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短期・長期?それとも大学・大学院留学?オーストラリア留学の種類・費用・ビザ申請について!

 

留学生を保護する法律があるなど留学生にやさしい国オーストラリアには、日本人だけでなく世界中から留学生が集まっています。オーストラリアの学生ビザは、他の多くの国とは違い、アルバイトも認めていて、予算が少ない人でも留学できる国です。

ここでは、1週間の短期留学から長期留学、大学、大学院留学など様々な留学の種類を詳しく紹介します。留学といえば、英語を学ぶ語学留学と思ってしまいがちですが、専門技術等を学べる留学などもあり、様々な可能性があるので幅広く検討してみましょう。

 

目次

オーストラリア留学のビザ申請について

オーストラリアに入国する場合、事前のビザが必須です。基本的には、留学する場合学生ビザを取得しますが、3ヶ月までの短期留学の場合、ETAS(イータス)という観光向けの電子ビザで留学が可能です。

尚、ビザの情報は日々変化する可能性があります。ビザがないと入国できないので、実際に留学する場合は、オーストラリア大使館の公式ホームページなどで再度確認してください。

ETAS

ETASは、観光やビジネスミーティングなどを目的として入国する場合のビザで、インターネットで申請することができます。通常の観光ビザにくらべ、手続きが簡単で、条件が少なく申請料も20豪ドルと安いのが特徴です。健康に問題がなく犯罪歴がない人が申請可能で、3ヶ月まで滞在できます。ただし、学生ビザで認められる就労はETASで入国した場合できません。

ETASはインターネットで申請するか、旅行会社やETAS登録代行会社に依頼して取得します。インターネットでも、パスポート、クレジットカード、Eメールアドレスがあれば、日本語で申請できるので難しいものではありません。

学生ビザ(Subclass 500)

3ヶ月以上の長期で留学する場合は、学生ビザの申請が必要です。申請はインターネットからできます。

学生ビザを取得するためには、政府認定校で、フルタイムで授業を受講する必要があります。学生ビザを取得すると2週間で40時間以内で就労が認められるため、アルバイトも可能です。また、学校が認めた休暇期間は就労時間の制限がなく働くことができます。

学生ビザを維持するためには、授業出席率80%以上、成績は平均以上保つなど条件があります。また、学生ビザ期間中はOSHCという留学生向けの保険に加入する義務があります。

 

【ビザ申請に必要なもの】

・パスポート

※滞在期間中有効で余白が1ページ以上あるもの。

・入学許可書番号

※学校から発行される許可書に記載されている番号。

・OSHC

・経歴

※最終学歴や職歴など。

・申請料

※クレジットカードのみ。1度目の申請料は550豪ドル。クレジットカードの手数料が別途かかります。カード会社ごとに違いますが、1~3%程度。

オーストラリ留学の種類

語学の短期留学、長期留学だけでなく、大学、大学院留学や、専門スキルを学ぶ留学や、大学を休学して学ぶ留学など様々です。それぞれの費用なども確認しましょう。

短期留学

私立の語学学校などでは、最短1週間から留学することができるので、仕事をしている社会人でも長い休みを利用して旅行の延長の感覚で留学することができます。学生の長期休暇での短期留学も人気です。大学付属の英語学校も5週間からが多いですが、3ヶ月未満の短期でも通うことができます。

短期の留学は費用的にも安く、ビザの申請も正式な学生ビザに比べ簡単です。現地でアウトドアアクティビティーを楽しみながら学べるコースや、英語をしっかり学べるコースなど短期でも様々なコースがあります。

短期の留学では、英語力が身につかず無駄なんじゃないか?という不安も多く聞かれます。たしかに、1ヶ月未満で劇的に英語力が上がるということは難しいですが、英語の環境で生活した体験や、慣れないながら英語を使った経験は、帰国後の学習にも良い影響を与えます。現地へ行ったら、意外と通じたという経験から積極的に話せるようになったり、長期的に見て英語力アップの力になったと感じる人が多いようです。

