動物病院で処方されている食事療養食としても知名度が高い、フランス生まれのペットフードブランド「ロイヤルカナン」。
もちろん療養食だけでなく、健康な犬や猫に最適な食事として種々さまざまなペットフードの研究・開発も行われているようです。
そこで今回は、「ロイヤルカナン」のキャットフードについてその特徴や成分、価格、評判などを詳しく紹介していきたいと思います。
ロイヤルカナンとは?
フランスに本社を構えるペットフードブランド「ロイヤルカナン」は、現在、日本を含む世界90か国以上に製品を輸出しているそうです。まずはそんな「ロイヤルカナン」の特徴を詳しく見ていきましょう。
個々に応じた豊富なラインナップ
「ロイヤルカナン」では、動物特有の栄養学の観点から原材料を選び、犬や猫の健康維持に役立つようなフードの製造に努めているそうです。
さらに犬や猫の種類や年齢、ライフスタイル、身体の大きさといった個々で異なる特徴に合わせたフードを、50種類以上もの栄養素を組み合わせることで開発しているのだとか。
また、「ロイヤルカナン」ではペットの体調不良や病気を栄養面から改善させることができるようなフードの開発にも精力的に取り組んでいるようです。
実際にキャットフードだけでも、糖尿病や肝疾患、消化器疾患、食物アレルギーといった、さまざまな症状を患っている猫ちゃんのための特別なフードが豊富なラインアップで展開されています。
安全で高品質な原材料
「ロイヤルカナン」のフードには、約640社の認定サプライヤーから届くおよそ185種類の高品質な原材料が使用されています。
また、全サプライヤーには定期的に厳しい監査を行うことで、原材料の品質の高さを維持しているのだとか。
さらに原材料を選ぶ際は、世界共通の厳しい品質・安全性の基準を満たすものだけを特別なトレーニングを受けたバイヤーが選ぶことで、高品質で安全性が高い原材料の調達を実現しているようです。
また、「ロイヤルカナン」では工場に運び込まれたすべての原材料において、1時間以内に近赤外線分析や化学物質分析を行い、厳しい基準をクリアしたものだけを使用して製品化しているそうです。
こういった点からも、使用する原材料の品質や安全性をかなり重視していることが垣間見えますね。
徹底した品質管理
「ロイヤルカナン」では原材料の品質管理だけでなく、フードの製造過程においても徹底した品質・衛生管理が実施されているようです。
例えば「ロイヤルカナン」の工場では、欧米をはじめとして日本での食品関連企業でも適用されているHACCPという衛生管理手法を全工程に採用することで、製品の品質と安全性確保につなげています。
さらにフードの製造にあたる全スタッフに、定期的に品質管理や安全基準に関する研修を行うことで、スタッフの意識向上にも努めているそうです。
ロイヤルカナンの原材料・成分は?
「ロイヤルカナン」では現在、健康な猫ちゃん向けのキャットフードとして4種類のラインナップを展開しています。
その中でも「フィーラインヘルスニュートリション」というシリーズは、オーソドックスな総合栄養食として販売されているようです。
ここでは、「フィーラインヘルスニュートリション」シリーズの中でも室内で飼育されている成猫用フードとして開発された「フィーラインヘルスニュートリション インドア」について、実際に使用されている原材料や成分からフードの特徴を解析していきたいと思います。
【原材料】
肉類(鶏、七面鳥)、米、小麦、とうもろこし、植物性分離タンパク*、動物性脂肪、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、小麦粉、植物性繊維、ビートパルプ、酵母および酵母エキス、大豆油、フラクトオリゴ糖、魚油、サイリウム、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-カルニチン)、ゼオライト、ミネラル類(Ca、Cl、Na、K、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、B2、パントテン酸カルシウム、B1、B6、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)
【成分表】
タンパク質 25%以上脂質 11%以上
灰分 8%以下
水分 6.5%以下
粗繊維 5%以下
出典:ロイヤルカナン ジャポン
肉類メイン
