MENU

未経験から営業職へ転職することは可能?転職を成功させるポイントは?

 

オフィスワークなど、お客様とあまり関わらない仕事をしていると、会社の外で華々しく活躍する営業職が魅力的に見えることもあると思います。「もっと仕事の成果を肌で感じたい…」、「お客様の笑顔を直接見られる環境で働きたい…」といった理由から、営業職への転職を望む人は少なくありません。

今回はそんな方のために、未経験の他職種から営業への転職を成功させるためのポイントをご紹介しましょう。

営業の魅力や楽しさは?

営業の仕事にはほかの職種にはない面白さ、やりがいがあります。

仕事の成果が数値でわかる

どのような商品・サービスでも、お客様に買ってもらえて初めて会社に利益が発生します。言い換えれば、「販売」以前の工程にかかわる仕事では本当の意味で仕事の成果を実感することはできません。

営業職は、商品・サービスをお客様に買ってもらえること=販売そのものが仕事です。自分が稼ぎ出した売上・利益を数値として把握できるのは大きな魅力だといえるでしょう。

お客様と直接コミュニケーションできる

事務職など、オフィスの中で働く仕事だと自分たちのお客様と直接触れ合える機会は限られています。自分たちの会社が提供したサービスが、どのような形でお客様に貢献し喜ばれているのかを肌で確かめる機会はあまりありません。

営業職に就けば、お客様の喜びの声や笑顔を直に確認することができます。もちろん、クレームにさらされることもあるでしょうが、そうした生の声を肌で感じられることは仕事のやりがいとして大きなポイントです。

業界知識が深まる

営業の仕事をする際は、自分たちが売っている商品やサービスについて、詳しい知識が必要となります。もし、お客様からまだ知らないことを聞かれたならきちんと調べて説明できるようにしなければいけません。

そうしたやり取りの中で自社が属する業界への知識が深まっていくため、将来の出世にも役立つ経験を積むことができます。

目次

営業職の種類

営業職と言っても、実際には業務内容によっていくつかの細かい種類に分かれています。一般的な営業職の種類をご紹介するので転職先を探すときの参考にしてください。

一般営業

一般営業とは、不特定の一般消費者に対してセールスを行う仕事のことです。具体的には、不動産や金融商品などを販売する営業マンがこの一般営業にあたります。「訪問販売」などに代表されるように、売上に応じて評価されますが厳しいノルマが課される場合もあります。

法人営業(ルートセールス)

一般営業とは異なり、企業・団体などの法人を対象にセールスを行うのが仕事です。企業や団体は急に増えたり場所を移動したりしないので、決まったルートを回ることから「ルートセールス」とも呼ばれます。新規開拓の必要はありませんが、逆にいつも顔を合わせている馴染みのお客様のふとした変化に気がつく洞察力が必要です。

内勤営業

旅行代理店や不動産代理店のように、特定の店舗を訪れたお客様に対してセールスを行う営業職です。お客様と触れ合える時間が限られるため、いかにスムーズに的確なアプローチができるかが仕事の鍵を握っています。

代理店営業

代理店営業とは、お客様へのセールスを販売代理店に任せ、その代理店とのやり取りを主な業務とする仕事です。保険業界などで用いられている方式です。基本的に代理店はすでに決まっているところを対象とする場合が主ですが、稀に営業マン自身に新規の代理店開拓が求められる場合もあります。

海外営業

自社の製品・サービスを外国に販売するのが仕事です。現地の言葉を話せるのはもちろん、必要によっては海外赴任もしなければいけません。

セールスエンジニア

機械・電気製品など、販売にあたって技術的な知識が求められる商品を販売する営業職です。一般的には、エンジニアとして一定の経験を積んでからセールスエンジニアになる場合が多いです。

MR(医薬営業)

病院や個人医院を訪れ、新しい薬の使用方法や効果・効能について説明を行う営業職です。

以上が、一般的によく知られている営業職の種類です。このように、売るものや売り方によって働き方が大きく違っていることを覚えておきましょう。

営業のスキルに必要なものは?

営業への転職を目指す以上、求められるスキルが自分に備わっているかどうか確認しておかなければいけません。営業で必須とされるスキルにはどんなものがあるのでしょうか?

専門知識

営業は、自分が紹介する商品・サービスについてお客様に説明する責任を負っています。従って、説明のために必要な業界に関する専門知識は必須のスキルです。

ヒアリング力

営業というと、商品やサービスの魅力を売り込む力が重要なように思われがちですが、実はそれ以上に「ヒアリング力」が大事です。適切な提案を行うには、まずお客様が抱える課題を正確に把握する必要があるからです。

課題発見力

お客様は、常に自分が抱える課題をはっきり整理して認識しているわけではありません。ヒアリング力によってお客様が自覚している悩みごとを聞き出した後は、それを解決可能な形で整理し直す「課題発見力」が重要になります。

コミュニケーション能力

新しい商談の種は、かしこまった会議の場だけで生まれるわけではありません。むしろ、普段の何気ないコミュニケーションの中にこそ、新しいチャンスが眠っています。営業職では、そうした何気ない会話の中からお客様の困りごとを聞き出すコミュニケーション能力が求められているのです。

論理的思考力

営業職の難しいところは、普段やり取りしている担当者だけを説得できればいいというわけではないという点です。一般消費者であれば家族など購入者の周囲の人を、法人相手であれば担当者の上司や経営陣を説得しなければなりません。そのためには、多くの人が納得できるような論理的な説明ができる必要があります。

ご自身にこうした一連の能力が備わっているか、よく自己分析をして確認してみてください。

営業で成功している人の特徴ってあるの?

