突然ですが、今お使いのキャットフードについてどこまで詳しく理解できていますか?
キャットフードを購入する際にチェックするポイントは飼い主さんによって異なるかと思いますが、どんなものでも特徴やニーズには違いがあります。
そこで今回は、現在数多く販売されているキャットフードの中でも、「キャラットミックス」という銘柄についてその特徴や原材料、成分、評判まで詳しく解析していきたいと思います。
キャラットミックスとは?
まずは、「キャラット」のキャットフードについて、その特徴をいくつかまとめて紹介していきましょう。
日清ペットフードから販売
「キャラット」は日清食品のグループ会社である「日清ペットフード株式会社」によって製造・販売されているキャットフードの銘柄です。
日清ペットフード株式会社ではキャットフードのほかにもドッグフードやウサギなどの小動物用フードの開発にも取り組んでおり、数多くの商品ラインナップを展開しています。
また、キャットフードとしても「キャラット」だけではなく、「ジェーピースタイル」や「懐石zeppin」といったキャットフードのほか、猫用のスナックも販売しており、それぞれ特色を変えて展開しているようです。
栄養バランスを考えた総合栄養食
また、「キャラットミックス」はすべて総合栄養食となっているため、栄養バランスにも考慮されています。
実際に日清ペットフード株式会社が手掛ける総合栄養食は、自社の研究所で給餌実験を行い、ペットフード公正取引協議会の栄養基準をクリアています。
その基準を満たしている「キャラットミックス」も安心して猫に与えることができます。
小分けパック入り
「キャラット」のドライフードはすべて小分けパックで包装されています。
3kgの大袋の中には6パックに小分けされたフードが入っているので、できるだけ新鮮な状態でフードを猫に与えることができます。
キャラットミックスのラインナップ
「キャラットミックス」のキャットフードには現在さまざまな商品ラインナップが存在します。
成猫向けとしては、以下のように3種の味がブレンドされたフードが展開されております。
- かつお味をベースにささみ味、野菜味の「キャラットミックス かつお仕立ての味わいブレンド」
- まぐろ味をベースに白身魚味、野菜味の「キャラットミックス まぐろ仕立ての味わいブレンド」
- ささみ味をベースに白身魚味、野菜味の「キャラットミックス ささみ仕立ての味わいブレンド」
3種類の味のフードはそれぞれ形も変えて作られているので、目にも楽しいフードに仕上がっているそうです。
他には、毛玉ケアに特化した「毛玉をおそうじ」という商品やシニア猫用のフードである「7歳からの高齢猫用+毛玉をおそうじ」という商品も展開されています。
さらに、「キャラット」シリーズにはほかにもレトルトパックや缶詰の商品が販売されており、味や配合されている成分などが異なるラインナップとなっているようです。
キャラットミックスの原材料・成分は?
ここでは、「キャラットミックス」シリーズの中でも「キャラットミックス かつお仕立ての味わいブレンド」について使用されている原材料や成分の内訳を紹介しながらその内実を解析していきます。
まず、「キャラットミックス かつお仕立ての味わいブレンド」の原材料、成分の内訳の詳細は以下の通りです。
原材料
穀類(とうもろこし、コーングルテンミール、小麦粉、中白糠、ホミニーフィード)、肉類(ミートミール、チキンミール、ささみパウダー)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュパウダー、かつおパウダー等)、油脂類(動物性油脂、月見草オイル)、大豆ミール、オリゴ糖、野菜類(キャベツパウダー、にんじんパウダー、ほうれん草パウダー、かぼちゃパウダー)、ビール酵母、ビートパルプ、β-グルカン、ミルクカルシウム、グルコサミン、ローズマリー、バジル、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、塩素、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、B6、パントテン酸、ナイアシン、葉酸、コリン)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、食用黄色5号、食用黄色4号、食用青色1号、食用赤色3号、食用赤色102号、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)
成分表
水分 10.0%以下
たんぱく質 23.4%以上
脂質 8.1%以上
粗繊維 4.0%以下
灰分 9.0%以下
食物繊維 6.4%(標準値)
マグネシウム 0.12%(標準値)
カルシウム 0.7%以上
リン 0.6%以上
リノール酸 0.9%以上
タウリン 0.09%以上
100gあたりのエネルギー量 330kcal
出典 日清ペットフード
穀類メイン
「キャラットミックス かつお仕立ての味わいブレンド」の原材料を見てみると、第一主原料に穀類が置かれていることが分かります。
さらに穀類の中でも「トウモロコシ」「コーングルテンミール」「小麦粉」などが配合されている点は、残念ながら高く評価することはできません。
と言いますのも、元来猫は完全な肉食動物であるので、動物性たんぱく質を多く摂取する必要があります。
一方で、穀物などの炭水化物は生きていくうえであまり必要としない栄養素でもあり、重要度は低いと考えられています。
また、穀物の中でもとりわけトウモロコシや小麦粉は猫にとって消化しにくいうえ、アレルギーを引き起こす原因になりうる食材でもあります。
さらにこちらでは「コーングルテンミール」や「ホミニーフィード」など、トウモロコシの副産物が使用されていますが、これらは主にキャットフードにおいてかさ増し目的で配合されることが多いとか。
そのため、特に穀物アレルギーの猫ちゃんには与えたくないフードと言えるでしょう。
ミートミール、フィッシュミール
原材料を見ると、第二主原料に肉類が、そして第三主原料に魚類が使用されていることが分かります。
しかしよく見ると、その多くが「ミール」と名がつくものとなっていますよね。
そもそもキャットフードで使用されている「○○ミール」という材料は、お肉やお魚を粉末状にしたものを指します。
しかし「どこのお肉を粉末状にしたのか」は明言されていないものが多く、実はなかには本来廃棄すべきお肉や品質に問題があるお肉をわからないように混入させているケースもあるそうです。
そのため、「○○ミール」と記載があるお肉類は、あまり信用性が高い原材料とは言えないでしょう。
油脂類
こちらでは油脂類について「動物性油脂」という大まかな名称でしか記載されていません。
しかし動物性油脂にはいろいろなものがあり、なかには質の悪い油脂を混ぜて配合させていることもあると言われています。
もちろん必ずしもそうではないのかも知れませんが、どの動物の油脂を使用しているか明記されていないことは安全性に欠けると言えると思います。
ビートパルプ
ビートパルプとは砂糖大根から成分を搾り取った後の搾りかすのことを指します。こちらは猫にとって消化に悪い成分でもあり、便秘の原因になることもあると言われています。
人工着色料
原材料を見ると、食用黄色5号、食用黄色4号など、かなり多くの着色料を使用していることが分かります。
そもそも猫は見た目でおいしそうかどうかを判断することができないため、着色料を使用して色合いを良くすることは必要ないことと言えるでしょう。
キャラットミックスの購入方法や価格は?
「キャラット」のキャットフードはスーパーやホームセンターのほか、Amazonや楽天などの各通販サイトで購入することもできます。
値段はプレミアムフードなどと比べても安くなっており、値段の手軽さから人気があります。
また、それぞれ販売場所によって価格は多少差があるようです。
参考までにAmazonと楽天における「キャラット」のいくつかの商品の販売価格をまとめてみましたので参考にしてください。
「キャラット かつお仕立ての味わいブレンド(3kg)」
Amazon 980円(税込) 楽天 938円(税込)
「キャラットミックス 毛玉をおそうじ(2.7kg)」
Amazon 798円(税込) 楽天 938円(税込)