一度できるとなかなか治らないアゴのニキビ。
繰り返しでき、色々なケアをしてもよくならない場合は、もしかしたら原因は他にあるのかもしれません。
そんな原因の中に「虫歯」というのがあるらしく、あごニキビで調べてみると、虫歯が関係しているというのです。
一見全く別物のあごニキビと虫歯。
これらは本当に関係しているのか、その真相を確かめてみました。
一度できるとなかなか治らないアゴのニキビ。
繰り返しでき、色々なケアをしてもよくならない場合は、もしかしたら原因は他にあるのかもしれません。
そんな原因の中に「虫歯」というのがあるらしく、あごニキビで調べてみると、虫歯が関係しているというのです。
一見全く別物のあごニキビと虫歯。
これらは本当に関係しているのか、その真相を確かめてみました。
ニキビは10代のころにできる、思春期ニキビをイメージしがちですが、実は20代~30代も大人ニキビに悩んでいる人が多いのです。
これは、思春期ニキビは成長ホルモンの変化によって皮脂の分泌が増え、いわゆる脂性肌になるため、ニキビが増えます。
しかし大人ニキビの原因は様々で、睡眠不足など不規則な生活習慣やストレスによるホルモンバランスの乱れ、メイクの落とし忘れなどがあります。
様々な原因が積み重なって起こることが多いので、根本の原因が解消されないとなかなかニキビが治りません。
ニキビが出来る部位も、思春期ニキビがおでこや鼻周りのTゾーンにできやすいのに比べて、大人ニキビは顎や頬、フェイスラインといったUゾーンにできやすい傾向です。
だから、大人になっても繰り返すあごニキビに悩む人が多いというわけなのです。
顎ニキビの主な原因としては、スキンケア不足による乾燥や生活習慣の乱れが考えられます。
特に体の不調が顎ニキビとして現れやすいので、疲れやストレスを感じている人などは普段の生活が顎ニキビの原因になっている可能性が高いです。
また顎ニキビは一つの原因だけでなく、複数の原因が重なってできることもあるので、顎ニキビの原因についてしっかりと知るようにしましょう。
あごニキビの本来の原因が分かりましたが、やはり虫歯とはなんら関係のないように思えますよね。
それでは、どういった理由で虫歯があごニキビになるといわれているのかを調べてみましたので、みていきましょう。
虫歯があごニキビの原因になると言われている理由は、下の歯の根っこがアゴの表面の皮膚ととても近い位置にあり、虫歯ができるとその影響を受けやすいと言われているようです。
虫歯は、特に神経に近い部分で起こると化膿しやすく、そこから毒素やガスが発生します。
それらが歯肉の部分に溜まっていくと、体はなんとかして毒素を排出しようとしますが、通常はリンパや血管を巡って体外へ排出されます。
ただ、アゴの部分のリンパや血管は内臓に比べて毒素やガスの排出がしづらく、溜まりやすいと言われています。
そして、何とか排出しようとした結果、膿がたまり、ニキビとしてアゴに発生するということがあるのだそうです。
一見、虫歯の溜まった膿の毒素が影響してニキビが出来ると言われると、そんなこともあるのかと納得できそうな気がしますよね。
実際に、歯の奥に溜まった膿が歯茎に出てきて、白ニキビのようなプチッとしたできものができることもあります。
しかし、こういった膿の影響が顎の皮膚まで及ぶものなのでしょうか。
ということで、その真偽を確かめるべく、まずは歯医者さんのホームページをしらみつぶしに調べてみました!
