MENU

みんな1日何本髪の毛が抜ける?突然抜け毛が増えた人は危険かも…!

 

何となく抜け毛が多いように感じると薄毛が心配になりますよね。

1日当たり何本程度の抜け毛であれば心配ないのでしょうか。

ここでは、抜け毛と薄毛の関係について解説しています。

抜け毛が増えたと感じている方は確認しておきましょう。

 

目次

抜け毛の基準

抜け毛が多いと感じている方は、平均的な抜け毛の本数と実際の抜け毛の本数を比較してみるとよいかもしれません。

参考に、抜け毛の基準を紹介いたします。

1日抜ける本数

抜け毛が気になりだすと、抜け毛を発見するたびに「また抜けている」と感じてしまいます。

そのため、実際はそれほど抜けていなくても抜け毛が多いと感じることがあります。

抜け毛が気になるときは本数で考えることが重要です。

日本人の平均的な髪の毛の本数は約10万本といわれています。

このうちの1割程度が抜け毛(生えかわり)予備軍と考えられています。

ここから計算すると、1日当たり50~100本程度の抜け毛であれば正常と考えられます。

100本以上の抜け毛を確認している方は多すぎるかもしれません。

ただし、抜け毛の本数は常に変動しています。

条件によっては1日200本程度の抜け毛が生じても問題ないことがあります。

例えば、紫外線の影響が現れやすい秋は抜け毛が多い時期です。

この時期に抜け毛が増えてもそれほど気にする必要はありません。

季節などにより多少の変動はありますが、1日当たり100本までの抜け毛であれば問題ないと考えてよいでしょう。

薄毛の兆候?

