健康維持に役立つ可能性があるといわれるバナジウム。
利用を検討している方が多いかもしれませんね。
バナジウムにはどのような効果・効能が期待できるのでしょうか。
詳しく解説するので、興味のある方は参考にしてください。
健康維持に役立つ可能性があるといわれるバナジウム。
利用を検討している方が多いかもしれませんね。
バナジウムにはどのような効果・効能が期待できるのでしょうか。
詳しく解説するので、興味のある方は参考にしてください。
最初に、バナジウムの概要を解説します。
バナジウムはどのような成分なのでしょうか。
バナジウムはマッシュルームやパセリなどの食品に含まれている成分です。
南アフリカや中国では、鉱石としても採掘できます。
1830年に、スウェーデンの化学者が発見しました。
美しい色をしていることから、スカンジナビアの美の女神・バナジス(Vanadis)にちなんでバナジウムと名づけられました。
バナジウムは、ヒトの健康維持に欠かせない必須ミネラルとは考えられていません。
しかし、健康維持に役立つ可能性がある超微量ミネラル(元素)と考えられています。
バナジウムには様々な化学形態が存在します。
具体的には、硫酸バナジウム・メタバナジン塩酸・バナジウム塩酸・オルトバナジン酸・五酸化バナジウムなどが存在します。
五酸化バナジウムは鋼材に添加されるバナジウムで、有毒性があると考えられています。
バナジウムを手軽に摂る方法が、一部の地域で採水できるミネラルウォーターを飲むことです。
例えば、富士山の伏流水にはバナジウムが豊富に含まれています。
バナジウムが含まれている理由は、富士山がバナジウムを豊富に含む玄武岩質のマグマをもとに形成された山だからです。
富士山に降り注いだ水が、玄武岩層を通過するときにバナジウムを含みます。
バナジウムを含む富士山の伏流水は、世界的にも貴重な天然水と考えられています。
バナジウムには様々な効果・効能を期待できます。
むくみの原因のひとつは血流が滞ることです。
血流が滞ると水分が血管の外へ染み出しむくみが生じます。
血管から水分が染み出すと血液はドロドロになります。
バナジウムには、血液を健康的にする働きがあるといわれています。
この働きから、一部ではむくみを予防すると考えられています。
バナジウムに期待できる効果・効能で、最も注目を集めるのが血糖値を低下させる効果・効能です。
血糖値が異常に高い状態を糖尿病といいます。
糖尿病自体は目立った症状を現しませんが、血糖値が異常に高い状態が続くと糖尿病性腎症・糖尿病性網膜症・糖尿病性神経障害など様々な合併症を引き起こします。
命に係わる恐ろしい病気なので、バナジウムの働きに注目が集まっています。
バナジウムには、脂質の代謝を促しコレステロールの合成を抑制する効果・効能も期待できるといわれています。
悪玉コレステロールが多すぎると動脈硬化を起こしやすくなります。
動脈硬化は高血圧や心筋梗塞・脳梗塞などの危険因子です。
血糖値を低下させる働きとあわせて、バナジウムには生活習慣病を予防する働きが期待されています。
バナジウムには血糖値を下げる働きがあると考えられています。
具体的に、どのような働きが期待されているのでしょうか。
バナジウムはインスリン感受性を改善することで血糖値を下げると考えられています。
インスリン感受性とはインスリンの効きやすさのことです。
インスリンの働きや分泌量が十分でも、インスリン感受性が低いと十分な効果を発揮できません。
すなわち、血糖値は高くなります。
インスリン感受性を低下させる原因のひとつが内臓脂肪です。
内臓脂肪が蓄積されると、インスリンの効きを悪くする物質が分泌されます。
血糖値の高い方、内臓脂肪が気になる方が注目したい成分かもしれません。
血糖値が基準値より高くなった状態を糖尿病といいます。
基本的に、糖尿病になったからといってすぐに症状が現れるわけではありません。
糖尿病は自覚しづらい病気と考えられています。
ただし、放っておくと大きなトラブルに発展する可能性があります。
例えば、3大合併症といわれる糖尿病性腎症・糖尿病性網膜症・糖尿病性神経障害を起こしやすくなります。
糖尿病成人症は人工透析を導入する原因に、糖尿病性網膜症は失明の原因に、糖尿病性神経障害は足の切断の原因になりやすい合併症として知られています。
血糖値を下げるバナジウムはこの状態を予防する可能性があると考えられています。
バナジウムが血糖値を下げる働きはいくつかの実験で確かめられています。
ただし、実験では成人の摂取上限量以上のバナジウムを摂取させています。
バナジウムを摂ることで血糖値は下がるかもしれませんが、摂りすぎるとその他の影響が現れるかもしれません。
この点には注意が必要です。
