健康維持に役立つイメージが強い乳酸菌。
利用を検討している方がいるかもしれませんね。
乳酸菌にはどのような効果・効能を期待できるのでしょうか。
乳酸菌の概要、乳酸菌を摂取できる食品とあわせて解説いたします。
興味のある方は参考にしてください。
乳酸菌を配合した食品で大ヒットになったのが、ロッテが販売している「乳酸菌ショコラ」です。
大ヒットの理由は、キャッチコピー「生きた乳酸菌が100倍とどく」だといわれています。
確かに、美味しいチョコレートを食べて生きた乳酸菌が100倍も届くのであれば魅力的です。
キャッチコピーの根拠となっているのが、チョコレートで保護した乳酸菌を試験管内の人工胃液に加えた実験です。
この実験で、チョコレートで保護した乳酸菌は乳酸菌飲料などに含まれる乳酸菌より生き残りやすいことが確認されています。
このような実験があることは事実ですが、あくまでも試験管内で確かめられた結果であり本当に乳酸菌が生きたまま腸に届くかは不明とされています。
キャッチコピーを疑問視した消費者庁から問い合わせを受けたロッテは、キャッチコピーを「“生きた乳酸菌をいつでも”の時代」に変更しています。
乳酸菌に期待されているもう一つの代表的な働きが免疫機能を整えることです。
この働きについても詳しく解説いたします。
私たちの身体は、異物から身を守る働きを備えています。
この働きを免疫機能といいます。免疫機能が衰えると、体内に侵入した病原体を倒すことが出来ず病気にかかってしまうなどが考えられます。
免疫機能を支える免疫細胞の約6割は腸内に存在します。
腸内環境が乱れると、免疫機能は弱まるといわれています。
反対に、腸内環境を整えると、免疫機能は強まるともいわれています。
乳酸菌あるいは善玉菌の中に、免疫細胞活性を増強させるものがあるからです。
乳酸菌には免疫力をアップさせる働きも期待できます。
花粉症などのアレルギー症状は、本来は無害であるはずの物質に免疫機能が過剰に反応することで引き起こされます。
反応しなくてよい物質に反応してしまう原因のひとつが、腸内環境の乱れといわれています。
つまり、腸内環境を整えることが、アレルギーの緩和につながる可能性があるのです。
このことから、整腸作用を期待できる乳酸菌は、アレルギーや花粉症の予防にも役立つといわれています。
乳酸菌を活用したい方は、どのように摂ればよいのでしょうか。
続いて、乳酸菌の摂り方を解説します。
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」に乳酸菌の推奨量や摂取量は記載されていません。
公に定められた1日の推奨量や摂取量などはないと考えられます。
一般的な推奨量・摂取量といわれているのが、1日当たり10億個から100億個以上(ビフィズス菌の場合)です。
少し多めに摂ることがポイントとされています。
摂取量に悩む方は、この量を参考にするとよいかもしれません。
摂取のタイミングに関しても特別な決まりはありません。
食品から摂る方は食事のタイミングで、サプリメントから摂る方は好きなタイミングで摂ればよいと考えられます。
いずれにせよ、大量に摂ったからと言ってすぐに効果が現れるものではないので、継続的に摂ることが必要です。
妊婦さん・授乳婦さんに対する付加量も定められていません。
現在のところ、安全性に関するデータが十分ではないので、過剰な摂取は避けたほうが良いと考えられています。
乳酸菌を利用したい方は、注意点も抑えておきましょう。
過剰摂取・欠乏の影響を解説します。
基本的に、安全に利用できると考えられています。
過剰摂取や副作用なども指摘されていません。
人によっては腸内にガスがたまるなどの症状が現れる可能性は指摘されています。
念のため、これらの症状には注意しましょう。
欠乏の影響も指摘されていませんが、ヒトの身体によい影響を与える微生物なので積極的に摂りたいと考えられています。
毎日の生活で摂取を心がけたほうが良いかもしれません。
乳酸菌を利用したい方は、相性の良い成分や相性のあまり良くないものも抑えておきましょう。
効率よく乳酸菌を利用できるはずです。
腸内細菌のエサになり善玉菌の繁殖を促すといわれています。
特に、水溶性食物繊維にこの働きを期待できます。
水溶性食物繊維は、ゴボウ、モロヘイヤ、アボカド、大豆などに多く含まれています。
単糖が2~数十個集まった糖類です。
腸内で乳酸菌のエサになり繁殖を促します。
ゴボウや大豆などの食品に含まれています。
乳酸菌には、抗生物質の服用により生じる下痢を緩和する可能性が指摘されています。
一方で、抗生物質には、乳酸菌の効果を弱める働きがあります。
このことから、乳酸菌は抗生物質と相性があまり良くないと考えられています。
