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フコキサンチンの効果・効能や摂取できる食品を紹介!

 

健康意識の高い方などから注目を集めているフコキサンチン。

興味をお持ちの方が多いかもしれませんね。

フコキサンチンには、どのような効果や効能が期待できるのでしょうか。

詳しく解説するとともに、フコキサンチンを含む食品などを紹介します。

利用を検討している方は参考にしてください。

目次

フコキサンチンとは何か?

最初にフコキサンチンの概要を解説します。

フコキサンチンはどのような成分なのでしょうか。

フコキサンチンとは

フコキサンチンは昆布やワカメ、ヒジキなどの褐藻類だけに含まれる色素であるカロテノイドの一種です。

褐藻類の身体の表面に存在する葉緑体でクロロフィルと一緒に光合成を補助します。

つまり、褐藻類の生命活動に必要なエネルギーの産生に関わります。

カロテノイドの研究効果が注目を集める中、フコキサンチンも注目を集めるに至っています。

フコキサンチンの色は?キサントフィル類って?

フコキサンチンはオレンジ色の色素(カロテノイド)です。

新鮮な昆布が茶色に見えるのは、フコキサンチンのオレンジと緑色が混ざるからです。

フコキサンチンが分類されるカロテノイドは、アルコールと馴染みが良いカロテン類と、アルコールと馴染みが悪いキサントフィル類に分類されます。

フコキサンチンはキサントフィル類の仲間です。

フコイダンとの違い

同じ褐藻類に含まれる注目の成分がフコイダンです。

よく似た名前なので混同されがちですが、両者は異なる成分です。

フコキサンチンがカロテノイドであるのに対し、フコイダンは食物繊維です。

期待されている効果や効能も異なるので、間違わないようにしましょう。

フコキサンチンの効果と効能

フコキサンチンには、具体的にどのような効果や効能が期待されているのでしょうか。

老化の予防

フコキサンチンには強力な抗酸化力があるので、老化を予防する働きが期待されています。

抗酸化力とは、活性酸素の発生を抑えたり、過剰に発生した活性酸素を消去するなどの働きのことです。

活性酸素は、タンパク質を変性させる、酵素を失活させる、脂質成分を酸化させる、遺伝子を傷つけるなどの働きで老化の原因になります。

フコキサンチンは、濃度依存的に活性酸素を消去すると考えられています。

他のカロテノイドに比べ低酸素分圧化で強い抗酸化力を発揮するので、生体内で高い効果を発揮する可能性があるといわれています。

上記以外では、正常ヒト線維芽細胞においてコラーゲンの生成を促進する可能性や、メラニンの生成に関わるチロシナーゼを阻害してシミやクスミなどの発生を抑制する可能性なども指摘されています。

これらの働きから、フコキサンチンには老化を予防する働きが期待できると考えられています。

生活習慣病の予防

動物実験において、フコキサンチンは血糖値や血中インスリン濃度などを低下する働きを示しました。

さらに、肥満を予防する働きも期待できます。

これらの働きから、フコキサンチンに生活習慣病の予防を期待できるといわれています。

肥満予防

フコキサンチンは脂肪の燃焼を促進する熱生産タンパク質を増やすことで、肥満を予防すると考えられています。

身体に取り入れたフコキサンチンは、フコキサンチノールやアマロウシアキサンチンAにかわり脂肪細胞に到達します。

フコキサンチンはダイエットで注目されている成分!

フコキサンチンに期待できる効果や効能の中で、特に注目を集めているのが肥満予防です。

では具体的にどのような働きを期待できるのでしょうか。

メタボリックシンドロームって?

肥満と密接な関係にあるのがメタボリックシンドロームです。

「メタボリックシンドローム=腹囲が大きい状態」と思われがちですが、単に腹囲が大きい状態をメタボリックシンドロームというわけではありません。

メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に高血圧、高血糖、脂質代謝異常のいずれか、または全部が組み合わさった状態です。

内臓肥満の方は腹囲が大きいことが多いので、腹囲が大きい方はメタボリックシンドロームに注意したほうが良いと考えられています。

細身の方も油断はできません。

メタボリックシンドロームの問題点は、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患を起こしやすいことです。

内臓脂肪、高血圧、高血糖、脂質代謝異常は、動脈硬化の危険因子です。

これらが組み合わさると、動脈硬化がさらに進行しやすくなります。

それぞれの程度が低くても、重なると動脈硬化は進行しやすくなるので注意しましょう。

白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞

私たちの脂肪は、白色脂肪脂肪と褐色脂肪細胞に分かれます。

白色脂肪細胞は、摂りすぎたカロリーを脂質として蓄える脂肪です。

つまり、肥満は白色脂肪細胞が増えた状態です。

対する褐色脂肪細胞は、脂肪を分解して熱を作りだし体温を保つとともにカロリーを消費する脂肪です。

褐色脂肪細胞には、脂肪を燃やして熱を作り出す熱生産タンパク質と呼ばれる物質が存在します。

フコキサンチンには、白色脂肪細胞に熱生産タンパク質を発現させて、白色細胞を減少させる働きが期待されています。

この働きにより、肥満の予防やメタボリックシンドロームの予防に役立つ可能性があると考えられています。

アカモクがスーパーフードとして注目!

