最近髪の毛が薄くなってきたな・・・。
薄毛が気になり出すと、そもそもどうして薄毛になってしまうのかも気になりますよね。
薄毛はどのようなメカニズムにより引き起こされるのでしょうか。
ここでは、薄毛のメカニズムについて解説しています。
最近髪の毛が薄くなってきたな・・・。
薄毛が気になり出すと、そもそもどうして薄毛になってしまうのかも気になりますよね。
薄毛はどのようなメカニズムにより引き起こされるのでしょうか。
ここでは、薄毛のメカニズムについて解説しています。
髪の毛はヘアサイクルと呼ばれる周期に従い生え変わっています。
ヘアサイクルは、髪の毛が太く・長く成長する成長期、髪の毛の成長が止まる退行期、髪の毛が抜け落ちる準備をする休止期に分かれます。
健康な髪の毛の場合、休止期に入った数か月後に成長期に入り髪の毛が再び成長します。
通常、成長期は2~6年、退行期は2~3週間、休止期は数カ月程度続きます。
髪の毛は成長期に成長するので、成長期が長いほど太く・長く育ちます。
何かしらの原因で成長期が短くなると、髪の毛が太く・長く育つ前に抜け落ちてしまいます。
また、休止期に入った髪の毛が再び生えてこないと、髪の毛の本数が減ってしまいます。
これらにより薄毛になります。
ヘアサイクルを乱す大きな原因といわれているのがAGA(男性型脱毛症)です。
AGAは、男性に多い薄毛の原因と考えられています。
主な症状は、頭頂部や生え際が局所的に薄毛になることです。
AGAになるとなぜヘアサイクルが乱れるのでしょうか。
AGAは、誰にでも存在する男性ホルモンのテストステロンが酵素の働きによりジヒドロテストステロンと呼ばれる男性ホルモンに変換されることで起こります。
ジヒドロテストステロンが毛乳頭にある受容体と結びつくと、脱毛に関係するタンパク質を生成します。
これにより、ヘアサイクルの成長期が大幅に短縮されてしまいます。
通常であれば、2~6年ある成長期が数カ月~1年まで短縮されるため髪の毛が十分成長できなくなってしまいます。
髪の毛は1カ月で1.2㎝程度しか成長できないので、AGAを発症すると短い産毛のような髪の毛が増えるといわれています。
その結果、薄毛になると考えられているのです。
AGAの原因は、テストステロンが酵素によりジヒドロテストステロンに変換されて受容体と結びつくことです。
テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する酵素を5αリダクターゼといいます。
5αリダクターゼには1型と2型の2種類があります。
1型は側頭部と後頭部の皮脂腺、2型は前頭部と頭頂部の毛乳頭に存在します。
AGAの症状が生え際と頭頂部に現れやすいことから、AGAに2型5αリダクターゼが大きく影響していることが分かります。
5αリダクターゼの分泌量は遺伝により決まると考えられています。
5αリダクターゼの活性をもつ遺伝子を受け継ぐと分泌量が多くなると考えられているのです。
この遺伝子は優性遺伝子です。
つまり、父親か母親のいずれかが5αリダクターゼの活性を持つ遺伝子を持っていると本人にも受け継がれるのです。
薄毛、あるいはAGAの直接的な原因といえるので、5αリダクターゼの活性を持つ遺伝子を受け継いでいると考えられる方は落ち込んでいるかもしれませんね。
逃れようがないとあきらめてしまいがちですが、5αリダクターゼを抑制する方法がないわけではありません。
AGAを改善するうえで、5αリダクターゼを抑制することは最も重要なポイントと考えられています。
具体的に、どのような方法で抑制できるのでしょうか。
5αリダクターゼを抑制する最も確実な方法がAGA治療薬を服用することです。
有効成分フィナステリドを配合した薬には2型5αリダクターゼの働きを抑制する効果が期待できます。
これにより、ヘアサイクルが正常化するので、抜け毛が減って太く・長い髪の毛が増えると考えられます。