乳酸菌は毎日の食事から摂ることができます。
食事から摂りたい方は、次の食品などを利用すると良いでしょう。
乳を発酵させたヨーグルトには豊富な乳酸菌が含まれます。
手軽に乳酸菌を摂りたい方はヨーグルトを利用すると良いでしょう。
ちなみに、市販されている多くの牛乳から乳酸菌を摂ることはできません。製
造過程で殺菌されるからです。
低温殺菌された牛乳であれば乳酸菌を摂れますが、その量はごくわずかといわれています。
ヨーグルト同様、乳から作られるナチュラルチーズにも乳酸菌は豊富です。
乳酸菌を定期的に摂りたい方は、ナチュラルチーズを常備しておくと良いでしょう。
日本の代表的な発酵食品であるぬか漬けも乳酸菌を豊富に含みます。
具体的には、L・プランタルムという乳酸菌を豊富に含みます。
ぬかと漬かった野菜を一緒に食べると乳酸菌を効率よく摂れます。
同じく、味噌もT・ハロフイルスという乳酸菌を多く含みます。
発酵したみそほど乳酸菌の働きは強くなるといわれています。
様々な料理に活用できるので、乳酸菌を摂りやすい食品といえるかもしれません。
韓国の発酵食品・キムチもP・ペントサセウスという乳酸菌を豊富に含みます。
ご飯のお供になるので、キムチも乳酸菌を摂りやすい食品です。
糖を分解して乳酸を作り出す細菌を乳酸菌といいます。
健康維持に役立つと考えられているので、興味のある方は乳酸菌を摂ってみるとよいかもしれません。
食事から十分な量を摂れない方はサプリメントを利用することもできます。
サプリメントを利用すれば、効率よく乳酸菌を摂れるうえ、摂取する乳酸菌の種類も選べます。
腸内環境と乳酸菌の相性は重要なポイントなので、サプリメントは乳酸菌を摂る優れた方法といえるでしょう。
乳酸菌を上手に活用したい方は、自分に合ったサプリメントを見つけてみてはいかがでしょうか。
乳酸菌は少し多めに摂るくらいが良いといわれています。
食品から十分な量を摂れない方はサプリメントを利用すると良いでしょう。
サプリメントを利用すれば、効率よく乳酸を摂れます。
また、生きたまま腸まで届きやすい乳酸菌を配合しているものがある点も魅力です。
気になる方は、次のサプリメントなどを利用してみてはいかがでしょうか。
カスピ海ヨーグルトの乳酸菌と善玉菌のエサになる食物繊維、日本人に不足しがちなカルシウムをギュっと詰めこんだサプリメントです。
1粒で20億個以上の乳酸菌を摂ることができます。
善玉菌のチカラに配合されているクレモリス菌FC株は、生きたまま大腸まで届く力強い乳酸菌とされています。
毎日スッキリしたい方や元気に過ごしたい方などにオススメです。
1袋で1兆個もの乳酸菌・EC-12(エンテロコッカス・フェカリス菌)とミルクオリゴ糖を摂れるサプリメントです。
1兆個もの乳酸菌を配合できる理由は、EC-12が他の乳酸菌に比べて小さいからです。
配合されている乳酸菌は死菌ですが、EC-12の死菌には腸まで消化・分解されずに届いて善玉菌の増加をサポートする働きがあります。
腸内環境を整えるには大量の乳酸菌が必要といわれているのでこの点に魅力を感じる方にオススメです。
ビフィズス菌・ラブレ菌・ガセリ菌をはじめとする16種類の乳酸菌を配合したサプリメントです。
1袋で3兆個もの乳酸菌を摂ることができます。腸内環境は人それぞれ異なるので、自分の腸内と相性の良い乳酸菌を摂ることが重要です。
乳酸菌革命は16種類もの乳酸菌を含むので実感しやすいといわれています。
添加物を使用していないので、毎日利用しやすい点も特徴です。
これまで何をやってもダメだった方などにオススメされています。
続けることで自然なスルリを体験できるかもしれません。
ビフィズス菌(ロンガム種BB536)は腸内フローラを良好にし、便通を改善する機能があると報告されています。
ヘルスエイドビフィーナSはビフィズス菌(ロンガム種BB536)を配合した機能性表示食品です。
1袋で50億個ものビフィズス菌を摂ることができます。
配合しているビフィズス菌は、耐酸性3層構造のハイパープロテクトカプセルに覆われています。
そのため、人工胃液の中で約90%が生存できます。
生きたまま届く点がヘルスエイドビフィーナSの特徴です。
安心して利用できる機能性表示食品といえるでしょう。
「カラダにピース」でお馴染みのカルピス健康通販から販売されているアレルケアは、刺激・敏感・デリケートに悩んでいる方におすすめです。
長年の乳酸菌研究によって発見された独自の「L-92乳酸菌」が配合されているので、カラダの内側からバランスを整える働きが期待できます。
アレルケアなら、1日2粒で貴重な「L-92乳酸菌」が手軽にたっぷり摂取できます。
また、アレルギー物質(27品目)を含んでいないので、食物アレルギーをお持ちの方でも安心です!
