「ザナベレ」は、ドイツ屈指のペットフードメーカーであるボッシュ・ティアナ―ルング社によって開発・製造されているキャットフードブランドです。
ペットフードメーカーの世界的スペシャリストとも称されているボッシュ社が手掛けるキャットフードとはどんなものなのでしょうか。
ここではその特徴や成分、価格、評判などを詳しく解析していきたいと思います。
ザナベレキャットフードとは?
まずは「ザナベレ」のキャットフードとはどんなものなのか、その特徴を見ていきましょう。
新鮮で安全な原材料
「ザナベレ」のキャットフードは主原料として新鮮な肉類をおよそ20%以上使用しているそうです。
そもそもボッシュ社では人間が食することができるほど高品質な素材(ヒューマングレイド)のみを原材料として使用しているうえ、すべて自然なままの状態のものを自社工場へ運び、自ら粉砕・加工しているとあります。
また、使用しているお肉類はドイツ、デンマーク、ニュージーランドの契約農場から独占的に入手しているほか、野菜やシリアル類もドイツ国内やイタリアの契約農家で栽培されたものを使用しているとか。
さらに動物性脂肪は念入りに洗浄しているなど、使用している原材料が全体的に新鮮で安全性や品質も高いことが窺えます。
目的に合わせたラインナップ
「ザナベレ」のキャットフードは現段階では(2017年5月)9種類の商品ラインアップを展開しています。
これらはすべて主原料に新鮮なお肉をふんだんに使用している点が共通していますが、商品ごとでそれぞれ健康上の目的が異なるフードに仕上がっているようです。
例えば猫に多く見られる下部尿路系のトラブルに対応したものや口内衛生ケアに特化したもの、さらにはグルメな子のために嗜好性を向上させたフードまで、ラインアップが豊富にとり揃っていることは「ザナベレ」の特徴のひとつと言えるでしょう。
ザナベレの原材料・成分は?
続いては、「ザナベレ」のキャットフードに使用されている原材料や成分を見ていきましょう。
ここでは、「ザナベレ」シリーズの中でも看板商品とされている「ザナベレ アダルトチキン」を取り上げてフードの特徴を原材料・成分から解析していきます。
「ザナベレ アダルトチキン」は成猫、通常活動猫、室内飼育猫、そして体重過多の猫にも対応しているというフードのようです。
エネルギー量は100gあたり385kcalとされており、猫ちゃんの体重によって給餌量を調整するように記載されています。実際に使用されている原材料や成分の内訳は以下の通りです。
【原材料】
フレッシュチキン、米、鶏肉粉、黄キビ、ソルガム(ミロ)、動物性脂肪、シュマルツ、レバー粉、魚粉、加水分解タンパク質、肉粉、全卵、セルロース繊維、ビートパルプ(糖分除去)、ジャガイモタンパク質、亜麻仁、魚油、酵母、塩化カリウム、炭酸カルシウム、コケモモ、ブルーベリー、貝粉、チコリパウダー、キンセンカの花、ユッカエキス
【成分表】
粗タンパク質 31%
粗脂肪 16%
水分 10%
粗灰分 6.5%
粗繊維 4%
カルシウム 1.15%
リン 1.05%
マグネシウム 0.07%
チキンがメイン
「ザナベレ アダルトチキン」では第一主原料としてフレッシュチキンを20%以上も使用していることから、チキンメインに仕上げられているフードであると言えます。
猫はもともと肉食動物なので、動物性タンパク質源であるチキンを豊富に配合しているこちらのフードは理想的な食事であると評価できるでしょう。
一方で、「鶏肉粉」「レバー粉」「魚粉」といった粉状にしたお肉類を使用していることに不安を覚える方もいるかもしれませんが、「ザナベレ」では自社工場で粉砕し粉状にする作業を行っているとのことなので、品質上の心配はあまりないと思います。
実際に粉砕した際に、骨の破片や毛が混入していることはあるようですが、異物ではないと公式サイトに記載されています。
穀類の使用
「ザナベレ アダルトチキン」をはじめとする「ザナベレ」のキャットフードはすべてグルテンフリーとなっています。
しかしあくまで小麦やトウモロコシなど、グルテンを含む穀物が使用されていないだけであって、お米やソルガム(ミロ)、黄キビといった穀物類は配合されているようです。
そのため、穀物アレルギーを持つ猫ちゃんには念のため、給餌を控えた方が良いでしょう。
ビートパルプ、セルロースの使用
原材料を見てみると、「ビートパルプ(糖分除去)」や「セルロース繊維」が配合されていることが分かります。
これらは食物繊維の摂取源として配合されているようですが、そもそもビートパルプやセルロースには栄養価がほとんど含まれていないと言われています。実際にビートパルプは砂糖大根の搾りかすからできるものですし、セルロースに至っては植物の繊維質素材のことなので、わざわざキャットフードに配合する必要がある成分であるとは言えません。
なかには便通を良くし、毛玉の排出を促す目的でこれらの食物繊維源を配合しているキャットフードも多く見られますが、実際にはかさ増し目的で使用しているものも少なくはないようです。
また、ビートパルプに至っては逆に便を硬くする恐れもあるので、キャットフードに適した成分であるとは言えないでしょう。
合成保存料、着色料の不使用
「ザナベレ」のキャットフードには合成保存料や着色料と言った添加物は一切使用されていません。また、合成酸化防止剤も配合されていないようです。
ザナベレの種類・価格は?
「ザナベレ」のキャットフードは、先ほども紹介した通り現在健康の目的別に9種類の商品ラインナップを展開しています。それぞれの商品の特徴と共に、公式価格をまとめてみましたので参考にしてください。
ちなみに「ザナベレ」のキャットフードは楽天やAmazonでも購入できますが、すべて同じ価格で取引されていました。
「ザナベレ キトン(2kg)」
成長期の猫の健康をサポート、授乳中の母乳形成促進
公式価格 5,535円
「ザナベレ アダルトチキン(2kg)」
成猫、体重過多猫にも最適
公式価格 5,076円
「ザナベレ センシティブチキン(2kg)」
消化器系の負担を軽減
公式価格 5,535円
「ザナベレ ヘア&スキン(2kg)」
皮膚・被毛のケアサポート
公式価格 5,670円
「ザナベレ デンタル(2kg)
歯の健康と口中衛生ケア
公式価格 5,670円
「ザナベレ ソフト(2kg)」
美食傾向が強い、フードに敏感な猫用
公式価格 5,670円
「ザナベレ ウリナリー(2kg)」
尿路の負担軽減
公式価格 5,670円
「ザナベレ ライト(2kg)」
ウェイトコントロール
公式価格 5,076円
「ザナベレ シニア(2kg)」
高齢の猫専用フード、アンチエイジング
公式価格 5,535円