何となく身体によさそうなイメージがあるタンニン。
利用を検討している方がいるかもしれませんね。
あてはまる方は、詳細を理解してから利用しましょう。
ここでは、タンニンの概要とタンニンに期待できる効果・効能、タンニンを含む食品などを紹介しています。
興味のある方は参考にしてください。
何となく身体によさそうなイメージがあるタンニン。
利用を検討している方がいるかもしれませんね。
あてはまる方は、詳細を理解してから利用しましょう。
ここでは、タンニンの概要とタンニンに期待できる効果・効能、タンニンを含む食品などを紹介しています。
興味のある方は参考にしてください。
最初に、タンニンの概要を解説します。
タンニンはどのような成分なのでしょうか。
タンニンは植物に含まれるポリフェノールのひとつです。
皮を鞣す(=タンニング)ために使用されていたことからタンニンと呼ばれています。
タンニンには、タンパク質に作用して組織などを縮める収れん作用があります。
この作用を利用して腐敗などに関連するタンパク質を取り除けるためタンニングにタンニンが使用されています。
タンニンを口に入れると強い渋味を感じます。
このことかわかるように、タンニンは渋味を生み出す渋味成分です。
甘味や酸味、塩味などと同じく味覚に分類されがちな渋味ですが、実は触覚に近い感覚と考えられています。
タンニンの作用で、舌や口の中の粘膜が変性(=収れん作用)することによって渋味を感じるからです。
渋味を感じるためにはタンニンが唾液に溶ける必要があります。
タンニンを含む植物でも、不溶化すれば渋みを感じなくなります。
これを応用した食べ物が、渋柿を干して甘くした干し柿です。
タンニンはタンニン酸と呼ばれることもあります。
同じ意味で用いられることが多いようですが、日本薬局方ではタンニン酸を「通例、五倍子(フシ)または没食子(もっしょくし)から得たタンニンである」と規定しています。
五倍子は、ウルシ科ヌルデの若芽などにアブラムシが寄生して出来た虫こぶを乾燥させたものです。
没食子は、ブナ科ナラ属の若枝にタマバチが寄生して出来た虫こぶを乾燥させたものです。
タンニン酸も強い収れん作用があります。口の中に入れると強い渋味を感じます。
タンニンには様々な効果・効能が期待されています。
タンニンは強力な抗酸化作用を持つと考えられています。
抗酸化作用とは、身体の中で過剰に発生した活性酸素を取り除く働きです。
外敵から身を守ることなどに役立つ活性酸素ですが、増えすぎると悪玉コレステロールを酸化させて動脈硬化を進行させる、細胞やDNAを傷つけるなど生活習慣病の危険因子になるとされています。
タンニンには、その抗酸化作用で生活習慣病を予防する働きが期待されています。
タンニンには、肌を引き締める効果や肌を白く保つ働きも期待できます。
引き締まった肌、白い肌とも美しい肌の条件なので、美肌効果を期待できるといえるでしょう。
タンニンは下痢止めにも活用されています。
腸に届いたタンニンは、腸管内のタンパク質と結合することで保護膜を作ります。
これにより腸管の炎症と腸管の運動を抑えることで下痢を緩和します。
タンニンを含む一部の植物は、下痢に有効な生薬として用いられています。
タンニンには、殺菌ならびに消臭効果も期待されています。
日本でも、タンニンを含む植物をこの目的で使用してきた歴史があります。
実際に、いくつかの実験などによりその効果が示唆されているようです。
タンニンは一部の化粧品などにも使用されています。
肌に塗ることでも効果を期待できるからです。
タンニンには収れん作用があります。収れん作用とは、タンパク質の性質を変えることで組織などを縮める働きです。
この働きにより、肌を引き締める、毛穴を目立ちにくくするなどが期待できるといわれています。
一部の化粧品などには、タンニンが配合されています。
過去に行われた研究で、タンニンにはメラニンの生成を抑制する働きがあることが示唆されています。
はっきりとした機序はわかっていないようですが、メラニンを作り出す細胞の働きを阻害することなどメラニンの生成を抑制するといわれています。
過剰に作り出されたメラニンはシミのもとになります。
タンニンは、女性にとってうれしい効果を期待できる成分といえるでしょう。
以上の通り、タンニンには肌を引き締める効果と肌を白く保つ効果が期待されています。
いずれも美しい肌の条件として挙げられるポイントです。
美しい肌を保ちたい方はタンニンに注目するとよいかもしれません。
タンニンを豊富に含む馴染みのエキスが柿渋エキスです。
柿渋エキスにはどのような働きが期待できるのでしょうか。
柿渋エキスは、未熟な渋柿を砕いて絞り、得られた果汁を発酵・熟成させたものです。
単に柿渋といわれることもあります。柿渋の主成分はカキタンニンです。
柿には、タンニンのほかカリウムをはじめとしたミネラル、ビタミンA、ビタミンCなどが豊富に含まれています。
柿渋は、古くから染料や補強剤、防腐剤、防水剤として利用されてきました。
また、民間療法においては、血圧降下剤、二日酔い防止薬、火傷の治療薬などとして用いられてきました。
近年になって、柿渋エキスの消臭効果が注目を集めています。
柿渋に消臭効果を期待できる理由は、カキタンニンに嫌な臭いのもとになるアンモニアやアミンなどのアルカリを中和する働きがあるからです。
また、カキタンニンには殺菌作用もあるので、雑菌の繁殖による嫌な臭いの発生も予防できるとされています。
これらの働きにより、柿渋エキスは消臭に効果的と考えられているのです。
スメルハラスメントという言葉に代表される通り、現代人は他人の臭いに敏感です。
