乾燥やたるみによるほうれい線に良い成分と化粧品の選び方
ほうれい線がくっきり浮き上がった顔を見ると、ぐっと老け込んだような印象になりますよね。年齢のせいだと分かっていても、どうにかしたいと願うのが女性ではないでしょうか。ほうれい線をどうにかしたいと思ったときにすぐ思い浮かぶのが化粧品です。化粧品の力を借りて、ほうれい線ケアをしましょう。
化粧品を使ってほうれい線対策をするなら、少しでもほうれい線が目立たなくなる商品を選びたいですよね。しかしエイジングケアの化粧品は高価なものが多いので、すべてを自分で試す訳にはいきません。
実際に化粧品を使用する前に、どのような成分がほうれい線ケアに良いのか勉強しておきましょう。ほうれい線に良いとされている成分や化粧品を選ぶ際に気をつけたいポイントについて紹介していきます。
目次
化粧品を選ぶ前に知っておこう
ほうれい線の主な原因は、「乾燥」や「肌のたるみ」です。スキンケア不足や紫外線、生活習慣の乱れなど、様々な要因によってほうれい線ができますが、エイジング化粧品でカバーできるのは限られています。しかしエイジング化粧品は、加齢による肌の老化に対してアプローチする化粧品なので、ほうれい線対策をしたい人にとっては最適な化粧品だと言えるでしょう。
肌の乾燥はほうれい線だけでなく、シミやシワ、たるみなど様々な肌トラブルを引き起こします。その肌トラブルを全面的に助けてくれるのが、保湿力が高いエイジング化粧品です。
しかしほうれい線の原因は乾燥だけではありません。ほうれい線の原因である乾燥はエイジング化粧品でケアすることができますが、肌のたるみは完全にエイジングケアではケア出来ない可能性があります。
肌のたるみによるほうれい線は、頬の筋肉の衰えや紫外線、ストレスなど様々な要因が考えられるからです。その原因に目を向けずに、エイジング化粧品だけを使用しても、ほうれい線はケアできないということになります。
しかしエイジング化粧品には、高い保湿力で乾燥をケアすることができますし、肌のたるみを助けるコラーゲンやエラスチンなどを作るサポートをする成分も含まれているので、肌にハリを出し、ほうれい線を目立たなくしていくことができます。
化粧品だけでどこまでケアできる可能性があるのかということを事前に知り、エイジング化粧品をうまく活用してほしいと思います。
ほうれい線ケアのための保湿成分とエイジングケア化粧品成分
エイジング化粧品でほうれい線を改善することができますが、どのような成分がほうれい線のケアに良いのでしょうか?エイジング化粧品を選ぶ際に、保湿成分や有効成分に注目してみましょう。
コラーゲン
コラーゲンはタンパク質の一種で、人間の身体に元々存在しています。人間の身体には30%ものコラーゲンが占めていて、皮膚だけでなく骨や血管などにも存在しています。肌のハリを作り出すコラーゲンですが、加齢や紫外線、ストレスなどによって減少することで、肌のハリが失われていきます。
そのため年齢を重ねると、ほうれい線ができやすくなってしまいます。ほうれい線に悩まされている人は、コラーゲンが配合された化粧品を使用することで、肌の内側からピンとしたハリを取り戻すことができます。
セラミド
セラミドとは細胞と細胞との間を埋めている物質で、細胞間脂質と呼ばれています。セラミドが規則正しく隙間を埋めることで、肌の水分や油分のバランスを整えてくれています。しかし加齢によりどんどん減少していくため、肌の水分と油分のバランスが崩れやすく、乾燥しやすくなります。そのためほうれい線などのシワができやすくなってしまうのです。
50歳では、20歳の半分くらいまでセラミドの量が減ってしまいます。セラミドを配合した化粧品を使うことで、セラミドを補うことができ、水分と油分の整った肌を作ることができるのです。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は人間の身体の元々存在し、細胞と細胞をつなぎ合わせて、弾力を保持する役割を果たしています。水分保持機能が非常に高く、肌に潤いとハリを与えてくれる成分です。しかし真皮層に存在しているこのヒアルロン酸も加齢や紫外線、ストレスなどにより年々減少していきます。
ヒアルロン酸を配合した化粧品を使用することで、肌の水分を蒸発しないように抱え込み、バリア機能で肌を守ってくれるのです。ほうれい線の原因となる乾燥から肌を守ってくれます。
プラセンタ
プラセンタは、哺乳類の胎盤から抽出した有効成分です。成長因子やアミノ酸、タンパク質、ビタミン、ミネラル、酵素など美容に効果のある成分がたくさん含んでいます。ヒトプラセンタは薬事法により化粧品への使用が認められていないので、化粧品として使われているのは主に馬プラセンタや豚プラセンタです。
プラセンタはコラーゲンを生成するという働きがあり、EGFやHGFといった成長因子により細胞のターンオーバーを活性化させる働きがあります。真皮のコラーゲン生成を活発にして、失われたハリや弾力を呼び戻すことで、ほうれい線を目立たなくすることができます。
レチノール
レチノールは脂溶性ビタミンのことを差し、レチノールのみをビタミンAとする場合もあります。レチノールをはじめとするビタミンは、皮膚のターンオーバーを正常化し、コラーゲンを生成する働きあるため、ほうれい線対策にも良いとされています。
ほうれい線に効果的な化粧品の上手な選び方
ほうれい線に効果的な化粧品を選ぶ際、気をつけたいのが浸透率です。いくらほうれい線に良いと言われている成分でも、肌の内部まで浸透しなければほうれい線ケアになりません。ほうれい線を目立たなくするためには、肌の表面で留まるのではなく、肌の内部まで有効成分が届くということが大切です。
ほうれい線ケアに有効なセラミドは、ヒト型セラミドの他にも、合成セラミド、天然セラミド、植物性セラミドがあります。この中で一番浸透率がよく、効果を期待できるのが、人の肌の中にあるセラミドとほぼ同じ構造を持つヒト型セラミドです。
また一般的な化粧品に含まれるヒアルロン酸は、分子の大きさが非常に大きいので、真皮層まで届きません。しかし最近では低分子化する研究が進んでいますが、基本的に化粧品に配合されているヒアルロン酸は角質層の水分の抱え込みが目的です。高い保水能力があるため、乾燥を予防することができます。そのためヒアルロン酸で助けることができるのは、薄いほうれい線なのです。
レチノールは、肌への刺激が強いので、使用する際には注意が必要です。元々レチノイン酸の刺激が強いため、肌への刺激を軽減させたのがレチノールです。レチノールは肌への刺激が抑えられているとは言っても、紫外線のダメージを受けた肌や、敏感肌の人は使用する上で注意しなければいけません。
まとめ
ほうれい線で悩んでいる人は、保湿効果が高く、肌のハリを生み出すコラーゲンなどの生成をサポートする成分を含んだエイジング化粧品を使用するのがGOOD。またほうれい線ケアを期待できる成分を含んでいるというだけでなく、浸透率の高い化粧品を使用することも大切です。
ほうれい線を目立たなくするには、使い続けなければいけません。高価な化粧品を短期間使うのではなく、使い続けることでほうれい線を目立たなくし、予防することができます。長く使用し続けるということを念頭に置いて、自分に合ったエイジング化粧品を選びましょう。