MENU

あなたの抜け毛は大丈夫?病気の可能性もある?抜け毛の原因とは

 

どれでも同じに見える抜け毛ですが、抜け毛の原因は様々です。

中には、病気が原因で抜けているものもあるので軽視は禁物です。

ここでは、抜け毛の原因と抜け毛を引き起こす病気について解説しています。

抜け毛が心配な方は確認しておきましょう。

 

目次

抜け毛の原因

髪の毛は、ヘアサイクルと呼ばれる周期に従い生え変わっています。

ヘアサイクルは、髪の毛が成長する成長期、髪の毛の成長スピードが衰える退行期、髪の毛の成長が止まって抜け落ちる準備をする休止期に分かれます。

このサイクルに従い抜け落ちた髪の毛は心配のない抜け毛といわれています。

ヘアサイクルは様々な原因で乱れます。

ヘアサイクルが乱れると成長途中の髪の毛が抜け落ちてしまいます。

どのような原因でヘアサイクルが乱れるのでしょうか。

血行不良

髪の毛の成長には十分な栄養と酸素が必要です。

栄養と酸素は血液にのって運ばれます。

何かしらの原因で頭皮の血行が悪くなると、十分な栄養と酸素を髪の毛に届けられなくなり抜け毛が増えてしまいます。

血行不良は次の原因などで起こります。

ストレス

心身にストレスがかかると自律神経のバランスが乱れて血管が収縮します。

血管が収縮すると頭皮の血行が悪くなる恐れがあります。

運動不足

運動不足も血行不良を招く原因です。

同じ姿勢で働いている、一日中ゴロゴロしているなどに当てはまる方は注意が必要です。

脂っこい食事

ファストフードやスナック菓子ばかり食べていると血液がドロドロになります。

血液の流れが悪くなることでも血行が悪くなります。

栄養不足

髪の毛の成長には、タンパク質、亜鉛、鉄分、ビタミンなどが必要です。

好き嫌いが激しい、ダイエットによる過度な食事制限などでこれらの栄養が不足すると、髪の毛を育てられなくなります。

栄養不足も抜け毛の原因です。

睡眠不足

髪の毛は寝ている間に成長します。

髪の毛の成長をサポートする成長ホルモンが入眠後3時間の間に多く分泌されるからです。

睡眠不足に陥ると、成長ホルモンの分泌が減るので髪の毛をうまく成長させられなくなる恐れがあります。

入眠後数時間の睡眠の質を高めることが重要です。

間違えたヘアケア

1日何度もシャンプーをする、頻繁にヘアカラーやパーマを繰り返す、同じ髪型を続けているなど、間違えたヘアケアを続けていると頭皮に負担がかかってしまいます。

頭皮の負担が大きくなると抜け毛につながることがあります。

女性に多い抜け毛の原因のひとつです。

喫煙

タバコを吸うとニコチンの作用により血管が収縮します。

また、髪の毛の世知用に必要なビタミンなどが消費されます。

喫煙は抜け毛が増える原因と考えられています。

遺伝

中高年の男性に多い男性型脱毛症(AGA)の原因は、テストステロンという男性ホルモンが5αリダクターゼという酵素によりジヒドロテストステロンに変換されて、ジヒドロテストステロンが毛根のレセプターと結びつくことです。

