健康意識の高い方などから注目を集めているフコイダン。
興味をお持ちの方が多いかもしれませんね。
フコイダンに期待できる効果や効能とフコイダンを含む食品などを紹介します。
利用を検討している方は参考にしてください。
フコイダンとは何か?
最初にフコイダンの概要を解説します。
フコイダンはどのような成分なのでしょうか。
フコイダンとは
フコイダンは海藻類から抽出される食物繊維のひとつで、フコースという多糖類が主な成分です。
他の多糖類との違いは、硫酸フコースを多く含むことです。
フコイダンにはUフコイダン、Fフコイダン、Gフコイダンがあります。
Uフコイダンはウロン酸を、Fフコイダンは硫酸化フコースとフコースを、Gフコイダンはガラクトースを多く含みます。
フコイダンは昆布、わかめ、もずくなどの褐藻類だけに含まれていて、フコイダンの組成などは原料により大きく異なります。
良質なモノから不純物を含むものまで存在すると考えられているので、フコイダンを利用する方は信頼性の高い商品を選ぶことが重要です。
海藻のぬめり成分
フコイダンは海藻類から抽出される食物繊維と聞いても、具体的にイメージしづらい方が多いはずです。
分かりづらい方は、海藻のぬめり成分がフコイダンと覚えておくと良いでしょう。
フコイダンは海藻類に含まれる細胞間粘質多糖で、昆布を水に浸けたときなどに染み出るヌメリ成分がフコイダンです。
フコイダンを低分子化で吸収率アップ?
フコイダンは分子量が大きな高分子多糖類です。分子量が非常に大きいので吸収することが難しいとされています。
この点を改善したのが、特殊な酵素などで分子量を500以下にした低分子フコイダンです。
低分子化すると多糖類に当たらなくなるのでフコイダンと呼べなくなるという意見もありますが、活用しやすいフコイダンとして一部では注目されています。
フコイダンの効果と効能
フコイダンは、具体的にどのような効果や効能が期待されているのでしょうか。
免疫力を高める
フコイダンには免疫を高める働きが期待されています。
はっきりとしたメカニズムはわかっていませんが、ナチュラルキラー細胞を活性化することで免疫力を高めると考えられています。
ナチュラルキラー細胞は、がん細胞やウイルスに感染した細胞などを攻撃するリンパ球です。
抗アレルギー作用
フコイダンは免疫力のバランスを調整することと、炎症を引き起こす細胞や炎症を悪化させる細胞の働きを抑制することでアレルギーを起こりにくくすると考えられています。
何かしらのアレルギーをお持ちの方が試してみたい成分かもしれません。
整腸作用
水溶性食物繊維のフコイダンは、腸内で善玉菌のエサになりその繁殖をサポートします。
また便を柔らかくして排泄を助ける働きもあり、これらの働きにより腸内環境を整えると考えられています。
さらにフコイダンのぬめりは、胃の粘膜を保護すると考えられています。
胃潰瘍などを引き起こすピロリ菌を包み込み体外へ排泄する可能性、炎症を起こしている粘膜を修復する可能性も示唆されています。
これらの働きにより、胃の不快感や胃潰瘍などを予防するとも考えられています。
生活習慣病を予防
フコイダンには、血液中のコレステロールや中性脂肪を低下させる可能性があります。
水溶性食物繊維のフコイダンが、コレステロールや中性脂肪の材料になる余分な脂肪を吸着して排泄するから、胆汁酸を排泄するからと考えられています。
これらの働きから、生活習慣病を予防する働きも期待されています。
ガンを予防
上記以外では、がんを予防する働きも期待されています。
ヒトでの有効性が確かめられているわけではありませんが、注目を集めつつある効果と効能です。
フコイダンの摂取方法
フコイダンを利用したい方はどのように摂ればよいのでしょうか。
フコイダンの摂り方を解説します。
1日の推奨量と摂取量
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」にフコイダンの推奨量と摂取量は記載されていません。
公に定められた摂取量と推奨量などはないと考えられます。
一般的な1日の目安量といわれているのが1000㎎です。
フコイダンを摂りたい方は、この量を参考にするとよいでしょう。
摂取のタイミングは?
摂取のタイミングに関しても特別な決まりはありません。
食事から摂りたい方は食事のタイミングで、サプリメントから摂りたい方は好きなタイミングで摂ればよいと考えられます。
何かしらの目的をもって摂取する場合、短期間では結果を得にくいと考えられています。
妊婦さんには付加量が必要?
妊婦さんや授乳婦さんに付加量は定められていません。
妊娠中や授乳中であっても、普段より多くのフコイダンを摂らなければならないことはありません。
フコイダンをサプリメントなどから摂る場合の安全性はわかっていません。
デリケートな時期なので、出来るだけ避けたほうが良いでしょう。
フコイダンの注意点や副作用
フコイダンを利用したい方は注意点も確認しておきましょう。
過剰摂取と欠乏の影響を解説します。
過剰摂取すると?
身近な食品に含まれる成分なので、基本的には安全に利用できると考えられています。
現在のところ、副作用なども知られていません。
とはいえ、好きなだけとって良いものではありません。
摂りすぎると体調を崩す恐れはあります。
サプリメントなどを利用する方は目安量を守りましょう。
欠乏すると?
欠乏の影響も指摘されていません。
健康に役立つ様々な効果や効能を期待されているので、欠乏の影響はなくとも積極的に摂りたい成分といえます。
フコイダンと相性の良いものとあまり良くないもの
フコイダンを利用したい方は、相性の良いものと相性のあまり良くないものも抑えておきましょう。
フコイダンを効率よく利用できるはずです。
相性が良いもの
成分では?
