ビジネスシーンはもちろん、カジュアルコーディネートとの相性の良さから人気の高いコードバンは、馬のお尻の一部から採れることから「キング・オブ・レザー」とも言われています。
そのコードバンの中でも、名門タンナーであるホーウィン社が作っている「シェルコードバン」は人気の絶えない素材です。
そこで、コードバンの特徴や製法などを中心に、シェルコードバンを使用した革財布や革アイテムをご紹介していきます。
コードバンとは
男性から根強い人気を誇るコードバンですが、実際にはどのような特徴や魅力があるのでしょうか。
コードバンの革質や製法などについて、ご紹介していきます。
コードバンの革質
一般的な水染めコードバンは艶感に優れ、その艶感はブライドルレザーの比ではないと言われることもあります。
また、コードバンはキメが細かく、非常になめらかな質感が特徴的です。使い始めはやや硬い革という印象を受けますが、使い続けることでなじんでいき、個性的な革へと変化していきます。
製法
臀部の分厚い革に守られた厚さ2mm程度のコードバン繊維を裏側から削りだし、この手間がかかる採取方法が宝石発掘のようであるとして、革の宝石とも称されています。
どれくらいの年齢層がよく買うの?
コードバンの革財布は、20代~60代の男性が購入している印象を受けます。
あらゆるコーディネートとの相性が良いため、幅広い年齢層から支持を受けている革素材です。
エイジング
コードバンは「艶があり、ギラギラするような光沢」というイメージを持たれる方も多いと思いますが、実は、すべてのコードバンがそういった質感ではありません。
使い初めの頃は艶や光沢を強く感じることはなく、経年変化と共に、それらの特徴が生まれていきます。使い込むうちに、コードバンに染み込んでいるオイルと手の油分が混じり、美しい光沢と艶が生まれるのです。
また、使い初めは硬く感じる革質であっても、経年変化によって革がほぐれたような質感になり、手に吸い付くような感覚を楽しむことができます。
シェルコードバンのレザーは傷つきやすいの?
コードバンの中でも人気の高い「シェルコードバン」は、傷付きにくい革としても有名です。
そもそも、コードバンは牛革に比べて3倍程度もの強度を誇ると言われています。そのため、シェルコードバンに限らず、コードバンは傷や汚れに強い革だと言えます。
コードバンのおすすめポイント
数多くのブランドがコードバンを使用した商品を販売していますが、コードバン商品のおすすめポイントとはどのようなところにあるのでしょうか。
店舗のレビューに掲載されているコードバンのお気に入りポイントや、他の人におすすめしたいポイントについてご紹介したいと思います。
強度の高さ
コードバンは牛革のおよそ3倍の強度を誇り、革素材の中でも傷に強いという点が魅力となっています。
この点は、長年愛用していきたい方がおすすめするポイントとして挙げていました。
希少性の高さ
コードバンは一般的に認知されている革素材になりますが、コードバンが採取できる馬の生産量は少なく、1頭から採取できる量も限られています。
そのため、牛革よりも希少性が高く「革のダイヤモンド」と呼ばれることもあり、持っているだけで男の品格を高めてくれるでしょう。
コードバンならではの艶
コードバンの特徴は何と言ってもその艶感にあり、コードバンを愛用する多くの方がおすすめするポイントです。
経年変化をした後のギラギラした光沢を苦手とする方もいますが、光沢や艶感はコードバンならではの楽しみの一つです。
コードバンの経年変化(エイジング)
コードバンは最初の内は硬い革という印象を受ける場合が多く、そのような革が苦手な方からは敬遠されがちです。
しかし、コードバンが経年変化していくにつれて、コードバンに染み込んだオイルと手の油分によって、革がほぐれていきます。
また、それと共に光沢感と艶感も増し、手に吸い付くような感覚を楽しむことができる革素材です。
毎日使う革財布や、パスケースとの相性が良い経年変化だと言えます。
コードバンのお手入れ方法
革財布は、使用している革素材によってお手入れの方法が変わってくるものです。いいかげんなお手入れをしてしまうと、劣化や破損に繋がることもあるため、長く愛用したい場合は適切なお手入れを心掛けましょう。
コードバンを用いた革財布のお手入れ方法とは、一体どのようなものなのか、ご紹介していきたいと思います。
細かい擦り傷が気になりだしたらお手入れをする
コードバンは傷が付きにくい革ですが、使い続けるうちに細かい擦り傷が付き、新品当初のツヤが無くなってくることもあります。そんな時は、コードバンクリームやコロニルシュプリームクリームを使います。
日々のお手入れは柔らかいクロスを使用して行う
普段のお手入れは、乾いた柔らかい布を使用してホコリや汚れを落とします。この際、あまり力を入れてゴシゴシ擦り付けるのではなく、やさしく何度もなでるようにして拭き取るようにしましょう。
お手入れ方法の順番は?
