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「服装自由」の転職フェアや会社説明会はスーツと私服どちらがいい?

 

転職フェアや会社説明会の参加条件を見ていると「服装自由」と書かれているものが少なくありません。でも、「自由」と言われてしまうと逆にどんな格好をしていったらいいのか迷ってしまいますよね?

「服装選びに手間取ってしまって、話を聞く企業選びが間に合わなかった」なんていう自体は避けたいところです。「服装自由」の転職イベントにはスーツと私服、どちらで参加した方がいいのでしょうか?

目次

「服装自由」となっているけど、実際はどうなの??

やはり圧倒的にスーツでの参加者が多い

既存の転職フェア・会社説明会の参加者を見てみると、服装自由のイベントであっても圧倒的にスーツを着ている方が多いです。明確なデータはありませんが、7~8割程度の参加者がスーツ、残る2割が私服とイメージしておくといいでしょう。

「服装自由」との記載があるにも関わらず、多くの方がスーツを選ぶのは、やはり「それが無難だから」という理由が大きいと考えられます。スーツを着てさえいれば、少なくとも服装が採用の可否に響くことはありません。なにしろライバルたちもほぼ全員スーツを着ているわけですから、服装では差がつかないわけです。

あるいは、単に「問題ない私服を選ぶのが面倒くさい」という理由でスーツを着ている方もいるかもしれません。転職の検討中は、適した転職先が見つかるか、自分の目指している企業の目に留まれるか、さまざまな不安があると思います。そんなときに服装など余計なことで頭を悩ませたくはないでしょう。「必ずスーツを着ていく」と決めておくことで本来集中すべき候補企業の検討や採用担当者とのやり取りに集中できる、というメリットもあります。

転職の場合、「今までの勤め先とは違う業界に移る」こともあるというのが難しいところです。既存の勤め先では問題なかった服装も、別の業界ではNG、という事態も考えられるからです。「今までの服装そのまま来ていく訳にはいかない」という点が、転職イベントでの服装選びを難しくさせている要因なのです。

私服でいく場合はカジュアルNG!最低でもシャツにジャケットは着用

とはいえ、私服で参加するのが決して悪いわけではありません。ただし、私服といっても「どんな服装でもいい」というわけではないので、注意が必要です。

たとえば、ジーンズやTシャツなどは基本的にNG。ジーンズは元々「作業着」ですし、Tシャツではあまりにもラフすぎます。無地の襟付きワイシャツに、黒や紺など落ち着いた色のジャケットを合わせ、ボトムスもジャケットに近い色のスラックスなどでまとめるのが無難でしょう。

こうした服装はいわゆるオフィスカジュアル・ビジネスカジュアルなどと呼ばれるものです。もし、「私服で参加したいけど、自分で服を選ぶのは不安」という場合は、オフィスカジュアルの専門店を訪れ、店員さんに服装を決めてもらうのもいいかもしれません。「転職フェアに参加したいので、問題のなさそうなコーディネートにしてください」などとこちらの目的を伝えれば、適した衣服を選んでくれるでしょう。

クリエイティブ職なら、私服でセンスを出してみては?

例外的に、クリエイティブ業界(デザイナー・ITなど)の場合、ほかの業界に比べて服装の縛りが緩いケースが少なくありません。デザイナーなどの業種の場合、個人の感性が重視される職業柄、服装を見て参加者のセンスを見る、という要素もあるからです。クリエイティブ職を目指している方であれば、あえて私服で参加し、自分のセンスを参加企業にPRするのも有効でしょう。

IT業界などの場合は、単純に業界が新しいため若い社員が多く、服装に関する縛りが緩い会社も多くあります。そのような企業の場合は、採用担当者も私服でイベントに参加しているでしょうから、担当者の服装を見てその企業や業界がどれくらい仕事中の服装に厳格であるか、見極めるヒントにするのもいいでしょう。ただしこのやり方は、転職イベントに何回か参加して全体の雰囲気を掴まないと難しいかもしれません。

たとえクリエイティブ業界への転職を狙うのであっても、スーツ・ジャケットの着用など先に挙げた「最低限のライン」は守るべきです。たしかにクリエイティブ業界には服装に寛容な傾向がありますが、それはあくまで「他の業界と比べたら寛容」という程度。「スーツを着てくる必要はないけど、いくらなんでもこの格好はゆるすぎない?」と担当者に思われてしまっては元も子もありません。

女性の場合、「服装自由」はどうすればいいのか

基本的には男性と同じ。スーツもしくはカジュアルでない服装で

「服装自由」といわれたとき、特に困ってしまうのは女性の方だと思います。女性の場合、一般的な業界では茶髪やアクセサリーの着用など、ある程度のおしゃれは「ファッションの一部」とみなされて許容されるケースが多いです。しかし、逆に言えば「ファッションのOK・NGラインを自分で判断しなければいけない機会が増える」ため、多くの女性にとって悩ましいところだと思います。

答えを言ってしまえば、基本的に女性であろうと男性であろうと気をつけなければならない点に大差はありません。無難に決めるならスーツ、私服で行くならラフすぎる格好は避け、襟付きのシャツやジャケットを着て臨みましょう。

パンツスーツ?スカート?これはどちらでもOK!

