埼玉りそな銀行住宅ローンの審査の流れと金利や借り換えなどのスペック詳細
埼玉りそな銀行は、りそなホールディングスに所属する都市銀行です。
りそなホールディングスは、メガバンク3行、そして三井住友トラスト・ホールディングスにつづき、売上高ベースで日本第5位の「りそな銀行」を擁するホールディングスになります。
埼玉りそな銀行は、純利益も370億円を超え、純資産も3,500億円以上、総資産は12兆円を超えるほどの銀行です。そんな埼玉りそな銀行も住宅ローンを提供しています。
埼玉りそな銀行はりそなホールディングスならではの特典もあるので、内容も良く確認しなければいけません。
そこで今回は、埼玉りそな銀行の住宅ローン詳細を解説します。
目次
埼玉りそな銀行住宅ローン7つの特徴
埼玉りそな銀行の住宅ローンの特徴は、以下の7つになります。
一部繰り上げ返済手数料が無料
埼玉りそな銀行で住宅ローンを組めば、一部繰り上げ返済手数料が無料です。繰上返済とは、借入を起こした後に元本を直接返済することです。
たとえば、借入を起こした後に「3年後200万円の原本を返済」などのことを繰上返済といいます。
埼玉りそな銀行なら、わざわざ店舗に行かずにネット上で一部返済繰り上げの手続きをすることが出来るのです。
ネット上で手続き可能なので24時間手続き可能になっています。
団体信用生命保険料が無料&ワイド団信あり
団体信用生命とは、借入者が亡くなった時、もしくは高度障害状態になった時に残債が支払われる保険のことです。
この保険料を埼玉りそな銀行が負担してくれるので、無料で生命保険に入れるということになります。
団体信用生命保険は原則住宅ローンとセットです。
つまり、団体信用生命保険に加入できないと住宅ローンを組むことができないということです。
ただ、団体信用生命保険も「生命保険」なので病歴や通院歴、投薬歴を審査した結果、加入できない可能性もあります。
このような人のために、埼玉りそな銀行では「ワイド団信」という種類の団体信用生命保険も用意しています。
ワイド団信とは、通常の団体信用生命保険よりも、引き受け範囲が広い団体信用生命保険のことです。
つまり、通常の団体信用生命保険に加入出来ず住宅ローンを組めなくなった人も、ワイド団信なら加入できるかもしれません。
たとえば、高血圧症や糖尿病、肝機能障害などが挙げられます。
団体信用生命保険が充実
埼玉りそな銀行で住宅ローンを組むと、通常の団体信用生命保険以外にも「3大疾病特約」と「特定状態保障特約」を付保できます。
3大疾病とは「がん・急性心筋梗塞・脳卒中」のことを指し、3大疾病保障とはこの3つの症状が発症した場合に残債が支払われる保険です。
一方、「特定状態保障特約」とは、要介護状態と認定された時、または規定されている16の状態になった時に残債が支払われます。
要介護状態とは、公的介護保険制度で要介護2以上の状態に該当したときを指します。
また所定の16の状態とは、「呼吸器系の障害」「ペースメーカーの装着」「心臓に人工弁」「肝機能障害」「腎臓障害」「ぼうこう障害」「直腸障害」「聴力、視力の喪失」「上肢、下肢の喪失」「脊椎障害」「指の喪失」のことを指します。
このように、「16の状態」まで広い範囲を保障してくれる団体信用生命保険は、埼玉りそな銀行の住宅ローンならではの特典です。
無料相談会が充実
住宅ローンを組む時には、金利の種類や頭金額など悩むことも多いです。
これらを悩んだ時に埼玉りそな銀行なら土日も含めて相談をすることができます。ネットで予約をして、都合が良い時に住宅ローン相談会に参加するという流れになります。
住宅ローン以外のローンも優遇
埼玉りそな銀行で住宅ローンを組めば、埼玉りそな銀行が提供している他のローン商品の金利優遇が受けられます。
