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派遣看護師のメリットやデメリットは?日払い・単発・スポットの探し方

 

こんにちは、元看護師のnaokoです。

同じ看護師というくくりでも、正社員、派遣、アルバイトといった様に、いくつかの雇用形態があります。今回は派遣看護師について取り上げ、紹介していきます。

目次

派遣看護師とパート・アルバイトの違いってなに?

看護師の派遣とパート・アルバイトの違いとは、簡単にいうと雇用元の違いです。たとえば、勤務先の病院に派遣会社を通して雇用されるのか、病院に直属で雇用されるかという違いです。

派遣看護師として働くにあたってメリット・デメリットがそれぞれあります。

派遣看護師のメリット

時給が高い

派遣会社を通して、仲介料を上乗せした時給に設定してあるので、病院や施設直属のパートさんやバイトさんに比べて、時給がやや高いです。勤務先によりますが、私は平均150円程度パートさんやバイトさんよりも時給が高かったです。もちろん、仕事内容は同じです。また、派遣会社の担当の方との信頼関係がしっかり築けていれば、担当の方に時給アップをお願いできることも!私は担当の方に交渉して、時給50円アップしてもらえました。

自分の希望する期間で働ける

基本、最初の勤務期間の交渉は派遣会社の担当の方が私たち派遣看護師の希望を聞いた上で、勤務期間の交渉・確認をしてくれます。更新月までは契約された期間なので必ず働き、更新月以降は辞めたければすんなり契約通り辞めることができます。もし続けて働きたい!と思えば師長さんや採用担当の方と直接相談し、契約期間を延ばすことができます。

稀に1か月更新といった短期間契約の病院や施設もありますが、3か月もしくは6か月更新のところが多いです。看護師が不足している、スタッフの入れ替わりが多い、労働環境が辛いところ程、1か月といった短期間契約のところが多いという話を派遣会社の方に聞いたことがあります。

派遣先が合わなければ更新しなければいい

たとえ、派遣先の環境が悪かったり、業務内容がきつい、病棟の雰囲気が合わない、師長さんやスタッフと合わない、などの様々な問題が生じても契約を更新しなければすんなり辞めることが出来るので、割り切って働くことができます。正社員で働いていると、上司に退職を切り出すことはなかなかの労力ですし、書類などの手続きが面倒だったりしますが、その辺の心労や書類などの面倒な手続きは一切ありません。

面倒な職場の人間関係に巻き込まれにくい

私の経験上、派遣看護師は新人看護師と違い臨床経験があることや、応援の為働きに来てくれているというスタンスで接してくれる為、正社員スタッフの派遣看護師に対する接し方はとても親切で気遣ってくれるところが多いように思います。いい意味でよそ者扱いという感じが多少なりあるように感じます。また、短い期間の中で表向き仲の良いスタッフ同士でも実は…というような職場の人間関係を理解するのにも時間が掛かる為、面倒な人間関係に巻き込まれにくい傾向にあると思います。

委員会・勉強会は免除される傾向に

基本的に派遣看護師は、面倒な委員会や係りといった役割は与えられません。また、勉強会への参加も師長さんや先輩から強要されることはないので、完全に自由意志で興味のある勉強会へ参加できます。

サービス残業がない

自分で勤務時間を派遣会社へ申告する為、たとえ残業したとしても時間通り申告すれば時給が発生します。私の利用していた派遣会社は、契約時間外の勤務は時給アップとなっていました。

派遣会社が守ってくれる

なにか問題が生じたら、必ず派遣会社に報告します。契約内容に基づき、派遣会社が守ってくれます。派遣会社によっては、あまり守ってくれないところもあるそうです。複数の派遣会社に登録してみて比較する、同じ職場で他の派遣会社を利用して働いているスタッフの話を聞くなどして派遣会社の情報収集をするのもいいと思います。

派遣看護師のデメリット

ボーナスがない

派遣看護師の一番といってもいいほどのデメリットは、「ボーナスがない」ということだと思います。年齢やキャリアに関係なく、派遣看護師は契約時に決められた一律の時給です。

福利厚生がない

派遣看護師は、パートさんやアルバイトさんと同じで正社員のような福利厚生がありません。規定の契約期間・勤務時間に応じて派遣会社や派遣先の施設で社会保険に入れます。住宅手当や地域手当、夏季・冬期休暇、育児休暇・産休といった福利厚生はないです。

