海外留学とひとことに言っても様々な留学スタイルがあります。1週間のごく短期の語学留学から、海外の大学、専門学校の卒業を目指す正規留学など様々です。これから留学を考えている人は、どの留学スタイルがあっているのかと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは様々な留学スタイルの特徴を詳しくご紹介します。これを読んで、それぞれのメリット、デメリットを知ってご自身にあった留学のスタイルを見つけてくださいね!
海外留学とひとことに言っても様々な留学スタイルがあります。1週間のごく短期の語学留学から、海外の大学、専門学校の卒業を目指す正規留学など様々です。これから留学を考えている人は、どの留学スタイルがあっているのかと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは様々な留学スタイルの特徴を詳しくご紹介します。これを読んで、それぞれのメリット、デメリットを知ってご自身にあった留学のスタイルを見つけてくださいね!
短期留学は一般的に3ヶ月程度までの短期間の留学です。英語を学ぶコースの他に、ボランティア体験や、アクティビティーと英語学習がセットになったコースなど様々なコースがあります。
留学をしたいけれど、何百万円も費用をつくるのは難しいという人も多いのではないでしょうか。短期留学の場合、数十万円から留学が可能です。
1週間程度のごく短期からコースがあるので、仕事を辞めたり学校を休学したりしなくても、長期の休みを利用して気軽に留学することができます。仕事を辞めて留学するか迷っている人も、短期で留学して効果や、自分があっているか実際に体験してみることができるのも短期留学のメリットです。
留学のビザ手続きは、手間や時間がかかることが多いです。しかし、短期の場合は、国や条件によっては事前の手続きが不要で、入国時に自動的に発行される観光ビザで留学できることも多いです。
長期で留学すると、慣れてしまって途中でだらけてしまう人も少なくありません。短期留学の場合「時間が限られている」という意識が強いため、集中して英語を一生懸命学ぶことができます。
デメリットとしては、短期留学は時間が限られているため、英語力の伸びには限界がある点が挙げられます。留学期間中には英語がペラペラになることは難しいかもしれませんが、短期留学で実際に文化に触れて英語をたくさん使った経験は帰国後の英語学習に生かすことができます。
一般的にビザが必要な3ヶ月以上の留学が長期留学です。語学留学の場合、長くても1年程度が一般的です。
長期留学は時間をかけて高い英語力を身につけることができます。個人差はありますが日常会話がスムーズになるまでには、半年から1年くらいかかると言われています。そのため「留学で英語をマスターしたい!」と考えている場合は、最低半年くらいの留学期間が必要です。
長期で留学すれば基礎クラスを学んでから、ビジネス英語や、TOEFL、TOEICなどの英語資格の応用コースなど、クラスの選択肢の幅が広がります。
長期留学は短期留学に比べ1ヶ月あたりの費用が安くお得です。滞在費も短期より、長期のほうが割安ですし、語学学校も長期割引制度があるところが多くお得です。
長期留学は時間的に余裕があるので、英語学習だけでなく観光等もゆっくり楽しめます。また、現地の生活に慣れる時間もあるので、現地の文化を表面的なところだけでなく深く知ることができます。カルチャーショックや、好きになれない部分もあるかもしれませんが、それも含めて異文化体験で、国際感覚を身につくのも長期留学のメリットです。
長期留学は時間とお金がかかります。仕事をしている場合は辞めなければいけない場合も多いので、ハードルが高いと感じる人も多いでしょう。
また、長期の場合は、時間的余裕がある分、集中力が途切れてしまったり、現地で楽しいことを見つけてしまったりして、英語学習がおろそかになってしまう人もいます。長期で留学した分、日本に帰ってきた時に期待される英語力は高くなるので、留学で結果を出すという強い意志が必要です。
高校留学は、海外の高校の卒業を目指す場合と、交換留学など1年くらいまでの期間限定の留学があります。最近では、日本政府も高校生の留学を推進しているため、高校を休学して私費留学する学生も増えています。海外で履修した単位は、最大で36単位まで認められるので、留学しても留年せずに卒業できる場合もあります。
高校留学は現地の学校に入って、英語で学ぶため語学学校より高い英語力を身につけることができます。10代の若い時期は吸収力がすごく高く、ネイティブに近い自然な英語を早いスピードでマスターすることができます。また、この若い時期に異文化に飛び込むことで、自立性、適応能力、国際感覚など様々な力が身に付き、国際社会でできる人材になることができます。
日本の学校は、勉強か部活どちらかに偏っていることも多いですが、海外ではいってボランティア、課外活動、勉強と様々な分野にバランスよくチャレンジして人間力を高める教育が行われています。また、個性を伸ばす教育も行われていて、生徒自身が様々な可能性にチャレンジしたい時に、応援してもらえる環境が整っています。
