昔からカラダに良いと言われているはちみつですが、その成分にはたくさんの効果が期待できます。
花の種類や産地によっても味、香り、風味も様々で、自分に合う商品を選ぶのはなかなか大変です。またスーパーで売られている安いはちみつは、人工的に手を加えたものや水飴をたっぷり入れた本物とは言えないような商品もあります。
この記事では、はちみつの効果・効能をご説明し、失敗しない選び方やおすすめのはちみつをご紹介していきます。
それでは、それぞれの効果・効能を詳しくご説明します。
今注目されているはちみつによるダイエット効果!
はちみつには栄養素 がたくさん入っていて、しかも甘いので、カロリーが気になりますよね?しかし、はちみつは砂糖に比べて甘みが強いので、大さじ
つまり、普段使っている砂糖をはちみつに置き換えれば、同じ甘さでもカロリーが低いので効率よく糖質制限ダイエットができるのです。
ただし、いくら低カロリーだからといって、調子に乗って食べ過ぎると太ってしまうので注意してください。
はちみつには、疲労回復に効果がある糖類、ビタミン類などの成分が含まれています。はちみつに含まれる糖質は体内に短時間で吸収されるので、効率良く疲れが取れます。
また、身体の疲れだけでなく、脳にも効果があります。勉強や仕事で脳が疲れているときは甘い物が食べたくなりますよね?これは脳がブドウ糖を欲しているためなので、はちみつを摂ることで脳の疲れを取り、集中力を維持してくれます。
江戸時代から風邪を引いたときははちみつ大根を風邪薬の代わりに使用されていました。
その理由は、はちみつには殺菌効果を始め、粘膜を保護する効果や疲労回復効果があるので、風邪をひいたときの辛い喉や咳の痛みを抑えてくれるからです。
薬を飲めない妊婦さんやお子さんにもおすすめです。
はちみつには、整腸作用のあるグルコン酸、オリゴ糖、トリプトファン、酵素などの成分が含まれています。
グルコン酸やオリゴ糖には善玉菌を始め、乳酸菌やビフィズス菌を増やしてくれるので、腸内環境を整え便秘の改善を促します。
また、トリプトファンには、自律神経のバランスを整え、ストレス解消のサポートをする作用があるので、ストレスが原因の便秘を解消してくれます。
最後の酵素には、タンパク質を分解するプロテアーゼという成分が含まれているので、胃腸の負担を減らし、消化を助けてくれます。
はちみつは、砂糖に比べてカロリーが低く、血糖値の上がりやすさを表すGI値も低いので、砂糖に比べると血糖値の上昇が緩やかです。
はちみつを食べれば食べるほど血糖値が下がるということではないので注意してください。
はちみつのなかでは、アカシアやレンゲといった種類が特にGI値が低いので、おすすめです。
お酒のアルコールは肝臓で分解されると、アセトアルデヒトという成分に代わります。しかし、お酒を飲み過ぎると、うまく分解されず体内に残ってしまい、頭痛や吐き気などの症状が出ます。
はちみつに含まれる主要な糖分は、アセトアルデヒトの分解を促進するので、辛い二日酔いによる頭痛の症状を緩和してくれます。
朝起きたらスプーン1杯のはちみつを飲むだけで大分楽になりますよ。
はちみつに含まれるトリプトファンには、ストレスを和らげるセロトニンを分泌させる効果があるので、安眠効果が期待できます。
またブドウ糖には、リラックス効果があるので、カラダの緊張をほぐしぐっすり眠れるでしょう。食べるタイミングは、寝る1時間前がおすすめです。
寝る前に食べると太ってしまうのでは?と心配されるかもしれませんが、むしろ、寝ている間に成長ホルモンの分泌が活性化され、体脂肪が燃えるのでダイエット効果も 期待できます。
はちみつには数十種類のポリフェノールが含まれているので、目や鼻の花粉症の原因となるヒスタミンの分泌を抑え、花粉症の予防と症状を緩和してくれます。
また天然のはちみつには、多少の花粉が含まれているので、普段から摂取していると花粉症の免疫がついてきます。
はちみつは古代ローマ時代から滋養強壮の食べ物として大切にされてきました。
“honeymoon(ハネムーン)”という言葉は、日本語にそのまま直訳すると “蜜月”ですが、これは古代ゲルマンの新婚夫婦が結婚してから1ヶ月間発酵させたハチミツのお酒を飲む習慣が由来と言われています。
