子犬(パピー)のよちよち歩く姿や、元気いっぱいに駆け回る姿はとても可愛いですし、「癒される」と感じる人も多いのではないでしょうか。
そんな子犬にすくすくと成長してもらうために飼い主さんがすることが多いかと思いますが、その中でもドッグフード選びはしっかりと行う必要があるようです。
そこで今回は、子犬のドッグフードについてその特徴や選び方などを詳しく紹介していきたいと思います。
子犬(パピー)のよちよち歩く姿や、元気いっぱいに駆け回る姿はとても可愛いですし、「癒される」と感じる人も多いのではないでしょうか。
そんな子犬にすくすくと成長してもらうために飼い主さんがすることが多いかと思いますが、その中でもドッグフード選びはしっかりと行う必要があるようです。
そこで今回は、子犬のドッグフードについてその特徴や選び方などを詳しく紹介していきたいと思います。
子犬(パピー)期とは基本的に小型犬で生後約6か月、大型犬の場合生後約1年前後の時期を指します。
子犬の時はとにかく栄養素をしっかりと摂取する必要があるようです。
まずは、そんな子犬の大切なごはんである子犬用のドッグフードについて詳しく見ていきましょう。
一般的に、子犬用のドッグフードは1粒で十分な栄養素を摂取できるような栄養価の高いものとなっているようです。
と言いますのも、子犬の場合はまだ内臓をはじめとする器官がまだ不完全なため、少量の食事から十分な栄養素を摂取する必要があると言われています。
特に生後1年間の食事は、身体の基礎を形成するために重要な意味を持つそうです。
実際に、子犬の時は成長スピードに合わせてごはんそのものや与え方を変える必要があると考えられています。
子犬の時期は、内臓や筋肉、骨格を形成する成長期であると言われています。
そのため、まず必要となってくるのが「タンパク質」の摂取です。子犬の時は、成犬と比べて体重1kgあたりに必要なタンパク質の量がおよそ4倍にもなると考えられているほど、大量のタンパク質を必要とします。
ここで十分なタンパク質を摂取しておくことで、その後の身体の丈夫さに影響してくるようなので、できるだけ上質なタンパク質を与えることが求められています。
また、子犬の時期には十分な脂肪を摂取する必要があると言われています。
脂肪は大切なエネルギー源であるほか、必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸が成長に役立つ作用を持っているからです。
実際に、オメガ3脂肪酸であるαリノレン酸やEPA、DHAなどは脳や目の発達に作用するほか、オメガ6脂肪酸であるリノール酸やアラキドン酸は皮膚や毛、繁殖能力の維持に効果を発揮するそうです。
そのほか、カルシウムやリンも子犬期に特に必要な栄養素と考えられています。
カルシウムは丈夫な歯や骨づくりには欠かせない栄養素ですし、そのためにはリンも同時に摂取する必要があるそうです。
ちなみにカルシウムとリンは、成犬と比べて約6倍もの量を摂取した方が良いと言われています。
生後4週間ほどまでは、犬は母乳から栄養素を摂取しますが、6週間目を目安に離乳食に切り替えていきます。
ちなみに子犬の離乳食とは、子犬用のドッグフードをふやかしてつぶしたもので代用できます。
その後生後3か月位までは1日3回ふやかせたドッグフードを与えて良いとあります。
この時、食事の間隔は2~3時間空けるようにしましょう。
ワンちゃんによっては食欲旺盛で、ガツガツと食べておねだりする子もいるかと思いますが、消化・吸収が十分にできていないとどんなに量を与えても身にはならないそうです。
また、胃がそれほど大きくはないので、1日の食事量を何回かに分けて与える必要があります。
そして生後3か月を目安に、徐々に硬いままのドッグフードを与えるようにし、慣らしていきます。
最終的には1日2回、硬いままのドッグフードを与え、様子を見ながら量を調整していきましょう。
1日2回の食事の場合は、10~12時間間隔をあけるようにします。
子犬用から成犬用のドッグフードへと変更するタイミングは、小型犬・中型犬・大型犬でそれぞれ異なるようです。
まず小型犬の場合は、9か月を目途に成犬の体重に達することが多いため、この時期から成犬用のドッグフードへ変更することが勧められています。
一方で中型犬の場合は12か月、大型犬の場合は18か月を目途に成犬用のドッグフードへと変更すると良いようです。
子犬用から成犬用のドッグフードへ切り替える際は、いきなりすべて変えるのではなく、徐々に行うことが大切です。
最初は子犬用のドッグフードに成犬用のものを混ぜていき、慣らしていくようにしましょう。
ホームセンターやインターネットショップを見てもわかるように、現在いろいろな種類の子犬用のドッグフードが販売されています。
「愛犬のために最適なごはんを選んであげたい」と思う飼い主さんも多いかと思いますが、一方で「いろいろありすぎてわからない」という人も多いのではないでしょうか。
そこで続いては、子犬用のドッグフードの選び方について、ポイントや注意点をいくつか紹介していきたいと思います。
子犬用のドッグフードを選ぶポイントは主に原材料にあるようです。
先ほども紹介した通り、子犬の時期はタンパク質を多く摂取することが求められています。
しかし気を付けたいのが、ただタンパク質を多く含んでいれば良い、というわけではないこと。
含有されているタンパク質の源となっているお肉が、高品質であることがチェックポイントとなります。
例えば「ヒューマングレイド」の記載があるものは、人間が食べても支障がない品質の原材料を用いているというサインです。
また、タンパク質とはいっても食物性のタンパク質はあまりおすすめできません。
もともと肉食動物であるワンちゃんのためにも、動物性タンパク質を多く含むドッグフードを選ぶようにしましょう。
特に比較的安価なドッグフードの多くには、着色料や保存料などの添加物が多く含まれている傾向にあるようです。
こういった添加物の中には有害なものもあり、ワンちゃんによってはアレルギーを引き起こすこともあるとか。
そのため、子犬用のドッグフードにはできるだけ無添加のものを選ぶ方が賢明と言えます。
犬はもともと穀物の消化には適していないと考えられています。
と言いますのも、炭水化物を分解する「アミラーゼ」という酵素が唾液に含まれていないことから、炭水化物を体内で完全には消化できないとか。
そのため炭水化物である穀物を摂取しすぎてしまうと、胃や腸と言った消化器官に負担をかけてしまうと言われています。
特に子犬の場合、消化器官が未発達なため、成犬以上に消化器系に負担をかけることが予想されているのです。
したがって、子犬用のドッグフードには「穀物不使用(グレインフリー)」のものを選ぶようにしましょう。
先述したように、子犬の時期は消化機能がまだ完全ではありません。
そのため1度にたくさんの量を食べることができないので、2~3回に分けて食事を与える必要があります。
しかし、ワンちゃんの中には食事の回数を減らしたことで低血糖になってしまう子もいるようです。
その際は、ペット用のブドウ糖サプリなどで対応するようにしましょう。
また、子犬の時は特に人間の食事を欲しがったり、食事中に「かまってかまって!」と騒いだりといったこともあるようです。
ここで飼い主さんが甘い態度をとってしまうと、成犬になってからも同じ行動をとるワンちゃんも多いとか。
時には心を鬼にして、子犬に接することも大切なようです。
いかがでしたか?
犬の成長は人間と比べるととても早いものです。
子犬だと思っていたら、いつの間にか立派な成犬に育っていたなんてこともあるかもしれませんね。
成犬になってもいつまでも元気でいてもらうためにも、ぜひ子犬の時期のドッグフードはしっかりと選び、適切に与えるようにしましょう。