また、高校留学の場合、全寮制の学校やホームステイなど、大学などに比べ学校がきちんと生活を管理している場合が多いのでご両親も安心して送り出すことができます。
高校留学のデメリットは、若く繊細な時期で新しい文化や環境になかなかなじめない生徒もいるということです。留学すれば友達ができる、英語ができるようになるというわけではなく、自分から積極的に行動しなければなりません。その部分が苦手で馴染めなかった場合、人生経験が少ない分どう対処していいかわからず落ち込んでしまう生徒もいます。
また、期間限定の留学の場合、日本で単位を認めてもらえる学校もありますが、留年してしまう可能性もあります。単位は認めてもらっても、進学校等の場合、休んでいた期間の日本の授業を全く受けていないので授業についていけずに、自ら留年を選ぶ場合もあります。大学であれば、留年はよくあることですが、高校はあまり少ないので、周囲の目などが気になってしまう場合も多いようです。
海外の2年制や4年制の大学に留学する大学留学も人気です。正規留学して、大学留学は卒業を目指す場合だけでなく、交換留学など期間限定で留学する場合もあります。
大学留学は、現地のネイティブたちと同じ授業を受け、同じ課題をこなす必要があるため、高い英語力と現地でかなりの努力が必要です。英語力が足りない場合、条件付き入学許可をもらい、大学付属の語学学校で学んでから学部に進学する方法もあります。
語学留学は「英語を学ぶ」のに対し、大学留学は「英語で学ぶ」ため、英語をスキルとして活用する高い英語力が身に付きます。海外の大学では、課題が多く積極的な参加を求められる学校も多く、レポート、プレゼンテーション、読書課題など、総合的に実践で使える英語力が身に付きます。
大学の選択肢を世界に広げると、日本では学べない分野も大学で学ぶことができます。特にアメリカでは、4000校以上も大学があり、それぞれの学校がたくさんの専門分野を提供していて自分が学びたい分野、自分にあったカリキュラムが選べます。オークションや、ダンス、スポーツマネージメントなど日本ではあまり大学では学べない分野も多くあります。国ごとの得意分野もあり、同じ学問でも5~10年研究が進んでいて新しい分野が学べるということもあります。
特にアメリカなど北米の大学は大学のプログラムの自由度が高く、チャンスがたくさんあります。北米では専攻のシステムを採用していて、入学時に専門分野を決める必要がありません。日本の場合、受験時に専門分野を決めなければならないですが、学んだこともない分野で決められないという人も多いはず。北米の大学では2年生までは一般教養を学びながらなので、それが終わるまでに専攻を決めればいいことになっています。
また、学んだことがない分野でも専攻にすることができます。日本の場合、音大でピアノ専攻にするには、入学時に高い演奏能力が求められます。もちろん、アメリカでもレベルの高い音楽学校などは、高い能力が求められますが、一般的な大学の場合、ピアノ経験ゼロでも1から学んで専攻にすることが可能です。数学や化学など理系分野も同様です。
さらに、海外では日本に比べ編入も自由に行われています。日本の大学に通っていた場合、単位を一部留学先で認められる場合も多いです。また、高校時代の成績があまりよくなかった場合、最初にレベルが高くない大学に入って、よい成績を取れば、その単位を持ってレベルの高い大学に編入することもできるチャンスもあります。
単位制で卒業期間も決まっていない場合も多く、3年で卒業する人や、5年かけてじっくり学ぶ人などそれぞれの目的や、能力にあわせて自由に学べるのは海外の大学のメリットです。
その他にもフィリピンなど安い学費で学べる国もあり、日本で大学を諦めていた人にもチャンスがあります。
大学留学は、高い英語力が求められるため、高校卒業後にすぐ大学に入学できない場合も多いです。その場合、語学学校で英語力を高めてから大学に入学しますが、語学学校に通えば必ず英語が伸びるというわけではありません。
途中で挫折してしまって、結局大学に入学できずに帰国するという人も少なからずいます。入学してからも、日本の大学より授業の課題やテストが多くついていけずに挫折してしまう場合もあります。その場合、学歴としては「高校卒業」になってしまうという点は知っておきたいデメリットです。
海外の大学では、日本と入学や卒業の時期が違う場合が多いです。例えばアメリカの大学であれば、8月下旬ごろに入学し、5月初旬に卒業するのが一般的です。日本に就職しようとする場合、卒業のシーズンがずれてしまうため、卒業後1年弱就職までの期間があいてしまう場合もあるので、考慮したい点です。
語学留学など短期の留学に比べると、大学の留学は期間が長い分費用も多くかかります。アメリカの大学は年々、学費が高騰しているということもあり高めです。
ただし、費用が安い国もありますし、日本で1人暮らしをしながら大学に通った場合も多くの費用がかかるので、必ずしもこの点はデメリットとはいえないでしょう。また、海外の場合は奨学金制度も充実していて、返済不要の奨学金が受けられる可能性もあります。