いつ契約を切られるかわからない

一般企業の派遣社員ならば契約を切られることもあるかもしれませんが、派遣看護師で契約を切られることは、よほどのことがない限りありません。基本、延長を望まない限り契約期間通りです。契約を切らざるを得ないような問題を起こさない限り、途中で契約が切れることはほぼないので、あまり心配しなくて大丈夫と思います。

入職時の教育がほとんどない

基本的に派遣看護師は、ある程度の知識や看護技術をもっている既卒の看護師として扱われます。その為、入職時の教育や各学年の教育プログラムに加わらないことが基本です。ですが必要最低限のオリエンテーションやフォロー体制はあるので、派遣看護師も安心して働くことができます。

病院によっては中途採用者(派遣看護師含む)の教育担当がいて、しっかり教育してくれる病院もありました。しかし、ある程度の経験があると思われている場合が多いので、言いにくい状況でも出来ないことや分からないことは自分の身を守る為にもしっかり言うべきです。

寮有の求人が少ない

やはり派遣看護師だと寮有の求人は少ないです。他都道府県に派遣される応援ナースだと寮費無料の寮有求人はよく見かけますが、そのような求人も稀です。基本的に派遣看護師は寮に入れないと考えておいた方がよさそうです。

ローンの審査に通りにくくなる

金融機関によっては派遣の年収を正社員と同等に扱わないところもあるみたいです。

住宅ローンなどを組む場合は注意が必要かもしれません。

私は派遣になって美容エステや脱毛など20~30万程度のローンを組んだことはありますが、審査に通らず困ったという経験はありません。ローンの種類や金額によると思うので、注意が必要です。

正看護師と派遣看護師の違いは?

派遣看護師も、正看護師です。

准看護師の方も、派遣として働いている方は沢山居ます。

求人の種類や多さでいうと、やはり正看護師の方が多いように思います。

派遣看護師の働き方

看護師の派遣には、単発・短期・長期・紹介の4種類が存在します。

今からの項目では、4種類それぞれの特徴を紹介していきたいと思います。

看護師の単発派遣

1日~1週間の超単発派遣です。単発派遣は、看護師の派遣の中で最も契約期間が短い働き方です。派遣会社によって定義は異なりますが、1つの職場への派遣期間が1日~1週間程度のものを差す場合が多いです。

主にデイサービスや訪問入浴の単発(1日だけの日雇い)求人が圧倒的に多いです。病院や夜勤の単発求人も稀にありますが、基本的にこれらの求人は少ないです。

メリット

  • スケジュールを自由に組むことができる。
  • 単発(日雇い)なので、どんなにキツイ仕事や人間関係が嫌な職場でも「その日限り」と思って、割り切って働ける。
  • 地域のイベントの救護係、テレビ番組や有名アーティストの握手会、ライブの救護係など、普段経験できない仕事もできる。ただし、こういった求人は競争率も高く、求人も少ない為貴重です。

デメリット

  • 毎回勤務先が違う、新しい環境で働く為気疲れが絶えない。
    毎回異なる勤務先へ行く為、万が一道に迷っても時間に余裕がもてるよう、朝は早めに出勤する、といった苦労もあります。派遣会社のよっては、希望すれば同じ勤務先で単発の契約をし、連続的に働くこともできます。(求人があれば)
  • 社会保険への加入が難しい。
    決められた就業時間働かなければ、社会保険に加入できません。
  • 本業にした場合、収入が不安定
    仕事内容や通勤距離を選ばなければ、求人があるかもしれません。しかし、派遣登録しているスタッフも多い為、たまに「求人がすでに埋まって働ける求人がない」という事態もあり得ます。
  • 交通費の支給がない場合が多い
    私の経験上、交通費が支給されなかった求人はありませんし、みたこともないです。登録している派遣会社によって異なる場合もあるので、その都度確認が必要です。

看護師の短期派遣

基本的に更新なしの1~3ヶ月程度の契約期間の派遣のことをいいます。働く場所は病院、施設やデイサービス、保育園、クリニックなど様々です。私の経験上、病院は長期の派遣を求めているところが多いので、短期の求人は少ない印象です。

メリット

  • 社会保険への加入が可能
    単発派遣と同様、終業時間の条件を満たせば社会保険に加入することができます。
  • 短い期間内で効率的に稼ぐことができる
    派遣看護師は、アルバイトやパートに比べて時給も高く、アルバイトやパートの様に時間の融通も効きます。仕事だけに縛られることなく、プライベートを大切にして働くことができます。
  • 1つの職場で働く期間が短いことから、人間関係に縛られずに働く事が出来、色々な職場を見て回れるというメリットがあります。視野を広げる為にも色々な看護の現場を見ておきたい、転職の際の参考にしたいという場合にとても有効です。

