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短期・長期?それとも大学・大学院留学?カナダ留学の種類・費用・ビザ申請について!

 

英語圏の中で生活費や教育費が安く、かつ高い教育レベルが保たれているカナダ。アメリカやオーストラリアほどではありませんが、穴場の留学先として人気です。カナダは留学生を多く受け入れていて、短期留学のビザ不要の期間も長く、大学留学の場合は卒業後の永住の道もあります。

ここでは、語学学校や、大学留学などカナダ留学の種類と、必要なビザ申請について詳しく解説します。最近は語学留学経験がある人が増えているので、さらに英語で何かを学ぶ専門学校への留学や、大学留学など幅広く考えてみましょう。

 

目次

カナダ留学ビザ申請について

カナダは日本人が観光で行く場合、入国から6ヶ月まではビザが不要です。この期間の間に学校で学ぶ場合も、ビザの取得が免除されます。

ただし、ビザを持たない人が空路でカナダに入国する場合eTAという電子渡航認証が必要です。一度申請すると5年間有効で、申請したパスポートの期限が切れた場合、eTAも失効します。申請はオンラインで可能で、費用は7カナダドルです。申請していないと、カナダに入国することができないので要注意です。

「6ヶ月以上」学校に通う場合は、就学許可(Study Permit)が必要です。就業許可をもらって就学する場合、フルタイムで学校に通う必要があります。「フルタイム」の定義は特に時間数で決まっているわけではなく、語学学校や大学など、それぞれの教育機関が「フルタイム」と定義している条件にあてはまるかどうかで決まります。

就業許可の申請方法

就業許可をもらうためには、必要書類をそろえてカナダ大使館に申請する必要があります。

 

【必要書類】

・申請書(IMM1294E)

・パスポートのコピー

・入学許可書のコピー

・パスポート用の証明写真と同じサイズの写真1枚

・留学期間中の滞在費を証明する書類

※1ヶ月以内に発行されたもので、1年で約200万円程度が必要。

・クレジットカード

・【未成年の場合】後見人の誓約書(カナダと日本両方で必要)

・【未成年の場合】戸籍謄本と、翻訳したもの

ケベック州に留学する場合は、事前にケベック州の「CAQ」という許可書の申請が必要です。

発行まで通常4週間程度かかります。追加書類を求められる場合や、面接が行われる場合などもあるので、3ヶ月前等早めの準備が必要です。

ビザの情報に関しては、変わる場合もあるので、必ず大使館のホームページなどで新しい情報を確認しましょう。

カナダ留学の種類

短期や長期の語学留学や、大学留学などカナダの留学の種類とその特徴を見てみましょう。

短期留学

カナダは6ヶ月までビザが不要なので、短期留学にとてもおすすめです。短期の語学留学は最短1週間から可能で、学生の夏休み、冬休みなどや、社会人の長期休暇など、旅行の延長で行くことができます。

カナダの英語はイギリス英語ほど堅苦しくなく、アメリカ英語ほど崩れていないのでちょうどよく、なまりが少ない英語と言われています。カナダの英語はアメリカのテレビのニュース番組のアナウンサーが話すようなきれいな英語で、きれいな英語を学びたい人にはおすすめの国です。

日常会話だけでなく、ビジネス英語やアートなどの趣味も一緒に学べるコースもあります。また、カナダはウィンタースポーツが盛んで、ウィンタースポーツを学びながら英語も学べる学校もあります。

費用

1週間程度の短期留学の場合20~30万円程度が目安です。1ヶ月は30~60万円程度、3ヶ月は60~100万円程度です。1週間など短い期間だと、割高になります。語学学校は、学校によって学費が大きく違うので、学校を決めるときには費用もしっかり比べましょう。

長期留学

英語を使いこなせるようになりたい人やじっくり学びたい人は長期留学がおすすめです。長期で住むことで、短期留学や旅行では見えない、カナダの本当の文化も知ることができるので、貴重な体験です。

カナダは、他の英語圏の先進国に比べ物価が安いため、長期留学の費用を抑えることができます。また、移民が多いので異文化を受け入れる雰囲気がありますし、治安もいいので暮らしやすく、長期滞在も安心です。

世界的にみても教育水準も高いカナダは、フランス語圏があるため語学教育のレベルも高いのが特徴です。語学学校の数は300以上あり、ニーズに併せて様々な学校から選ぶことができます。シニア向けのクラスや、ビジネス英語、TOEICやTOEFL対策など様々なコースがあります。また、長期であれば、英語とフランス語2カ国語を学ぶことも可能です。

費用

長期留学の場合、特に学校や都市によって費用が変わりますが、半年で150万円前後、1年で160~300万円程度が目安です。

大学留学

カナダの大学は日本より圧倒的に少なく90校くらいです。そのほとんどが、州立大学などの大学なので、学校による教育レベルの格差が少ないのが特徴です。アメリカ同様、入学が簡単で、卒業が難しくなっています。留学生が入学する場合には、入学試験はなくとてもシンプルです。必要な書類は最終学歴の卒業の証明、成績証明とTOEFLなどの英語力のスコアだけです。この他に、学校や学部によって、面接や追加書類がある場合もありますが、日本のセンター試験のようなテストは不要です。

クラスは全体的に見ると少人数のクラスが多く、濃い授業が多いです。人数が少ない分、教育の質は高いですが、授業に積極的に参加する必要があり課題も多いので高い英語力が必要です。