つまり、はちみつには、ビタミンやミネラルなどの豊富な栄養素が含まれているので、子作りするスタミナをつける滋養強壮効果があったということを意味します。
“食べる美容液”とも言われるはちみつですが、その理由はお肌に嬉しいビタミン類、ミネラル、ポリフェノール、アミノ酸、酵素、抗菌性物質などの成分が豊富に含まれているからです。
保湿効果はもちろん、メラニン色素の働きを抑制することによる美白効果が期待できます。
また、ニキビなどの肌荒れを改善し、お肌を正常な状態に戻してくれます。
さらに、抗酸化作用や代謝を促進する作用もあるので、老化の進行を遅らせてくれます。
最近では、はちみつを使ったコスメやパックなどの商品も注目されています。
はちみつには 、口臭の原因となるタンパク質の舌苔(ぜったい)を溶かす性質があります。また、はちみつには殺菌・抗菌作用もあるので、舌苔の原因となる虫歯菌の増殖を抑制してくれます。
口をゆすいだ後、ティースプーン1杯分のはちみつを舌に垂らして、馴染ませるだけでOKです。舌苔は、眠っている夜間に活動するため、朝起きてから朝食の前に掃除するとより効果的です。
はちみつには殺菌効果があるので、口内に浸透すると細菌の働きを鈍くします。
実際に海外で実験を行ったところ、口内炎の痛みがわずか1日で軽くなったという結果が出たそうです。歯磨き後に、綿棒などで患部と園周辺に直接塗りましょう。
意外と知られていませんが、スーパーなどで売られているはちみつには水飴がたっぷり入った人工的に加工されたはちみつがたくさん販売されています。
やはり効果や風味、味も落ちるので、良質なはちみつを求めるのであれば、本物のはちみつを見抜けるように、下記の選び方を抑えておきましょう。
まず、スーパーや専門店で売っているはちみつは、基本的にこの3つに種類に分類されます。
この中で、最も良質で効果的なはちみつは天然の「純粋はちみつ」です。
「純粋はちみつ」は、基本的に一切手を加えていない天然のはちみつのことを呼びます。一方の「加糖はちみつ」と「精製はちみつ」は人の手が加えられたはちみつです。
「加糖はちみつ」は、甘みを出すために水飴を加えており、「精製はちみつ」は濃度を上げるために加熱によって水分を飛ばしています。甘みや濃度は増しますが、本来はちみつが持つ栄養価や風味や味が損なわれてしまいます。
しかし、これを見極めるのが実は難しいんです。
「全国はちみつ公正取引協議会」の規定上、下記の条件を満たしていたら加工はちみつでも「純粋はちみつ」と表示できるケースがあるのです。
「純粋」又は「Pure」の文言は、精製はちみつを使用したもの又は添加物を含むものに表示してはならない。
この規定上では、「精製はちみつ」はダメでも「加熱はちみつ」なら「純粋はちみつ」と表示してOKということになります。
実際に加熱処理したはちみつも「純粋はちみつ」として販売されていることも多いのです。
では、どのようにして本物の「純粋はちみつ」を見分けたらいいのでしょう?
良質な本物の純粋はちみつを見分けるポイントをまとめました。
それでは、各ポイントについて説明していきます。
これが一番簡単で信頼度の高い見極めポイントです!
養蜂場・養蜂家の写真やメッセージが載った商品は、どこで誰が作ったの消費者がかがわかるので、生産者側も偽物などの粗悪品を販売するケースが基本的にないので信頼できます。
天然のはちみつは人間の手を一切加えていないので、透明ではなく若干濁っているものが多いです。
スーパーなどで透き通るくらいの透明度の高いはちみつや、透明度をわかりにくくしているような容器は、選ぶのを避けたほうがいいでしょう。
あまりに安い商品は、偽物の可能性があります。純粋はちみつは手間暇がかかるので、そんなに安価で買えるはずがありません。
数百円で買える純粋はちみつは怪しいので避けましょう。
純度が高い天然のはちみつは時間が経つと結晶化します。スーパーやドラッグストアは温度が一定なので、販売されている天然のはちみつなら多少なりとも結晶化しているはずです。
結晶化していないはちみつは純度が低い偽物の可能性があります。
公正取り引きマークがあれば一見信用できそうに感じますが、実はこの検査の基準は厳格ではありません。