クエン酸
海藻はクエン酸と一緒に食べると吸収しやすくなります。
フコイダンを摂りたい方は、ワカメやモズクなどの酢の物を食べると良いでしょう。
クエン酸と一緒に摂れるので吸収率がアップするはずです。
調理法では?
加熱
フコイダンは熱に強い成分と考えられています。
加熱調理が出来るので、酢の物に飽きた方は海藻をおみそ汁に入れる、煮ものにするなどして食べてみてはいかがでしょうか。
変化を加えることで、飽きずに食べられるはずです。
相性があまり良くない成分
相性があまり良くない成分は見当たりませんでした。
医薬品との相互作用も指摘されていません。
安全な成分と考えられますが、何かしらの医薬品を服用している方などは念のために医師に相談してからフコイダンの利用を始めてください。
フコイダンを多く含んでいる食品
フコイダンは身近な食品から摂ることが出来ます。
具体的に、どのような食品から摂ることが出来るのでしょうか。
モズク
フコイダンを多く含む食品がモズクです。
その量は、モズク酢40gで1000㎎程度といわれています。
モズクの中でも含有量が多いとされているのが沖縄県産モズクです。
効率よくフコイダンを摂りたい方は沖縄県産モズクを利用すると良いでしょう。
ヒジキ
ヒジキもフコイダンを豊富に含みます。
ヒジキの煮物40gで680㎎程度のフコイダンを摂ることが出来ます。
ヒジキはサラダなどにも活用できます。
食生活に取り入れやすい海藻です。
わかめ
同じく、ワカメもフコイダンを含みます。
味噌汁や煮物、酢の物、サラダなどに活用できるので、ワカメも利用しやすい食品です。
フコイダンを摂りたい方にオススメです。
昆布
もちろん、昆布もフコイダンを含みます。
フコイダンを摂りたい方は、昆布でだしをとるだけでなく昆布を丸ごと食べたほうが良いと考えられます。
おでんに入れて煮込む、昆布巻きにするなど、調理法に気を付けてください。
メカブ
わかめの根元に当たるメカブもフコイダンを含みます。
おやつなどに利用すれば、こまめなフコイダンの補給に利用できます。
まとめ
フコイダンは、海藻類に含まれる食物繊維です。
海藻類特有のぬめりがフコイダンにあたります。
食生活が乱れがちな方や確実にフコイダンを摂りたい方などには、サプリメントをオススメします。
サプリメントのメリットは、気になるときにいつでもフコイダンを摂れることです。
最近ではフコイダンを配合した様々なサプリメントが登場しています。
利用しやすいものを選んでみてはいかがでしょうか。
手軽に健康維持をサポートできるはずです。
フコイダンが摂れるサプリメント
フコイダンはサプリメントから摂ることもできます。
食生活が乱れがちな方は次のサプリメントなどを利用してみてはいかがでしょうか。
ローヤルゼリー+メカブフコイダン
タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど40種類以上の栄養素を含むローヤルゼリーにメカブから抽出したフコイダンをプラスしたサプリメントです。
1日の目安量に当たる2粒で500㎎のローヤルゼリーと100㎎のメカブ抽出物(フコイダン80%)、45㎎のオルニチン、400μgの葉酸を摂ることが出来ます。
健康と美容が気になる方やいつまでも若々しくいたい方などにおすすめされています。
特濃フコイダンEXプラス
沖縄県産モズクにフコイダンの働きをサポートする酵素と乳酸菌をプラスしたサプリメントです。
具体的には、64種類の野草と90種類の野菜果実から作った植物発酵酵素と殺菌乳酸菌ことEC-12を配合しています。
沖縄県産モズクを100%使用しているにもかかわらず1gあたり505円と低価格な点が魅力です。
その品質と低価格が評価されて18年以上のロングセラーとなっています。
安心して利用できるサプリメントをお探しの方にオススメです。
小林製薬 抗源力フコイダン
沖縄県産モズクから抽出したフコイダンを100%使用したサプリメントです。
たった1粒でモズクエキス166.7mg(標準含有物としてフコイダン141㎎)を摂ることが出来ます。
フコイダンを健康維持に役立てたい方などにオススメです。
タカラ フコイダンカプセル
北海道産ガゴメ昆布抽出物に生きたままの乳酸菌を配合したサプリメントです。
1日の目安量に当たる2粒で200㎎のガゴメ昆布フコイダンを摂ることが出来ます。
ヨード除去製法を採用しているので、ヨードの摂りすぎが気になる方でも安心して利用できます。
もちろん、保存料と着色料も不使用です。
安全性の高いフコイダンサプリメントをお求めの方にオススメです。
フコイダンV VENTUNO(カプセル ドリンク)
沖縄県産モズクとメカブ由来の高分子CUAフコイダンにアガリスク菌糸体を加えたサプリメントです。
3つのパワーが合わさることで単体を超える強力なパワーを期待できます。
ドリンクタイプ、カプセルタイプ、粒タイプがあるので、好みに合わせて選べる点も魅力です。
フコイダンとアガリスクが気になる方にオススメです。
DHC フコイダン
海藻特有のぬめり成分であるフコイダンを80%含むメカブ抽出物を使用したサプリメントです。
1日の目安量に当たる2粒で300㎎のメカブ抽出物を摂ることが出来ます。
快調な毎日を送りたい方や生活習慣が気になる方、反発力を付けたい方などにおすすめされています。