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気が付いたら後頭部がハゲてきた…。後頭部の薄毛の原因は?対策は?!

 

一般的には、薄毛になりにくいといわれる後頭部。

しかし、後頭部の薄毛に悩まされる方がいるようです。

後頭部の薄毛はどのような原因で引き起こされるのでしょうか。

具体的な対策とあわせて解説いたします。

 

目次

後頭部の薄毛

薄毛というと頭頂部や前頭部に起こるものと考えている方が多いはずです。

確かにその通りですが、中には後頭部が薄毛になる方もいます。

後頭部の薄毛の問題点は、自分で気づきにくいことです。

ふとした瞬間に後頭部の薄毛に気づき、大きなショックを受ける方が少なくありません。

また、後頭部の薄毛は周囲の人から良く見えます。

目立ちやすいので、大きな悩みにつながることもあります。

薄毛とは無縁と思われている後頭部がなぜ薄毛になってしまうのでしょうか。

まずは、原因を確認しましょう。

原因

後頭部の薄毛は、いくつかの原因で起こると考えられています。

同じ後頭部の薄毛であっても、原因が異なれば対処法は異なります。

どのような薄毛であるか正しく分析することが重要です。

男性型脱毛症(AGA)

男性の薄毛の原因として真っ先に挙げられるのが男性型脱毛症(AGA)です。

AGAは、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素によりジヒドロテストステロンに変換され、ジヒドロテストステロンが毛根のアンドロゲンレセプターと結合することで起こります。

後頭部の薄毛の原因もAGAと考えてしまいがちですが、AGAを引き起こす5αリダクターゼ、アンドロゲンレセプターは後頭部と側頭部にほとんど存在しないと考えられています。