具体的には、「マイカーローン」や「教育ローン」「リフォームローン」などが該当します。
金利の優遇としては0.5%~3.0%程度の金利優遇が受けられます。
埼玉りそな銀行のポイントも貯まる
埼玉りそな銀行で住宅ローンを組むと、「りそなクラブ」に加入するこができます。
りそなクラブに加入すると、埼玉りそな銀行で取引をした内容によってポイントが貯まります。
このポイントが貯まれば、T-POINTやWAONポイントなど電子マネーにも返還することも可能です。
住宅ローンでいうと100万円ごとに5ポイント加算されます。
火災保険の優遇もあり
住宅ローンは原則火災保険への加入が必須条件になります。
銀行側も不動産を担保に入れるため、火災が起きて不動産が焼失すると困るからです。
そんな火災保険を、埼玉りそな銀行で住宅ローンを組めば火災保険への加入も優遇されます。
優遇幅も大きく、最大で20%程度も割引になります。
埼玉りそな銀行住宅ローン申し込みの流れ
つづいて、埼玉りそな銀行の住宅ローン申し込みの流れです。
埼玉りそな銀行の住宅ローンの申し込みの流れ自体は、他の金融機関と同じ流れになります。
- 事前審査の申込
- 事前審査結果の確認
- 本審査の申込
- 本審査結果の確認
- 金銭消費貸借契約
- 金銭消費貸借契約の確認
- 契約の締結
事前審査について
事前審査とは、源泉徴収票や運転免許証など、最低限の書類で金融機関が住宅ローンの審査をすることです。
最低限といっても、きちんと収入証明や身分証明をしているので、事前審査で通れば大抵の場合は本審査も問題なく承諾されます。
埼玉りそな銀行はWebで事前審査ができます。Webで手続きができるので、忙しい人には嬉しいサービスです。
本審査について
本審査は、基本的には郵送でのやりとりになります。
本審査は事前審査と比べて必要書類が多いです。たとえば、「課税証明書」や「住民票」、そして「印鑑証明書」など書類が必要になります。
このような書類は、役所で取得しなければいけないので、取得する手間がかかってしまいます。
そのため、時間があるときに前もって用意しておいた方が、その後の手続きもスムーズにいきます。
事前審査と本審査では、基本的には審査基準は同じです。
年収からの返済率を確認したり、返済遅延などの個人情報を確認したりします。
そのため、事前審査に承認すれば、大抵の場合は本審査も通ります。
ただ、たとえば事前審査から本審査の間に転職したり、他の借入を起こしたりしたら否決になる可能性があります。
金銭消費貸借契約
本審査で承認がでれば、最後に住宅ローンの本契約である「金銭消費貸借契約」を結びます。
この金銭消費貸借契約も埼玉りそな銀行は店舗で対応します。
金銭消費貸借契約は、本審査よりも書類が多く、手続きも難しいです。
そのため、対面で行った方が不備なく進められるのです。
仮に、金銭消費貸借契約が遅れてしまえば融資実行が遅れ、場合によっては物件の引渡が遅れてしまう可能性があります。
金銭消費貸借契約に不備があれば、買主側の責任になる可能性が高いです。
買主側の責任なれば、最悪の場合、遅延損害金などが発生することもあるので認識しておきましょう。
埼玉りそな銀行のローン金利は?ケーススタディ
埼玉りそな銀行はスタンダードに変動金利固定金利に分かれています。
それぞれの金利は、「りそな銀行」と同様で、以下の通りです。
変動、期間選択固定型
変動金利は半年ごとに金利の見直しがあり、5年ごとに実際の返済額が変更になる(金利が変れば)プランです。
期間選択固定型は固定2年であれば、2年間は(全期間型であれば)1.05%の金利で、2年が経過すれば再度変動金利か固定金利かを選択します。
「全期間型」と「当初型」の違いは固定期間が終了した後も優遇金利が継続するかどうかの違いです。
