気になる下半身、ダイエットしたいけど運動は苦手・・・そんな人にはピラティスがおすすめ!激しい動きも難しい動きもありません。それでいて代謝アップやインナーマッスルを鍛える効果が期待できます。今回はピラティスの中から特に、下半身に効くエクササイズをご紹介します。
ショルダーブリッジはヒップアップや脚痩せに効果的なエクササイズです。
マットの上に仰向けになり、おへそと恥骨をマットに水平になるよう意識します。そして膝を立て、足を腰幅程度に開きます。
かかとは膝の真下にくるくらいにセットし、首と肩はリラックスさせます。両手は体の脇に添え、手のひらを下にして置きます。
骨盤低を意識し、下腹部を意識して鼻から息を吸い準備します。
口から吐き出しつつ、恥骨の方から徐々に骨盤を天井に向かって持ち上げていきます。このとき膝が左右に開かないよう注意します。また途中で吐ききってしまったら、自然呼吸を続けてください。
首に体重をかけないようにして肩のあたりでバランスをとります。そして肩から膝にかけて一直線になるくらいまで持ち上げて安定させたら、再び鼻から息を吸います。
そしてゆっくり口から息を吐き出しながら、肩、肩甲骨と順番にマットに戻していきましょう。これを5セットほど行います。
お尻の筋肉を意識しながら行うことで、より効果が期待できます。このショルダーブリッジは進化させることも可能です。
例えば「かかと上げ」の方法は次の通りです。
呼吸をしつつ、基本のショルダーブリッジの姿勢から、骨盤を持ち上げます。例えば膝から胸にかけて「滑り台」を作るようなイメージで行いましょう。
鼻から息を吸いながら、ふくらはぎの筋肉を意識して両方のかかとを3cmほど浮かせます。お尻の高さはそのままにし、骨盤は飛び出さないよう注意してください。
口から息を吐きながら、ゆっくりかかとをおろしていきます。
再び息を吸い、姿勢をキープします。そして息を吐きだしながら、足の付け根を最初にすーっと骨盤をおろして基本の姿勢に戻ります。
かかととは反対に、「つま先上げ」パターンもあります。このパターンはより脚痩せ、ヒップアップ効果が見込めます。
基本姿勢で呼吸しながら骨盤を天井に向かって持ち上げていきます。息を吐きだしながら、できるだけお腹を薄っぺらくするイメージで行います。
再び息を吸いながら、片足をゆっくりと持ち上げ、床から5cmほど浮かせます。そしてつま先までピンと伸ばしてください。この姿勢で、軸足となっている方のお尻、もも裏の筋肉に負荷がかかることを感じられればOKです。
息を吐きだしながら、ゆっくりとつま先、かかとの順におろします。反対側も同じように行います。
つま先上げパターンをするときは、腹筋を意識して丁寧に足を上げ下げするのがポイントです。また、つま先を持ち上げるときに背骨がねじれないよう注意してください。
さらに余裕のある人は、「膝伸ばし」パターンがあります。
基本動作で呼吸しながら骨盤を持ち上げるところまで持っていきます。
呼吸を整え、太ももの裏やお尻に軽く力を込めます。
お尻の高さはそのままで、息を吸いながら片方の膝を伸ばします。このとき、なるべく遠くへつま先を持っていくようなイメージがポイントです。
息を吐きだしながら、膝を曲げてつま先、かかとの順に床に戻します。反対側も同じ動作を行います。
膝伸ばしは体がねじれやすいので、そうならないよう腹筋を使うことが大切です。また、お尻や太ももの裏を意識してゆっくり呼吸しながら行いましょう。
4パターンありますが、自分の体調や筋肉と相談して、できる範囲で動きを行ってみてください。
お尻や背中の筋肉にもアプローチできるのが、ダブルレッグキックです。姿勢矯正にも効果的です。
マットに対してうつぶせになり、両手を背中に回して組みます。息を深く吸って、吐きだします。
息を吸いながら両膝を曲げて3回屈伸しつつ息を吐き出します。
再び息を吸いながら、今度は組んでいる手を伸ばし、背中を反らします。それと同時に足も少し浮かせ、1~2秒キープします。
息を吐き出しながら元の姿勢に戻ります。このとき、最初にうつぶせになったときとは顔を反対に向けます。2~4の動作を5セット繰り返します。
キープしているときは、骨盤を中心としてバランスをとるようなイメージで行いましょう。
シングルレッグキックは、うつ伏せになって行う太ももの裏とお尻に効果的な動作です。
うつ伏せに寝てから上半身を起こし、腕を直角に曲げて手のひらを下にして床に置きます。このとき、肩の真下にヒジがくるよう、意識してください。
肩甲骨を背中に下ろすようなイメージで息を吸いこみます。吐きだすときに腹筋を意識しましょう。
