新生活がスタートする引越し。明るい未来ばかり想像しますが、引越しをきっかけにうつ病にかかる人がいます。
なぜ、引越しをきっかけにうつ病を発症するのでしょうか。
その原因と対処法を紹介します。心配な方は参考にしてください。
「引越しうつ」や「引越しブルー」について
引越しをきっかけにうつ病を発症することがあります。
このようなうつ病を「引越しうつ」「引越しブルー」などということがあります。
引越しうつ、引越しブルーではどのような症状が現れるのでしょうか。
引越しブルーの症状
引越しうつ、あるいは引越しブルーは、新居に落ち着いてホッとしたころに現れやすいといわれています。
次のような症状が現れやすいといわれているので当てはまる方は注意しましょう。
- 何となく気分が沈んでいて憂うつ。
- ちょっとしたことでイライラしてしまう。
- 集中力が低下している。
- 仕事や家事のやる気がわかない。
- 眠りの質が悪くなっている(寝つきが悪い、朝早く目が覚める、夢をよく見るなど)
- 朝起きたばかりなのに身体が重くて疲れている。
- 頭が重いように感じる。
- いつも楽しんでいた趣味などが楽しめなくなった。
- 誰かに会うことが面倒に感じる。
- 食欲がわかず、あまり食べられない状態が続いている。
- 肩や背中などが痛むことがある。
- 動悸や発汗、手足の冷えなどが気になる。
あてはまる点があったからと言って引越しうつ、引越しブルーとは言えませんが、当てはまる点が多い方は引越しうつ、引越しブルーに注意が必要です。
引越しブルーになりやすいタイプの人
引越しうつ、引越しブルーになりやすい性格の方がいると考えられています。
具体的には、几帳面な方、完璧主義の方、責任感が強い方、真面目な方、誠実な方、細やかな気配りをする方、他人への配慮を重視する方などに当てはまる方が、引越しうつ、引越しブルーになりやすいといわれています。
特別な性格の人がかかると思われがちですが、これらの特徴からわかる通り常識的な人、頑張り屋さんなど普通の人がかかります(これらの程度が強いとかかりやすいようです)。
誰にとっても無縁とは言えない病気です。
「引越しうつ」や「引越しブルー」になる理由
一般的に、引越しは希望に満ちた新生活のスタートといわれます。
気持ちの良いスタートのはずなのに、なぜ引越しうつや引越しブルーにかかる人がいるのでしょうか。
愛着のある部屋や環境との別れ
新しい生活のスタートは、これまで慣れ親しんだ環境との別れでもあります。
慣れ親しんだ環境との別れは、長い年月をかけて築き上げた生活環境、生活習慣、人間関係などとの別れを意味します。
たった一日で周囲の環境が大きく変化するので、引越した方の中には環境の変化についていけない方がいます。
このことがストレスとなり引越しうつ、引越しブルーにかかることがあります。
几帳面な方、責任感の強い方、完璧主義の方などは自分の中に厳格なルールを作る傾向があるので、急激な環境(ルール)の変化に戸惑いやすいといわれています。
そのため、引越しうつや引越しブルーにかかりやすいと考えられているのです。
新しい環境への不安
まだ引越ししていなのに引越しうつ、引越しブルーになる方もいます。
これらの方は、これから起こるであろう変化に不安を募らせて引越しうつや引越しブルーになることが多いようです。
引越し前に不安が募る方は、まだ起きていないことに不安を感じていること、今はどうしようもないことに不安を感じていることを理解して、不安の種をそっと横に置くとよいかもしれません。
引越しの準備に追われて
引っ越しの準備も引越しうつや引越しブルーの原因の一つといわれています。
ご存知の通り、日常生活と並行して行う引越しの準備には、精神的、肉体的に大きな負担がかかります。
また、引越し後も同様の負担がかかります。
心身に大きな負担がかかると、気づかない間に頑張りすぎていることがあります。
引越しで無理をし過ぎると、新生活に慣れてホッとしたころに疲れが出て引越しうつ、引越しブルーになることがあるといわれています。
「引越しうつ」や「引越しブルー」に負けない対策!
引越しうつや引越しブルーが心配な方は、引越し前に対策を立てておくとよいかもしれません。
どのような対策がオススメなのでしょうか。