あなたの周りにも「あんな営業マンになりたい!」と思えるような「営業で成功している人」がいるかもしれません。こうした人々に共通する特徴・ポイントをまとめてみました。

好奇心が旺盛

営業で成功している人は、例外なく好奇心が旺盛です。特に変化の激しい業界の場合、常に新しいニュースに注目していないと時代から取り残されてしまいます。

前向き

「後ろ向きな営業マン」というのは、おおよそ聞いたことがないと思います。営業が後ろ向きだと、セールスを受けているお客様も「買いたい!」という気持ちになってくれません。前向きな性格でないと営業では目が出にくいといえるでしょう。

プレッシャーに強い

営業は仕事の成果に「当たり外れ」がある職業です。失敗するたびにいちいち落ち込んでいたのでは、日々の業務をこなすことはできません。プレッシャーに負けない強い精神力が必要です。

努力家である

営業では、たとえ仕事に失敗したとしても決してその経験が無駄になることはありません。ただし、失敗を改善し、次につなげる努力が必要となります。努力を怠る人は営業として成功することはできないでしょう。

未経験の人間でも営業職への転職は可能?

そもそもの問題として、未経験の人間が営業職に転職することは可能なのでしょうか?率直に結論から言ってしまうと、未経験の他業種から営業へ転職することは「可能」です。とはいえ、未経験の人が営業職で経験を積んできた人と真正面から勝負をするのは難しいもの。

転職を行うときは、業界・業種をある程度絞って転職活動を行うのがポイントです。

営業未経験でも転職しやすい業界や業種ってあるの?

不動産業界

不動産業界の営業は、完全に実力主義の世界です。できる人はすぐに成果を上げますが、そうでない人はすぐに辞めていきます。それだけ聞くと「未経験には厳しいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、人の出入りが激しいため、「転職のしやすさ」という点から見ると、未経験でも転職しやすい業界です。

医療業界

医療や福祉といった業界は営業に限らず、慢性的に人手不足のため、未経験でも転職しやすい環境にあります。ただし、人手不足ゆえに労働環境が過酷な場合もあるので注意してください。

小売業界

小売業は店舗の新規出店が多いため、それに合わせた求人が多い業界です。ただし、労働環境は決して楽ではありませんし、ノルマが課される場合もあります。

「入りやすさ」という点だけに注目すると、以上のような業界・業種が挙げられますが「働きやすさ」という観点から見ると次のような業界・業種がおすすめです。

営業未経験が転職するのにおすすめの業界や業種は?

人材業界

人材業界では売り物が「商品」ではなく「人」になります。そのため、ゼロからでも専門知識を覚えやすいのが、未経験におすすめできるポイントです。

広告業界

広告業界は、ほかの企業が売りたいもの「広告」という形で提供します。売りたい商品・サービスがどのようなものかは、広告ができた時点である程度わかるので、こちらも未経験の人が参入しやすいポイントだといえるでしょう。

IT業界

IT業界は比較的新しい分野なので、日夜新商品・サービスが生まれ続けています。新しいものを売る営業を始めれば、当然競合はいないので商品・サービスに魅力があれば未経験でも成果を上げられる可能性が高くなります。

営業未経験の人間が履歴書や面接でPRするコツは?

営業に限らず、経験の有無は転職で大きなポイントになります。営業未経験でも魅力的に思ってもらえるようにPRするコツをご紹介します。

「営業に転職したい理由」を伝える

今まで別の仕事をやっていたのに、なぜ営業をやりたいと思ったのか具体的に説明しましょう。もちろん、ネガティブな理由ではなく「成果を肌で感じたかった」、「お客さまと直接ふれあいたかった」など前向きな理由を伝えましょう。

その企業を選んだ理由を伝える

営業への転職を目指すにあたり、なぜその転職先を選んだのかを説明しましょう。その企業の理念や経営ビジョンなど、自分が魅力的に思ったところを上手に伝えるべきです。

自分が営業に向いていると考える根拠を説明する

いくら営業の仕事がしたくても、「向いている」と思えなければ採用してはもらえません。自分のどんなところが営業向きだと思うのか、先にご紹介した「営業に必須のスキル」や「営業で成功している人の特徴」を参考に伝えてみてください。

営業職に転職で成功するためのポイント

転職では、具体的なイメージを固めることが成功への秘訣です。特に今回は、異職種への転職になるわけですので、以下の点に注意して転職活動を行いましょう。

転職で実現したい「働き方」を明確にする

営業職を経験したことがないのに「働き方をイメージする」と言われても難しいかもしれません。知り合いの営業の人に話を聞くなどして、自分が考えているような働き方が実現できそうかどうか検討してみましょう。

「働き方」を実現できそうな業界・業種を選ぶ

イメージする働き方を実現できそうな業界・業種を絞って転職活動を行います。最初はいくつか候補を上げておき、徐々に減らして絞り込みを進めていくのがいいでしょう。

未経験から営業に転職した人の声を聞く

未経験から営業に転職する場合は、不安な気持ちが大きいと思います。未経験からの転職を成功させた人が周りにいるなら、参考に意見を聞いてみるべきです。

まとめ

未経験の人が、営業職への転職を成功させるポイントについて解説してきましたがいかがだったでしょうか?

営業職への転職を目指すのなら、まず自分に営業で必要なスキルが備わっているか、営業で成功している人の特徴が備わっているか自己分析してみましょう。そうすることで自分が営業に向いているか、どの業界のどんな営業職が自分に合いそうかイメージが湧いてくるはずです。

未経験だからこそ、面接のときは「なぜ営業へ転職したいのか?」を丁寧に説明してください。そして、自分がイメージするような理想の働き方を実現できそうな会社を選ぶことが転職成功のポイントです。