デメリット

  • 社会保険や有給休暇が付かない場合がある
    1~3か月の短期の契約である場合、社会保険や有給休暇をもらえる条件を満たせない場合があります。
  • 一箇所でじっくりキャリアを積むことができない
    短期間の就業となる為、じっくりキャリアを積むのは中々難しいです。

看護師の長期派遣

一般的に派遣期間が3か月以上のもの(更新あり)を長期派遣といいます。

3か月または半年おきに契約更新を繰り返し、数か月~数年間にわたって同じ派遣先で働き続けることができます。

メリット

  • 社会保険に加入できる(派遣期間2か月以上が条件)
  • 契約期間の間、安定した収入が見込める
    契約をきられる事はよほどのことがない限りあり得ない為、契約期間中の収入は安定します。
  • 単発・短期派遣に比べて環境の変化による気疲れが少ない
    単発・短期派遣のように短いスパンで職場を変わらなくてよいので、環境の変化による気疲れは少ないです。また、1つの職場に長く勤務することができるので、周りとの人間関係も築きやすく、仲の良いスタッフも出来やすいです。

デメリット

  • 職場が合わなかった場合も、契約終了まで働かなければならない
    単発・短期派遣に比べ契約期間が長い為、嫌な職場であった場合は契約満了まで苦痛となるかもしれません。

紹介予定派遣

派遣期間が終了した後、派遣先に直接雇用されることを前提とした働き方のことを紹介予定派遣といいます。簡単にいうと、正社員として働く際の試用期間を派遣として働くというイメージです。

働く期間は最大6ヶ月と決められており、派遣期間満了の1ヶ月程度前になると、直接雇用に向けた話し合いの場が持たれます。直接雇用後は派遣先の職員として働くため、お給料・待遇・福利厚生などは派遣先のものが適用されますが、派遣期間中は他の派遣形態と同様、派遣会社のものが適用されます。

メリット

  • 派遣で実際に働いてみてから、正社員になるかどうかを決めることができる。
    職場の雰囲気や人間関係といった環境をみて選ぶことができるのは大きなメリットだと思います。
  • 就職が難しい医療機関に対して、実務を通じてアピールすることで正職員に登用されやすくなる
    面接が苦手という方も、実際の実務や働きぶりを通して評価してもらうことが出来る為、転職手段として有効です。

デメリット

  • 直接雇用につながらない事もある
    直接雇用が前提ではありますが、義務ではない為、正社員への登用を断られるケースもあります。紹介予定派遣=直接雇用と余裕をもって派遣期間を過ごしていると、正社員登用を断られた際のショックも大きいです。常に評価されていると思って気を引き締めて働く必要があります。
  • 時給が低い傾向にある
    他の短期・長期の派遣の時給に比べ、派遣期間中の時給が低い傾向にあります。

派遣看護師の日払い・単発・スポットの探し方

看護師転職

最近では看護師の人不足の影響もあり、日払い・単発といったスポットの求人が多くあり、ある程度の臨床経験があれば誰でもスポットで働くことができます

どうやって探せばいいの?

日払い・単発・スポットの求人に強いのは、やはり派遣会社です。派遣会社に登録することで、こうした求人情報が沢山入手できます。そして気になる求人に応募することで、すぐに働くことができます。また、転職サイトに登録しておいて働きたいときにスポットで求人を見てみるという方法もあります。

看護師派遣の日払い・単発・スポットは基本的に同じ意味です。私の経験上、日払いをしてくれる職場や派遣会社は少ないように思います。また、単発とは一日スポットでの雇用と捉える為、基本的に上記三つは同じ意味と捉えて大丈夫です。

派遣看護師の日払い・単発・スポットの探し方のコツ

派遣会社に登録することで、色々な求人情報がメールや電話などで送られてきます。そこから気になる求人を見つける方法が一般的です。又は派遣会社のネット求人から、希望の条件を絞って検索し、応募することも可能です。

※人気の求人は、すぐに人員が充足してしまう為、気になる求人を見つけたらすぐにコンタクトをとる方がいいです。

日払い・単発・スポットで働く条件をチェック

はじめに、単発で働くためには、労働者派遣法に基づいた条件があります。

平成24年10月に改正され、日雇派遣が原則禁止になりました。ただし、以下の条件に当てはまる人は除外されます。

  • 60歳以上の方
  • 雇用保険の適用を受けない学生
  • 年収500万円以上の方で副業として日雇派遣に従事する方
    ※年収とは「生業年収」、つまり主たる業務の年収を指します。
  • 世帯年収の額が500万円以上の主たる生計者以外の方