汚れを軽く落とします
まずは、表面についたホコリなどの汚れを落としていきます。しっかり汚れが落とせていないと、この後のステップで、汚れの上からメンテナンスすることになってしまいます。注意しましょう。
汚れを落とす際は、表面を傷つけない細くてしなやかな山羊毛のブラシや、柔らかいクロスなどを使用します。
次に防水スプレーをかけます
防水スプレーは、新品の状態で使用するとシミの原因となってしまうため、新品には使用しないようにしましょう。
スプレー前によく缶を振り、約30cm離れたところからスプレーします。これくらい離した距離で使用することで、ふんわり、まんべんなくかかり効果的です。
革のツヤ出しと保護
クリームを塗ることで、革はツヤを帯びていきます。クリームには撥水効果もある為、防水スプレーとの併用で、より強固な被膜を作ります。水が弱点である革に対して、有効な手段です。
クリームを使用する際は、一度に多く取り過ぎないようにします。一回のメンテナンスに必要な量は、指先にちょこっと付ける程度です。
クロスを使用し、クリームを均一に、薄く塗り伸ばしていきましょう。この際、クリームは少しずつ置いて均一に伸ばすと、厚塗りになりにくくなります。
コードバンのおすすめ「財布」
コードバンの中でも人気が高く、おすすめされている財布をご紹介していきたいと思います。
シェルコードバンアーチデューク
ブランド | ココマイスター |
価 格 | 120,000円 |
サイズ(cm) | 縦9.5×横19.2×厚2.0 |
素 材 | 外装:シェルコードバン
内装:シェルコードバン・ヌメ革 |
仕 様 | ラウンドファスナー式長財布 |
札入れ | 2 |
小銭入れ | 1 |
内ポケット | 2 |
背面ポケット | なし |
カードポケット | 8 |
カラー | ブラック・ボルドーワイン |
生産国 | 日本 |
名門タンナーであるホーウィン社の「シェルコードバン」を使用したラウンドファスナー式長財布です。
優れた収納力を持っているため、使い勝手が良く、シックなデザインによってあらゆるシーンで使用することができます。
シェルコードバンスタンフォード
ブランド | ココマイスター |
価 格 | 95,000円 |
サイズ(cm) | 縦9.3×横19.0×厚2.4 |
素 材 | 外装:シェルコードバン
内装:シェルコードバン・ヌメ革 |
仕 様 | 小銭入れ付折り畳み長財布 |
札入れ | 1 |
小銭入れ | 1 |
内ポケット | 2 |
背面ポケット | なし |
カードポケット | 14 |
カラー | ブラック・ボルドーワイン |
生産国 | 日本 |
スマートに持ち運べる折り畳み式長財布です。小銭入れが設けられ、カードポケットも14枚分と大容量であるため、実用性の高さが魅力になります。
シェルコードバンの光沢が大人の雰囲気を高めてくれるでしょう。
シェルコードバンジョンブル
ブランド | ココマイスター |
価 格 | 78,000円 |
サイズ(cm) | 縦9.4×横11.1×厚2.8 |
素 材 | 外装:シェルコードバン
内装:シェルコードバン・ヌメ革 |
仕 様 | 小銭入れ付二つ折り財布 |
札入れ | 2 |
小銭入れ | 1 |
内ポケット | 3 |
背面ポケット | なし |
カードポケット | 4 |
カラー | ブラック・ボルドーワイン |
生産国 | 日本 |
小銭入れ付きの二つ折り財布です。比較的コンパクトで、パンツのバックポケットに入れて持ち運ぶことができます。
財布としての機能をしっかり持ち、シックで大人っぽい雰囲気を楽しめる点が魅力で、多くの方から評価されている革財布です。
マイスターコードバンスカイスクレーパー
ブランド | ココマイスター |
価 格 | 70,000円 |
サイズ(cm) | 縦9.8×横19.3×厚2.2 |
素 材 | 外装:水染めコードバン
内装:最高級オイルレザー・ヌメ革 |
仕 様 | ラウンドファスナー式長財布 |
札入れ | 2 |
小銭入れ | 1 |
内ポケット | 2 |
背面ポケット | なし |
カードポケット | 8 |
カラー | ブラック・ボルドーワイン |
生産国 | 日本 |
水染めコードバンと最高級オイルレザーを使用したラウンドファスナー式革財布です。二つの革素材は相性が良く、大人の雰囲気をグッと高めてくれます。
ラウンドファスナー式の魅力である収納力にも優れ、使い勝手が良く、男の格を上げてくれるシックなデザイン特徴的です。
SHELL CORDOVAN 2ラウンドファスナー長財布
ブランド | GANZO(ガンゾ) |
価 格 | 183,600円 |
サイズ(cm) | 縦 9.7×横 19.5×厚さ 2.0 |
素 材 | 馬革(コードバン) × 牛革ヌメ |
仕 様 | ラウンドファスナー式長財布 |
札入れ | 2 |
小銭入れ | 1 |
内ポケット | 2 |
背面ポケット | なし |
カードポケット | 12 |
カラー | ブラック・バーガンディ・ネイビー |
