ツボといえば、肩こりや腰痛を治すものというイメージがあります。ところが禁煙に効果のあるツボもあるのです。「何度禁煙してもうまくいかない」「絶対やめられない」喫煙者の多くがそう考えていると言います。もし、どうしてもタバコが我慢できなくなったときにはツボを押してみてください。
ツボといえば、肩こりや腰痛を治すものというイメージがあります。ところが禁煙に効果のあるツボもあるのです。「何度禁煙してもうまくいかない」「絶対やめられない」喫煙者の多くがそう考えていると言います。もし、どうしてもタバコが我慢できなくなったときにはツボを押してみてください。
耳には、身体の器官につながるツボがたくさん集まっている部分です。小さな耳の中になんと100以上ものツボがあるとのこと。
とくに、禁煙にオススメのツボは耳に集まっています。
耳のツボは、ほかの部位と違い小さいので押しにくいですね。そのため、爪楊枝のとがっていない方を使うか綿棒で押す場合もありますが、手でもむのも効果的。
力加減は、自分が心地よいと感じる程度。あまり強く押しすぎないように注意しましょうね。
耳のツボを刺激するのは、思い立ったときにいつでもできるという利点があります。肩をもんだり叩いたりするのは目立ちますよね。そのためどこでもできるというものではありません。
仕事中でも電車の中でもあまり目立つことなく押すことが可能です。禁煙というのは、1本吸ってしまった時点で台無しになってしまうもの。吸いたくなったら、タバコではなく耳に手をやるようにしましょう。そういう癖がついたら、禁煙は成功したのも同じです。
耳のツボを刺激すると、ツボに対応する器官が正常な働きを取り戻すといわれています。健康のためにも耳のツボを刺激するのはオススメできます。
耳の穴を横切っている軟骨、その先端にあるのが「胃」です。このツボを押すと胃の働きが正常になり、消化がよくなります。胃がむかついたときや、少し調子が悪いというときにも押してみましょう。空腹時に起こる不快な症状を抑えることができます。また、胃痛や胃炎を防ぐと言われていますので胃の弱い人、風邪で胃が弱っているときなどには是非押してくださいね。
さて、禁煙の効果ですが胃のツボを押すと、嗜好品がほしいと思わなくなります。タバコを吸いたいと思ったらもんでみましょう。
口のツボは、ちょうど耳の中央にあります。口のツボの特徴は口の働きが正常になるという点。
タバコをくわえることで喫煙者は落ち着きます。そのため禁煙すると口が寂しいと感じるのです。禁煙中に飴やガムなどの嗜好品を手放せなくなるというのも、この口寂しさが原因。
しかし、口のツボを刺激すると口寂しいという気持ちがなくなるため、嗜好品が不要になります。もちろん、無駄な間食もしなくなるためダイエットにも最適。おやつを食べたくなったりタバコを吸いたくなったりしたら、口のツボを刺激してみましょう。
神門のツボには精神を安定させる効果があると言われています。ときどき「ニコチン(タバコ)が切れた」という言い方をしている人を見かけます。これは、タバコが吸いたくてイライラしている状態。タバコを習慣的に吸っている人の脳は、体内のニコチン濃度が薄くなるとニコチンを求めます。そのためにイライラするのです。
神門の位置は、耳の上部にある窪みのちょうど中心です。神門は指先で軽く刺激するだけで、効果があります。タバコが吸いたくなってイライラしてきたら神門を刺激してみましょう。刺激の仕方は、とても簡単。ツボを親指と人差し指でつまみます。10回ぐるぐる回しながら軽く引っ張ります。慣れてきたら100回程度行います。それを5回繰り返してください。耳のツボは左右同時に押すことによって、効果が高まりますので両手を使って行うのがオススメです。
肺のツボには気管支周辺の状態をコントロールする作用があります。タバコを吸いたくなったときに刺激することで欲求を抑える効果があります。
場所は、耳の穴近くにある広い部分、その中央の窪みです。
効果は気分をリラックスさせて空腹感を抑えてくれます。刺激の仕方は神門と同じ。ツボを両方の親指と人差し指でつまみ、ぐるぐる回しながら軽く引っ張ります。回数は、最初は10回程度、慣れてきたら100回、をワンセットとして1日5回行います。
回数が多いので強く刺激するのは厳禁。なるべく軽く刺激しましょう。
「何度禁煙してもうまくいかない」「絶対やめられない」喫煙者の多くがそう考えていると言います。禁煙が成功しないのは、意志が弱いからだと思っていませんか?
実は、禁煙できないのはニコチン依存症という病気だからです。タバコを吸わないとイライラするのは、脳がニコチンを要求しているからです。それをニコチンの離脱症状といいます。
タバコを吸うとすっきりしたり気分が良くなったりするのも、ニコチンが脳に到達してドーパミンといわれる脳内物質が放出されるから。タバコをやめられないのはそういった理由があるからです。
そのため、イライラを取り去ったり、口寂しさを緩和したりといった効果のある耳のツボを刺激するのはとても効果的です。
タバコは百害あって一利なしとよく言われていますね。実際、タバコの煙には4000種類以上の化学物質、200種類の有害物質、60種類の発がん性物質が含まれています。また、喫煙者が吸っている主流煙よりも副流煙、つまりタバコの先から立ち上る煙や喫煙者が吐き出す煙の方が有害物質は多く含まれています。タバコを吸うということは、周囲にいる人の健康を害することにもなるのです。
また、喫煙所でタバコを吸っているからといって安心はできません。喫煙所のように煙が充満している場所では、髪や洋服にタバコの有害物質が付着します。喫煙所から外に出ると、たばこ臭くなるのも有害物質のせいです。タバコの残留物にも害があるのです。これは三次喫煙と呼ばれています。
大切な家族をタバコの害から守るためにも是非、禁煙を成功させてくだいね。
確実に禁煙するためには耳のツボ押しだけではなく他の方法と平行して行いましょう。耳のツボを押して、喫煙の欲求が収まったとしても、家に喫煙具があれば、何かの拍子に吸ってしまうことは十分に考えられます。そこで禁煙を決意して、最初にするべきことは喫煙具の処分です。タバコ、灰皿、ライターなどタバコに関係のあるものはすべて処分しましょう。
次に、家族や会社の人に「禁煙します」と宣言します。そして、周囲の人に協力を依頼しましょう。また、居酒屋やパチンコ店、喫茶店などタバコを吸える場所には近づかないようにします。タバコを吸える場所には、灰皿もありますし、周囲の人が吸っているため吸いたくなってしまう可能性もあるからです。
1本ぐらいいいだろうと思うかもしれませんが、禁煙は1本でも吸ったらそれまでの我慢が台無しになってしまうということを覚えておいてくださいね。
タバコを吸いたくなったときに、代わりにする行動を決めておくのも効果的です。朝起きたらタバコをすぐ吸っていた人は、代わりに歯を磨く、車で吸っていた人なら代わりに大声で歌を歌うなどということがあげられます。
また、禁煙することでこんなにいいことがある、というメリットをいくつも上げてみるのもモチベーションを保つために良い方法です。
神門、胃、肺はダイエットにも効果のあるツボとして有名です。禁煙すると、食欲が戻るため太りやすいといいますね。耳ツボは、禁煙とダイエット両方に効果がありますのでまさに一石二鳥。タバコを吸いたいという欲求が出てきたら、耳のツボを押して禁煙を成功させてください。