かわいい猫が出演しているCMでおなじみの「カルカン」。一度は見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。
コンビニやスーパーなどでも手軽に手に入るキャットフードとして、重宝している飼い主さんも多いかもしれませんね。
お値段もお安くお求めやすいですが、いったいどんな原材料を使用しているのでしょうか。
今回はそんなカルカンの原材料や成分について調べてみました。
キャットフード「カルカン」とは?
「カルカン」は「シーバ」や「アイムス」といったキャットフードメーカーも手掛けているマースジャパンという会社が販売元となっています。
ペットフードのメーカーとしては珍しく、キャットフードのみを展開している「カルカン」、まずはその特徴を詳しく見ていきましょう。
栄養バランスの整った総合栄養食
「カルカン」のキャットフードは全製品が「総合栄養食」となっているようです。
そもそも「総合栄養食」とは、そのフード以外にお水さえ与えていれば健康上問題はないとされるほど栄養バランスに優れたペットフードのことを指します。
「カルカン」では、ペットの栄養学やペットケアの分野で世界トップクラスを誇る研究機関であるウォルサム研究所の研究結果をもとに、栄養バランスが整っているフードの開発・製造を実現しているとか。
また、それぞれの製品設計にあたって、子猫、成猫、シニア猫の特徴や必要な栄養素などを踏まえて開発に臨んでいるようです。
いつでも新鮮な小分けパック
「カルカン」のドライタイプのキャットフードはすべて小分けパックで包装されています。
小分けパックにすることで美味しさと香りをキープし、いつでも新鮮な状態で猫ちゃんに食べてもらうことを目的としているようです。
猫の年齢や症状に合わせた種類
「カルカン」では他に類を見ないほど、年齢別、好み、症状に合った豊富なラインナップが展開されています。
さらに先ほども紹介したように、「カルカン」では年齢別で必要となる栄養素の配合を変えたり、カロリー設計を調整したりといった猫のライフステージに合ったフードの開発・製造に取り組んでいるようです。
また、成猫~シニア猫に対応したフードの中には、体内に滞留した毛玉の排出を促すために食物繊維を多く配合したという毛玉ケアに特化したラインナップも展開されており、特別なニーズに合った製品設計も行われていることが分かります。
さらには味のバリエーションも豊富なので、お魚やお肉まで猫ちゃんの好みに合ったものを与えることができるのもラインナップ豊富な「カルカン」の魅力のひとつかもしれませんね。
カルカンの豊富なラインナップ
「カルカン」のさまざまな観点から展開されている豊富な種類について、それぞれ詳しくみていきましょう。
子猫用
まず子猫用のフードとして「12か月までの子猫用 かつおと野菜味 ミルク粒入り」といったドライフードが、さらに「お肉シリーズ」「スープ仕立て」「ゼリー仕立て」といった、パウチタイプのフードも全6種販売しています。
成猫用
次に成猫用のフードとしては、通常タイプの製品が味違いで3種、そして特別なニーズに応えるフードとして「毛玉ケア」「毛玉ケア 肥満が気になる猫用」「下部尿路の健康維持用」といった商品もそれぞれ展開されています。
さらにパウチタイプの製品も全17種取り揃えており、それぞれ味や触感が異なるものとなっているようです。
シニア猫用
最後にシニア猫用のフードとして、8歳からの猫用、15歳からの猫用がそれぞれ1種、そして11歳からの猫用フードが2種販売されています。パウチタイプの製品も年齢別に取り揃えており、中には18歳以上の猫専用のフードも味違いで3種展開されています。
カルカンの原材料と成分は?
