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治らない偽ニキビに注意!!その正体はイボ?毛包炎?それとも面疔?

 

多くの人々を悩ませる存在であるニキビ。一生懸命ケアしてもなかなか治りづらく、それどころか悪化していくこともしばしば…本当に忌々しい存在ですよね。

ところが、そのニキビが本当のニキビではなく、「偽ニキビ」である可能性があるそうなんです。

NHKの「ためしてガッテン!」でも紹介された、厄介な偽ニキビ。

今回はそんな話題の「偽ニキビ」の正体について見ていきましょう。

目次

なかなか治らないニキビはニキビじゃない?

顔にできるできものと言えばニキビ、というイメージが強いですよね。

ところが、そうではない可能性も高いんです。というのは、顔にできるできものの種類には数十種類もあるからです。

もし、保湿や洗顔でケアしてもなかなかよくならない場合や、違う場所にもできものの範囲が広がった場合はニキビではない可能性を疑ってみてください。

そして安易にニキビと決めつけてケアを行わないようにしましょう。

ニキビじゃないのにニキビケアをすることで、かえって悪化するかもしれないからです。

これから偽ニキビの特徴についてご紹介していきますので、よく観察して、慎重に対策を決めましょう。

偽ニキビの正体はイボ!「扁平疣贅」とは?

ニキビ以外のできものとして考えられる一つが、イボです。このイボは「扁平イボ」と呼ばれ、正式名称は「扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」と言います。

平べったく盛り上がるのが特徴で、HPV(ヒトパピローマウイルス)が原因で起こります。

扁平イボは伝染性があり、表皮の一番下の層である基底層にまで入り込み、周囲の細胞を感染させる性質があります。

そして肌の表面まで出たものに触れて別の場所を触ることで範囲が広がることが多いです。

このイボは、免疫力が低下しているとできる場合が多いです。まず何かの拍子にできた傷からウイルスが侵入し、感染します。

そこで紫外線を受けたり、ステロイドなどを使用していたりすると皮膚の免疫力が低下し、イボを発生しやすくなります。

だからイボを引き起こさないようにするために清潔にしたり、免疫力を維持するために規則正しい生活を送るなどの心がけが必要です。

また、男性の場合は特に、髭剃りなどのときに肌を傷つけないよう注意することが大切です。

ニキビとイボの見分け方

ニキビかイボかなんて何も知らなければ勘違いしそうですよね。ぜひその見分け方を知っておきましょう。

目安となるのは「色と形」です。

イボの場合は、初めは肌の色に近く、だんだんと茶色くなることが多いです。そして形は、楕円や線上の形で平べったく盛り上がるのが一般的です。

対するニキビの場合、最初は白っぽく、炎症を起こすと赤っぽくなることが多いです。色も突起ができるのが特徴的です。

イボの対処法

イボができた場合、自然に治ることもあるものの、他の場所に触れたりすることで広がる可能性もあります。

また、伝染力があるウイルスなので、他の人にうつることもあります。

だからできものができたときは、他の人とタオルの共有をするのはやめましょう。そして、もしイボと分かっても、生薬などで自己治療して悪化しても大変です。

自己判断をするのではなく、病院にかかるようにしましょう。

扁平イボの治療法は、液体窒素やレーザーを使うのが一般的です。

液体窒素の場合、それでイボを冷やして肌の表面を壊死させます。そうして新しい細胞を再生させます。場合によっては直接切除することもあります。治療は1回で終わる場合もあれば、何度も通わなければいけないケースもあります。

また、扁平イボの原因であるHPVは手から感染することが多いです。日々の予防法としては、外出先から戻ったら手洗いをすることが最も大切です。

偽ニキビの正体はカビ!「マラセチア毛包炎」とは?