生産国 | 日本 |
ホーウィン社のシェルコードバンを接がずに、一枚ぐるりと贅沢に使用して縫製した、高級感溢れるラウンドファスナー式長財布です。
一切手を抜かないことで知られている「ガンゾ」が販売しており、使用感や内側にもこだわりを持った革財布に仕上げられています。
長財布(マチなし束入)オイルシェルコードバン&シラサギレザー
ブランド | キプリス |
価 格 | 34,560円 |
サイズ(cm) | 縦10.0×横19.1×厚2.3 |
素 材 | 外装:馬革 (コードバン)
内側:牛革 (シラサギレザー)・合皮(一部) |
仕 様 | マチなし折り畳み長財布 |
札入れ | 1 |
小銭入れ | なし |
内ポケット | 1 |
背面ポケット | なし |
カードポケット | 10 |
カラー | ブラック×チョコ・ブラック×レッド・ブラック×ネイビー |
生産国 | 日本 |
技術力の高さで人気の高い「キプリス」から販売されている、マチなし折り畳み長財布です。オイルシェルコードバンを使用し、艶感とシックなデザインが人気の革財布となっています。
小銭入れは設けられていませんが、カードポケットは10枚分設けられており、小銭入れを別途持ち歩く方におすすめです。
長財布(マチなし束入)オイルシェルコードバン&シラサギレザー
コードヴァン ラウンドファスナー束入れ
ブランド | YUHAKU(ユハク) |
価 格 | 59,400円 |
サイズ(cm) | 縦10.0×横19.8×厚2.2 |
素 材 | コードバン×国産牛革 |
仕 様 | ラウンドファスナー式長財布 |
札入れ | 2 |
小銭入れ | 1 |
内ポケット | 2 |
背面ポケット | なし |
カードポケット | 12 |
カラー | グリーン・ダークブラウン・ワイン・ブルー |
生産国 | 日本 |
グラデーションを楽しめる革財布が人気の「ユハク」から販売されている、コードバンを用いたラウンドファスナー式の革財布となっています。
ユハクの特徴であるグラデーションを楽しめるデザイン性の高さと、収納力に優れたラウンドファスナーは、非常に相性が良いと評判です。
その他の革アイテム
コードバンは財布の他にも、様々なアイテムに使用され、販売されています。
革財布と併せて使用することで、こだわりのある男を演出することもできるため、他の革アイテムを併用することをおすすめします。
マイスターコードバン ブレイズ
ブランド | ココマイスター |
価 格 | 28,000円 |
サイズ(cm) | 縦7.5×横11.1×厚1.2 |
素 材 | 外装:水染めコードバン
内装:最高級オイルレザー・ヌメ革 |
仕 様 | フリーポケット付名刺入れ |
名刺ポケット | 1 |
フリーポケット | 2 |
カラー | ブラック・ボルドーワイン |
生産国 | 日本 |
ココマイスターが取り扱っている、コードバンと最高級オイルレザーを組み合わせて作られた名刺入れです。
ICカードなどを収納することができるフリーポケットが設けられ、多彩なシーンで利用することができます。また、コードバンの艶やかな仕様が上品な印象を与えてくれるため、ビジネスシーンでの活躍に期待できます。
マイスターコードバン ラウンドヘッド
ブランド | ココマイスター |
価 格 | 26,000円 |
サイズ(cm) | 縦7.6×横11.8×厚1.8 |
素 材 | 外装:水染めコードバン
内装:最高級オイルレザー・ヌメ革 |
仕 様 | ラウンドジップ式小銭入れ |
札入れ | なし |
小銭入れ | 1 |
内ポケット | 2 |
背面ポケット | なし |
カードポケット | 2 |
カラー | ブラック・ボルドーワイン |
生産国 | 日本 |
艶やかな水染めコードバンと最高級オイルレザーを組み合わせて作られた、上品で高級感のある小銭入れです。
小銭入れの他、フリーポケットとカードポケットが2つずつ設けられているため、札を収納することも可能です。小銭入れとしては大容量タイプで、多くのシーンで活躍するでしょう。
コードバンシリーズを買うなら「ココマイスター」がおすすめ
最高級のレザーを使用しているココマイスターのコードバンシリーズは、とてもセクシーで気品溢れる姿に見惚れるでしょう。
極限まで自然の風合いを残しているため、時が経てば、違う魅力を楽しませてくれます。
また財布、小銭入れ、名刺だけでなく、鞄も豊富な種類を取り扱っています。
美しい財布で毎日を優雅に演出してくれます。
まとめ
コードバンは強度に優れ、傷や汚れへの耐性が高いことで知られています。ただし、水分には弱いため、注意が必要の革素材と言えるでしょう。
また、コードバンはプライベートとビジネスシーンを問わず、様々なシーンで活躍してくれる革になっているため、大人の雰囲気を求めている方に向いている革素材と言えます。
コードバン特有の艶感が苦手という方は避けた方が良いかもしれませんが、艶感に魅力を感じるという方は、前向きに購入を検討しても良いでしょう。