抜け毛を見つけると抜け毛の原因が気になりますよね。
あてはまる方は、髪の毛の抜け方と抜け毛の毛根をチェックするとよいかもしれませんよ。
その理由とチェック方法を解説いたします。
抜け毛を見つけると抜け毛の原因が気になりますよね。
あてはまる方は、髪の毛の抜け方と抜け毛の毛根をチェックするとよいかもしれませんよ。
その理由とチェック方法を解説いたします。
薄毛が気になると、抜け毛の本数を気にしてしまいがちです。
確かに、抜け毛の本数は貴重な情報ですが、本数だけを気にしていては正確な状態を把握できません。
抜け毛の本数は季節などで変わり、たくさん抜けても生えかわる可能性があるからです。
抜け毛をチェックするときは、抜け毛の質まで確かめることが重要です。
抜け毛にはどのような種類があるのでしょうか。
どれも同じに見える抜け毛ですが、抜け毛は大きく自然脱毛により発生したものと異常脱毛により発生したものに分けることができます。
自然脱毛により発生した抜け毛とは、正常なヘアサイクルに従い発生した抜け毛です。
ヘアサイクルは髪の毛が生えかわる周期のことで、毛周期と呼ばれることもあります。
ヘアサイクルは、髪の毛が成長する成長期、髪の毛の成長が弱まる退行期、髪の毛の成長が止まり抜け落ちる準備をする休止期に分かれます。
休止期に入った髪の毛は、時間の経過ととみに新しい髪の毛に押し出されるように抜け落ちます。
このようなメカニズムで発生した抜け毛が自然脱毛により発生した抜け毛です。
新しく生えてきた髪の毛は、再び成長期に入り太く、長く育ちます。
自然脱毛により発生した抜け毛では、基本的に薄毛の心配はありません。
健康的な髪の毛の方でも1日あたり100本程度の抜け毛が発生することがあります。
異常脱毛により発生した抜け毛とは、何かしらの原因でヘアサイクルに乱れが生じて発生した抜け毛です。
ヘアサイクルは様々な原因で乱れます。
ヘアサイクルを乱す代表的な病気が男性型脱毛症(AGA)です。
AGAは、中高年の男性に多い抜け毛の原因です。
男性ホルモンのテストステロンが酵素の働きでジヒドロテストステロンに変換されて毛根のレセプターと結びつくことで起こります。
通常は4~6年ある成長期が数カ月から1年程度まで短縮されるので抜け毛が増えます。
また、成長期が短くなるので生えている髪の毛も細く短くなります。
単なるハゲと考えがちですが、進行性の病気です。
気になる方は病院で治療できます。
AGAのほかでは、円形脱毛症もヘアサイクルに異常を生じる病気です。
円形脱毛症の原因ははっきりわかっていませんが、身体を守るはずの免疫機能が間違えて毛根を攻撃することで起こると考えられています。
円形脱毛症は、自己免疫疾患のひとつと考えられているのです。
円形脱毛症には、頭部にコイン状のハゲが1か所~数か所できる単発型、2か所以上のハゲが繰り返しできる多発型、後頭部や側頭部に蛇行したハゲができる蛇行型などがあります。
脱毛部の髪の毛を引っ張ると痛みもなく髪の毛が抜けることが特徴です。
症状が軽い場合は自然回復することもありますが、脱毛範囲が大きくなると治療が必要です。
疑われる方は念のため病院で相談したほうが良いでしょう。
抜け毛や薄毛は男性だけのものと思われがちですが、女性も無関係ではありません。
女性が気を付けたい異常脱毛が女性男性型脱毛症(FAGA)です。
加齢により女性ホルモンの分泌が低下することが主な原因ですが、このほかストレスや無理なダイエット、食生活の乱れ、間違えたヘアケアなども影響していると考えられています。
FAGAの特徴は、頭部全体が薄くなること。
地肌が透ける、分け目が目立つなどに困らされることが少なくありません。
この特徴からびまん性脱毛症とも呼ばれています。
同じく、女性に多い異常脱毛が分娩後脱毛症です。
名前の通り、出産後に起こる脱毛症です。
分娩後脱毛症の原因はホルモンバランスが大きく乱れることです。
妊娠するとお腹の中で赤ちゃんを育てるため、女性ホルモンの分泌が活発になります。
女性ホルモンには髪の毛を育てる働きがあるため、この影響でヘアサイクルの成長期が長くなり抜け毛が減ります。
出産により女性ホルモンの分泌が減ると、本来であれば抜けていたはずの髪の毛が一斉に抜け落ちます。
これが分娩後脱毛症です。
基本的に、分娩後脱毛症は時間の経過とともに回復します。
以上の通り、抜け毛は自然脱毛と異常脱毛に分かれます。
薄毛が心配な方は、抜け毛の本数だけでなく抜け毛の質も気に掛けましょう。
抜け毛の質をチェックする方法が、毛根の形や色を確認することです。
自然脱毛と異常脱毛の毛根にはどのような違いがあるのでしょうか。
正常なヘアサイクルに従い抜け落ちが髪の毛は、毛根がマッチ棒の先端のようにぷっくりと膨らんでいます。
髪の毛の太さが根元から毛先までほとんど変わらない点も特徴です。
これらの特長に当てはまる抜け毛は、正常なヘアサイクルに従い抜け落ちた可能性が高いといえるでしょう。
毛根に膨らみがなく毛先に向かって急激に細くなっている抜け毛は、AGAや円形脱毛症で生じやすいといわれています。
あるいは、過度なストレスがかかったとき、無理なダイエットで栄養不足に陥った時にも現れるといわれています。
適切な対処を怠ると、症状が慢性化することがあります。
毛先に向かって細くなっている抜け毛を見つけたときは、慎重にヘアケアましょう。
水で滲んだような毛根、尻尾が生えているような毛根は、びまん性脱毛症で多く見られるといわれています。
水で滲んだような毛根の抜け毛は、改善が難しいと考えられているので厄介です。
尻尾が生えているような毛根の抜け毛は、適切な対処で改善できると考えられています。
皮脂の分泌が過剰になると、毛根に白っぽいものが付着することがあるといわれています。
過剰な皮脂が分泌されると毛穴がふさがり抜け毛につながることがあります。
発見した方はヘアケアに取り組んだほうが良いでしょう。
毛根がいびつな形をしている抜け毛もヘアサイクルが乱れて抜け落ちた髪の毛と考えられます。
マッチ棒の先端のように膨れていない毛根の抜け毛には気をつけましょう。
根元までまっすぐで毛根が見当たらない抜け毛は切れ毛と考えられます。
根元まで直線の抜け毛は途中で切れた毛と考えるとよいでしょう。
薄毛や抜け毛が気になる方は、以上を参考に毛根をチェックしてみてはいかがでしょうか。
ただし、毛根の形や色だけでは正確な原因はわかりません。
詳しく原因を調べたい方は、病院で相談しましょう。
髪の毛はヘアサイクルに従い生えかわります。
薄毛や抜け毛が気になる方はこれらを参考に原因を探ってみるとよいでしょう。
ただし、毛根の形や色だけでは原因を完全に突き止めることはできません。
気になる方は病院で相談しましょう。