血糖値が高いと身体がむくみやすくなります。腎臓の機能が低下するからです。
このことから、血糖値を下げる働きを期待できるバナジウムはむくみまで予防してくれるといわれることがあります。
ただし、バナジウムで糖尿病性腎症の治療はできません。
血糖値が高くて身体がむくむ方は糖尿病性腎症を発症している可能性があります。
健康状態を適切に把握して対処しましょう。
バナジウムを利用したい方は、どのように摂ればよいのでしょうか。
バナジウムの摂り方を解説します。
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」にバナジウムの推奨量や摂取量は記載されていません。
摂取量の上限といわれているのが1日当たり1.8㎎です。
バナジウムを摂りたい方は、この量を上回らないように気を付けましょう。
摂取のタイミングに特別な決まりはありません。
食事から摂りたい方は食事のタイミングで、サプリメントなどから摂りたい方は好きなタイミングで摂ればよいと考えられます。
妊婦さん・授乳婦さんに付加量は定められていません。
また、上限値も設定できていません。
デリケートな時期なので、食事以外からバナジウムを摂ることは勧められません。
サプリメントなどの使用は控えたほうが良いとされています。
バナジウムを摂りたい方は注意点も確認しておきましょう。
過剰摂取と欠乏の影響を解説します。
1日当たり1.8㎎までの摂取であれば安全に利用できると考えられています。
通常の食事から摂る量は1日当たり10μg程度です。
基本的に、通常の食事から摂取する量で問題を起こすことはありません。
サプリメントなどから大量に摂取すると、腹痛や下痢、悪心、腸内ガスなど消化器症状が現れる恐れがあります。
また、摂取量によらず、舌が緑色になる、疲れを感じる、やる気がでないなどの副作用が現れる可能性も指摘されています。
健康への影響が考えられるので、サプリメントなどを利用する方は摂取量と体調の変化に気をつけましょう。
欠乏の影響は指摘されていません。
健康維持に活用したい成分です。
バナジウムは食品から摂ることが出来ます。
次の食品などに多く含まれています。
富士山の伏流水を採取した天然水にはバナジウムが豊富に含まれています。
含有量は製品により異なりますが、1リットル当たり50~140μg程度含まれているようです。
飲むだけで良いので、効率よくバナジウムを摂れると考えられます。
牛乳をはじめとした乳製品もバナジウムを含みます。
天然水と同じくそのまま摂れる点が魅力です。
ただし、富士山の伏流水ほどバナジウムの含有量は多くありません。
マッシュルームもバナジウムを含むことで知られています。
カロリーが低く、ビタミンB2やカリウムなどを含むので健康維持に活用したい食品です。
シチューやグラタン、オムライスなどに活用できます。
独特の香りが特徴のパセリもバナジウムを含みます。
βカロテン・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンE・カルシウム・鉄分など栄養価は豊富です。
そのまま食べづらい方は、刻んで料理に振りかけると良いでしょう。
良いアクセントになってくれるはずです。
より身近な食品ではわかめがバナジウムを含みます。
和食と相性が良いので、バナジウムを摂りやすい食品といえるはずです。
酢の物やみそ汁などに利用してみてはいかがでしょうか。
バナジウムは身近な食品に含まれていますが、その量はごくわずかです。
しっかりと摂りたい方は、サプリメントや水を利用すると良いでしょう。
次の製品などがオススメです。
地下150mを流れる富士山の伏流水から採水されたお水です。
約160μgの天然バナジウムを含みます。
人工的な成分調整を行っていない点、定期的にバナジウム濃度のチェックをしているので濃度が安定している点が魅力です。
カルシウム・マグネシウムなどのミネラルも豊富に含みます。
手軽にバナジウムを摂りたい方にオススメです。
富士山の雄大な自然により磨き上げられた天然水を使用しています。
1リットル当たり150μgのバナジウムを含みます。
このほか、100mlあたり1.5㎎のカルシウム、1.1㎎のマグネシウム、8.0㎎のナトリウム、0.3㎎のカリウムなども含みます。
ミネラルを豊富に含みますが、軟水なので調理にも適しています。
バナジウムを摂れる天然水をお探しの方にオススメです。
バナジウムは、パセリやマッシュルームなどに含まれる成分です。
健康維持に欠かせない必須ミネラルではありませんが、健康維持に役立つ可能性は指摘されています。
食事から摂れる量はごくわずかなので、しっかり摂りたい方は富士山の伏流水を採水したお水などを利用すると良いでしょう。