英語力が足りない場合は、大学付属のESL(English as a Second Language)とよばれる英語学校で学んでから大学に進学する方法もあります。ESLでは単に英語だけでなく、大学の授業の受け方や、大学のレポートの書き方、プレゼンテーションの方法なども教えてもらえます。英語がある程度できる人も、大学入学前に3ヶ月程度でも通っておくと、実際の授業が始まった時についていきやすいです。

大学間の編入も日本よりかなり簡単にできるので、高校時代の成績があまりよくなかった人や、英語にかなり自信がない人などは2年制のカレッジで学んでから、大学の2~3年生に編入するという方法もあります。

カナダの大学の大学が人気の理由のひとつに、最大で3年間労働ビザを取得して働くことができる点が挙げられます。また、大学在学中も週20時間までアルバイトが可能です。多くの国が、自国民以外の就労に厳しいのに対し、留学生の就労に寛容なのもカナダ留学が人気の理由です。

大学卒業後に1年間働けば(指定職種の中で)、永住権の取得も可能です。将来的に、海外で長く暮らしたいという人にも、カナダの大学留学はおすすめです。

費用

カナダの大学の学費はアメリカ、イギリス、オーストラリアなどに比べかなり安いのが特徴です。ただし、州立大学などは現地の学生の学費と、留学生の学費が違い留学生は割高です。平均的な学費は150~200万円程度です。1年間の費用の合計は240~400万円程度です。

カナダの大学院は日本に比べ奨学金が制度が多くあります。返済不要なものも多いです。また、大学は寮制が多く、滞在費と食費はアパートなどで一人暮らしするよりは安く済みます。

大学院留学

大学院も、大学同様数が少なく、公立が多いためレベルが高いです。カナダの大学院は日本に比べ幅広い専攻科目があり、卒業後の進路に併せて様々な選択肢の中から選ぶことができます。特に強い分野は、医学やコンピューターなどで、ノーベル賞受賞者も多く出ています。

大学院のスタイルは、授業を受けるコースワーク中心に行うコースと、研究を中心に行うコースがあり、比率としては研究中心のコースが多いです。研究中心のコースの場合は、卒業までに最低2年以上在籍が必要です。

カナダの大学院では、多くの留学生を受け入れています。しかし、レベルが高い分、大学よりさらに高い英語力が求められます。TOEFLのスコアの目安はiBT TOEFL 90-95もちろん、学部時代の成績もGPAで3.3以上求められるのが普通です。そのため、入学のハードルはかなり高いです。

また、学部時代の単位も、カナダの大学院で一部認められない場合もあり、日本の大学卒業後に直接カナダの大学院に入学するのは難しい現状があります。企業の留学や、教授の紹介など特別な理由がない場合、一度カナダの大学に編入し、そこから大学院に進学するのが一般的です。

費用

大学院の費用も大学と同じくらいで、1年間の費用の合計は240~400万程です。私立の学費は州立より高いです。コースや都市によっても費用が変わります。大学院も食事がある寮に滞在しながら学べる学校が多いです。

休学・認定留学

日本の大学に在学中の学生が、休学してカナダに留学するケースも増えています。大学生の場合、英語+現地の学部の授業の聴講ができるコースに参加するのがおすすめです。語学学校によっては、ESLに通いながら1~2クラス、学部のクラスを受講できるところもあります。

9~12か月程度の長期の留学が必要ですが、実際に英語でネイティブと学んだという経験は就職活動で大きなアピールポイントになります。

現地の大学の授業に参加するため、日本の大学で良い成績を取っていることと、ある程度の英語力が必要です。カナダの大学は、授業に参加が求められることがほとんどです。課題の提出など、授業についていくのは大変ですが、その分英語力も伸びます。

最近日本の大学でも、カナダで取得した単位を卒業単位の一部として認めてくれる認定留学制度がある大学が増えています。全ての単位が認められるわけではないので、事前にどのクラスを取れば、認めてもらえるのか大学の担当者としっかり確認してからクラスを決めることがおすすめです。

費用

休学、認定留学の費用は、長期留学と大学留学の費用を参考にしてください。

専門スキルアップ留学

社会人がキャリアアップの為に留学する場合、英語の語学留学以外にも専門学校などで学ぶ方法もあります。アート、アウトドアなど趣味に近い物や、ビジネス系の実践的なコースもあります。

特に人気なのは、観光やホスピタリティーの専門学校で学ぶコースです。英語を話せる人は増えてきているため、英語を話せるだけでは大きな強みにはなりにくくなってきているので、専門スキルも身につけてキャリアアップに役立てましょう。

費用

費用は語学学校の費用を参考にして下さい。学ぶ分野によっては、語学学校より少し高くなる場合もあります。コースによって、かなり差があるので事前に確認しましょう。

まとめ

カナダはアメリカやオーストラリアに比べて、留学先の選択肢になりにくい場所ですが教育のレベルが全体的に高く、授業費用が安いため、すごくおすすめです。生活費も、他の英語圏の先進国より、安く済む場合が多く全体的に費用を安く抑えることができます

自然が多く、スキーやスノーボードなどと一緒に英語を学ぶことも可能で、英語だけでなくフランス語も一緒に学べます。

大学留学は、卒業後に就職や永住の道もあります。この点は、アメリカはカナダに比べてルールが厳しいので、アメリカ留学を検討している人もカナダも一緒に検討してみるのがおすすめです。