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JAバンク(農協)住宅ローンの審査の流れを解説!わかりやすい金利プランで安心

 

農協は、いわゆる「JAバンク」と呼ばれている金融機関です。

JAバンクはグループ全体のネットワークと統合力を武器しており、地域密着型の便利で身近な金融機関になっています。

JAバンクは農家用の金融機関と思われがちですが、実は農家以外の方も利用できる金融機関です。

農協で住宅ローンを組むというイメージがない方もいると思いますが、実は農協で住宅ローンを組むとさまざまな特典があるのです。

住宅ローンは金利面だけではなく、店舗数やATM数、そして独自に展開するサービスがあります。

その総合力で住宅ローンは選ぶべきなのです。

そこで今回は農協の住宅ローンについて独自のサービスなどを中心に解説します。

 

目次

農協の住宅ローン5つの特徴

農協の住宅ローンには独自の特典も含めた、以下のような5つの特徴があります。

ネット上での事前審査が可能

農協では、ネット上での事前審査が可能です。

ネット上で審査ができるということは、24時間365日申し込みができるということです。

また、店舗によって金利が異なる農協ならではのサービスになりますが、検索をするとその店舗での金利が表示されます。

たとえば、自分の郵便番号を検索すると、「JAいせはら」が所定の店舗だったとします。

その「JAいせはら」を検索すると、変動や固定の金利の数字も表示されますし、金利引き下げ条件も明示されます。

団体信用生命保険が無料

団体信用生命保険とは、借入者が亡くなったり高度障害になったりしたときに残債が補てんされる保険です。

団体信用生命保険を農協が負担するということは、無料で生命保険に加入しているということです。

団体信用生命保険に加入していれば、特に残された家族が安心できます。

借入者が家庭の生計を立てていることが多いので、借入者が亡くなってしまったり、就業不能になったりした場合には困ってしまいます。

団体信用生命保険に加入してれば、このような万が一のときも住宅費用の不安は消えます。

9大疾病補償

農協の住宅ローンは9大疾病補償があります。

9大疾病とは、「がん・急性心筋梗塞・脳卒中・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎・ウイルス肝炎」のことを指します。

その9大疾病を発症したときに、残債が補てんされるのが9大疾病補償です。

通常は死亡時、もしくは高度障害時しか保障されません。

また、他の銀行でも3大疾病や8大疾病はありますが、9大疾病まで補償する保険は珍しいです。

ただ、9大疾病補償を付けるときには、通常の団体信用生命保険のときよりも審査の難易度が高いです。

また、金利や保険料については、農協の店舗によって異なりますので、該当の店舗に問い合わせましょう。

充実した住宅ローン相談会

住宅ローンは、どこの金融機関で申込むか以外にも、色々迷う要素があります。

たとえば、金利の種類や借入額、そして団体信用生命保険の種類などです。

そのため、色々と相談したい項目も多いです。

そのような相談ができる「住宅ローン相談会」を農協は実施しています。

東京都だけでも70を超える店舗がありますので、自分の住んでいる場所でも最寄りの店舗があるはずです。

この店舗数は全国展開している農協ならではの特徴になります。

業界トップクラスのATM数

農協は業界トップクラスに当たる、95,000台のATMがあります。

農協のATMなら、農協のキャッシュカードを持っていれば利用できます。

また、農協の店舗以外でも、セブン銀行やイーネットATM、ローソンATM、ゆうちょ銀行なども利用できます。

JAバンクの住宅ローンのデメリット

JAバンクの住宅ローンのデメリットについても触れておきたいと思います。

JAバンクの住宅ローンは、頭金が

申し込みの流れ

つづいて、農協の住宅ローン申し込みの流れです。

農協の住宅ローンの申し込みの流れ自体は、他の金融機関と同じ流れになります。

  1. 事前審査の申込
  2. 事前審査結果の確認
  3. 本審査の申込
  4. 本審査結果の確認
  5. 金銭消費貸借契約
  6. 金銭消費貸借契約の確認
  7. 契約の締結

