低金利時代と言われ久しいですが、住宅ローンを組んで不動産を購入する方にはありがたい時代となっています。また、一昔前に不動産を住宅ローンで購入したものの、今の低金利に魅力を感じて住宅ローンの借り換えを行う方もいます。
しかし、住宅ローンを借りる事ができる金融機関は数多くあるため、どの金融機関で住宅ローンを組むべきかを迷う方も多いと思います。そこで今回は、数ある金融機関の中の一つ、ソニー銀行の住宅ローンについて詳しく解説していきます。
ソニー銀行の住宅ローンの特徴は、何と言っても店舗に来店する必要がなく、ネット上で全て完結するという点です。
住宅ローンを借りる時には、仮審査、本審査、ローンの本契約という3つのステップがあります。
ソニー銀行では、それらの全てをネット上での操作だけで完結できる仕組みになっています。
また、仮審査と本審査の審査結果もメールで届く仕組みになっているので、忙しいサラリーマンも時間を気にせずに結果を見ることができます。
住宅ローンの手続きで一番時間がかかるのが「ローンの本契約」です。
この「ローンの本契約」もネット上でできるのが、ソニー銀行の大きな魅力です。
ローンの本契約は銀行の営業時間中に銀行の店舗に出向かないといけません。しかも2時間程度の時間がかかります。
つまり、平日の日中に2時間程度の時間を取らなければならず、サラリーマンであれば半休でも取得して、所定の場所まで契約をしにいかなければいけないのです。
簡単に休みが取れる会社にお勤めであればいいですが、なかなか簡単に休めない人も多いのではないでしょうか。
しかし、ソニー銀行であれば、このローン本契約でさえもネット(郵送含む)上で完結できてしまうので、時間がある時に自宅で契約を済ませることができます。
全てネット上で完結するということで、逆に「手続きの仕方が分からなかったらどうしよう」と不安になる方もいると思います。
しかし、ソニー銀行はそのような顧客にニーズに応えるべく、専任のローンアドバイザーが付いてくれます。
もし、ネットで手続きしている時に不明な点があったり、そもそも金利タイプを何にしようか迷ったりした時に、専任のローンアドバイザーにサポートしてもらえます。
電話やメールで問い合わせができるので、手軽にリアルタイムで相談できる点も便利です。
住宅ローンを借りた後に元本を繰り上げて返済することを繰り上げ返済といいます。
繰り上げ返済自体はどこの金融機関でも行うことができますが、ソニー銀行ならネット上で繰り上げ返済を行うことができます。
しかも繰り上げ返済の手数料もかかりません。
金融機関にもよりますが、この繰り上げ手数料はわざわざ店舗にいって手続きする必要があることも珍しくありません。
また、繰り上げ返済する際に手数料をとる金融機関もあります。
一例ですが、繰り上げ返済手数料が、
のように、結構な金額がかかる金融機関もあります。
たとえば、本審査の時に金利タイプの変更を希望した場合でも、ソニー銀行ならネット上の手続きだけで済んでしまいます。
金利タイプについては、住宅ローンを選ぶときに一番迷うポイントかもしれません。
そのため、審査の途中で金利タイプの変更を希望する人も少なくないです。
大抵の金融機関は、もう一度書面に二重線を引いて訂正印を押して、審査がやり直しなどになることも多いです。
しかし、ソニー銀行であればネット上から金利タイプの変更手続きをするだけで済んでしまいます。
この手軽さ、時間のかからなさがソニー銀行の大きな特徴です。
※固定金利適用期間中に金利タイプを変更すると、ソニー銀行所定の変更手数料がかかります。
ソニー銀行は保証料や団体信用生命保険料がかかりません。
そのため、銀行関係にかかる手続き費用が他行と比べて大幅に安いです。
保証料とは、信用保証会社に支払う手数料です。信用保証会社は、借入者が返済不能に陥った時に、銀行に残債を返済してくれます。
(ちなみに、保証会社が肩代わりしてくれたら住宅ローンが無くなるわけではなく、保証会社に返済をしなくてはならなくなります。)
また、団体信用生命保険とは、借入者が死亡、もしくは高度障害になった時に残債を補填してくれる保険のことをいいます。
ソニー銀行で住宅ローンを組めば、これらの費用に関しては負担することはありません。
金融機関は自分の銀行で適用する金利を大抵は月末に決めます。
その月末に決める金利がそのまま実行時金利として適用されるので、選ぶ時間がないままローンの実行になってしまいます。
しかし、ソニー銀行は金利の発表を月の中旬に発表します。
月の中旬に発表するので、借入者側も金利の種類を選ぶ時間があります。
借入をする側からすると、金利が数%変わるだけで様々な判断が変わりますから、とてもありがたい制度です。
ソニー銀行は2018年5月10日(木)から、住宅ローンの仮審査において独自で開発したAI(人工知能)を活用し、自動審査の運用を開始します。
AIの審査に期待できる最も大きなポイントはスピーディーな審査です。
精度の自動審査によって、通常2~6日程度かかっていた仮審査結果が最短60分で回答できるようになりました。
つづいて、ソニー銀行で住宅ローンを組む時の流れから説明します。
この流れの中にもソニー銀行ならではの特徴があります。
ソニー銀行住宅ローン申し込みの全体の流れは以下の通りです。
仮審査とは、金融機関で簡易的に審査をすることです。
仮審査に必要な書類は「本人確認資料」「年収証明(源泉徴収など)」「ローン償還表(他のローンがある場合)」など、個人個人のプロフィールによります。
例えば自営業の方などは、確定申告3か年分が必要になります。