原材料を見てみると、第一主原料に「肉類」として鶏や七面鳥が使用されていることから、肉類メインのフードであることが分かります。
動物性タンパク質源である肉類メインのフードはもともと肉食動物である猫には適していますし、さらに鶏肉は猫が必要とする必須アミノ酸を豊富に含んでいるので主原料に関しては高く評価できると思います。
穀類使用
「ロイヤルカナン」では、米や小麦、とうもろこしといった穀物が使用されているようです。
穀物には食物繊維が含まれているので腸の働きを高めてくれるほか、炭水化物源として機能するというメリットもありますが、猫にとっては重要度が低い食材であると考えられています。
さらに、特に小麦やとうもろこしは消化率が悪く、アレルギーの心配もある穀類なので穀物アレルギーの猫ちゃんには特に与えない方が良いでしょう。
加水分解動物性タンパク配合
原材料を見ると、「加水分解動物性タンパク質」という成分が配合されていることが分かります。
こちらはアレルギーの発症を防ぐために人工的に分解されたタンパク質のことで、アレルギー症状に悩まされる猫ちゃんのためにキャットフードに配合されることが多いようです。
しかし摂取しすぎると逆にアレルギーを発症する恐れもあると言われています。
酸化防止剤配合
「ロイヤルカナン」では酸化防止剤としてBHAや没食子酸プロピルが使用されています。
この中でもBHAは発がん性があるとして危険視されている添加物ですが、「ロイヤルカナン」では発がん性が確認できないくらいのわずかな量しか配合していないそうです。
ロイヤルカナンの種類と価格は?
先ほども紹介したように、「ロイヤルカナン」では現在4種のラインナップでキャットフードを展開しています。
その中でも「フィーラインヘルスニュートリション」は年齢や飼育状況、個性に合わせて使い分けることができるシリーズとなっており、ドライフードだけでも全14種類の商品が販売されています。
そこでここでは、全商品の特徴とAmazon、楽天それぞれの販売価格をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。
「フィーラインヘルスニュートリション マザー&ベビーキャット(4kg)」
妊娠初期~授乳期の母猫・生後1~4か月の子猫用
楽天 3,880円
「フィーラインヘルスニュートリション キトン(2kg)」
生後12か月までの子猫用
Amazon 2,120円
楽天 2,504円
「フィーラインヘルスニュートリション アロマエクシジェント(2kg)」
食事にこだわりがある成猫用(アロマや香りで食欲アップ)
楽天 2,080円
「フィーラインヘルスニュートリション セイバーエクシジェント(2kg)」
食事にこだわりがある成猫用(味わいや食感を重視)
Amazon:なし
楽天:2,080円
「フィーラインヘルスニュートリション プロテインエクシジェント(4kg)」
食事にこだわりがある成猫用(高たんぱくな栄養バランス)
楽天 3,680円
「フィーラインヘルスニュートリション インドア(4kg)」
室内飼いの成猫用
Amazon 3,650円
楽天 4,406円
「フィーラインヘルスニュートリション インドアロングヘアー(2kg)」
長毛かつ室内飼いの猫用
Amazon 2,960円
楽天 2,080円
「フィーラインヘルスニュートリション アペタイトコントロールステアライズド(400g)」
太りやすい成猫用
Amazon 1,250円
楽天 553円
「フィーラインヘルスニュートリション フィット(2kg)」
成猫用の標準フード
楽天 2,080円
「フィーラインヘルスニュートリション センシブル(4kg)」
胃腸が弱い成猫用
楽天 3,680円
「フィーラインヘルスニュートリション インドア7+(3.5kg)」
7~12歳の室内猫用
Amazon 4,189円
楽天 3,160円
「フィーラインヘルスニュートリション アペタイトコントロールステアライズド7+(3.5kg)」
7~12歳の太りやすい中高年猫用
Amazon 5,800円
楽天 3,680円
「フィーラインヘルスニュートリション エイジング12+(4kg)」
12歳以上の高齢猫用
Amazon 4,800円
楽天 3,960円
「フィーラインヘルスニュートリション エイジングステアライズド12+(4kg)」
12歳以上の太りやすい高齢猫用
Amazon なし
楽天 3,980円