「カルカン」の公式ホームページには、「素材のうまみがぎっしり詰まっている」「お野菜も入ってビタミンたっぷり」といった謳い文句が見受けられますが、実際はどうなのでしょうか。
続いては、そんな「カルカン」のキャットフードの中でも、成猫用として販売されている「まぐろと野菜味」について使用されている原材料や成分を詳しく解析していきたいと思います。
「まぐろと野菜味」は800g、1.6kgで販売されており、そのエネルギー量は100gあたりおよそ355kcalとあります。
一見カラフルで、目にも鮮やかなフードのようですが猫にとってはどんなキャットフードなのでしょうか。
原材料と成分を詳しくみていきましょう。
原材料
穀類(とうもろこし、小麦等)、肉類(チキン、チキンエキス等)、植物性タンパク、大豆、油脂類(パーム油、大豆油等)、魚介類(フィッシュエキス、まぐろ、かつおぶし等)、野菜類(ほうれん草、にんじん等)、ビタミン類(A、B1、B2、B5、B6、B12、E、コリン、ナイアシン、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、リン)、アミノ酸(タウリン、メチオニン)、保存料(ソルビン酸K)、着色料(赤102、青2、黄4、黄5)、酸化防止剤(クエン酸、BHA、BHT)、pH調整剤
成分内容
タンパク質 28.0%以上
脂質 10.0%以上
粗繊維 3.0%以下
灰分 9.0 %以下
水分 12.0%以下
カルシウム 1.0%
リン 0.9%
タウリン 0.1%
リノール酸 1.0%
マグネシウム 0.09%
ビタミンE 80IU/kg
ビタミンA 10000IU/kg
出典:マースジャパン
穀物メインで猫の栄養素としては不足
「まぐろと野菜味」には「猫の健康に最も必要なタンパク質を配合」といった記載がされているように、成分の内訳をみてもタンパク質の含有量が28%以上と比較的豊富にタンパク質が配合されていることが分かります。
ただ、原材料を見てみると第一主原料が穀物となっており、さらに具体的にはトウモロコシや小麦が使用されていることは良い点とは言えないでしょう。
と言いますのも、猫はもともと穀物の消化が得意ではないうえ、特にトウモロコシや小麦は猫にとってアレルギーの原因となる穀物だからです。
さらに、猫はそもそも完全な肉食動物に分類されるので、最も摂取すべき栄養素は動物性タンパク質と言われています。
しかし「まぐろと野菜味」はチキンやチキンエキスといったお肉類よりも穀物を多く使用していることから、猫の特性に適したフードとは言えないでしょう。
多くの添加物が含まれている
原材料の最後の方を見てみると、あまり馴染みがない名称が並んでいますよね。
これらのほとんどは添加物であり、「まぐろと野菜味」でもさまざまな添加物が使用されていることがわかります。
例えば酸化防止剤として使用しているBHAやBHTは動物実験で発がん性が確認されている添加物であり、禁止されてはいないものの安全とは言い切れない成分と考えられています。
もちろん摂取したからといってすぐに身体を壊す心配はないようですが、猫ちゃんの健康を第一に考えるのであれば避けた方が良い成分であると言えるでしょう。
カルカンの口コミは?
最後に、「カルカン」に寄せられた口コミの傾向をまとめて紹介していきましょう。
まず良い評価の口コミとしては、「食いつきが良い」「よく食べる」といった意見のほか、他のキャットフードと比べても安価であるところを高く評価している飼い主さんも多く見受けられました。
一方で、「全く食べない」「便の状態が悪化した」といった意見も寄せられており、中には病気が悪化したと述べている飼い主さんもいました。
カルカンの価格や購入方法は?
カルカンはスーパーやコンビニ、ホームセンターのほか、Amazonや楽天といった通販サイトでも購入できます。
価格としては、例えば「まぐろと野菜味」は、1.6kgの商品の場合Amazonで586円(税込)、楽天では600円(税込)となっており、販売場所によって価格に多少差が出るようです。
特に通販サイトで安かったのは、西友のネットスーパー「SEIYUドットコム」で537円(税込)でした。
店舗の値段をくらべて、通販を利用してみるのもいいかもしれません。
カルカンをおすすめできる人
カルカンの特徴や成分について見てきましたが、おすすめできる人についてまとめましたので、購入時の参考にしてみてください。
- とにかく安くキャットフードを買いたい人
- スーパーやホームセンターで気軽に買いたい人
- 猫の食いつきが良いキャットフードをお探しの人
- 原材料や成分はあまり気にならない人
まとめ
いかがでしたか?口コミを見てみると、「安価だったから」という理由で「カルカン」を使い始めた飼い主さんが多かったように思えます。
複数の猫を飼っている場合は、どうしても値段重視になってしまうので、安さを考えるのであればカルカンはおすすめの商品といえるでしょう。
しかし猫ちゃんよってはどんなに良いフードでも合う合わないと言った個体差はありますので、フードを選ぶ際はさまざまな観点から検討することをおすすめします。