フィナステリドを配合した薬は病院で処方してもらうことができます。
薬のほかでは、一部の食品にも5αリダクターゼの働きを抑制する効果が期待できます。
例えば、生ガキ、レバーなどが挙げられます。
これらの食品は、亜鉛の働きにより5αリダクターゼの働きを抑制するといわれています。
亜鉛は髪の毛の合成を助ける働きも備えます。
薄毛に悩む方が積極的に摂りたいミネラルといえるでしょう。
亜鉛のほかでは、女性ホルモン様の働きを期待できるイソフラボンも5αリダクターゼの働きを抑制するといわれています。
イソフラボンは豆乳や豆腐などの大豆食品に含まれています。
ただし、イソフラボンを体の中で上手に活用できる方は全体の半分程度と考えられています。
すべての方で期待する効果を得られない点には注意が必要です。
亜鉛とイソフラボンの両方を豊富に含む食品としておすすめなのが納豆です。
納豆には、髪の毛の材料になるたんぱく質、血行を改善するビタミンEなど育毛にうれしいその他の栄養素も豊富です。
5αリダクターゼ、あるいは薄毛が気になる方は納豆を積極的に取り入れるとよいかもしれません。
男性型脱毛症というと男性だけのものと思われがちですが、女性でも発症することがあります。
女性が発症した男性型脱毛症を女性男性型脱毛症(FAGA)と呼んでいます。
FAGAとAGAがわけられる理由は、症状の現れ方が異なるからです。
生え際や頭頂部が局所的に薄くなるAGAに対し、FAGAは髪の毛が細くなり頭部全体が薄くなります。
そのため、分け目が目立つ、頭皮が透けて見えるなどの症状を自覚しやすいといわれています。
これらの症状を自覚している方は、FAGAかもしれません。
FAGAの原因は、何かしらの理由で女性ホルモンの分泌が減り男性ホルモンの影響が強くなることです。
女性ホルモンのエストロゲンには髪の毛を育てる働きがあるので、このホルモンが十分に分泌されていれば男性ホルモンの影響を強く受けることはありません。
エストロゲンの分泌が減ると、男性と同じように薄毛が目立ちだすのです。
女性ホルモンの分泌量は加齢とともに低下します。
個人差はありますが、早い人で30代中ごろから分泌量が低下します。
これより若くても、ストレスや厳しい食事制限を課すダイエット、不規則な生活習慣などで女性ホルモンの分泌量は減ります。
いずれかの原因で男性ホルモンの影響が大きくなるとFAGAを発症する恐れがあり、近年になって、薄毛に悩む若い女性が増えています。
あてはまる方は、ストレスやダイエット、乱れた生活習慣の影響で女性ホルモンの分泌量が低下しているかもしれません。
薄毛に悩む若い女性はこれらを見直してみるとよいでしょう。
髪は女の命といわれるので、薄毛が目立つと焦る方が多いはずです。
男性のようにハゲてしまったらどうしようと思うかもしれませんが、女性の場合は男性のようにハゲることはないと考えられています。
男性に比べると、髪の毛の成長を助ける女性ホルモンの分泌量が多いからです。
悩みすぎるとストレスが増すので落ち着いて対処するとよいかもしれません。
FAGAの原因は生活習慣に潜むことが多いので、生活習慣を改善すると薄毛も改善することがあるといわれています。
気になる方は、原因を考えて取り除くとよいでしょう。
また、女性ホルモン様の働きを期待できる大豆食品も勧められています。
食生活の改善にも取り組んでみてはいかがでしょうか。
薄毛の原因は何かしらの理由によりヘアサイクルが乱れることです。
ヘアサイクルを乱す大きな原因と考えられているのがAGAです。
AGAは、テストステロンが5αリダクターゼの働きによりジヒドロテストステロンに変換されることで起こります。
薄毛が気になる方は5αリダクターゼの働きを抑制する対策をするとよいでしょう。薄毛に悩む女性も、紹介したポイントを参考に適切な対策をしてみてください。
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