1日100本までといわれても、実際に数えることは難しいですよね。

大まかに抜け毛の本数を把握したい方は洗髪時の抜け毛を数えるとよいかもしれません。

洗髪時に1日の抜け毛のほとんどが生じると考えられているからです。

洗髪時の抜け毛の本数は、排水溝に目の細かいネットを被せることで数えられます。

ネットにかかる抜け毛が30本から60本程度であれば正常な抜け毛と考えられます。

抜け毛の本数が基準より多いと心配になるはずです。

気持ちはわかりますが焦りすぎは禁物です。

抜け毛の本数には個人差があります。

もともと抜け毛の本数が多い方の場合、100本より多くても薄毛の兆候とは言い切れません。

新しい髪の毛に生えかわっていれば問題ないからです。

抜け毛が少なかった方が、急に抜け毛が増えた場合は注意が必要です。

毛根にトラブルが起こってヘアサイクルが乱れているなどの原因で抜け毛が生じている可能性があります。

あてはまる方は、薄毛の兆候としてとらえたほうが良いかもしれません。

もちろん、一時的な抜け毛の可能性はありますが、念のため注意したほうが良いでしょう。

ヘアサイクル

急に抜け毛が増えた方などは、ヘアサイクルの乱れに注意が必要です。

ヘアサイクルとはどのようなサイクルなのでしょうか。

ヘアサイクルとは

ヘアサイクルとは髪の毛が生えかわるサイクルのことです。

髪の毛の状態により成長期・退行期・休止期に分かれます。

それぞれどのような状態なのでしょうか。

成長期

毛根にある毛母細胞が活発に分裂して髪の毛が太く、長く成長する時期です。

毛母細胞に十分な栄養が届けられることで、成長期の髪の毛は、1日0.3~0.5mm、1カ月1.2㎝、1年15㎝程度成長します。

ただし、永遠に成長期が続くわけではなく、4~6年程度で退行期に移ります。

つまり、健康な髪の毛は4~6年は成長することができるのです。

退行期

毛母細胞の分裂がストップして、髪の毛の成長が止まる時期です。

髪の毛が抜け落ちる準備をする時期といえます。

毛球が縮小して、毛根が頭皮の上部へ少しずつ移動します。

退行期は2~3週間程度続きます。

休止期

毛根の位置がさらに浅くなり、その下で新しい髪の毛が育っています。

新しい髪の毛に押し出されて古い髪の毛が抜け落ちるのを待っている時期といえます。

休止期は3~6カ月程度続き、古い髪の毛が抜け落ちます。

薄毛のヘアサイクル

髪の毛は、以上のヘアサイクルを繰り返しながら入れ替わっています。

何かしらの原因でヘアサイクルが乱れると、本来の寿命を迎える前に髪の毛が抜け落ちてしまいます。

予定より早く髪の毛が抜け落ちると、新しい髪の毛が生えていないため薄毛になります。

どのような原因でヘアサイクルは乱れるのでしょうか。

男性型脱毛症(AGA)

男性に多いヘアサイクルを乱す原因が男性型脱毛症(AGA)です。

AGAは、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼによりジヒドロテストステロンに変換されて毛根の受容体と結びつくことで発症します。

発症するとヘアサイクルの成長期が数カ月から1年程度に短縮されます。

これにより、髪の毛が太く、長く成長する前に抜け落ちます。

急に抜け毛が増えた、髪の毛のボリュームが減った、抜け毛の中に細くて短い髪の毛が混ざっているなどに当てはまる方は注意が必要です。

男性型脱毛症は、生え際や頭頂部から始まります。

ホルモンバランスの乱れ

女性に多いヘアサイクルを乱す原因がホルモンバランスの乱れです。

髪の毛を育てる働きがあるエストロゲンの分泌が減ると男性ホルモンの影響が強くなります。

女性にもわずかながら男性ホルモンが存在するので、男性ホルモンの影響が強くなるとAGAを発症することがあります。

女性のAGAをFAGA(女性男性型脱毛症)といいます。

男性のように頭皮が露出するほど薄毛が進行することはありませんが、髪の毛全体のボリュームが減って頭皮が透けて見えるなどの症状が現れます。

ホルモンバランスは、加齢、ストレス、食生活の乱れ、飲酒、喫煙などで乱れます。

出産

ホルモンバランスが乱れやすい時期として注意したいのが産後です。

妊娠中は赤ちゃんを守り育てるため女性ホルモンの分泌が増えます。

この影響で、本来であれば抜け落ちるはずの髪の毛が維持されます。

出産により女性ホルモンの分泌が急激に減ると、女性ホルモンの働きで保たれていた髪の毛が一斉に抜け落ちます。

出産後は一時的にヘアサイクルが乱れやすいことを理解しておきましょう。

血流の悪化

頭皮の血流が悪くなり毛母細胞の活動が阻害されることでもヘアサイクルは乱れます。

頭皮の血流は、ストレスによって血管が収縮すること、食生活の乱れにより血液がドロドロになること、運動不足などで起こります。

抜け毛が急に増えた方は、これらの点にも注意が必要です。

栄養不足

髪の毛の成長に必要な栄養が不足して毛母細胞の活動が阻害されることでもヘアサイクルは乱れます。

栄養不足は食生活の乱れ、間違えたダイエットなどで起こります。

好き嫌いが激しい方、ファーストフードやお菓子ばかり食べている方、過度な食事制限を課している方などは注意が必要です。

髪の毛の成長には、良質なタンパク質、亜鉛、鉄分、ビタミンが欠かせません。

以上の原因などでヘアサイクルは乱れます。

日常生活に原因が潜むと考えられる方は原因を取り除きましょう。

AGAが原因と考えられる方は、専門的な治療が必要かもしれません。

必要に応じてクリニックなどで相談しましょう。

まとめ

抜け毛の本数は人により異なりますが、1日あたり50~100本程度が平均と考えられています。

1日の抜け毛が100本以上の方、急に抜け毛が増えた方は、何かしらの原因でヘアサイクルが乱れているかもしれません。

ヘアサイクルはAGAやホルモンバランスの乱れ、不適切な生活習慣などで乱れます。

薄毛につながることがあるので、気になる点がある方は改善しましょう。