1,800人以上の敏感・デリケートで悩む方の声から生まれた栄養機能食品です。
50株以上の中から選ばれた植物性ラクトバチルス乳酸菌、ハーブ(ラフマ葉抽出物・ギャバ・グリシンなど)、ビタミン群(ビオチン・ビタミンB1・ビタミンB2など)など15種類の美容成分を含みます。
植物性ラクトバチルスは、研究で導き出された必要量(100㎎=1000億個)を配合しています。
一方で、アレルギー特定原料27品目、着色料、防腐剤、ステロイドは配合していません。
キレイを保ち続けたい方や見た目に自信を持ちたい方などにオススメされています。
デブ菌を減らして痩せ菌を増やすことをコンセプトにしたサプリメントです。
話題の乳酸菌EC-12のほか、ラクトフェリン、スマート乳酸菌、ビフィズス菌B-3を配合しています。
1袋で1兆個もの乳酸菌を摂れます。
乳酸菌をサポートする成分として、大腸まで届く食物繊維・レジスタントスターチ、悪玉菌にアプローチして乳酸菌を助ける納豆菌、善玉菌のエサになるオリゴ糖、毎日のスッキリを手伝う水溶性食物繊維・アガペイヌリン・グルコマンナンを含む点が特徴です。痩せ菌が気になる方などにオススメされています。
腸内環境を良好にして腸の調子を整えるビフィズス菌BB536を配合した機能性表示食品です。
1日の目安量で、胃酸に負けない独自のカプセル技術で守られたビフィズス菌BB536を150億個も摂ることができます。
生きたまま届けられる点も魅力です。
悪玉菌を追い出したい方、腸内環境を整えたい方などにオススメされています。
国や人種により異なる腸内フローラに配慮したサプリメントです。
日本人由来のビフィズス菌と乳酸菌、乳酸菌抽出物を配合しています。
菌の種類により腸内の生息場所が異なる点にも配慮して、5種類の善玉菌を配合している点も特徴です。
自分に合った乳酸菌を見つけたい方などにオススメされています。
乳酸菌を試したものの実感できなかった方などにうれしいサプリメントかもしれません。
1日の目安量に当たる3粒に、植物性乳酸菌・ラブレ菌粒子180億個と母乳に含まれる健康成分・ラクトフェリン300㎎を配合したサプリメントです。
ラブレ菌は、京都伝統の漬物・すぐき漬けから発見された、厳しい環境に強い乳酸菌です。
この乳酸菌を特殊技術により配合しているので、ラブレ菌粒子とラクトフェリンを一度に腸まで届けるとされています。
これまでの乳酸菌に満足できなかった方や溜まりがちな方などにオススメされています。
酒造メーカー・菊正宗が販売している健康食品です。
きもと作りから生まれた乳酸菌の中から、身体を整える働きが最も強いと考えられる乳酸菌・LK-117を選び配合しています。
LK-117には、季節の変化に敏感な方の健康を保つ働きや善玉菌を増やす働きなどがあります。
ドリンクタイプとタブレットタイプが用意されていて、ドリンクタイプには1本当たり100億個以上の乳酸菌と150㎎以上のアミノ酸とペプチド、タブレットタイプには3粒当たり100億個以上の乳酸菌と30㎎以上のアミノ酸とペプチドが含まれています。
ドリンクタイプはヨーグルト風味なので子供でもおいしく飲めます。刺激や乾燥にお悩みの方などにオススメされています。
ヒトの身体に住んでいる善玉菌のひとつEC-12を、1粒に5000億個も配合したサプリメントです。
バリアパワーを整える働きを発揮できるよう殺菌乳酸菌に加工している点、善玉菌のエサになるラクチュロースをあわせて配合している点が特徴です。
乳酸菌で好循環を保って元気な毎日を過ごしたい方などにオススメされています。
参考サイトプロバイオティクス – 医療法人社団 満岡内科・循環器クリニック