首イボを取りたいけど液体窒素の手術は痛い?気になる価格も紹介
こんにちは、nanairo編集部のannaです。
顔や首にできた加齢によるイボ、最初は小さくて少なかったのに、気づくと隆起して目立ったり、数も増えていたりと気になりますよね。
首やデコルテは夏はもちろん、冬でも割と露出するところなので、意外と人目につきます。
イボがあるだけで一気に老けたように見えるし、ネックレスが引っかかって痛くなるし、できることなら取りたいと思いますよね。
今回はイボ取りの治療法で一般的な液体窒素による冷凍凝固療法について、気になる痛みや費用、メリット、デメリットなどを紹介していきます。
目次
イボの治療法とは?
イボの治療法は下記のように挙げられます。
- 液体窒素療法、サリチル酸外用
- レーザー療法
- ヨクイニン内服
- ブレオマイシン注射療法、5FU軟膏塗布
- ビタミンD3外用剤
- エタノール湿布、モノクロロ酢酸、フェノール、尿素軟膏
- シメチジン内服、消炎鎮痛剤内服、レチノイド内服
- ベセルナ軟膏、アラセナ軟膏
- グルタールアルデヒド法
- 免疫賦活療法
- いぼ削ぎ法
- 外科的切除
- お灸などの民間療法、いぼとり地蔵
その中でイボの治療に有効性を証明できているのは液体窒素療法とサリチル酸外用のみです。
ただ、どの治療法も多くの場合が一回の治療で治すことは難しく、イボ治療の切り札になるような治療法がありません。
液体窒素による冷凍凝固療法とは?
液体窒素療法は一般的なイボの治療法です。
窒素をマイナス196度に冷却することで液体化させたものが液体窒素です。
液体窒素を綿棒などに染み込ませ、患部につける綿球法と、専用の噴射機で吹き付けるスプレー法があります。患部を急激に凍結、解凍することで、皮膚の細胞を壊します。
イボ自体を凍結壊死する効果とイボに入る血管を凍結し組織にダメージを与える効果が有効と考えられています。
また、炎症を起こすことで免疫を活性化させることが効果をもたらすのではとも考えられています。そのため、イボ以外にもアトピー性皮膚炎や手荒れなどかゆみが強い症例で使われることもあります。
液体窒素で治療できるイボの種類は?
イボにもいろいろな種類があり、お医者さんに診てもらって治療法を相談することが一番ですが、基本的にはウイルス性のイボに有効だといわれています。
ウイルス性のイボは液体窒素で治療することがほとんどです。ウイルスのいる細胞を壊し、新しい肌細胞が生まれるというサイクルを繰り返すことで、ウイルスを体外へ排出することができるからです。
ウイルス性のイボではない、アクロコルドンやスキンタッグなどの脂漏性角化症や老人性イボにも治療法として使われますが、約9割の人に副作用として炎症後色素沈着(シミのようなもの)ができます。
他にもアトピー性皮膚炎や痒疹結節、手術ができない人の皮膚がんの一部などにも用いられることがあります。
液体窒素での治療経過
液体窒素はイボの芯に向けてしっかりと効かせていく必要があるため、治療中はもちろんですが、1~2日間ヒリヒリと痛みます。
液体窒素療法の効果のピークは4日目で、1週間ほど持続すると言われています。
液体窒素でウイルスがいる表皮細胞を壊すため、患部がかさぶたのようになり、後にそれが剥がれ落ちます。
そのため最初は赤みが増したり広がったり、よりひどくなったように見えることがあります。
黒くなったり血豆のようになったりしますが、それぐらいになる方が良いともいわれています。大きな血豆や痛みを伴う場合は早めに再診しましょう。
まれに水ぶくれになることもありますが、基本的にはかさぶたに変化していくので問題ありません。破れたり、赤みの範囲が大きくなる場合は早めに医師に相談しましょう。
イボの種類やサイズにもよりますが、小さいものなら1回の治療で取れることもありますが、ウイルス性のものや大きいサイズのイボは数回通院する必要があります。
液体窒素療法の効果のピークは4日目で、1週間ほど持続すると言われています。通院するペースは医療機関により異なりますが大体1~2週間に1回ほどのペースになります。
また、数が多い場合は数回に分けての処置になる可能性もあります。
治療中に注意すること
紫外線に気を付ける
紫外線は健康な皮膚にも大きな刺激です。治療中の皮膚にとっては避けたいところです。
色素沈着の引き金となってしまうこともあるので、紫外線には気を付けましょう。
触らないように気を付ける
水ぶくれやかさぶたってどうしても触りたくなりますよね。
でも、絶対に触ってはいけません!イボが大きくなったり、悪化したりする可能性もあります。
自然にかさぶたが剥がれるまでは、処方された薬を塗り、触らないようにガーゼや絆創膏などで保護するのがいいでしょう。
液体窒素療法はどれくらい痛い?
液体窒素療法は痛くないとは言えません。どうしても痛みは伴います。
指先や手、足の裏の治療に比べると、顔や首などにできるイボの方が痛みは少ないそうです。もちろん痛みは個人差も大きいので、一概には言えません。
治療時も痛みはありますが、翌日もチクチク、ヒリヒリと痛みが残ることもあります。
子供にウイルス性のイボができた場合も液体窒素での治療が行われますが、子供は泣いてしまう痛みで、完治まで数回かかるのはかなり辛くなります。
大人も我慢できない痛みではないようですが、治るまで複数回受けなければいけないと思うと苦痛になってしまうかもしれないですね。
液体窒素療法にかかる費用は?
まず、液体窒素療法が受けられるのは皮膚科です。皮膚科であれば液体窒素療法は大体どこでも受けることができ、保険が適用されます。
形成外科では液体窒素療法をしていないところも多いので、事前に確認が必要です。
保険が適用されるので費用は大体1回1,500円(3割負担)程度で済みます。
液体窒素療法のメリットとデメリット
メリット
- 医学的に有効性が証明されている
- 健康保険が適用される
- 費用が安く抑えられる
- どの皮膚科でも治療を受けられる
- 治療時間が短い
デメリット
- 痛みを伴う
- 色素沈着を起こす可能性がある
- 数回通院する必要があり治療する期間が長い
- 再発する可能性がある
- 施術者により効果に差がある
何より保険が適用され安く受けられるのが一番のメリットと言えますね。ただ、個人差はあるものの痛みを伴うことや、色素沈着を起こすことも多くあり、治療後も目立ったり気になったりする可能性がありますね。
これは炎症後色素沈着と呼ばれるもので液体窒素療法を受けられた方の9割ほどに見られる副作用です。
この色素沈着は半年~1年ほどで自然に取れることもありますが、取れずに色素沈着を取ろうと思うと、自費治療で費用が高くなってしまいます。
老人性イボはセルフケアから始めよう
ウイルス性のイボの場合は液体窒素療法でウイルスをやっつけなければいけませんが、スキンタッグやアクロコルドンなどの老人性イボの場合はまずセルフケアから始められてはいかがでしょうか。
老人性イボは紫外線によってシミができ、さらに紫外線の影響が積み重なり、盛り上がってイボになります。
衣服やネックレスなどのアクセサリーの摩擦による刺激で大きくなることもあります。
年を重ねるにつれ、肌のターンオーバーのサイクルも長くなることでイボはできやすくなります。
イボケア成分として注目を浴びているのは、ヨクイニンとあんずエキスです。他にもいくつかありますが、イボケア成分として有名なのはやっぱりこの2つですね。
ヨクイニン