5αリダクターゼの量とジヒドロテストステロンの感受性は遺伝により決まるといわれています。

つまり、AGAを発症しやすい体質は受け継がれると考えられているのです。

遺伝も抜け毛の原因の一つといえるでしょう。

病気が原因かも

以上の原因などで、ヘアサイクルが乱れると抜け毛が増えます。

とはいえ、明らかに異常といえるほど急激に抜け毛が増えることは稀かもしれません。

急激に抜け毛が増えた場合や何かしらの異常を感じる抜け毛を見つけた場合は、単なるヘアサイクルの乱れではなく病気が抜け毛の原因かもしれません。

抜け毛を引き起こす病気としてAGAを思い浮かべる方が多いはずです。

確かに、AGAも抜け毛を引き起こす病気ですが、これ以外にも抜け毛を引き起こす病気があります。

AGAは健康に影響を与えませんが、抜け毛を引き起こす他の病気の中には健康に影響を与えるものがあります。

何かおかしいと感じている方は注意をした方が良いかもしれません。

どのような病気が抜け毛を引き起こすのでしょうか。

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンには髪の毛を育てる働きがあります。

このホルモンの分泌が減って機能が低下するとヘアサイクルが短くなり抜け毛が多くなります。

甲状腺機能低下を引き起こす主な原因は慢性甲状腺炎などです。

甲状腺機能低下症では、抜け毛以外に疲労感、肌の乾燥、冷え、むくみ、無気力、体重増加などの症状が現れます。

鉄欠乏性貧血

鉄分が不足して貧血になった状態です。

鉄分が不足すると十分なヘモグロビンを作り出せなくなります。

身体の隅々まで酸素を届けられなくなり抜け毛が増えます。

動悸や息切れ、疲労感、顔面蒼白のほか、頭痛やめまい、爪が反るスプーン爪などが現れます。

ただし、ゆっくりと進行するため症状に気づかないことが少なくありません。

生理のある女性や婦人科系、消化器系の疾患を患う方に多いといわれています。

たいていの場合、適切な治療で改善するので、気になる点がある方は病院で相談するとよいでしょう。

膠原病

免疫機能の異常により、関節の腫れや痛み、臓器の障害などを起こす病気のことを膠原病といいます。

膠原病には、関節リウマチや全身性エリテマトーデス、円板状エリテマトーデス、シャーグレン症候群、皮膚筋炎、剣創状強皮症などが様々な病気が含まれます。

全身性エリテマトーデス、円板状エリテマトーデス、皮膚筋炎、剣創状強皮症などの膠原病は抜け毛を引き起こします。

膠原病のはっきりした原因はわかっていませんが、外敵から身体を守る自己免疫が誤って自分の身体を攻撃してしまうため起こると考えられています。

抜け毛以外に現れる症状は病気により異なりますが、早期の膠原病では関節の腫れやこわばり、発熱、疲労感、体重減少、筋肉痛、筋力の低下などが現れやすいといわれています。

頻発する病気ではありませんが、抜け毛が急に増えた方で当てはまる症状がある方は膠原病に注意が必要です。

早期発見・早期治療が重要なので、疑わしい方は出来るだけ早く病院で相談しましょう。

円形脱毛症

抜け毛以外に症状を現しませんが、円形脱毛症も抜け毛を引き起こす病気のひとつです。

円形脱毛症の原因は、外敵から身体を守る免疫機能が誤って毛包を攻撃するためと考えられています。

ストレスが原因といわれることが多いですが、ストレスは誘因のひとつと考えられています。

現在のところ、自己免疫疾患とする説が有力です。

円形脱毛症は、コイン状のハゲが1か所から数か所現れる単発型、コイン状のハゲが数か所現れて何度も繰り返す多発型、後頭部や側頭部に帯状のハゲができる蛇行型などに分かれます。

脱毛部の髪の毛を引っ張ると痛みを感じず抜ける点が特徴です。

コイン状の抜け毛を見つけた方は、円形脱毛症を疑うとよいかもしれません。

更年期障害

病気とは言い切れませんが、更年期の影響で抜け毛が増えることもあります。

更年期とは閉経を挟んだ前後10年間のことです。

一般的には、45~55歳ごろのことを言います。

女性ホルモンの分泌が減るため、抜け毛のほかめまい、のぼせる、動悸、腰痛、憂鬱など様々な症状が現れます。

生活に支障が生じるほどひどい方は、病院で治療を受けるとよいでしょう。

まとめ

何かしらの原因があるとヘアサイクルが乱れて成長するはずの髪の毛が抜けてしまいます。

病気でも抜け毛が増えることがあり、これらの病気の中には、出来るだけ早く治療したほうが良いものがあります。

抜け毛以外に気になる症状が現れている方は病院で相談しましょう。