先ほども説明したように、ソニー銀行では仮審査も全てWeb上で完結する事ができます。(ただし、ソニー銀行の銀行口座が必要)。
ただ、勤務先や自宅へ電話がかかってくることがあり、本人と直接電話連絡が取れない場合には保留となるので、その点だけ注意が必要です。
仮審査の結果は通常2~6日程度で回答してもらえます。
仮審査の結果が承諾であれば、申込書が自宅に郵送されてきます。
仮に減額(希望していた借入額より少ない額での承諾)など条件が異なる場合には、サービスサイトの取引画面での手続きが必要になります。
続いて本審査です。
仮審査に通ったからと言って、本審査っも必ず通るかというとそうとは限りません。
自らのプロフィールが仮審査から本審査の間で変更した場合には本審査で落ちる場合があります。
例えば、転職をしたり他に借入を起こしたりした場合が「プロフィールの変更」に当たります。
また、本審査に関しては必要書類が増えてきます。
ソニー銀行に関しては住民票が必要になりますが、こちらも枚数などは人によって異なるので事前に確認しましょう。
例えば住宅ローンの借り換えの方は、現在の家の登記簿が必要になりますし、今の住宅ローンの償還表が必要になります。
本審査の結果もソニー銀行はサービスサイトの取引画面で確認できます。
ただし、ソニー銀行の銀行口座を新たに開設した方はキャッシュカードが手元に届いている事が条件です。
金利タイプの変更やボーナス時の支払い(指定していたとすると)などを変更するなら、この段階が最後の変更ポイントです。
本審査の結果は7~10日の間に出ます。
そして、最後の手続きである「金銭消費貸借契約書」の郵送を依頼します。
本審査結果が出てから4~6日以降に金銭消費貸借契約をするという流れになります。
「金銭消費貸借契約」というと難しい契約に聞こえますが、要は住宅ローンの「本契約」の事です。
住宅ローンの本契約時も契約書に記入・捺印をして必要書類を同封して郵送します。
必要書類に関しては先ほどの本審査の時と同様、人によって変わってきます。
印鑑登録証明書は必ず必要になるので用意しておくようにしましょう。
印鑑登録証明書が必要ということは、実印が必要になるので、実印を持っていない方は役所で印鑑登録を済ませておく必要があります。
そして、契約完了の通知も電子メールや電話にて連絡がきます。
その連絡の後、金利種類など最終決定をして、ローン実行日に口座へ所定の額が振り込まれ、契約完了という流れになります。
各金融機関や金利種類によって、住宅ローン金利は異なります。
ソニー銀行は、「変動セレクト住宅ローン」と通常の「住宅ローン」の2つの金利コースを用意しています。
「変動セレクト住宅ローン」とは、「より低い変動金利で住宅ローンを借り入れしたい」という方のニーズに応えた商品となっています。
通常の住宅ローンとの違いとして、以下の4点が挙げられます。
ソニー銀行の住宅ローン金利を一部紹介しておきます。
その他の金利の詳細は割愛していますので、公式サイトの金利情報を参考にしてください。
金利タイプ/固定期間 | 変動セレクト住宅ローン |
2018年5月 | |
変動金利 | 0.457% |
固定3年 | 0.838% |
固定10年 | 0.969% |
金利タイプ/固定期間 | 住宅ローン |
2018年5月 | |
変動金利 | 0.757% |
固定3年 | 0.738% |
固定10年 | 0.869% |
金利タイプ/固定期間 | 変動セレクト住宅ローン |
2018年5月 | |
変動金利 | 0.507% |
固定3年 | 0.888% |
固定10年 | 1.019% |
金利タイプ/固定期間 | 住宅ローン |
2018年5月 | |
変動金利 | 0.807% |
固定3年 | 0.788% |
固定10年 | 0.919% |
これらの金利はあくまで2018年5月1日時点の金利になります。
住宅ローン金利は、住宅ローンの「実行月」の金利が適用されますので、その点は認識しておきましょう。
住宅ローンを組む際には、手数料などの諸費用がかかります。
諸費用は借入額によっては100万円以上の金額になることもあるので、住宅ローンを組む前には必ず確認しましょう。
以下は、ソニー銀行で住宅ローンを組んだ際にかかる諸費用の例です。
変動セレクト住宅ローン | 住宅ローン | |
取扱手数料 | 借入金額×2.16%(税込) | 一律43,200円(税込) |
保証料 | 0円(保証会社の利用無し) | |
団体信用保険料 | 0円(保険料はソニー銀行が負担) | |
登録免許税 | 借入希望額の0.4% 別途適用条件により軽減措置あり |
|
司法書士手数料 | 物件や借入金額など諸条件によって異なる | |
火災保険料 | 物件や保険期間によって異なる |
借入金額 | 印紙税額 | |
印紙代(印紙税法) | 500万円 | 2,000円 |
500万円超1,000万円以下 | 10,000円 | |
1,000万円超5,000万円以下 | 20,000円 | |
5,000万円超1億円以下 | 60,000円 |
※詳細は国税庁のホームページで確認してください。
ソニー銀行の特徴をまとめると以下の通りです。
ネットで住宅ローンの手続きが完結できるという手軽さと金利の安さで、ソニー銀行は特に若い人からの支持を集めている金融機関です。
より安い金利で住宅ローンを組みたい人、普段忙しくて金融機関に出向く時間の無い人などは「ソニー銀行」で住宅ローンを検討してみるのもいいかもしれません。