愛犬のドッグフードはどんな基準で選んでいますか?
最近は犬種ごとに分かれたドッグフードや、年齢に合わせたものなど、本当にいろいろな種類のものが販売されていますよね。
その中でも、飼い主にとっては愛犬が長く健康でいられるような安全性が高いものを選びたいものかと思います。
そこで今回は、市販のドッグフードの安全性を見極めるための選び方の基本について、多方面から解説していきたいと思います。
愛犬のドッグフードはどんな基準で選んでいますか?
最近は犬種ごとに分かれたドッグフードや、年齢に合わせたものなど、本当にいろいろな種類のものが販売されていますよね。
その中でも、飼い主にとっては愛犬が長く健康でいられるような安全性が高いものを選びたいものかと思います。
そこで今回は、市販のドッグフードの安全性を見極めるための選び方の基本について、多方面から解説していきたいと思います。
店頭に並んでいるたくさんのドッグフードから、愛犬に最適なひとつを選ぶのはなかなか難しいことなのかもしれません。
より安全なものを、より愛犬が喜ぶものをと考えるのならばなおさらです。
しかしドッグフードについてある程度知識を蓄えておけば、選択の幅は狭まると思います。
そこでまずはドッグフードの種類や安全性の基準、国産と外国産の違いなどを見ていきますので、参考にしてください。
2007年にアメリカで起きた中国産の原料を使ったペットフードによる犬・猫の死亡事件を受け、日本でもドッグフードの安全に関連した法律が施行されることとなりました。
また、ペットフードの国内の販売量の90%を誇る全46社が所属する「ペットフード公正取引協議会」では、原材料の事細かな記載の義務が課せられています。
そもそもドッグフードの安全性を確かめるためにまずチェックしたいのが「原材料」を言えるでしょう。
ドッグフード原材料として記載されている最初の3つが主原料となっていますが、もっと後ろを追っていくと、ものによっては
「○○副産物」
「○○ミート」
といったような記載があることもあります。
これらの多くは偽物のお肉であり、なかには内臓や骨、脳のほか、蹄や糞に至るまであまり口にしたくはないものが含まれている可能性が高いと言われています。
また、比較的安価なドッグフードの中には、4Dと呼ばれるお肉を使用しているものもあるとか。
4Dとは、
Dead(死んだ動物)
Dying(死にかけの動物)
Disabled(障害がある動物)
Diseased(病気にかかっている動物)
という意味で、格安で取引されていることから使用されることが多いそうです。
これらは人間用の基準を満たしていないため、私たちの口に入ることないとされていますが、言うまでもなく犬にとっても粗悪品と言えるでしょう。
安全性が高いとももちろん言えません。
同じ哺乳類でも、犬と人間とでは必要とする栄養素の量が異なります。
例えば犬は人間と比べて高たんぱく・高脂肪の食事が必要となりますが、逆に炭水化物はあまり必要としないといわれています。
また、ミネラルやビタミンも適量を食事から摂取する必要があるのです。
こういった栄養素のバランスがしっかりととれているドッグフードは、「総合栄養食」の認可を得ています。
これは先ほども紹介した「ペットフード公正取引協議会」によって基準が定められており、これをクリアしたものだけが「総合栄養食」の記載をすることができます。
総合栄養食とお水だけあれば、犬の健康を維持することも可能といわれているので、おやつやサプリメントをあげる必要もないそうです。
したがって、犬の健康を考えるのなら、総合栄養食を選んだ方が賢明といえます。
ドッグフードの安全の基準としては、いろいろな機関の審査をクリアしているかどうかがカギとなるでしょう。
例えば欧米でペットフードの安全基準を設けている「CVMA(カナダ獣医学協会)」「AAAFCO(米国飼料検査官協会)」といった機関の検査をクリアしているドッグフードは、安全性が高いと言えるようです。
こういった記載があるものや、「人間も食べられる」と記されているものは、犬にとっても安全な食べ物と言えるでしょう。
ドッグフードには大きく分けて
「ドライ」
「ソフトドライ」
「セミモイスト」
「ウェット」
の4種類があります。
このうち、健康な犬ならば一般的な総合栄養食であるドライフードを与えると良いでしょう。
ドライフードは水分を10%ほどしか含まない硬めのごはんなので、歯を丈夫にさせたり、虫歯を防いだりといったことも期待できます。
また、ドライフードよりも柔らかいソフトドライフードは、まだ歯やあごが発達していない生後6か月未満の子犬にあげると良いでしょう。