例えば、准看護師の免許を持っていて、正看護師の学校に通っている方、休日を利用して副業として働く方、配偶者など他に主たる生計者がいる方などがこれに該当します。

以上の法律に関係なく、その他の条件としては、病院やクリニック、施設によっては臨床経験3年以上などといった条件が求められます。

また、私が実際に複数の派遣会社に登録し、求人情報をみている経験上ですが、日払いという条件で求人を出しているところは本当に少ないです。

やりたい仕事内容を決めておく

派遣会社によって違うかもしれませんが、単発の求人で年間を通して圧倒的に多い仕事は訪問入浴です。つづいてデイサービスや有料老人ホーム等の介護施設、健康診断、クリニックなどです。

具体的な仕事内容としては、以下のとおりです。

訪問入浴

看護師、ヘルパー、オペレーター(運転手)の3名で、1日6〜8件(1件当たり40分程度)、利用者さんの自宅を訪問します。

看護師の役割としては、バイタルサインの観察、入浴の可否、着脱介助、ヘルパー・オペレーターと共に洗体介助、処置、記録の記入、荷物の運搬を行います。

案件も多く、ブランクがある方や臨床経験の少ない方も勤務しやすいです。生活の場が自宅である為、自宅のルールや利用者さんの習慣などに臨機応変に対応していく必要があります。また、かなりの体力仕事ですので覚悟が必要です。

デイサービス

大体25名前後の利用者の方の健康チェック、必要な方の処置、入浴介助や着脱介助、レクリエーションの参加、リハビリの見守り、服薬管理、記録などを行います。デイサービスの中でも、リハビリをメインとしている施設、入浴をメインとしている施設、レクリエーションをメインとしている施設など、施設によって主としているサービスが異なったりします。また、午前・午後で利用者さんの入れ替えがあるなど。短時間での関わりなので、利用者さんの名前と顔を覚えたり、コミュニケーションをとるのに苦労したりもします。

案件に記載されている仕事内容を確認し、自分に合った案件に応募するといいと思います。

有料老人ホーム

入居者のバイタルサイン測定、処置(インスリン注射・胃ろう・ストマ管理・吸引なども有)、服薬管理、記録などを行います。看護師の人数は施設によって異なります。申し送りノートを見ながら、1人体制の施設もあります。

健康診断

企業や団体、学校が実施する健康診断に関わります。やはり健康診断のシーズンである春(4〜6月)と秋(9〜11月)の案件が多いです。採血の他にも、聴力検査、12誘導心電図なども任されたりします。

クリニック

採血が主な仕事内容です。午前のみなど拘束時間が短い事が多いため、スケジュール管理がしやすいです。

ある程度経験してみるなどして、自分に合った仕事内容を見つけると働きやすいです!

複数の派遣会社に登録

地域によるとは思いますが、想像以上に看護師の派遣会社は沢山あります。派遣会社に依頼する側の施設等は、特定の派遣会社を決めて求人をかけている事が多いので、複数の派遣会社に登録する事で色々な職場の求人情報を得ることができます。

また、派遣会社によって、強みとする求人が異なる為(A社は単発・短期派遣の求人、B社は長期派遣の求人に力を入れている等)、各派遣会社の特徴を聞いた上で自分に合った派遣会社に登録するのも良いと思います。

万全なスケジュール管理で

単発派遣は、自身の予定に合わせて、自由に仕事を入れることができるというメリットもありますが、誰かがシフト管理をしてくれる訳ではないので、自分がいつ、どこに仕事に行くのかしっかり把握しスケジュール管理をする必要があります。

また、看護師1名体制のところも多いので、直前の勤務キャンセルや当日欠勤は大変困ります。欠勤することがないように、スケジュールと共に体調もしっかり管理する必要があります。

私の体験談

私は臨床経験3年で病棟勤務をやめて、派遣会社に登録しました。実際に単発の派遣で働いて感じたのは、病棟に比べると空気感もゆったりとして働きやすいのですが、急変があった際には自分の判断になるので、責任も大きいです。

やはり病棟での知識や経験、ある程度の看護技術が必要となるので、経験や技術に自信のない人はある程度の自信をつけてから単発の派遣で働くと、より働きやすいと思います。

また、普段病棟ではみることの出来ない、「退院後の患者さんの生活」の一部をみることができるので、良い勉強にもなります。

その他にも、色々な派遣先に行くので、看護だけでなく他の職種の方とも仲良くなれたりするので、出会いも沢山あって楽しいです。

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