美容意識や健康意識の高い方などから注目を集めているフォルスコリン。
この成分にはどのような効果・効能を期待できるのでしょうか。
期待できる効果・効能などを詳しく解説します。
気になる方は参考にしてください。
美容意識や健康意識の高い方などから注目を集めているフォルスコリン。
この成分にはどのような効果・効能を期待できるのでしょうか。
期待できる効果・効能などを詳しく解説します。
気になる方は参考にしてください。
最初に、フォルスコリンの概要を解説します。
フォルスコリンはどのような成分なのでしょうか。
フォルスコリンは、コレウス・フォルスコリという植物に含まれる成分です。
特に、根の部分に多く含まれています。
コレウス属の植物でフォルスコリンを含むのは、コレウス・フォルスコリだけです。
フォルスコリンは、酵素のひとつ・アデニル酸シクラーゼを活性化して情報伝達をつかさどるcAMP(アデノシン-リン酸)の産生を増加させることで生理作用を発揮します。
この働きにより、いくつかの効果効能を期待できると考えられています。
日本では、「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に該当します。
フォルスコリンを含むコレウス・フォルスコリは、インドやネパールなどに生息するシソ科の植物です。
背丈30~60㎝まで生長し、ショウノウに似た強い香りのする葉と淡紫色の小さな花をつけます。
インドでは滋養強壮を目的として食用に用いられてきました。
コレウス・フォルスコリの収穫時期は、フォルスコリンの含有量が高まる秋です。
フォリスコリンには、次の効果・効能などを期待できます。
フォルスコリンは体重や体脂肪を調節する働きに関わっています。
この働きから、脂肪燃焼効果を期待できる、ダイエット効果を期待できるなどといわれています。
体重や脂肪が気になる方にとってうれしい成分といえるかもしれません。
フォルスコリンは、アデニル酸シクラーゼを活性化することでcAMPの産生を増加させます。
cAMPは情報伝達をつかさどる分子です。
具体的には、交感神経に働きかけ血圧を低下させる働きがあると考えられています。
血圧が気になる方にとっても、注目したい成分といえるでしょう。
健康な方(眼病を患っていない方)を対象にフォルスコリンを配合した目薬を点眼した実験で眼圧が下がることが示唆されています。
この結果から、目の健康維持に役立つ可能性があるといわれています。
眼圧が上昇する病気として知られているのが緑内障です。
緑内障は、眼圧が高まり視神経が障害されて見える範囲が狭くなる病気です。
残念ながら、フォルスコリンが緑内障を予防することは確かめられていません。
喘息は空気の通り道(気道)が炎症を起こし狭くなる病気です。
気道がホコリやタバコなどの刺激を受けると、発作が起きて空気の通り道がさらに狭くなるとともに痰などの分泌物が増えます。
その結果、息苦しさやゼーゼー音などの症状が現れます。
フォルスコリンは、cAMPの産生を増加させることで交感神経に働きかけて気管支の拡張を促します。
この働きにより、一部では喘息の予防に役立つ可能性があるといわれています。
以上の働きの中でも、特に注目を集めているのがダイエットのサポートや脂肪燃焼です。
フォルスコリンはどのようにダイエットや脂肪燃焼を助けると考えられているのでしょうか。
フォルスコリンは、アデニル酸シクラーゼを活性化してcAMPの産生を促すことで交感神経に働きかけ細胞のエネルギー代謝を高めます。
また、食事による消費エネルギーを高める働きもあります。
肥満女性を対象にフォルスコリン50㎎を12週間投与した実験などで体脂肪が減少した結果が得られています。
フォルスコリンには、男性ホルモンのひとつ・テストステロンを増やす働きも期待できます。
テストステロンは筋肉量を増やすなど男性らしさの形成に関わるホルモンです。
男性では、30歳ごろをピークに分泌量は低下していきます。
女性にもわずかながら分泌されています。
テストステロンを増やす働きもダイエットに役立つ可能性があるといわれています。
ダイエットで気を付けたいのがリバウンドです。
リバウンドを防ぐ理想のダイエットといわれているのが筋肉をつけながら痩せることです。
筋肉をつけることで基礎代謝(何もしていなくても消費するエネルギー)がアップします。
筋肉を維持するため、沢山のエネルギーを必要とするからです。
基礎代謝がアップすれば、ダイエットをやめた後にリバウンドを起こしにくくなります。
体重が気になる方は、食事制限だけではなく運動にも取り組んで、筋肉をつけながら痩せましょう。
フォルスコリンには、消費エネルギーを増やす働きと筋肉アップを助ける働きが期待できます。
理想的なダイエットのサポート成分といえるかもしれません。
フォルスコリンが気になる方は、どのように摂ればよいのでしょうか。
フォルスコリンの摂り方を解説します。
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」にフォルスコリンの推奨量や摂取量は定められていません。
とはいえ、好きなだけ摂って良いものではありません。
フォルスコリンが気になる方は、サプリメントなどに記載されている目安量を参考に摂取しましょう。
摂取のタイミングにも特別な決まりはありません。
基本的には、好きなタイミングで摂ればよいと考えられます。
ダイエット目的で使用する場合、食事の30分前に摂ることが勧められていることが多いようです。
この目的で使用する方は、意識してみてはいかがでしょうか。
妊婦さん・授乳婦さんに付加量は定められていません。
動物実験で流産の危険性が報告されているため、妊娠を希望している方、妊娠中の方は摂取を控えたほうが良いと考えられています。
また、母乳へ移行する可能性も疑われています。
授乳中の方もフォルスコリンの摂取を控えましょう。
フォルスコリンを摂りたい方は注意点も確認しておきましょう。
過剰摂取と欠乏の影響を解説します。
食用として用いられてきたので、食品から常識的な範囲で使用する限り安全に利用できると考えられています。
一方で、安全性に関する十分なデータは蓄積されていないとする意見もあります。
体質などによっては、利用により一時的に軟便をはじめとする消化器症状が現れる可能性はあります。
サプリメントなどを利用する方は、体調の変化に気を付けましょう。
欠乏の影響は指摘されていません。
健康維持に活かしたい方が利用したい成分です。
フォルスコリンは、シソ科の植物・コレウス・フォルスコリの根に多く含まれている成分です。
一部では理想的なダイエットサポート成分といわれています。
食事から摂りづらい成分なので、気になる方はフォルスコリンを配合したサプリメントを利用すると良いでしょう。
いくつかのサプリメントが登場しているので、利用しやすいものを選んでみてはいかがでしょうか。