イワシペプチドに含まれるバリルチロシンには優れた効果・効能を期待できるとされています。
具体的に、どのような効果・効能を期待できるのでしょうか。
イワシペプチドに含まれるバリルチロシンに期待できる効果・効能などを詳しく解説します。
興味のある方は参考にしてください。
イワシペプチドに含まれるバリルチロシンには優れた効果・効能を期待できるとされています。
具体的に、どのような効果・効能を期待できるのでしょうか。
イワシペプチドに含まれるバリルチロシンに期待できる効果・効能などを詳しく解説します。
興味のある方は参考にしてください。
最初に、イワシペプチドとバリルチロシンについて解説します。
これらはどのような成分なのでしょうか。
イワシペプチドは、イワシの筋肉タンパク質を酵素で分解して取り出した成分です。
その性質は、タンパク質とアミノ酸の中間といわれています。
アミノ酸の仲間である「バリン」と「チロシン」が結合した「バリルチロシン」を高濃度に含む点が特徴です。
この特徴により優れた効果・効能を発揮すると考えられています。
イワシペプチドの「ペプチド」とは、アミノ酸がペプチド結合で2個以上つながった構造のモノです。
ペプチドには様々な種類があります。
イワシペプチドのほかでは、ミルクペプチド、大豆ペプチドなどが広く知られています。
ホルモン作用や神経伝達作用など、それぞれ異なる生理活性作用を持っています。
イワシペプチドには次の効果・効能を期待できます。
イワシペプチドに含まれるバリルチロシンには、血圧の上昇を抑える働き、あるいは血圧を低下させる働きがあると考えられています。
これらの働きから、イワシペプチドは血圧が高めの方に適した成分と考えられています。
バリルチロシンを高濃度に含むイワシペプチドは、血圧にうれしい成分といわれています。
具体的に、どのような働きを期待できるのでしょうか。
血圧は、身体に備わる様々な仕組みにより調節されています。
その中のひとつが、アンジオテンシンⅡという物質です。
アンジオテンシンⅡは、血管を収縮させることや腎臓で水分やナトリウムの排出を抑えて血液量を増やすことなどで血圧をあげます。
血管が収縮すると血液の流れが悪くなって血管壁に圧がかかるため、血液量が増えると血管に圧がかかるため血圧は高くなります。
アンジオテンシンⅡは、アンジオテンシン変換酵素(ACE)の働きによりアンジオテンシンⅠから作られます。
ACEを阻害すればアンジオテンシンⅡは作られません。
アンジオテンシン変換酵素阻害成分とされているのが、イワシペプチドに含まれるバリルチロシンです。
アンジオテンシンⅡが作られなければ、血管の収縮や血液量の増加を抑制できるので血圧は下がります。
同じく、アンジオテンシン変換酵素を阻害するお薬が降圧剤のACE阻害薬です。
イワシペプチドあるいはバリルチロシンは、降圧剤に比べ緩やかに血圧を下げるといわれています。
また、副作用も少ないと考えられています。
お薬と同列に語ることはできませんが、これらの点もイワシペプチドの特徴です。
血圧と密接な関係にあるといわれる臓器が腎臓です。
高血圧が長く続くと腎臓の機能が低下してさらに血圧が高くなるといわれています。
なぜ、このようにいわれるのでしょうか。
腎臓の働きのひとつが、体内で生じた老廃物や摂りすぎた塩分を体外に排泄することです。
これらの働きは、毛細血管の塊である糸球体で血液をろ過することなどで行います。
血液のろ過機能は、糸球体にかかる圧力(血圧)により調節されています。
高血圧が長く続くと、糸球体の毛細血管(動脈)に動脈硬化が生じてしまいます。
すると、糸球体のろ過機能が低下して腎臓の働きも悪くなります。
塩分や水分を上手く排泄できなくなるので、血液の量が増えて血圧は上がります。
また、腎臓病で糸球体の網目が詰まってろ過機能が低下すると、血圧を高くすることでろ過機能を維持しようとします。
これによっても血圧は高くなります。
高血圧と腎臓の機能は互いに影響を与えながら悪化していくとされています。
血圧を正常に保つことは、腎臓の健康を保つためにも重要です。
イワシペプチドを含む食品の一部は、「血圧が高めの方に適した特定保健用食品」として販売されています。
特定保健用食品とは、身体の生理学的な機能などに影響を与える食品で、食品の持つ特定の保健の用途(血圧を正常に保つなど)を表示して販売される食品です。
特定保健用食品として販売するには、製品ごとに有効性や安全性について審査を受けて、国の許可を得る必要があります。
そのため、通常のサプリメントなどに比べ、特定保健用食品は信頼性が高いといわれています。
ただし、病気の予防や治療を目的とした医薬品ではありません。
特定保健用食品は、生活習慣病などに罹患する前、もしくは境界線上の人を対象として食品です。
この点を理解して、正しく活用する必要があります。
イワシペプチドを利用したい方は、どのように摂ればよいのでしょうか。
続いて、イワシペプチドの摂り方を解説します。
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」にイワシペプチドの摂取量は記載されていません。
特定保健用食品に配合されているイワシペプチドの一日摂取目安量は0.4㎎です。
摂取量が気になる方は、この量を目安にすると良いでしょう。
摂取のタイミングに関しても特別な決まりはありません。