フコキサンチンを豊富に含む日本発のスーパーフードとして注目を集めているのがアカモクです。

アカモクは、昆布やワカメ、ヒジキなどと同じく褐藻類に分類される海藻です。

主に、東日本沿岸に分泌しており、秋田ではギバサ、山形ではギンバソウ、新潟ではナガモと呼ばれ、食用に利用されています。

アカモクが注目を集めている理由は、豊富な栄養を含むからです。

具体的には、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、鉄などのミネラルのほか、フコキサンチン、フコイダン、ビタミンKなどを含みます。

たった一つの海藻から、これらの栄養を摂れるのでスーパーフードとして注目を集めているのです。

フコキサンチンを活用したい方は、アカモクを利用するとよいかもしれません。

フコキサンチンの摂り方

フコキサンチンを利用したい方は、どのように摂ればよいのでしょうか。

フコキサンチンの摂り方を解説します。

1日の推奨量と摂取量

厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」にフコキサンチンの推奨量と摂取量などは記載されていません。

公に、推奨量などは定められていないと考えられます。

一般的な推奨摂取量は1日当たり0.5㎎~1.0㎎とされているので、気になる方はこの量を目安にするとよいかもしれません。

摂取のタイミングは?

摂取のタイミングについても特別な決まりはありません。

食事から摂りたい方は食事のタイミング、健康食品から摂りたい方は好きなタイミングで利用すればよいと考えられます。

忘れずに摂りたい方は1日の決まったタイミングで摂る習慣を身に着けると良いでしょう。

妊婦さんには付加量が必要?

妊婦さん、授乳婦さんに対する付加量も定められていません。

妊娠中や授乳中だからといって、フコキサンチンを積極的に摂らなければならないということはないと考えられます。

デリケートな時期なので、フコキサンチンを摂りたい方は念のため医師に相談しましょう。

フコキサンチンの注意点や副作用

フコキサンチンを利用したい方は注意点も抑えておきましょう。

過剰摂取と欠乏の影響を解説します。

過剰摂取すると?

身近な食品に含まれる成分なので、基本的には安全に利用できると考えられています。

とはいえ、好きなだけ摂って良いものではありません。

無計画に摂りすぎると、何かしらのトラブルを起こす恐れはあります。

健康食品を利用する方は目安量を守って利用しましょう。

欠乏すると?

欠乏の影響も特にはありません。

健康維持に役立てたい方が積極的に摂りたい成分といえます。

フコキサンチンと相性の良い成分とは

フコキサンチンを利用したい方は、相性の良い成分も抑えておきましょう。

効率よく利用できるはずです。

相性が良い成分

フコイダン

フコイダンは、褐藻類の海藻に含まれる食物繊維です。

免疫力を高める働きや腸内環境を整える働き、生活習慣病を予防する働きなどが期待されています。

フコキサンチンと同じく、昆布やワカメなどに含まれるので、一緒に摂りたい成分といえます。

フコキサンチンを多く含んでいる食品

フコキサンチンは、毎日の食事から摂ることが出来ます。

どのような食品を利用すればよいのでしょうか。

コンブ

フコキサンチンを特に多く含む食品が昆布です。

生の昆布で100gあたり19㎎、乾燥した昆布で100gあたり2.2㎎のフコキサンチンを含みます。

フコキサンチンを積極的に摂りたい方は、昆布をそのまま食べられる料理を作ってみてはいかがでしょうか。

ワカメ

同じく、フコキサンチンを豊富に含む海藻がワカメです。

生のワカメ100gあたり11㎎、乾燥したワカメ100gあたり8.4㎎のフコキサンチンを含みます。

幅広い料理に利用できるので、昆布よりフコキサンチンを摂りやすいかもしれません。

ヒジキ

ヒジキもフコキサンチンを含みます。

含有量は、生のヒジキ100gで2.2㎎です。フコキサンチンを摂りたい方は、生のヒジキを煮物にすると良いでしょう。

アカモク

もちろん、アカモクにもフコキサンチンは豊富に含まれています。

酢の物、卵焼きに混ぜる、冷ややっこにかけるなど様々な料理に利用できます。

通販で購入できるので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。

アラメ

以上のほかでは、生のアラメもフコキサンチンを含みます。

100g当たりの含有量は7.5㎎です。

昆布やワカメなどほど一般的ではありませんが、煮物などにすれば美味しくいただけます。

まとめ

フコキサンチンは、褐藻類だけに含まれるカロテノイドです。

中でも注目を集めているのが肥満を予防する働きです。

肥満は万病のもとといわれるので、心配な方は活用するとよいでしょう。

フコキサンチンは、昆布やワカメなどの海藻類から摂れます。

あるいは、日本発のスーパーフードであるアカモクから摂ることもできます。

これらの海藻には、フコキサンチンのほかミネラルやフコイダンなども豊富です。

健康維持に役立つと考えられるので、興味のある方は積極的に摂ってみてはいかがでしょうか。