MENU

老猫がなりやすい病気とは?シニア専用のキャットフードはいつから与える?

 

最近は猫も高齢化しているそうで、平均寿命と考えられている14~15歳どころか20歳くらいまで生きる猫も少なくはないようです。

一方で「可愛がって育てている猫に少しでも長生きしてほしい」、そんな切実な願いを抱いている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、老猫がかかりやすい病気やシニアフードの切り替えについてなど、老猫になってからのケアに焦点を当てて説明していきたいと思います。

 

目次

老猫とはいつから?特徴は?

基本的に7歳を過ぎると猫はシニア期に突入すると言われています。

しかし猫の老化はみな同じというわけではなく、飼い猫か外猫かでも違いますし、老い方にも個体差があるようです。

例えば飼い猫の場合は平均寿命が14歳前後と言われていますが、飼い主さんが老化現象に気づき始めるのは11歳を過ぎたころが多いとか。

一方で、猫によっては12歳を過ぎても老化現象が見られないこともあるようです。

また、人間の場合は老化が始まると白髪が増えたり、顔にしわが増えたりと見た目の印象も大きく変化していきますが、猫の場合は見た目の変化はほとんどありません。

しかし体力や身体機能の面で確実に衰えていくことから、今までにはない老化のサインが現れるようになるようです。

具体的な特徴を以下にまとめてみましたので参考にしてください。

 

  • ごはんの時とトイレ以外は寝ている時間が多い
  • 食事と水の摂取量が変わった
  • 食事の好き嫌いが激しくなった
  • 下痢、便秘、おう吐を繰り返している
  • 周りのことを機にしなくなった
  • 外出が減った
  • トイレ以外の場所で粗相をするようになった
  • 毛艶が悪くなった
  • 毛並に割れ目ができている
  • フケや抜け毛が多い
  • 毛づくろいをあまりしなくなった
  • 大きな声で鳴くようになった
  • 食べても太らなく、むしろ痩せて背骨や腰骨が目立つ、もしくはお腹がたるんでいる
  • 目が白く濁っている
  • よだれが出るようになった
  • 口臭がきつくなった
  • 爪が太く硬くなってきた

老猫がなりやすい病気とは?

上記でも紹介したように、老猫になると生きていくうえで必要な身体機能が衰えていきます。

例えば心臓や脳、肝臓、腎臓などの内臓のほか、骨や関節、歯、ホルモン分泌まで、さまざまな部位の機能が低下していくことで、最終的には病気を発症することもあるようです。

腎臓系の病気

さまざまな病気の中でも、特に老猫が発症しやすいものとして腎臓系の病気があります。

例えば水をよく飲むようになったり、口臭がきつくなったり、頻繁にトイレに行くようになったりしたら「腎不全」という病気にかかっているサインかもしれません。

こういった腎不全などの腎臓系の病気は完治が難しいため、飼い主さんが早期発見してあげることが大きな分岐点となるようです。

実際に腎臓系の病気はタンパク質の過剰摂取といった食事面と深く関係していると言われているので、早期発見できればその分対策を練ることができることから進行を遅らせることも可能だと考えられています。

泌尿器系の病気

また、老猫になると排便や排尿に関わるトラブルも増えてくるようです。

例えば老化が原因で腸の働きが悪くなり、便秘がちになると腸閉塞を発症することもあると言われています。

一方で、特に頻繁にトイレに行ったり、排尿しているようで尿が出ていなかったりといった症状がみられる場合は、尿道に結石が溜まっていて尿石症を発症する恐れもあるようです。

こういった病気の早期発見のためにも、愛猫の排尿や排便状態はできる限り毎日チェックしておいた方が良いでしょう。

癌の場合もある

そのほか、最近は老猫のガンも増えてきているようです。

また、甲状腺機能亢進症や糖尿病などのホルモン系の疾患や、心筋症などの心臓病、歯周病といった口内の病気も老猫になるとかかりやすくなると言われています。

こういった病気の予防や早期発見のためにも、シニア期に突入したら定期的に検診に行くことをおすすめします。

老猫のキャットフードの与え方と選び方

猫の場合、そのライフステージに合わせてキャットフードを何回か変更する必要があると言われています。

例えば子猫であれば子猫用のフードを、シニアであればシニア用のフードに変更することで、その時々に特に必要とする栄養素を補うことができるからです。

また、特にシニアの場合、老化を防ぐためには食事が大切な要素となってくるので、タイミングに合わせて食生活を見直す必要があると考えられています。

そこで最後に、シニア用のフードに切り替えるタイミングや与え方についてそれぞれのポイントを紹介していきましょう。

7歳~10歳くらいでシニアフードに切り替え

すると言われている7~10歳くらいでシニアフードに切り替えることが推奨されています。

一方で、しかるべき年齢を迎えたからといって、いきなり成猫用のフードからシニア用のフードに全て切り替えることはおすすめできません。

フードを変更する際は、今まで食べていたものに新しいものを混ぜながら時間をかけて行った方が良いでしょう。

例えばシニアフードに切り替える際は、それまで食べていた成猫用のフードにシニアフードを少しずつ混ぜながら、一週間ほど様子を見つつ切り替えていくことをおすすめします。

肥満防止のフードを与える

最近ではいろいろなメーカーから様々な種類のシニア用キャットフードが販売されています。

実際にホームセンターなどに行くと、いろいろありすぎて迷ってしまうという飼い主さんも多いかもしれませんね。

シニアフードを選ぶ際には、「肥満防止」のフードかどうかを一つの基準としてみると良いと思います。

猫はシニア期に入ると消化機能が衰えるほか、運動量も減るので基礎代謝も落ちていく傾向にあります。

そのため、成猫の時のような栄養価が高いフードを同じ量だけ食べていると肥満になりやすくなるそうです。肥満は病気の原因になることもありますし、そうでなくても日常生活に弊害を生む可能性もあると考えられています。

そのため、シニアになったらタンパク質や脂肪分が少なく、カロリーも控えめな肥満防止となるキャットフードを与えるようにしましょう。

一方で、シニアフードの中には、肥満防止以外にも健康のことを考慮しているものが多くあります。

例えば骨や関節の健康をサポートするためにグルコサミンを配合しているものや、オメガ3脂肪酸やミネラルなどをバランスよく配合しているものなどもあるので、猫の健康状態にあったものを選ぶようにしても良いと思います。

また、猫の健康を阻害するような危険な添加物を含むようなフードは、免疫力が低下してくる老猫には特に与えることにないようにしましょう。できれば猫の身体に害がないような天然由来の成分を含んでいる、無添加のフードを与えることをおすすめします。

量を減らし、与える回数を増やす

老猫になると消化機能が低下するため、1回に摂取できる食事量も減っていきます。

また、カロリーが低いシニア用のフードに切り替えると、お腹が空いてもっと食べたがる猫も少なくはないようです。

このような時には、1回分の食事量を減らし、その分与える回数を増やすようにしてみましょう。

一方で、可愛くねだるからといって、たくさんフードを与えてしまうと肥満の原因にもなるので注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか?愛する猫の老後の健康維持のためにも、シニア期に突入したらフードの切り替えを忘れずに行うようにしましょう。

また、上記で説明したような体調不良が飼い猫にみられるようならば、すぐに獣医師に診てもらうことをおすすめします。ぜひ参考にしてください。