さらに、水分を25~35%ほど含むという柔らかめのセミモイストフードは香りや食感が良いので、好き嫌いが激しい犬やシニア犬におすすめです。
ウェットフードに関しては、水分保有率が75%以上とかなり柔らかくつくられていることから、食欲が落ちている犬や幼犬、胃腸が弱っているシニア犬にあげると良いと思います。
このように、愛犬の健康状態や年齢によっては、あげるドッグフードの種類を変えていく必要があると言えます。
ドッグフードを選ぶ際、国産か外国産かで迷う人も多いかと思います
。この件に関しては一概にどちらが良いとは言えませんが、先ほど紹介した中国産のペットフードのニュースを見てもわかるように、原産国によっては危険が伴うことも少なからずあるようです。
一方で、国内で製造されていても原材料に海外のものを使用していることもあるので、しっかりと確認してから購入する必要があります。
続いては、実際にドッグフードを選ぶ際のポイントをいくつか紹介していきましょう。
ドッグフードの原材料は、割合が多い順に個別名や分類名を記載し、その合計が80%以上となるように記されています。
先ほども紹介した通り、このうち最初の3つが主原料とされており、基本的には最初に記載されているのがお肉であることが望ましいようです。
ちなみドッグフードのなかには、記載されている2つ目まで正肉を使用している高級なものもあります。
また、記載されているお肉が「チキン」「ラム」など、しっかりと種類を明記してあるものを選ぶようにしましょう。
一方で、原材料名に「動物性脂肪」が使われているものは、できれば避けた良いと思います。
というのも、動物性脂肪が含まれていると犬の食いつきは良くなりますが、一緒に有害な酸化防止剤が混入していることが多いからです。
もし使用されているものでも、何の動物の脂肪を使っているかを記載したうえで、酸化防止剤の種類も記されているものであれば、比較的安全と言えるでしょう。
きちんと栄養価や賞味期限などが記載されているものを選ぶようにしましょう。
賞味期限に関しては、未開封で保存した際の期限が記載するのが一般的といわれています。
そのほか、きちんと「犬用のドッグフード」であることが記載されているものを選ぶようにしましょう。
絵や写真で犬が掲載されているものだけだと不十分といえます。
ドッグフードに至っては、穀物不使用のものの方が良いとされています。
そもそも犬は雑食ではあるものの、肉食寄りの動物なので、穀物メインの食事には適していないと言えます。
実際に穀物ばかりの食事を摂っている犬は胃腸障害を引き起こしやすいようです。
もし穀物を使用しているものを選ぶ際も、お米や玄米など、消化が良くアレルギー性が少ないものを選んだほうが良いでしょう。
ドッグフードの中には有害な添加物が使用されているものもあります。
たとえばBHAやBHTなどは酸化防止剤として使用されることが多い添加物ですが、発がん性が確認されているため安全性が高いとは決して言えません。
したがって、基本的には合成添加物を含んでいないドッグフードを選ぶようにしましょう。
たとえば2キロで1,000円以下といった比較的安価なドッグフードは、粗悪なお肉を使用していることが多いようです。
したがって、いくら値段が魅力的でもあまり安すぎるドッグフードは避けた方が良いでしょう。
また、犬は年齢や健康状態によって、食べやすいドッグフードの形状が異なると言われています。
また、好き嫌いもちろんあるかと思いますので、いろいろ試して調整しながら与えてみるのも良いかもしれません。
飼い主がドッグフードを突然変えてしまうと、犬が体調を崩すこともあります。
これは、急にごはんの形状や硬さ、栄養分などが変わったことで、犬が消化しきれなくなることが原因として考えられているようです。
したがって、もしドッグフードを変更する際は最初は前のものと混ぜながら、一種運ほどかけてゆっくり行うと良いでしょう。
また、ドッグフードを選ぶ際は、パッケージにも気を配ると良いと思います。
パッケージが紙やビニールのものだと、酸化防止に適しているとは言えません。
しっかりとアルミ製の包装がされているものの方が安心できるでしょう。
いかがでしたか?
店頭に並んでいるドッグフードがすべて安心安全かどうかと聞かれると、簡単にイエスとは言えないようです。
そのため、愛犬の健康のためには飼い主の判断が第一になるといっても過言ではないでしょう。
安全性の高いドッグフードを選ぶためにも、ぜひ基本の選び方は頭に入れておいてください。