ニキビと間違えやすいできものには扁平イボ以外にマラセチア毛包炎というものがあります。

これは主に背中にできやすく、マラセチア菌と呼ばれるカビが原因で起こります。

ニキビはアクネ菌が原因でできてしまうため、ニキビの薬を使ったとしても菌が違うため治らないわけなのです。

ニキビと毛包炎の見分け方

ニキビとマラセチア毛包炎は、その形や色はよく似ていて、肉眼で見分けるのは難しいと言われています。

ただ、もし背中にニキビのようなものができて、ニキビの治療薬を塗っても治らなかったり、悪化したりする場合は、マラセチア毛包炎である可能性が高いです。

なぜなら、ニキビの原因菌はアクネ菌ですが、それが薬によって抑制されることでマラセチア菌の活動が活発になったと考えられるからです。

これは、マラセチア菌がアクネ菌と同じく毛穴の中の皮脂を食べて繁殖する特徴があることに由来します。

とはいえ、薬を塗ってマラセチア毛包炎かどうか見極めていたら、もしそうだったとしても症状がひどくなるだけです。

だからその前に「どのくらいの数が発生しているか」で見極めましょう。

ニキビの場合、一度にできるのはせいぜい2~3個と言われています。

対するマラセチア毛包炎の場合は、10個くらい一気にできることが多いです。

だからパッと見て、背中や首に一度にたくさんできものができたときは、マラセチア毛包炎を疑ってみてください。

毛包炎の対処法

マラセチア毛包炎は「抗真菌薬」を使って治す方法があります。

これは市販では売られていないので、症状が疑わしいときは、皮膚科など専門の医師の診察を受けてください。

マラセチア毛包炎は一度発生すると治りづらく、症状がおさまっても数カ月は薬を使用しなければなりません。

辛いですが、根気強く治療に取り組みましょう。

偽ニキビの正体は細菌!「面疔」とは?

もう一つニキビによく似た症状で「面疔(めんちょう)」というものがあります。

「めんちょ」「おめんちょ」という呼び方をされることもあるので、なんとなく聞いたことがある方もいるかもしれません。面疔は主に鼻の頭にできます。

その原因はニキビと同じく肌に生息している常在菌の「黄色ブドウ球菌」です。

昔はこの細菌が血管を通って脳に行き、脳炎などを引き起こして死に至るケースもありました。だから「面疔ができると死ぬ」という俗説があるほどです。

ちょっと不安に思われるかもしれませんが、今は治療薬が発達しているので、そんなことになる可能性は極めて低いので、ご安心を。

にきびと面疔の見分け方

鼻の頭などにできたできものが面疔かどうかを判断するのは、「痛み」がポイントになります。

ニキビの場合、痛みを感じるのは赤ニキビや黄ニキビのような炎症を起こした状態のものです。

これらは見るだけでも痛々しく、膿をもったような大きなできものです。

しかし面疔の場合、小さいものでも触っただけで強い痛みを覚えることが多いです。

面疔の対処法

面疔の薬は市販でも売られています。効果や効能の部分に、「めんちょう」と書かれたものを選んで使用しましょう。

肌の弱い方はかぶれる可能性があるので、皮膚科にかかることをおすすめします。

ただし、面疔かもしれないと思っても、放置することだけは厳禁です。もし放っておくと、治りづらくなるどころか大きく腫れ上がり、激痛が生まれることもあります。

そして、免疫力が落ちると余計に悪化することがあるので、生活リズムを整えるなど規則正しく生活しましょう。

まとめ

ニキビと間違えてしまう、厄介な偽ニキビについてわかりましたでしょうか。

ニキビができることはよくあることなので、自己判断でケアをしてしまいがちです。

しかし、できものにはニキビ以外のものもたくさんあります。そうして思い込みから他の病気と間違えて悪化することが一番避けたいことです。

特にイボの場合は伝染力があるので、他の人にまでうつる可能性があり、注意しなければなりません。

「ニキビだから大丈夫」と安易に判断せず、慎重に見極めるよう意識しましょう。そして少しでも他の病気が疑われる場合や、なかなか治らないという場合には、すぐに病院に行くようにしましょう。

参考文献:日本皮膚科学会 皮膚科Q&A イボとミズイボ、ウオノメとタコ「どう違うのですか?」

参考文献:田辺三菱製薬 ヒフノコトサイト 「とびひ・毛のう炎・めんちょう」って何?