全期間型は固定期間が終了しても完済するまで1.85%優遇されるということです。
つまり、固定2年であれば、最初の2年は1.05%、2年経過した後に金利を選びなおす時も1.85%の優遇は継続されます。
「当初型」であれば優遇金利はリセットされます。
金利プラン |
店頭表示金利 |
全期間型
1.85%優遇 |
当初型
2.0~2.2%優遇 |
変動金利 |
2.48% |
0.63% |
– |
固定2年 |
2.90% |
1.05% |
0.90% |
固定3年 |
2.90% |
1.05% |
0.90% |
固定5年 |
2.95% |
1.10% |
0.95% |
固定7年 |
2.95% |
1.10% |
0.95% |
固定10年 |
2.95% |
1.10% |
0.75% |
固定15年 |
3.70% |
1.85% |
1.70% |
固定20年 |
4.25% |
2.40% |
2.25% |
全期間固定型
全期間固定型は以下の期間中はずっと金利が変らないタイプです。
金利プラン |
店頭表示金利 |
20年以内 |
1.35% |
20年超25年以内 |
1.35% |
25年超30年以内 |
1.40% |
30年超35年以内 |
1.40% |
埼玉りそな銀行でローンを組む際の諸費用について
埼玉りそな銀行で諸費用を組むと以下のように事務取扱手数料と保証料がかかります。
この金額もりそな銀行と同額になります。
事務取扱手数料
お借入額 |
事務取扱手数料 |
300万円以内 |
32,400円(消費税込み) |
300万円超 |
54,000円(消費税込み) |
保証料
保証料の支払い方法は「一括前払い方式」と「金利上乗せ方式」の2つがあります。
一括前払い方式とは、一括で以下の金額を支払う方式のことです。
なお、以下の保証料は100万円あたりの借入にかかってくる保証料になります。
一方、金利上乗せ型とは借入する住宅ローンに0.2%の金利が上乗せされます。
期間 |
保証料 |
10年 |
8,544円 |
20年 |
14,834円 |
30年 |
19,137円 |
35年 |
20,614円 |
埼玉りそな銀行で住宅ローンを組む時の諸費用は、基本的に上記の手数料と保証料のみになります。
しかし、住宅の購入時は、上記の費用のほかに「印紙代」と「登記費用」という諸費用を支払います。
印紙代とは、法律できまっている「文書」に課税される「印紙税」のことをいいます。
住宅の購入時に印紙税がかかる文書は「金銭消費貸借契約書」と「不動産売買契約書」となっております。
印紙税の金額は以下の通りになります。
時期によって優遇も変わるので、正確な金額は借入を起こす時に確認しましょう。
借入価格・売買金額 |
印紙代 |
100万円を超え500万円以下 |
2千円 |
500万円を超え1千万円以下 |
1万円 |
1千万円を超え5千万円以下 |
2万円 |
5千万円を超え1億円以下 |
6万円 |
1億円を超え5億円以下 |
10万円 |
まとめ
埼玉りそな銀行の特徴をまとめると以下の通りです。
- 一部繰り上げ返済手数料が無料
- 団体信用生命保険料が無料&ワイド団信あり
- 団体信用生命保険が充実
- 無料相談会が充実
- 住宅ローン以外のローンも優遇
- 埼玉りそな銀行のポイントも貯まる
- 火災保険の優遇もあり
埼玉りそな銀行の住宅ローンは、基本的にりそな銀行の住宅ローンと同様です。
ただ、埼玉県の物件を購入するときには「埼玉りそな銀行」になります。
また、上述した通り埼玉りそな銀行は金利が低いので、埼玉県の物件を購入する時には検討に挙がりやすいです。
そのため、ほかの都市銀行の比較することも多くなるので、金利以外の特典にも注目して金融機関は選びましょう。