多くの方が他人の臭いを気にするので、他人に迷惑をかけていないか自分の臭いを気にする方も増えています。
これらの方に支持されているのが柿渋エキスを利用した体臭・口臭予防グッズです。
様々な商品が登場しているので、臭いが気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
タンニンを利用したい方はどのように摂ればよいのでしょうか。
タンニンの摂り方を解説します。
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」にタンニンの推奨量・摂取量に関する記載はありません。
摂取量などに関する公の目安はないので、タンニンを摂りたい方はサプリメントなどに記載されている目安量を参考にすると良いでしょう。
摂取のタイミングに関しても特別な指定はありません。
食事のタイミング、あるいは好きなタイミングでタンニンをとれば良いと考えられます。
基本的に、サプリメントは1回の利用で実感できるものではありません。
ある程度の期間継続することが重要と考えられます。
妊婦さん、授乳婦さんに対する付加量も設定されていません。
デリケートな時期なので、妊婦さん、授乳婦さんはサプリメントなどからタンニンを摂ることは控えたほうが良いかもしれません。
サプリメントなどからタンニンを摂りたい方は、念のため主治医に相談しましょう。
タンニンを摂りたい方は注意点も確認しておきましょう。
過剰摂取と欠乏の影響を紹介します。
食品に含まれる成分なので、基本的に安全に利用できると考えられます。
ただし、摂りすぎると便秘になる恐れがあるとされています。
健康維持などに役立てたい成分ではありますが、過剰摂取には気をつけましょう。
欠乏の影響は特に指摘されていません。
健康や美容に役立つといわれているので、積極的に摂りたい成分ではあります。
同じ、抗酸化成分のビタミンCと相性が良いといわれることがあります。
ビタミンCは、赤ピーマンや芽キャベツ、レモン、キウイフルーツなどに多く含まれています。
タンニンは鉄の吸収を阻害します。
そのため、タンニンと鉄は一緒に摂らないほうが良いといわれています。
同様の理由から、鉄剤をお茶で飲むことは控えたほうが良いとされています。
お茶にはタンニンが含まれているからです。
特に、濃いお茶での服用は避けたほうが良いと考えられています。
その他の医薬品の中にも、タンニンと相性のあまり良くないものがあるかもしれません。
医薬品を服用中の方は、サプリメントなどからタンニンを摂る前に、医師に相談しましょう。
タンニンは毎日の食事から摂ることができます。
どのような食品に含まれているのでしょうか。
柿渋に利用される渋柿には豊富なタンニンが含まれています。
タンニンを摂れる点は魅力ですが、渋味が強いためそのまま食べることは難しいといえます。
渋柿ほどではありませんが、ワインも豊富なタンニンを含みます。
お酒が好きな方であれば、美味しくタンニンを摂れる点は魅力です。
この意味で、タンニンを摂りやすい食品といえるでしょう。
お茶にはカテキンと呼ばれるタンニンが含まれています。
日本人に身近なので、お茶もタンニンを摂りやすい食品といえるでしょう。
食品からタンニンを摂りたい方は、お茶に注目してみてはいかがでしょうか。
利用しやすいその他の身近な食品ではレンコンが挙げられます。
ただし、タンニンが含まれるのはレンコンのアク成分です。
身近な食品ですが、タンニンを摂りやすいとは言いづらいかもしれません。
皮の部分にタンニンを含みます。
基本的に、皮をむいてから食べるので、通常の食べ方ではタンニンを摂りづらいといえます。
皮ごと調理するお菓子などであれば、タンニンをたっぷりとれるかもしれません。
タンニンは植物に含まれるポリフェノールの一種です。野菜や果物などの渋味のもとになっています。
渋味は、タンニンが舌や口の中の粘膜(タンパク質)を変性することによって感じられます。
渋味のもとになる成分なので、食品からたくさんのタンニンをとり続けることはやや大変です。
効率良くタンニンを摂りたい方にはサプリメントの利用がオススメです。
サプリメントであれば、嫌な渋味を感じることなくタンニンを摂れます。
利用しやすいものを見つけてみてはいかがでしょうか。
1日の目安量にあたる2粒に320㎎の柿渋エキスと高い抗酸化力を誇るブラジル産のグリーンプロポリスを配合したサプリメントです。
2つの力で気になる臭いにアプローチする点が特徴です。
柿渋エキスに使用している渋柿は、一般的な渋柿よりもタンニンが多いとされる愛媛県産のあたご柿です。
ニオイ対策を始めたい方などにオススメです。
気になるにおいにアプローチする柿渋エキス末を、1日の目安量に当たる2粒に300㎎も凝縮したサプリメントです。
脱いだ服の臭いが気になる方や加齢臭が気になりだした方、トイレの後が不安な方などにオススメされています。
エチケットで悩んでいる方から支持を集めているサプリメントです。
世界10カ国で特許を取得したシャンピニオンエキスにプラス
植物由来のエチケット成分・デオアタックと腸内環境をサポートするセンスピュール、リフレッシュ成分・柿渋エキス、カテキンをたっぷり含む緑茶エキス、エチケットトラブルにアプローチする鉄クロロフィリンナトリウム、腸内にやさしく届くフラクトオリゴ糖
などが配合されています。
人の多いところが苦手な方や人と面と向かって人と話せない方などにおすすめのサプリです。
参考サイト医者を青くするもの (6)渋柿と甘柿 – 地域医療に貢献する – 高見台クリニック