つまり、後頭部はAGAの症状が現れにくい部位なのです。

このことは、AGAが進行した方の頭部を見ればわかります。

ほとんどの方が、頭頂部と前頭部はハゲているのに、側頭部と後頭部の髪の毛は残っています。

ただし、AGAで後頭部が絶対に薄毛にならないわけではありません。

体質や遺伝などによっては、AGAの影響が後頭部まで及ぶ可能性があると考えられています。

AGAで後頭部だけ薄毛になるとは考えられませんが、頭頂部や前頭部の薄毛が進んだ結果、後頭部まで薄毛になる可能性はあります。

血行不良

何かしらの理由で後頭部の頭皮が血行不良になると薄毛になる可能性があります。

血行不良になると髪の毛の成長に必要な栄養が届けられなくなるからです。

このような状態に陥ると、髪の毛が細くなる、髪の毛が途中で切れるなどの症状が現れ、やがて抜け毛が増えます。

基本的に、後頭部は頭皮の中でも血行が良い場所といわれていますが、次の条件に当てはまる方は気をつけましょう。

肩や首のこりがひどい

肩や首のこりがひどいと血行が悪くなります。

慢性的に肩や首のこりが続くと、後頭部に十分な血液を届けられなくなる可能性があります。

後頭部の薄毛が気になる方は、肩や首のこりをチェックしてみるとよいかもしれません。

運動不足

運動不足が続くと血液の巡りが悪くなります。

当然、後頭部に血液を届けにくくなります。

デスクワークなどでほとんど運動しない方は気をつけましょう。

食生活が乱れている

ジャンクフードばかり食べているなど、乱れた食生活を続けていると血液がドロドロになります。

血行が悪くなるので、後頭部に血液を届けにくくなります。

また、食生活が乱れていると、毛身の毛の成長に必要な栄養が不足することもあります。

これらの理由で食生活の乱れも後頭部の薄毛の原因になります。

ストレス

強いストレスにさらされると、血管が収縮するため血行が悪くなります。

慢性的にストレスの強い状態が続くと、後頭部の薄毛を引き起こすかもしれません。

また、ストレスは次に解説する円形脱毛症の誘因と考えられています。

本人が自覚していなくても、ストレスがかかっていることがあるので後頭部の薄毛に悩む方は注意しましょう。

円形脱毛症

円形脱毛症も後頭部の薄毛の原因のひとつです。

円形脱毛症の原因ははっきりわかっていませんが、現在のところ自分の免疫が誤って毛包を攻撃することで起こる自己免疫疾患と考えられています。

過度なストレスは円形脱毛症の引き金になる恐れがあります。

円形脱毛症には、コイン状のハゲが1~数ケ所あらわれる単発型、2か所以上のハゲが何度も繰り返す多発型、後頭部や側頭部などが帯状にハゲる蛇行型などがあります。

甲状腺ホルモンの低下

円形脱毛症のほかでは甲状腺ホルモンの低下も後頭部の薄毛の原因になる可能性があります。

甲状腺ホルモンが髪の毛の成長に深くかかわっているからです。

甲状腺ホルモンが低下すると髪の毛が細くなり抜け落ちます。

新しい髪の毛が生えてくるまで通常より時間がかかります。

甲状腺ホルモンの低下は甲状腺機能低下症などで起こります。

甲状腺機能低下症が原因の場合は、疲れやすい、食べているのに太る、顔がむくむなどその他の症状も現れます。

対策

以上の原因などで後頭部の薄毛は起こります。

後頭部の薄毛が気になるときは、どのように対処すればよいのでしょうか。

AGAの治療を受ける

AGAが進行して後頭部が薄毛になっている方は、AGAの治療を受けるとよいでしょう。

AGA専門クリニックや一般的な皮膚科などを利用することができます。

主な治療内容は、5αリダクターゼを阻害するフィナステリドの内服、頭皮の血行を促進して毛母細胞を刺激するミノキシジルの外用などです。

AGAに対しては最も信頼性の高い治療と考えられています。

後頭部のほか、頭頂部や前頭部の薄毛も気になる方は病院で相談してみるとよいでしょう。

頭皮の血行の改善

頭皮の血行が悪くなっている方は、生活習慣を見直しましょう。

いくつかのポイントに気を付けることで頭皮の血行を良くすることができます。

運動習慣を身に着ける

先ほど紹介した通り、慢性的な運動不足は頭皮の血行を悪くします。

ウォーキングやストレッチなど誰でも取り組める運動で良いので、後頭部の薄毛が気になる方は毎日取り組みましょう。

運動に取り組むことで肩や首のこりも解消しやすくなります。

また、ストレス解消にもつながります。

後頭部の薄毛に効果的な対策といえるでしょう。

食生活を改善する

健康的な食事を心がけることも重要です。

具体的には、伝統的な和食がオススメです。

血液がサラサラになることで頭皮の血行が改善します。

また、栄養バランスが整うことで髪の毛が育ちやすくなります。

髪の毛の成長に必要な栄養は、タンパク質、亜鉛、鉄分、ビタミンなどです。

様々な食材から、これらをバランスよく摂りましょう。

食生活が乱れがちな方はサプリメントを利用しても構いません。

ストレス解消

意外かもしれませんが、ストレスを自覚することは難しいと考えられています。

気づかない間にストレスをため込んでいることがあるのです。

後頭部の薄毛が進んでいる方は、ストレスの影響かもしれません。

積極的にストレスを解消しましょう。

ストレスというと精神的なストレスばかり気にしてしまいますが、疲労や乱れた生活習慣などによる身体的ストレスにも注意が必要です。

適度な休息と規則正しい生活にも気を配りましょう。

円形脱毛症や甲状腺ホルモンの低下は病院で相談を

後頭部の薄毛が円形脱毛症や甲状腺ホルモンの低下で起きていると考えられる方は、出来るだけ早く病院で相談しましょう。

病気により引き起こされた薄毛をセルフケアで改善することは困難です。

悪化する前に適切な治療を受けることが重要です。

まとめ

基本的に、後頭部は薄毛になりにくいと考えられていますが、体質などによっては薄毛になることがあります。

後頭部の薄毛はAGAや血行不良、円形脱毛症、甲状腺ホルモンの低下などで起こる可能性があります。

お悩みの方は、原因を理解して適切に対処しましょう。