「全国はちみつ公正取引協議会」に加入し、純粋はちみつの基準さえクリアすれば、このマークを使えるので天然以外のはちみつも含まれています。
はちみつは花の種類によって、特徴が異なります。
専門店で試食しながら、自分の好みの味や風味、香りを探すのも楽しいですよ。
特に人気のある花の特徴をご紹介します。
花の種類 | 味・香りの特徴 |
アカシア | クセがなく日本人好みの淡白で優しい香り |
レンゲ | 上品でコクがあり、まろやかでほのかな花の香り |
クローバー | フローラルでスッキリした優しい味 |
オレンジ | ほのかな甘酸っぱさと柑橘系の香り |
レモン | クセのないほのかな酸味と爽やかな甘さ |
ローズマリー | ふんわりした上品な甘みとサラッとした口当たり |
ラベンダー | 甘みが強くハーブ特有の高級感のある香り |
ミント | 豊かなコクとワイルドな風味 |
セージ | 適度なコクがありまろやかな味わい |
マヌカ | スパイシーな香りと濃厚でクリーミーな口あたり |
そば | 色が濃く黒砂糖のような個性的な味 |
サフラワー | しっかりした甘みがあり後味はサッパリ |
国産のはちみつは外国産に比べて圧倒的に「価格」が高いですが、必ずしも国産にこだわる必要もありません。
国産が高い主な理由は、採取できる量が少なく希少だからです。
もちろん栄養価も高いですが、外国産でもニュージーランド、ルーマニア、ドイツなどのはちみつも良質なものはたくさんあります。
国産と外国産では、花によって風味や色、香りも大きく異なるので、自分の好みに合うはちみつを選びましょう。
ただし、スーパーでよく見かける中国産、インド産、メキシコ産、カナダ産、ハンガリー産などの安価なはちみつは、本物の純粋はちみつではない可能性があるので注意しましょう。
特に中国産のはちみつは、過去に化学物質が含まれていたことが発覚し一時問題になったこともあるので、あまりおすすめできません。
商品名 | 【国産蜂蜜】国産百花蜂蜜(とんがり容器) |
価格 | 3,050円(税別) |
花の種類 | レンゲ |
蜂蜜一筋50年以上の国産はちみつ専門店「かの蜂」。
特に人気のある商品は、完熟蜂蜜にこだわった「レンゲ蜂蜜」です。国産天然はちみつにも関わらず、1000gで3,050円とコスパが良い商品です。
クセがないので日本人に馴染みが深く、上品な甘みと爽やかな香りが特徴です。昔ながらの王道のはちみつを求めている方におすすめです。
商品名 | ストロングマヌカハニー |
価格 | 4,900円(税抜) |
花の種類 | マヌカ |
ニュージーランド政府公認のストロングマカハニー。
メディアなどでも注目を集めているマヌカハニーですが、その理由は強い殺菌力にあります。お腹の調子が悪い、喉が痛い、口臭が気になる、風邪気味といった悩みを持った方に特におすすめのはちみつです。
商品名 | 桐箱テーブルハニー3本セット |
価格 | 4,900円(税抜) |
花の種類 | 栃みつ、シロツメクサ、ブレンド |
大正元年から続く老舗「水谷養蜂園」から新たに生まれた「HACCI」は、はちみつの美容効果にポイントを置き、オリジナルの美容アイテムをプロデュースしています。
そんなHACCHIが販売するおすすめのはちみつは、人気の国産栃みつ、カナダ産ホワイトクローバー、国産フラワーブーケを詰めたハニーセットです。気品溢れる桐箱に包まれたHACCHIのはちみつは、大切な方への贈り物にぴったりです。
商品名 | 贅沢蜂蜜ハンガリー産純粋アカシアはちみつ |
価格 | 800円程度 |
花の種類 | アカシア |
日本人の食卓に並ぶはちみつといえば、「サクラ印」のはちみつ。そんな中でも、特におすすめなのがハンガリー産のアカシアはちみつです。綺麗な淡い琥珀色で、クセがなく、上品な甘みが特徴です。
上記で紹介してきたはちみつに比べるとレベルは劣りますが、スーパーなどでも気軽に買えるコスパ良しのアイテムです。
商品名 | 国産純粋 極巣みつ |
価格 | 800円程度 |
花の種類 | アカシア |
ミツバチが巣に貯蔵した自然のままのはちみつを、なんとそのまま食べます。巣のままだから、鮮度抜群で、味、風味、栄養すべて最高品質です!