つま先をできるだけ遠くへ伸ばすようにして、再び息を吸います。次に息を吐きだすとき、片方の足を天井に向かって蹴り上げます。かかとはお尻に近づくようなイメージを持ちましょう。その状態をキープして、息を吸います。
吸いきったら吐き出しながらヒザを伸ばし、つま先を遠くへ伸ばします。同時に反対側の足を蹴り上げます。このとき、上半身は動かさないよう注意してください。片足それぞれ6~10回ずつ行います。
慣れてきたら、うつ伏せになったとき両手を直角ではなく、背中で組む方法ですることもできます。その場合は、組んだ手を真っ直ぐに伸ばし、尾骨は床と平行になるように意識します。そして、足を曲げてかかとをお尻に近づけるときは、肩甲骨は下に向けたまま、骨盤が床から離れず、上半身も動かないよう注意します。
ヒップのサイド(中臀筋)を鍛えたいときは、このエクササイズが効果的です。小尻、足長効果や、骨盤の開きを調整したい方にもおすすめです。
マットに対し、膝立ちになります。
足を腰幅に開いて背骨を真っ直ぐにします。
右手を頭の後ろに持っていき、左手は床につけます。指先はマットの外側へ向けてください。さらに、肩の下に手首、左の股関節の下に左ひざが来るようセットします。その状態で右足は真っ直ぐ伸ばします。このとき、左手と右足の膝、つま先まで一直線になるよう意識します。
胸、お腹、右足の膝と足の甲は正面に向けるようにします。この状態で、鼻から息を吸って準備します。
口から息を吐きだしながら、右足を骨盤の高さまで持ち上げます。
鼻から息を吸いながら右足を下ろします。上げ下げして1セットとし、5セットを目安に行います。終わったら反対の左足も同じように行いましょう。慣れてきたらもう少し回数を増やしても構いません。
この動きをするときのポイントは、上げ下げするテンポを同じにすることです。また、勢いではなく、しっかりと中臀筋を意識して上げ下げしましょう。その際、体重があちこち移動しないよう、体幹を意識することも大切です。伸ばしている足も、膝や足の甲が内股やがに股にならないよう注意してください。
ここまでだいぶ太ももの裏とお尻の筋肉にアプローチしてきましたが、さらに強化するにはこの動きがおすすめです。シンプルな動きですが、その分筋肉を意識して行ってみてください。
うつ伏せの状態で両手を額の下で重ねます。
両足は腰幅に開き、膝と足の甲をマットに対して真っ直ぐ向けるよう意識し、この状態で鼻から息を吸い、準備します。
口から息を吐き出しつつ、腰骨が床から離れないよう注意して、右足を上げます。
再び鼻から息を吸いながら右足を下ろします。
左足も同様に、左右を1セットとして10セットを目安に行いましょう。
この動きのコツは、勢いや反動はつけないことと、左右の腰骨を床から離さないことです。また、できるだけ足をピーンと伸ばし、膝はまっすぐ、つま先はできるだけ遠くを意識しましょう。力が入りがちですが、できるだけ首や肩はリラックスさせて行いましょう。
横を向いて、両足を開く様子が貝のようなことから「オイスター」と呼ばれる動きです。足の付け根を引き締める効果も期待できます。
マットに対して横向きになり、両足を直角に曲げます。
右手は胸の前に、左ではヒジと手をついて床におきます。この状態で鼻から息を吸って準備します。
口から息を吐き出しながら、両足のかかとはつけたまま膝を開きます。無理に開かず、骨盤が動かない程度で構いません。足の付け根やお尻のサイド部分に、じんわりと刺激を感じればオッケーです。
再び鼻から息を吸いつつ、足を閉じます。開いて閉じて、と1セットと考え、両足10セットずつ行ってください。
正しく行えばヒップアップ効果も見込めます。骨盤が開かないよう、注意しつつ続けてみてください。
まるで泳いでいるかのような動きなので「スイミング」。これもお尻や太ももの裏の引き締め効果があります。
うつ伏せになって両手を額の下で重ねます。
両足は腰幅に開き、ヒザと足の甲はマットの下に真っ直ぐ向けます。首や肩はリラックスさせて、鼻から息を吸って準備します。
口から息を吐き出しながら、両足を上げます。
さらに、「ハッハッ」というように小刻みに息を吐くと同時に、左右の足をパタパタと動かします。バタ足のイメージで、できるだけリズミカルに行いましょう。
左右10回ずつ上げ下げして、それを3セットほど繰り返してください。
スイミングをするときは、ヒザやつま先はできるだけ遠くに押し出すようイメージし、動かす際は骨盤が浮かないよう注意します。
いかがでしたか?シンプルなものから、少し変化をつけたものまで下半身に効くピラティスはたくさんあります。どの場合も、首や肩には力を入れず、なるべく筋肉を意識して行うことが大切です。自分の体調や状態に合わせて、無理のない範囲で続けてみてください♡