費用

短期留学の費用は滞在都市や、学校、生活の状況によって大きく変わります。目安としては1週間~1ヶ月で30~50万円、3ヶ月で70~120万円程度です。

語学学校の費用は、1週間当たり2~3万円程度です。週単位で支払いが可能ですが長期の場合、割安になる学校も多いです。その他に入学金が2万円別途かかります。

長期留学

本格的に英語力を身につけたい人には、やはり長期留学がおすすめです。英語に慣れて、積極的に会話に参加できるようになるまでに、少し時間がかかりますが、短期では慣れたころに帰らなければいけないということも多いです。長期留学ではじっくり、時間をかけて英語をまなぶことができるので、きちんと努力すれば実践で使える高い英語力を身につけることができます。

長期留学も様々なコースがあり、一般的な英語のコースやビジネス英語を学ぶコースだけでなく、IELTSやTOEFLなどの資格試験の学習や、オーストラリアの大学、大学院への進学を目指すコースなどもあります。

もちろん、長期留学をすれば必ず英語が話せるようになるわけではありません。短期でも長期でも、英語習得には努力が必要なのは変わりません。長期は、ゆっくり学べる分、中だるみしてしまいがちなので、英語のテストの点数など明確な目標を立てて留学しましょう。

費用

1年間留学した場合の費用は200~300万円程度です。滞在方法や都市によっても変わります。ホームステイで滞在した場合、週25,000円前後です。シェアハウスは10,000~20,000円程度が目安です。慣れるまでホームステイで滞在し、その後シェアハウスに移動する人が多いです。

長期留学の場合、アルバイトで費用の一部を稼ぐことも可能です。オーストラリアの最低時給は日本円にすると1500円以上で週20時間の限度近く働けば月10万円以上稼ぐことも可能です。ただし、英語力がない場合すぐに仕事が見つからない場合もあるので、現地でのアルバイトをあまりあてにしすぎず、ある程度の資金は日本で用意していきましょう。

大学留学

オーストラリアは大学が41校あり、そのうち2校のみが私立で、ほとんどが国公立です。日本に比べ数が少なく、国公立が多いため、大学間の教育の質の差が少ないのが特徴です。アメリカやイギリスに比べても圧倒的に多く留学生を受け入れています。留学生を保護する法律があり、大学にも多くの留学生が通っています。

オーストラリアにはレベルが高い大学も多くあります。東京大学と同等レベルといわれるメルボルン大学や、ノーベル賞受賞者が多く出ている大学として有名な西オーストラリア大学があります。

オーストラリアの大学は日本と違い3年制で、1年目から専門科目を学びます。日本の学生がオーストラリアの大学に留学する場合は、短大卒業後か、大学1年目終了以上の学歴が必要です。高校卒業後にオーストラリアに留学する場合は、ファウンデーションコースという大学準備のためのコースを受講してから大学に進学します。

費用

オーストラリアの大学に1年留学した場合の費用は300~400万円程度が目安です。大学留学の場合も、時間に余裕があればアルバイトも可能です。ただ、語学留学に比べ、オーストラリア人と同じ授業を受けて、課題をこなす分、時間的余裕が少ないことも多いのであてにしすぎないことも大切です。

国公立の大学でも、大学、地域、学部によって学費が変わります。一般的には180~200万円程度ですが、「Group of 8」とよばれる、レベルの高い大学は190~500万円と学費が高くなる傾向があります。2つある私立大学の学費は、200~560万円程度で国公立より高く、こちらも学部によって大きな差があります。

ファウンデーションコースの学費の目安は75~145万円程度です。コースによって、期間は様々です。

大学院留学

大学院も、大学同様レベルが高い大学も多くあります。また、大学院でも世界中から多くの留学生を受け入れています。

オーストラリアの大学院では講義をベースに学ぶコースワークと、研究を中心に学ぶリサーチコースがあり、最短1年で修士号を取得することができます。職業経験が少ない学生は1年半、2年とじっくり学ぶことも可能です。