事前審査について

事前審査とは、源泉徴収票や運転免許証など、最低限の書類で金融機関が住宅ローンの審査をすることです。

最低限といっても、きちんと収入証明や身分証明をしているので、事前審査で通れば大抵の場合は本審査も問題なく承諾されます。

農協の住宅ローン事前審査はネット上でも可能ですし、不動産会社のモデルルームやオフィス、もしくは農協の店舗で行います。

住宅ローンは金利の種類や、ローンタイプなど、選ぶ項目が多いです。そのため、住宅ローンを組む際に悩む方も多いです。

それを不動産会社の営業マンや銀行の担当者と相談しながら選ぶことができます。

また、農協は事前審査のスピードも早く、遅くとも3営業日以内に回答してくれます。

仮に事前審査が否決になっても、審査スピードが早ければ別の金融機関へ審査できます。

本審査について

事前審査の結果が承認であった場合には本審査に進みます。

農協では、基本的にはこの本審査は店頭で行います。

事前審査と比べると、「課税証明書」や「住民票」などの公的な証明書が必要になります。

時間があるときに用意しておくと、この後の手続きが楽になります。

事前審査と本審査では、基本的には審査基準は同じです。

年収からの返済率を確認したり、返済遅延などの個人情報を確認したりします。

そのため、事前審査に承認すれば、大抵の場合は本審査も通ります。

ただ、たとえば事前審査から本審査の間に転職したり、他の借入を起こしたりしたら否決になる可能性があります。

また、本審査も基本的には農協の店舗で行います。

ただし、農協も店舗によって対応が異なりますので、自分で借り入れを起こす店舗で確認する必要があります。

金銭消費貸借契約

本審査で承認がでれば、最後に住宅ローンの本契約である「金銭消費貸借契約」を結びます。

この金銭消費貸借契約は、農協は店舗で契約を結びます。

店舗で行うことで不備もなく契約手続きが進みます。

金銭消費貸借契約が遅れるということは融資実行が遅れるということです。

それは、つまり引渡が遅れることを意味します。

買主の都合で引渡が遅れると違約になる場合もあるので、その点は店舗で契約を結べるのは安心材料になります。

この金銭消費貸借契約も店舗によって諸手続きが違うので、最寄りの店舗に問い合わせください。

農協のローン金利は?ケーススタディ

農協の住宅ローン金利プランは、スタンダードに変動と固定タイプがあります。

農協の金利は以下のように、業界でも非常に低い水準の住宅ローンになっています。

金利に関しても農協の店舗によって異なります。

そのため、詳細は借入する店舗に問い合わせをしてください。

今回は、例として「JA東京中央」の金利をピックアップしてます。

全期間金利引き下げタイプ

全期間金利引き下げタイプは、借入期間の全期間金利優遇があるプランです。

全期間おなじ利率の金利優遇がある点が特徴です。

金融機関によっては、この優遇金利の数字に幅があります。

たとえば、優遇金利1.5%~2.1%のような金融機関もあります。

このように優遇幅があるということは、借入者のプロフィールによって優遇幅を変えるということです。

つまり、審査が終わるまで、借入者はどのくらいの金利を受けられるかが分からないというデメリットがあります。

ちなみに、年収が高い、会社規模が大きいなど、プロフィールが良いほど優遇金利が大きくなります。

その点、優遇金利が決まっている農協は分かりやすくて、資金計画を立てやすいというメリットがあります。

店頭表示金利 全期間金利引下げ
金利プラン 特約期間 店頭表示金利 全期間引下幅 適用金利
変動プラン 年2.475% -1.80% 0.68%
固定プラン 3年 年2.80% -1.80% 1.10%
5年 年2.80% -1.80% 1.20%
10年 年2.75% -1.80% 1.25%

当初金利引き下げプラン

当初引き下げプランとは、所定の年数は金利優遇があるプランです。

たとえば、固定3年であれば所定の3年間が完了するまでは同じ金利優遇です。

JA東京中央でいうと、固定3年の優遇幅は-2.15%になります。

つまり、3年が経過すれまでは優遇幅は-2.15%になりますが、3年間が終われば優遇幅がなくなります。

その時には、3年経過した時点でその時点での優遇金利が適用になります。

店頭表示金利 全期間金利引下げ
金利プラン 特約期間 店頭表示金利 全期間引下幅 適用金利
固定プラン 3年 年2.90% -2.15% 0.75%
5年 年3.0% -2.25% 0.75%
10年 年3.05% -2.30% 0.75%

ただし、上記の金利はあくまで2016年10月時点の金利です。

実際には融資実行日の金利が適用になるので、引渡日の金利になります。

そのため、引渡日が遠ければ遠いほど、金利が変わるリスクがある点は認識しておきましょう。

農協でローンを組む際の諸費用について

農協で住宅ローンを組む場合には諸費用の店舗によって異なる場合があるようです。

今回は「神奈川県JAバンク」をピックアップして解説します。

・事務手数料:30,000円

保証料

保証料は保証する会社によって異なります。

神奈川JAバンクは基本、「信用保証株式会社」と「共同住宅ローン株式会社」を保証会社としています。

保証料の目安は、借入額の0.1%~0.4%となっています。

そのため、借入金額は3,000万円であれば、30万円~120万円の保証料になります。

また、細かく言うと印紙代と登記費用も掛かってきます。

登記費用は物件評価額の0.1%と司法書士報酬の5万円程度の金額になり、印紙代は以下の金額になります。

また、細かく言うと印紙代と登記費用も掛かってきます。

登記費用は物件評価額の0.1%と司法書士報酬の5万円程度の金額になり、印紙代は以下の金額になります。

借入価格 印紙代
100万円を超え500万円以下 2千円
500万円を超え1千万円以下 1万円
1千万円を超え5千万円以下 2万円
5千万円を超え1億円以下 6万円
1億円を超え5億円以下 10万円

まとめ

農協の特徴をまとめると以下の通りです。

  1. ネット上での事前審査が可能
  2. 団体信用生命保険が無料
  3. 9大疾病補償
  4. 充実した住宅ローン相談会
  5. 業界トップクラスのATM

農協は、基本的には農業者によって組成される協同組合です。

つまり、民間企業と違い、消費者に寄り添っている企業ですので、常に消費者目線の組合であるということです。

農協を利用する方は意外と多いですが、実は金利以外にも上述したようなメリットがあるのです。

これらを加味した上で住宅ローンの組む金融機関を選びましょう。