食事から摂りたい方は食事のタイミングで、特定保健用食品から摂りたい方は好きなタイミングで摂ればよいと考えられます。
いずれにせよ、摂り始めてすぐに効果を実感できるものではありません。
ある程度の期間は続けることが必要になります。
妊婦さんや授乳婦さんに対する付加量は定められていません。
妊婦さん、授乳婦さんとも、多く摂ったほうが良い成分とは考えられていないようです。
また、妊娠期間中・授乳期間中に、イワシペプチドの濃縮物を摂った場合の安全性に関する十分なデータはありません。
妊婦さん、授乳婦さんは、念のため医師に相談してから利用しましょう。
イワシペプチドを利用したい方は、注意点も抑えておきましょう。
過剰摂取・欠乏の影響を解説します。
食経験の長いイワシを原料とするので、基本的には安全に利用できると考えられています。
ただし、長期間の利用で稀に咳が出ることがあるとされています。
また、腎機能が低下している方は慎重に利用したほうが良いと考えられています。
気になる点がある方は、医師に相談してください。
欠乏の影響は指摘されていません。
健康維持に必須の成分ではありませんが、健康維持に役立てたい成分ではあります。
血圧が気になる方や生活習慣が気になる方などは積極的に利用すると良いでしょう。
イワシペプチドを摂りたい方は、相性の良い成分と相性のあまり良くない薬も抑えておきましょう。
一部で、イワシペプチドと相性が良いといわれている成分がゴマペプチドです。
ゴマペプチドには、血管を収縮させる物質の生成を抑制する働きがあります。
この働きから、ゴマペプチドを含む食品の中には「血圧が高めの方に適した」特定保健用食品として認められているものがあります。
また、イワシペプチドを含むサプリメントの中には、ゴマペプチドを配合しているものもあります。
一部の降圧薬の作用を減弱する恐れがあるといわれています。
血圧の治療を受けている方は医師に相談してから利用を検討したほうが良いかもしれません。
特定保健用食品は、病気の予防や治療を目的とした食品ではありません。
この点には注意が必要です。
イワシペプチドは、次の食品から摂ることができます。
食品から摂りたい方は利用しましょう。
イワシペプチドはイワシの筋肉に含まれる成分です。
イワシペプチドを摂りたい方は、イワシを食べると良いでしょう。
イワシは、イワシペプチドのほかカルシウム、DHA・EPAなど魅力的な成分を豊富に含みます。
食生活や生活習慣が気になるときに、積極的に食べたい食品といえます。
イワシペプチドは、いわしの筋肉タンパク質を酵素で分解して取り出した成分です。
バリルチロシンを高濃度に含む点が特徴です。
イワシペプチドを含む一部の食品は「血圧が高めの方に適した」特定保健用食品に認められています。
お手軽にイワシペプチドを摂りたい方は、イワシペプチドを含む特定保健用食品やサプリメントを利用すると良いでしょう。
いくつかの製品が登場しているので、利用しやすいものを選んでみてはいかがでしょうか。
残念ながら、イワシから十分な量のイワシペプチドを摂ることは難しいといわれています。
また、苦みや臭みが気になる方もいるはずです。
イワシペプチドを効率よく摂りたい方は、サプリメントを利用すると良いでしょう。
サプリメントを利用すれば、苦みや臭いを気にせず手軽に十分な量のイワシペプチドを摂ることができます。
高めの血圧を抑えるイワシペプチドを配合した特定保健用食品です。
1日分の目安量に当たる4粒でイワシ3尾分のイワシペプチドを摂ることができます。
タブレットタイプなので、利用しやすい点も特徴です。
血圧が高めの方はもちろん、ストレスの多い環境にいる方、濃い味をお好みの方、油っぽい食事をお好みの方などにオススメされています。
1袋(4粒)で0.4㎎のイワシペプチドを摂れる特定保健用食品です。
臨床試験で、血圧が穏やかになる傾向を確認しています。
具体的には、血圧が高めの被験者88名を2群に分けて、1群にヘルケア、もう1群に対照品を12週間投与したところ、ヘルケアを投与した群で血圧が穏やかになる傾向を確認しています。
血圧が高めの方にオススメの特定保健用食品です。
1日の目安量に当たる4粒に、500㎎のイワシペプチド(バリルチロシンとして0.4㎎)を含む特定保健用食品です。
血圧が高めの方にオススメされています。
イワシペプチドを主成分に、紅麹や杜仲茶、綾紫芋を配合した栄養補助食品です。
一日の目安量に当たる粒で、88.0㎎のイワシペプチド、30.0㎎の紅麹、30.0㎎の杜仲茶、40.0㎎のアヤムラサキイモを摂ることができます。
塩辛いものが好きな中高年にオススメされています。
血圧が高めの方の健康に役立つことが報告されているイワシペプチドを含む機能性表示食品です。
1日の目安量に当たる6粒で、400μgのイワシペプチド(バリルチロシンとして)と6㎎のゴマペプチド末、6㎎のルチン含有そば若葉を摂ることができます。
高めの数値が気になる方にオススメされています。
7つの成分で適圧生活をサポートするサプリメントです。
1日の目安量に当たる3粒に90㎎のイワシペプチドと180㎎のゴマペプチド、180㎎の紅麹エキス末、90㎎の苦瓜エキス末、30㎎のギャバ、45㎎のよもぎ末、3㎎のバナバエキス末を含みます。
朝・昼・夜などに分けて摂ることがオススメされています。
参考サイト医者を青くするもの (144)血圧を下げる魚2 –高見台クリニック
参考サイト特定保健用食品制度について – 内閣府