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安全なキャットフードとは?猫によくない成分、添加物、防腐剤まとめ

 

普段、猫にあげているキャットフードにはどういった成分が使われているかご存知ですか?

実はキャットフードによっては猫にとって良くない成分が入っている場合もあるようです!

今回はそんな猫に良くないと考えられている成分や添加物、防腐剤について詳しく紹介していきたいと思います。

 

目次

主原料が穀物類はよくない!

安価なキャットフードは特に主原料に穀物類を使用しているものが多いようです。

人間のごはんであれば、お肉よりも穀物を使用しているものはヘルシーで体に良さそうな印象を受ける人も多いかと思いますが、猫は人間とは違って雑食ではなく完全なる「肉食動物」であるため、穀物は身体には合いません。

むしろ穀物は猫にとって消化が困難な食材であるほか、場合によってはアレルギーを引き起こす原因になることもあります。

そもそもキャットフードに穀物類を多く配合するのは、かさ増し目的であることが多いようです。そうすることでキャットフードを大量に作ることができるので、安価で販売することが可能になるのです。

キャットフードを選ぶ際は、主原料にお肉やお魚を置いているものに重点を置くようにしましょう。

肉食動物である猫にとっては、生きていくうえで動物性タンパク質が重要になると言われています。

穀物に関してはできるだけ使用していないものが良いようですが、代謝が良く、アレルゲンとなりにくいような玄米やお米を原料に使用しているものであればセーフと言えるでしょう。

ただし主原料には穀物を使用していないこと、穀物の中でもトウモロコシの粉や小麦類を使用していないことは慎重にチェックするようにしましょう。

これらが配合されているキャットフードは、場合によっては下痢を引き起こしたり、肥満の原因になったりするようです。

4Dミートは危険!

主原料が穀物ではないからと言って、安心するのはまだ早いですよ。

原材料欄のところに、「肉類」「○○粉」「○○副産物」「○○ミール」とった記載があるものは、一見「チキン」「ターキー」などの名称が合わさっているので安全なお肉の一種だと勘違いしてしまいがちですが、注意が必要な成分でもあるのです。

新鮮で安全性が高いお肉を使用しているのならば、原材料に「チキン」「ターキー」など、どのお肉を使用しているのかをきちんと明確に記してあるはずです。

一方で、そうではなく「肉類」といった曖昧な表現を使用している理由の一つに、肉以外に動物の糞やとさか、くちばしなどを混ぜて使用していることが挙げられます。

さらに、ものによっては「4Dミート」という粗悪なお肉を使用している場合もあるようです。

「4Dミート」とは「Dead(死骸)、Diseased(病気)、Dying(死にかけ)、Disabled(障害がある)」の意味を持つお肉類のことで、なかには大腸菌やサルモネラ菌に汚染されているものもあると考えられています。

これらは獣医師たちによって注意喚起がされているものの、キャットフードへの混入に関して規制がされていないため、飼い主さん側で混入の有無をしっかりとチェックする必要があります。

ちなみに「○○副産物」とは上記に挙げたようなお肉以外の肺や腎臓、脳、血管、骨などを精製していないもの、「○○粉」「○○ミール」とはお肉以外の血管や蹄、とさか、角などを精製し粉末状にしたものを指します。

どちらも上質な動物性タンパク質とは言えない低品質なものなので、愛猫の健康を考えるのならばできるだけ避けた方が良いでしょう。

気を付けたい人工添加物や防腐剤

キャットフードの中には危険性が高い人工添加物や防腐剤、着色料を使用しているものもあるようです。いくつか具体的な成分を紹介していくので、キャットフードの安全性を見極める目安にしてください。

エトキシキン

「エトキシキン」はキャットフードやドッグフードに使用される酸化防止剤の一種です。もともと枯葉剤の酸化防止剤としてであったり、ゴムの生産に使われていたりした成分であり、毒性が強いことから日本では人間用の食品への添加は認められていません。

人間へ発がん性や皮膚炎、血清コレステロールの上昇を引き起こす危険性が示唆されていることからも、人間よりも体小さい猫への危険度も低くはないと考えられています。

BHA、BHT

BHAは正式名称を「ブチルヒドロキシアニソール」、BHTは「ブチルヒドロキシトルエン」といいます。

どちらも殺虫剤やガソリンの酸化防止剤として使用されている成分である一方で、バターや魚類冷凍品など、人間用の食べ物の酸化防止剤として使用されることもあります。しかし認可されているのは限定的な食品のみであり、それ以外は使用が禁止されているようです。

と言いますのも、BHAやBHTは動物実験において発がん性が確認された添加物であり、そのほかにも健康被害を引き起こす恐れもあると考えられているからです。

キャットフードへの配合に関して規制はされていませんが、なるべく愛猫には与えたくない成分と言えるでしょう。

亜硝酸ナトリウム

亜硝酸ナトリウムは保存料として、または赤色を保つ着色料として配合されることが多い添加物です。

キャットフードにおいて雑菌の繁殖を防いだり、お肉の黒ずみを防ぎきれいな赤色を出したりといった作用がありますが、お肉やお魚に含まれる「アミン」と化学反応を起こすことで発がん性が高い「ニトロソアミン」を生み出すと考えられています。

そのため、お肉やお魚を主食とする猫にとっては危険性が高い成分と言われています。

ソルビン酸カリウム

ソルビン酸カリウムは発がん性のリスクがあるほか、DNAに作用し奇形の子猫を生む可能性を高める成分と考えられています。保存料として広く使用されているようですが、できるだけ避けた方が良い添加物と言えるでしょう。

グリシリジン

グリシリジンは甘味料としてキャットフードに使用されることが多い成分ですが、安全性は確認されていません。そのため、人間用の食べ物への添加は禁止されています。

着色料

人間とは違って、猫は見た目でごはんがおいしそうかどうか区別はしないと考えられています。そもそも猫は「錐状体」という細胞をほとんど持っていないため、色の識別が正確にはできていないようです。

そのため、キャットフードに着色料でおいしそうに色を付けることは猫にとって無意味と言えます。

また、赤色〇号、青色〇号、黄色系〇号といった記載のある着色料は、種類は違っても猫に健康被害を及ぼす危険があると考えられています。

そのため、見た目の色鮮やかさでキャットフードを選ぶのは止めた方が良いでしょう。

キャットフードの成分表をみよう!

キャットフードの安全性を見極めるには、成分表を良くチェックする必要があると言えます。最後にキャットフードの成分表の見方を説明していきましょう。

主原料は一番初めに記載されている

キャットフードの成分表を見ると、いろいろな原料が配合されていることがわかるかと思います。その中でも、主原料は原材料欄に一番初めに記載されているものとなります。

ここにお肉やお魚の具体的な名称(チキンやターキーなど)が記されているものは上質なキャットフードと言えるでしょう。

添加物の確認もできる

成分表では添加物の有無もチェックすることができます。添加物に関しては大抵は成分表の後ろの方に記載されているようです。添加物が配合されていないものはもちろん記載されていないはずなので、入念にチェックしてみても良いかと思います。

まとめ

いかがでしたか?人間であれば自分のごはんが危険かどうかチェックすることはできるでしょうが、猫は自分でキャットフードの成分を確認することはできないですよね。ぜひとも飼い主としての責任をもって、できるだけ安全性が高く上質なキャットフードを与えるように心がけてみてください。