が、いくら調べても「虫歯とニキビの関係性」に触れる内容のページはありませんでした。
やはり怪しいと思いながらも、さらに真偽を追求するため、次は歯医者さんに直接聞いてみることにしました。
すると、「虫歯とニキビは関係ない!」とあっさりと否定。
少しは関係があるのかと思っていたのですが、全く関係ないとは驚きです。
もしかするとマイナーな情報として知られていることなのかもしれませんが、今回、真相を調べる限りでは、「虫歯でニキビが出来る」という根拠になる情報を手に入れることはできませんでした。
しかし、調べる過程でニキビに関係する気になる情報がありましたので、それについてみていきましょう。
「虫歯×ニキビ」で調べていると、いくつか歯医者さんのホームページなどで、「銀歯による金属アレルギーでニキビができる」といったことを書かれたページが見受けられました。
このような症状は「歯科金属アレルギー」と呼ばれており、20~30代に発症しやすいと言われているそうです。
一体どういう原因で引き起こされるのか、詳しくみていきましょう。
歯科金属アレルギーとは、その名の通り、歯科治療で使われる銀歯や歯科矯正の金具などの金属によって引き起こされるアレルギーのことをいいます。
メカニズムとしては、歯科治療で使った金属が月日を重ねると徐々に溶け出し、唾液に含まれた金属が血液中を回り、体内に蓄積されます。
これが続くと、体に不調をきたし、アレルギー反応が見られるようになるというわけです。
このアレルギーの特徴としては、金属が触れている口腔内に症状が出るのではなく、口腔内から離れた全く関係のない皮膚に現れることが多いようです。
症状としては、アトピー性皮膚炎が断トツで多くみられますが、ニキビや吹き出物、湿疹といった症状が現れることもあります。
だから、歯科金属アレルギーは判断されにくく、長年ニキビに悩んでいる人が、実は金属によるアレルギー症状だったということもあり得るのです。
歯科金属アレルギーが疑われる場合は、まずどの種類の金属が原因となっているのか金属アレルギーの検査を行います。
皮膚科で1ヶ月程度治療をしても改善しない場合は、より専門的な診断が必要となりますので、金属アレルギーの心当たりがある場合は、自己申告するとよいでしょう。
検査の結果、金属アレルギーと診断された場合は、歯医者さんで原因となっている銀歯などの被せ物や詰め物を取り換えることになります。
金属ではない素材としては、セラミックが代表的です。セラミックでも保険がきくものと、きかないものとがあるため、よく確認をしましょう。
金属から非金属の素材に替えたとしても、症状が治まるには数カ月の時間がかかるため、すぐに治らなくても落胆しないでくださいね。
顎ニキビができたら、まずはニキビケアをしっかりと行うことが大切です。そのためには正しい洗顔と保湿を行いましょう。
ニキビのスキンケアの基本は洗顔です。たっぷりの泡で転がすように優しく洗うように心がけましょう。
また、大人ニキビの場合は乾燥が原因でニキビになっていることもあります。
アゴはどちらかというと普通でも乾燥しやすい部位なので、洗顔料も保湿剤が配合されたものを選ぶ方がいい場合もあります。
そして刺激が少ない、自分に合った洗顔料を使うようにしましょう。
ニキビ対策の基本は洗顔にあり!正しい洗い方とおすすめの洗顔料とは?
そして洗顔の後はしっかりと保湿しましょう。ここでは化粧水だけでなく、乳液やクリームも使用することが重要です。
化粧水はもちろん大切ですが、それだけだと水分がどんどん蒸発してしまいます。
そのため、乳液やクリームの油分を使って、蒸発しないよう膜を張っておく必要があります。
乳液やクリームは油だからニキビに悪いと思って使われない方もいるかもしれませんが、少量であれば影響はほとんどありません。
逆に使わないでいる方が、ニキビを招く可能性があります。
化粧水だけでニキビケアと保湿はできる?正しいスキンケア方法を紹介
スキンケアと同時に、生活習慣を整えることも大切です。
冒頭にも申し上げた通り、あごニキビは生活習慣と大きく関わっているため、あごニキビを直したい場合は、生活習慣を見直しましょう。
美肌は寝ている間に作られるため、まずは規則正しい睡眠を心がけましょう。
特に肌のターンオーバーを促進する成長ホルモンは、睡眠後3時間に多く分泌されるため、夜更かしはしないように気をつけてくださいね。
ここで質のいい睡眠をとれないと、肌トラブルを引き起こしやすくなります。
食事については、虫歯治療のためだけでなく体全体を整えるためにも、バランスよく栄養を摂ることが大切です。
特にニキビケアに必要なビタミンやミネラル、たんぱく質などはたっぷり摂るようにしましょう。
反対に、脂質や糖質の多い食事はなるべく控える方いいでしょう。
ストレス解消法については人それぞれですが、適度な運動を取り入れるのも一つの方法です。
例えば毎日の通勤方法を徒歩に変える部分を作ったり、ウォーキングを始めるなどの軽いもので構いません。
それ以外にも自分の趣味を作り、それに没頭する時間を作るのもいいでしょう。
あるいはお風呂にゆっくりと浸かったり、アロマを焚いてリラックスする時間を作るという解消方法もあります。
あごニキビの原因として虫歯や金属アレルギーと見てきましたが、これはどれだけケアしてもニキビが治らない場合に考えられる症状です。
あごニキビは口腔内のこのようなトラブルが主な原因ではありませんが、正しいスキンケアをして、皮膚科に通っても良くならない場合は、一つの原因の可能性として疑うようにしましょう。
あごニキビを抜きにしても、虫歯などの歯のトラブルはよくありませんので、しっかりとケアするようにしましょう。
それと同時に、正しいスキンケアや規則正しい生活リズムを整えることも大切です。
アゴニキビは一度できると治るまでに時間がかかりますが、焦らずじっくりと取り組み、ニキビのないきれいな肌を作っていきましょう。
参考サイト
加藤歯科医院 歯科金属アレルギーについて教えてください。
デンタルサロン・プレジール 歯科金属アレルギーの原因は銀歯だけじゃない!?
くぼくら歯科医院 金属アレルギー 歯の詰め物とニキビ・吹出物