あと、女性が特に気になるポイントとして「パンツスーツとスカートのどちらを選んだらいいのか?」という点が挙げられると思います。基本的に、パンツだからNG、スカートだからNGということもないので、どちらを選んでもOKです。ただし、スカートを選ぶ場合はスカート丈が膝上から極端に短くならないよう注意しておきましょう。目安としては膝の高さ、特に膝の上側が少し隠れるくらいが最も美しい長さだとされています。

女性の場合、メイクやアクセサリーにも気を使おう

採用担当者が見るのは、衣服ばかりとは限りません。メイクやアクセサリーといった身だしなみも、その人の印象を大きく左右します。

メイクについては、基本的に「ナチュラルメイク」を心がけましょう。リップグロスは派手に見えてしまう場合があるので使わないほうが無難です。アイメイクは濃くなりすぎないように抑え、つけまつ毛は外しておいてください。口紅は赤やピンクなどの暖色系を選び、寒色系は使わないようにしましょう。眉毛を描くなら不自然に吊り上がった形にはせず、自然なアーチ型に。目の下のクマが気になる方は、ファンデーションを薄く塗ってカバーしておくといいでしょう。

そのほかに注意するべき点としては、髪型やネイルがあります。髪は染めずに長髪の方は後ろで一つに束ねておきましょう。髪を束ねていないと、お辞儀をしたときなどに前に垂れ下がってきて、だらしない印象にとられてしまうかもしれません。爪の長さは1~3mm程度に揃えておき、もしネイルを使うなら濃い赤色など派手なものは避けてください。透明なものや肌色などナチュラルな色なら問題ありません。言うまでもありませんがネイルのデコレーションは厳禁です。

靴はヒールを履いてもOKですが、ピンヒールなど歩いたときに音がなるものは避けたおいたほうが無難です。スーツと合わせて着るという点から考えると、ヒール丈は普通か、短めのものを選んだほうが合います。一般的なヒール丈は3cm、5cm、7cmがありますが、7cmのものは避け、3か5cmの物を選んだほうがいいでしょう。

そうは言っても気になる、採用担当者の服装への本音!

オフィスカジュアルでビシッと決めている人は、センスを感じる

実際、転職フェアや会社説明会の採用担当者は、参加者の服装についてどう考えているのでしょうか?すでに説明したとおり、転職イベント参加者の8割は、スーツを着ています。ですから、ほとんどに人は服装で差がつくことはないといっていいでしょう。

では、8割がスーツを着込んでいる参加者の中に、オフィスカジュアルを完璧に着こなしている人がいたとしたらどうでしょうか?おそらく、採用担当者の目からその人は「一味違う」というふうに見えるはずです。このように、「服装自由」のメリットを活かして上手にオフィスカジュアルを着こなせば、ライバルに差をつけることもできます。

よほど悪印象でなければ、人が多く細かく覚えていない

転職イベントには、多くの人が同時に参加します。大きなイベントであれば、「数万人がひとつの会場に集まり、絶えず動き回っている」という状態になってしまうでしょう。このとき、採用担当者になったつもりで考えてみてください。果たして「誰がどんな格好をしていたか」を細かく覚えているでしょうか?

実際、採用担当者のほとんどは、参加者の格好を細かく記憶してはいません。よほど変な格好で参加してしまい「悪目立ち」でもしない限りは採用担当者に与える印象を過度に心配する必要はないでしょう。

結局のところ、どちらがオススメなの!?

その場で選考に進んだ場合も視野に入れて、スーツがやはり無難

転職イベントでは、参加企業のイメージに近い人材の場合、そのまま採用選考に移る場合があります。参加企業が限られる小規模なイベント、あるいは中小企業で、経営者が直接イベントに参加している場合などにあるパターンです。

こういったパターンもあると考えると、やはりスーツを着ていくのが無難だといえるでしょう。服装としてOKかNGか、という問題もありますが、採用面接を受ける際の礼儀として「スーツで臨む」という考え方もあるからです。

まとめ

「服装自由」と書かれている転職フェア・会社説明会に参加する際、どのような服装が適しているのかについて解説してきました。

既存の参加者は、服装自由でも実際はほとんどがスーツで参加しており、私服の割合は2割ほどです。多くの方がスーツを選ぶのは「無難」という理由が大きいものと考えられます。

クリエイティブ職など、私服が評価の対象になる業界の場合は私服で参加したほうがいい場合もあります。私服を着ていく際の注意点は、襟付きシャツやジャケットを着用し、Tシャツ等ラフすぎる格好は避けることです。

女性の場合も男性と服装の注意点は変わりません。ただし、メイクはナチュラルにすること、アクセサリー類は取り外しておくことなど、女性ならではの注意点もあります。

採用担当者は、ほとんどの場合参加者の服装を気にしていません。しかし、悪目立ちを避ける、即選考に移る可能性がある、といったことを加味してトータルで考えると、「服装自由の転職イベントであっても、スーツを着ていくのが無難」だといえるでしょう。

採用担当者が転職希望者の服装をチェックするのは、身だしなみという「社会人として守るべき、最低限のマナー」を守れる人かいなかを確かめるためです。「身だしなみが整っていれば転職に成功できる」というわけではありませんが、身だしなみが整っていない人は、そもそも選考の対象にはなりません。転職イベントの服装に気をつけるのは「勝負が始まる前にライバルに負けないため」とおぼえておきましょう。