海外では、大学卒業後にしばらく社会経験を積んでから大学院で学ぶ人も多く様々な世代の人が大学院で学んでいます。特にMBAなどは日本人にも人気です。基本的には、大学留学と同じで高い英語力が必要ですが、大学院の選択肢を世界に広げることで世界最先端の学問が学べたり、自分が学びたい分野を学んだりすることができます。
海外の大学院で学んだ実績は、高い英語力の証明になります。専門分野の知識と高い英語力を身につけることで、卒業後国際社会で活躍できる人材に成長することができます。また、その他にも、留学で身につけた国際感覚や、人脈なども、卒業後様々な場面で役立ちます。
また、海外の大学の場合、大学で学んでいない分野でも学部の単位を一部取得することで大学院で学べる場合もあります。
デメリットとしては、大学留学と同じで語学留学に比べ費用がかかることや、高い英語力が必要であることなどがあります。
社会人の留学では、専門スキルをアップするための留学も人気です。英語のコースと、ビジネスマナーやインターンシップがセットになっていて、短期から気軽に留学できるコースもあります。また、海外の専門学校や、2年制大学に通って、資格取得や本格的な技術取得を目指す留学も人気です。
海外で専門スキルを学ぶことで、最先端の技術や知識を身につけることができます。また、英語力と専門スキルを同時に身につけることができるので、帰国後の就職の幅も広がります。海外で就職したり、移住したりという可能性も広がります。
短期から、ニーズに併せて色んなコースがあり、特にデメリットはありません。じっくり学ぶ場合は、仕事を辞める必要があるので、リスクが多少あるという点はデメリットかもしれません。
日本の大学に在学しながら、休学して留学する人も増えています。大学生が留学する場合、語学留学だけでなく、海外の大学で単位を取得することも可能です。
以前は大学が認めた交換留学以外は、単位が認められず、留学期間が卒業までの在学期間に換算されないので、卒業が長引くケースが多くありました。最近では、海外の大学で単位を取得した場合、卒業単位に認定してくれる認定留学ができる学校も増えています。
大学在学中に、休学して長期間海外に留学することで、高い英語力と国際感覚を身につけることができます。また、文化が違う国で、壁にぶつかりながらサバイバルした経験は、就職後も様々な場面で役立ちます。
休学留学の場合、卒業が伸びてしまう場合もあるのは大学生の留学のデメリットです。
ワーキングホリデーは海外で働きながら長期滞在できる制度です。基本的には若者向けの制度で、年齢制限があります。現在は、オーストラリア、ニュージーランドなどを含め世界14カ国でワーキングホリデー制度があります。
ワーキングホリデーは働いて費用を稼ぎながら海外で学んだり、滞在したりすることができるのが最大のメリットです。ただし、英語力が必要な仕事も多く、すべての費用が現地で稼げるわけではないので、しっかり計画して準備することも大切です。
また、英語力があまりない人が海外の就労ビザを取得することは難しいですが、ワーキングホリデービザがあれば、就労ビザが不要なので経験が少なくても海外で働く体験ができます。
ワーキングホリデーでは仕事に夢中になってしまい、英語の勉強がおろそかになってしまうこともあります。もちろん、仕事で英語も使いますが、仕事によってはそれほど使わなくても働けてしまう場合もあります。ワーキングホリデーで英語力を身につけたい人は、計画的にかつ強い意志を持って学ぶ必要があります。
また、ワーキングホリデーは年齢制限や、期間の制限があるためその範囲内でしか留学できないのもデメリットです。制度をしっかり調べて、うまく活用しましょう。
海外でインターンシップができるプログラムもあります。特に、オーストラリアやニュージーランドはインターンシップの受け入れを積極的に行っています。
インターンシップを行う場合、仕事として働くので高い英語力が必要です。そのため、事前に語学学校で英語を学んでからインターンシップをするプログラムが一般的です。
英語を使って働くことで、実際の現場で使える生きた英語を学ぶことができます。語学学校だけだと、外国人の友達が多くなりますが現地の人と働くことで、文化の理解も深まります。また、海外の最先端の職場を体験することができ、スキルアップをすることができます。
インターンシップは基本的には給料が発生しない無償で、プログラム費用がかかるのが一般的です。有償で働くためには、ビザが必要ですが海外の就労ビザは取得が簡単ではありません。また、有償の場合、雇用主も即戦力が求められるのでハードルが高くなります。有償でインターンシップを探したい場合は、ワーキングホリデー制度を活用しましょう。
様々な留学スタイルがあります。短期の語学留学も、長期の語学留学、正規留学も、全てに良さがあり、反面デメリットもあります。その違いを知り、目的にあったスタイルを選びましょう。
大切なのは、あなた自身がどのような留学をしたいかです。予算、時間、目的など、事前にしっかり明確にして、留学スタイルを選ぶことが留学成功への道です。