数々のメディアから取り上げられ、Amazonや楽天でもランキング上位の人気商品です。
ギフトとして贈っても喜ばれる商品です。
はちみつをより効果的に摂取するには、摂取量と摂取タイミングが重要です。
はちみつは一般的に、1日にティースプーン数杯程度が良いとされています。
過剰に摂取すると、太る原因にもなりますし、ひどい場合は糖尿病になる恐れもあるので注意してください。
朝食時または就寝1時間前がおすすめです。
朝摂取すると、脳と体のスイッチが入るので、1日元気に過ごせます。
また就寝時1時間前に摂取すると、睡眠の質向上や、寝ている間に成長ホルモンの分泌が活性化されることによって脂肪燃焼効果が期待できます。
それ以外にも勉強や仕事で疲れたとき、スポーツや運動で素早くエネルギーが必要なとおきにもおすすめです。
毎日健康のためにはちみつを食べようと思っても、そのまま食べるのも飽きてきますよね。とはいっても、手の混んだ料理も面倒・・・そんなあなたに簡単なはちみつレシピをご紹介します。
最も簡単な食べ方からご紹介します!
プレーンヨーグルトに砂糖の代わりにティースプーン1杯のはちみつを加えるだけです。
毎朝の朝食にはちみつヨーグルトを食べるだけで、腸内環境の改善やダイエット、エイジングケアをサポートしてくれます。
はちみつレモンにはなかなか寝付けないときや風邪を引いたときにもおすすめの食べ方です。
作り方はレモンの3倍量のはちみつを準備し、レモンを絞って、はちみつとよく混ぜるだけなので、とっても簡単です。涼しいところで保存しておけば1ヶ月ほどもちます。はちみつレモンをお湯で割って飲むのもおすすめです。
喉や咳が痛いときに飲みたいのがはちみつ大根です。
材料ははちみつと大根だけです。カットした大根が浸るくらいのはちみつをかけて、常温で3時間放置するだけです。保存するときは、大根を取り除いて冷蔵庫に入れておきましょう。
そのまま食べても、お湯で割って飲んでもOKです。
厚生労働省からも注意換気されていますが、子どもにはちみつを与えるのは1歳を過ぎてからです。
1歳未満の赤ちゃんがはちみつを食べると乳児ボツリヌス菌にかかる可能性があり、死に至るケースもあるので、絶対に与えないようにしてください。
はちみつの中でも特に殺菌効果が高いことで知られている「マヌカハニー」の成分が、がん細胞の抑制に効果があると期待されています。しかし、まだ臨床実験は少なく、きちんと効果が実証されているわけではありません。
ネット情報の中には不正確な情報もあるので、注意しましょう。
間違って冷蔵庫に入れてしまう方がいますが、冷蔵庫に入れるとはちみつがガチガチに固まり結晶化してしまいます。
正しいはちみつの保存方法は、直射日光の当たらない湿気が少ない涼しい場所で常温保存でOKです。天然のはちみつには強い殺菌力があるので、唯一腐らない食べ物と言われています。
賞味期限の記載はありますが、これは法律上義務付けられているだけなので、期限を過ぎても食べれます。
ただし、長期間経つと風味は落ちるので、2~3年以内には食べたほうがいいでしょう。また、加工品のはちみつは天然のはちみつに比べて殺菌力が劣るので、できるだけ賞味期限内に食べましょう。
結晶化してしまった場合は、45 はちみつが入った容器を入れ湯煎します。30分から1時間ほどスプーンでゆっくりかき混ぜながら温めましょう。電子レンジで温めると容器が破裂する恐れがあるので、控えてください。
オリゴ糖は糖類の一種で成分名です。オリゴ糖ははちみつにも入っている成分なので、そもそもこれらを比較すること自体間違っています。
しかし、「オリゴ糖」という商品も売られているので、はちみつとどっちがいいのだろうと悩まれる方も多いはず。
それでは、何が違うのかというと、大きな違いは人工か天然かということです。
はちみつは蜂が作る天然の食材ですが、オリゴ糖は人工的に製造されたものです。しかし、人工的だからといって、決して悪いものというわけではありません。
オリゴ糖は特に成長作用が期待できるので、お腹の調子が悪い方は、はちみつよりオリゴ糖を摂取するほうがより効果的です。
はちみつは、オリゴ糖以外にも栄養価の高い成分がいっぱいなので、美容やダイエットに関心がある方は、はちみつを使うほうがいいでしょう。
それぞれ良いところがあるので、上手に使い分けましょう!
栄養価の高いはちみつにはたくさんの効果・効能が期待できることがお分かりになったのではないでしょうか?
安価なはちみつにはそのような高い効果は期待できないので、本物の純粋はちみつを選びましょう。
国産、外国産、または花の種類によっても味、香り、風味が異なるので、自分好みのはちみつを見つけてください!
毎日スプーン一杯のはちみつを食べて、健康な毎日を過ごしませんか?