皆さんは、野菜だけを食べるダイエットをしたことがありますか?
確かに野菜はローカロリー食材ですし、糖質や脂肪の燃焼を助けたりと、優れたダイエット食材です。
しかし、野菜だけを食べ続けるとリバウンド体質になり、結果として痩せにくい体作りをしてしまうことが、近年になって証明されつつあります。そこで、野菜ダイエットの危険性と、野菜を効果的に使ったダイエット法について紹介させていただきます。
皆さんは、野菜だけを食べるダイエットをしたことがありますか?
確かに野菜はローカロリー食材ですし、糖質や脂肪の燃焼を助けたりと、優れたダイエット食材です。
しかし、野菜だけを食べ続けるとリバウンド体質になり、結果として痩せにくい体作りをしてしまうことが、近年になって証明されつつあります。そこで、野菜ダイエットの危険性と、野菜を効果的に使ったダイエット法について紹介させていただきます。
読んで字のごとく、野菜だけを食べ続けるダイエット方法です。栄養学的に見ても、タンパク質や脂肪がほとんど無いため、痩せられる可能性は高いと考えられています。しかし、その方法に問題があるのは栄養バランスが取れないことなのです。
野菜の栄養素は豊富なので栄養不足は問題ないのですが、極端な野菜だけダイエットをした場合、疲労回復に効果があるタンパク質が不足してしまうために支障が出てしまう危険も否めません。
前項で述べたとおり、野菜をたっぷり食べるダイエットは栄養面での問題はないのですが、タンパク質が欠けると言う欠点が生じます。『肉類を食べて太るのは嫌』とお肉を避けていると、身体のタンパク質が落ちます。
確かに体重が落ちると言う利点はあるものの、それは筋肉が低下したことをも意味しています。筋肉すなわちタンパク質が不足した体は代謝能力が衰え、かえってリバウンドしやすい、太りがちな体質を作ってしまっているのです。芋類や人参のように糖分が多い根菜類を過食すれば逆に太るため、食べ過ぎにも留意しなくてはなりません。
また、消化しやすいと言う野菜の特性が災いしてお腹が空いて暴飲暴食に走ると言う欠点が野菜には存在しています。野菜ばかり食べていても消化の速さから腸の活動が少なくなり、便秘が改善しにくく、痩せるべく宿便を排出するための方法としても、野菜だけダイエットは不向きなのです。
極端な野菜だけダイエットは3つの弊害を発生させることがあります。
それは基礎代車を下げる、筋肉から落ちていく、体を冷やすことです。先述した代謝能力が衰えるのは、極端なカロリー制限に体がビックリした状態を指します。カロリーを極度に制限したことで基礎代謝が下がり、逆に代謝の悪い体は摂取カロリーから消費できるエネルギーがない状態なのです。
筋肉から落ちていくと言うのは、エネルギーを捻出しようとした体が筋肉を破壊して足りない分を補おうとしているからです。つまり、体重が減ったように見えるのは筋肉が落ちたことを指します。
体を冷やす原因は、生野菜やサラダばかりの食事です。体が内部から低温になることで血行が鈍り、内臓の働きも当然ではありますが悪化してしまいます。特に、冷え性になりやすい女性には要注意です。
ダイエットの成否を握るのが、体内の代謝・成長作用に働きかけるビタミンと、人体を構成する炭素・水素・酸素・窒素の4元素を除く微量栄養素で、やはり代謝作用を持つミネラルです。
中でもビタミンB6はタンパク質、脂質にはビタミンB2、糖質にはビタミンB1がそれぞれ代謝に重要な働きをし、エネルギーを効率良く燃やします。つまり、ビタミンとミネラルが豊富な野菜や果物こそ、脂肪を貯めにくくして太るのを防ぐ食事なのです。
エネルギーを燃焼してくれるビタミンやミネラルが豊富な野菜を食べる人こそダイエットを効率よくこなせます。より良いダイエットには健康な体と、それを維持する栄養素が必要です。
つまり、肉や魚、乳製品、豆類、そして米や麦と言った穀類をバランス良く食べることが必要となります。食物繊維と動物性食品をなるべく多く、そして効率良く摂れる和食はおススメです。また、活動する朝昼は多めにし、その分夜のカロリー摂取は少なくすれば、より効果的です。
先述したリバウンド体質の原因を解決する秘訣も、栄養価のバランスに深くかかわっています。まず、基礎代謝を下げないためには、自分の基礎代謝を熟知し、その分のカロリーも計算することが必要です。最低でも基礎代謝に該当するカロリー(タンパク質も忘れずに)を摂取しましょう。
次に、筋肉を減らさないためにはタンパク質の適量摂取が肝要です。そのためには、肉類や魚類ばかりでなく、豆製品や乳製品もまんべんなく摂りたいものです。筋トレもすれば、筋肉減少対策は万全です。
最後の体を冷やさない工夫としては、なるべく温かい料理を食べるのが有効です。野菜もサラダだけではなく、温野菜が体を温めます。特に蒸した温野菜はオイルフリーでヘルシーに食べられますし、肉や魚も余分な脂を落とせるので、タンパク質を効率良く摂取することが可能です。
ダイエットにおススメの野菜には、代謝機能を高めてくれるものが多いです。新陳代謝を高めるアスパラガス、糖質をエネルギーに変えてくれるビタミンB1を含むレタスとキャベツはダイエットの味方です。特にキャベツには脂質を燃やすビタミンB2やミネラルも豊富なので、脂肪をつきにくくしてくれます。
また、根菜の中では例外的に糖質が少ないうえに胃腸の調子を整える大根、ダイエットの障害になるむくみを取り去るキュウリ、低カロリーな上に食物繊維とビタミン類の塊であるキノコ類もダイエットを大いに支えてくれる野菜です。
ダイエットは間食、おやつと無縁と思われる方も多いですが、ダイエットの良きサポート役をしてくれる野菜ならば、良いおやつになります。
お菓子の材料として伝統的な野菜でもあるサツマイモは白米の1/3程度のカロリーで、ビタミンはもちろん食物繊維やカリウムも含んだ優れものです。しかし、糖質もあるので食べ過ぎてはダイエットにならないのでご注意下さい。
おつまみとして有名な枝豆も、おやつに適した野菜です。食べ過ぎを抑えてくれる上に美容効果のあるイソフラボン、脂肪をつきにくくするサポニンと嬉しい成分がたくさん含まれています。冷凍の枝豆なら茹でずに解凍して食べられるので、年間を通して手に入るお手軽さがダイエット効果と相まって魅力的です。
如何でしたか?冒頭でも述べたとおり、野菜を中心に食べていくダイエットは効果的であり、悪いことではありません。野菜『だけ』を食べていくと諸々の弊害を招き、かえって痩せにくく太りやすい、リバウンド体質になってしまうリスクが存在します。それは、美容と健康を望むすべての人、特に女性にとって大敵です。
野菜だけダイエットの効果は、魚や肉、豆類でタンパク質を、乳製品や穀物からは適度な量の脂質・炭水化物を取った上で成り立つもので、野菜だけで成り立つダイエットは困難を極めます。もし、野菜だけでダイエットをしたい場合は労働や運動をしない夜のみに限定し、朝昼はしっかり食べるのが堅実です。
野菜だけダイエットは、成功すれば理想の健康体と美、そして達成感を手に出来る強力な切り札になりますが、やり方を誤ればリバウンド体質を招く諸刃の剣と言うべき一面があります。自分にぴったりな野菜ダイエット法を成功させて、理想のBODYに近づきましょう!