ワンちゃんの体重管理、きちんとできていますか?
ワンちゃんが痩せていると心配になる一方で、多少太っていても「かわいいからいいか!」と考えてしまう飼い主さんも少なくはないと思います。
しかし人間と同じように、犬の肥満も決して健康に良いというわけではありません。
そこでここでは、ワンちゃんの肥満について説明していくともに、減量に必要なことなどをドッグフードとの関係性を交えながら紹介していきたいと思います。
ワンちゃんの体重管理、きちんとできていますか?
ワンちゃんが痩せていると心配になる一方で、多少太っていても「かわいいからいいか!」と考えてしまう飼い主さんも少なくはないと思います。
しかし人間と同じように、犬の肥満も決して健康に良いというわけではありません。
そこでここでは、ワンちゃんの肥満について説明していくともに、減量に必要なことなどをドッグフードとの関係性を交えながら紹介していきたいと思います。
最近はワンちゃんのためのおやつもいろいろなものが販売されていますし、ついつい愛犬にあげてしまいたくなるという飼い主さんも多いようです。
しかし最近は運動不足であったり、おやつを食べすぎてしまったりといったことが原因で肥満になるワンちゃんも増えてきていると言われています。
犬にとっても肥満は放っておくと病気の原因となったり、身体に負担をかけてしまったりもする健康の大敵のようなもの。
そこでまずは、ワンちゃんの健康に気を配るためにも犬の肥満について詳しく解説していきましょう。
犬にも適正体重があることをご存知ですか?犬の体型はボディコンディションスコア(BCS)という基準で5段階に定められています。
このうち理想の体型とされているのがBCS3というもので、ワンちゃんを上から見て肋骨の後ろに腰のくびれが見えるくらい、もしくはブヨブヨしない程度に肋骨に触れることができるくらいのことを指します。
一方、BCS4、BCS5は肥満に分類されており、上から見て腰のくびれはあるもののすっきりとはしていなかったり、くびれが全く見られなかったりといった体型が該当します。
また、肥満になるとワンちゃんは健康面でリスクを負いやすくなるようです。
例えば関節や心臓、呼吸器に負担がかかることが多いほか、糖尿病を発症する恐れも考えられています。
ダイエットをしたことがある人ならわかるでしょうが、減量にはストレスがつきものですよね。
私たちはダイエットをする際、
「お気に入りの洋服を着られるようになりたい」
「水着を着たい」
など、明確な目標を掲げて取り組むことが多いですが、犬にとってのダイエットはそうではありません。
犬自身が「痩せたい」と思って自ら減量を始めるわけではないので、飼い主さん側が急にご飯を減らしたり、長時間の運動を課せてしまったりすると犬はいじめられていると思ってしまうそうです。
そのため、まずは減量の明確な目標を立てて、無理のない程度にダイエットを進めていくことが求められます。
減量のためには運動をふやすほか、食事内容を見直す必要があります。
しかし減量のためだからといって、毎日のドッグフードの量を急に減らしてしまうとワンちゃんが満腹感を得られなくなってしまい、異物を食べてしまうこともあるそうです。
また、量が減ってしまうと摂取できる栄養分も減ってしまうので、栄養不足になる可能性も0ではありません。
そこでまずは、今まで使用していたドッグフードから、少ない量でも適切な栄養分を摂取できるようなものに変える必要があるのです。
現在は減量のためのドッグフードもいろいろな種類のものが販売されています。
これらは通常のドッグフードと比べて、摂りすぎると太る原因となる脂質などを控えているので、人間でいう「ダイエット食」のようなものと言えます。
カロリーは抑えてありながら、ワンちゃんが必要とするミネラルやビタミンはしっかりと含有されているので、健康を阻害することなくヘルシーな食事を摂取できるというメリットが見込めるようです。
ちなみに通常のドッグフードと形状が変わらないものがほとんどですが、なかには噛ませることで満腹感を得てもらうためにドーナッツ型などに成型しているものもあります。
減量のためのドッグフードは、大きく
「減量用」
「体重管理用」
「体重維持用」
の3つに分類することができます。
それぞれ特徴やカロリーのカット率が異なるので、向き不向きもあるようです。
減量ドッグフードは「肥満犬用」「ライト」という名前で呼ばれることもあります。
主に肥満の犬の体重を適正体重に戻すことを目的に製造されているドッグフードで、カロリーを15パーセントほどカットしているものが多いようです。
獣医師から肥満と判断されていたり、過食気味だったりといったワンちゃんに適しているドッグフードと言えます。
体重管理用ドッグフードは「減量用」と同じくカロリーを15パーセントほどカットして製造されています。
一方で、減量用と比べてタンパク質を多めに含ませ、低脂肪に仕上げてあるようです。
また、消化の妨げとならないように食物繊維を加工して混入することで、腹持ちを良くする工夫がなされているものが多くみられます。
体重維持用のドッグフードは、「避妊・去勢犬用」「適正体重維持用」といった名前で呼ばれることもあります。
その名の通り避妊や去勢した直後であったり、食べ過ぎ傾向にあったり、子犬のころ太っていたことがあるワンちゃんに適しているようです。また、「減量用」「体重管理用」のドッグフードとは違って、カロリーのカット率が10パーセントと少し低めなものが多く見られます。
もちろん栄養素はしっかりと含まれているので、「減量用」「体重管理用」の2つと比べてリバウンドする危険も少ないようです。
減量のためのドッグフードを選ぶ際は、いくつか抑えてほしいポイントもあります。
具体的な選び方を最後に紹介しておきましょう。
お使いになっているドッグフードのメーカーは変えたくない、というこだわりがある飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんね。
しかしすべてのドッグフードのメーカーが減量のためのドッグフードを販売しているわけではないので、もしかしたらそういった類の商品が愛用しているメーカーにはないこともあるでしょう。
その場合は、シニア犬用のドッグフードでも減量用の代用が可能なようです。
といいますのも、シニア犬用のドッグフードはカロリーが控えめなうえ、必要な栄養素はしっかりと入れて作られているので、成犬のダイエット用フードとして適してると言われています。
しかし中には成犬用とで違う成分を使用しているものもあるので、まずはお試しとして少量から愛犬に与えてみると良いでしょう。
今までのドッグフードから急に減量のためのドッグフードに変えてしまうと、お腹を壊してしまうワンちゃんも多いようです。
そのため、あくまで徐々に新しいドッグフードへと変えていく必要があります。
例えば最初は普段のドッグフードに少しずつ混ぜてあげるようにするとワンちゃんも自然と新しいドッグフードに移行できると思います。
減量のためのドッグフードの中には、脂肪分が極端にカットされているものも多いようです。
また、食物繊維として副産物を使用しているなど、低品質な原料で補っているものも少なくはないと言われています。
健康的に減量するためにも、ワンちゃんにとって必要な栄養素を十分に含んでいるうえで、高品質な原料を使用しているドッグフードを選ぶようにしましょう。
いかがでしたか?
ぽっちゃりなワンちゃんはとても可愛いですし、ワンちゃんにねだられるとついおやつや自分のごはんを上げてしまうという飼い主さんの気持ちも痛いくらいわかります。
しかし愛犬の健康を考えるのならば、飼い主さんの方で愛犬の体重管理を行うことは必要不可欠だと思います。
「肥満気味かな?」と思ったら、ドッグフードを変えたり運動を行ったりと、愛犬のダイエットの真摯に向かい合うようにしましょう。