでしょう。
患者と向き合える、患者の立場に寄り添った看護の提供等の漠然とした内容はNGです。
例えば糖尿病や認知症に関連した資格を取得していればそれが強みとなりますし看護研究や研修で深く習得した知識でも構いません。
他者より特化している事、そしてその経験が希望機関において実用性があるかが重要な焦点となりますので予め自己分析を行い自分の強みを抽出しましょう。抽出内容が希望機関で実用性があるのか、アピールポイントに繋がるかを分析しておきましょう。
上記での経験や体験を踏まえた上での看護師像を明確化しましょう。
思いやりのある看護師や患者に寄り添える看護師といった将来像は就職活動をおこなう看護師の記載する内容です。転職での看護師像は経験や学びから得た看護師像を指しますので、より深く現実性をもった内容、動機付けが必要となります。
一般企業では履歴書をフリーダウンロードしパソコンで記入後、提出するといった会社も増えてきてはいますが看護師業界は基本的に手書きです。
字が汚いから不採用などといったケースは少ないですがいかに真剣にかつ丁寧に書いたか面接官は見抜きます。文字や言葉で個々の特徴を捉える事もできますし性格さえわかると言われていますので記載の際は丁寧に手書きで作成しましょう。
修正テープでの修正は基本的に認められません。間違えた際は新しい用紙に再記入するようにしましょう。
このようなケースは論外です。不採用は間違いないでしょう。
確かに空白は少ないに限ります。しかし空白を埋める為に趣旨に添わない事を記載するくらいであれば書かないほうがマシです。自分が意図する部分に重点をおき明確かつ的確に記載しましょう。
看護師に問わず正式書類での略語は記載しない事が原則です。誰が見てもわかる言葉、内容、文章を心がけましょう。
「○○したい」よりも「○○します」のほうが遥かに説得力も得られます。どうしても、
~したい。~していきたい。といった文章になりがちですが心がけ一つで改善できるポイントですので『です』『ます』で統一しましょう。
会社就職の場合は御社と使用されますが看護師の場合は医療機関への就職となりますので『貴院』・『貴医院』が望ましいでしょう。
産業保健師や産業看護師の就職の際は企業や会社への就職といった視点になりますので御社で構いません。
例えば職務経験を長く偽る、資格保有を偽る等、後々、書類提出の際に明らかになる情報の嘘は病院を冒涜していると捉えられますので気をつけましょう。
基本的に転職回転が早くても根拠がしっかりしていれば問題視される内容ではありませんので嘘をつく、偽る等のリスクは回避しましょう。
前述しましたが自己PRと関係ない事を記載しても採用者側からしたら何の魅力も感じません。仕事や希望機関と関連付けた自己PRを意識し記載するよう心がけましょう。
志望動機は悪までその医療機関を志望した理由や経緯を記載する欄ですのでその医療機関に関係のない内容や趣旨からそれてしまうと意図する点が明らかになりませんよね。
よく看護師になった動機や経緯を記載する方もいらっしゃいますが受け手はそのような動機は求めていませんので注意しましょう。
志望動機
私は貴院の急性期医療に特化している点に魅力を感じました。特にICUにおける人工呼吸器装着中の看護といった論文や研究を拝見し呼吸器患者の看護といった視点が180度変わりました。貴院の強みである呼吸器患者の看護を始め急性期特有の看護を学ぶことで看護の土台を築いていきたいです。
貴院で転職が叶った際は是非、ICUでの勤務を希望します。集中治療学会での症例発表を目標にしていますので症例会や研究にも積極的に携わり人一倍努力していきます。
志望動機
私の夢は手術看護の認定看護師になることです。貴院は手術件数も多く小児から高齢者までと年齢、疾患においても幅広く医療展開をしているところに魅力を感じました。
又、高度な医療で多科にわたり手術患者の看護を学べる為、貴院で自分のスキルアップに繋げたいと強く思います。貴院以上の魅力を感じる病院はありません。自分が今まで手術室看護で培った経験を活かし更に自己精進に努めて参ります。
履歴書は通常A4ですので封筒もA4が入るものを選びましょう。
色は最近では茶色でも問題ないといわれていますが、茶色だと他の書類に紛れたりダイレクトメールに間違われるケースもあるようですので無難に白を選びましょう。
今回は志望動機や自己PRについて説明しましたが皆さん参考になったでしょうか。
履歴書において自分が意図する点を明確化し希望機関に結び付けた志望動機や自己PRを作成することで内容はぐっと深まりますし転職者の思いも伝わるはずです。
皆さんが素敵な転職先が見つかり、そして希望とする転職先に受かるよう医療者側からの視点でポイントを絞り解説していきたいと思います。
面接におけるポイントや面接マナーにおいても詳しく掲載していますので関連づけて参照いただけるとより深まるのではないかと思います。
理想の医療機関へ合格できるよう引き続きサポートしていきますので参考にしていただけたら光栄です。