オーストラリアでは、学部卒業後、職業経験を積んでから大学院で学ぶというケースが多いため、職業経験が入学基準になっている場合もあります。また、日本の大学を卒業した後にすぐに、オーストラリアの大学院に行くと経験が少ないため、ディスカッションなどで他の学生についていけないと感じる場合もあるようです。

大学院は高い英語力を必要としますが、英語力がなければ大学院に留学できないといわけではありません。条件付き入学許可をもらい大学付属の英語学校で学んでから大学院に進学する方法もあります。

費用

大学院留学の費用は大学の費用と同等程度です。

大学院の一般的な学費は140~275万円程度で学部によって大きな差があります。大学院でも「Group of 8」は授業料が高い傾向があります。

休学・認定留学

大学在学中に休学して留学する場合、語学留学だけでなく、オーストラリアの大学で単位を取得するという人も増えています。英語留学は以前より簡単になっていて、多くの人ができる時代なので、英語クラスにプラスして大学の授業を受けて専門を英語で学ぶことで、就職試験で差別化をはかることができます。

休学留学の場合、大学を休学して自由に学びたいことを選んで学ぶことができます。しかし、日本の大学を休学しているため卒業が遅くなるというデメリットがあります。

認定留学の場合は、在学している大学と提携しているオーストラリアの大学で、単位を取得することで日本の卒業単位として認定してもらうことができます。単位を認定してもらうことで、卒業時期が遅くならないというメリットがあります。

もちろん、全ての単位が認められるわけではないので、事前にどの授業の単位が認められるのか、在学している大学の担当者とよく確認しておきましょう。

費用

費用はコースによっても変わりますが、大学留学の費用と同じくらいです。

専門スキルアップ留学

社会人で留学する場合は、オーストラリアの専門学校で学んでスキルアップする方法もあります。オーストラリアにはTAFE(Technical and Further Education)という州立の高等職業訓練専門学校が100校以上もあり、様々なジャンルの実践的な技術を身につけることができます。留学生向けの専門コースや、英語コースもあります。

TAFEは、大学とは違い実践的なスキルを中心に学びます。TAFEは、4か月からの短期のコースもあります。また、1年半~2年のコースを受けて卒業してDiplomaを取れば、提携している大学の2年時に編入できることもあります。1年TAFEで学んで、大学に編入するというケースは、オーストラリアでもよくある進学のコースです。

TAFE以外にも私立の専門学校もあります。ITやビジネスだけでなく、ホスピタリティ、アロマセラピー、保育、調理師など様々な専門コースがあります。

英語に自信がない人は、留学後しばらく語学学校で英語を学んで、そのあとTAEFや私立の専門学校で学ぶという方法もおすすめです。

費用

専門学校で9カ月~1年学んだ場合の費用の目安は270万円程度です。TAFEは期間、コースによって学費が大きく変わります。実習が多いものや、制服が必要なものなど、学費とは別で費用がかかるものもあるので事前にしっかり確認しておきましょう。

専門スキルアップ留学も、学生ビザを取得すればアルバイトが可能です。

まとめ

オーストラリア留学は、語学学校、大学、専門学校と共通して留学生に広い門戸を開いています。他の国と違い、長期の場合はアルバイトも認められていて、留学しやすい国です。アメリカに比べ学校数が全体的に少ないですが、国公立の教育機関が多く、教育の質のばらつきがないということがオーストラリアの特徴です。

大学は3年間で、日本に比べて短期間で集中して専門科目を学ぶことができます。州立の専門学校も多くあり、実践的なスキルを身につけることも可能です。英語を学ぶだけでなく、様々な可能性が広がっているのがオーストラリア留学です。